通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

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英語翻訳コース特別セミナーレポート「わからないことは先輩に訊いて!ギモン解消、受講相談会」


10月コースの開講を前に、英語翻訳者養成コースの特別セミナー「わからないことは先輩に訊いて!ギモン解消、受講相談会」を開催しました。

 

今回のセミナーでは、少し先に翻訳訓練を始められた「先輩」受講生をお招きし、また、参加者のみなさんが、ざっくばらんに気兼ねなくご質問いただけるよう座談会形式で実施しました。


前半は、先輩のお二人に翻訳訓練スタートのきっかけや、スクール選びのポイント、受講されたクラスのことなど、お話しいただきました。後半は、セミナーに参加されたみなさんからのご質問をお二人にお答えいただきました。

 

土屋さん(左)と山本さん(右)


丸報量の多さが魅力です
これまで、通信講座を中心に訓練を続けてこられた土屋さん。翻訳も初めは通信講座からスタート。その後、ISSに入学、受講スタイルを通学に切り替えて2期(約1年)受講して感じたことは、情報量の多さということでした。「語学力、翻訳力、専門知識の強化に役立つことは、当然授業を通じて先生からお話しいただきますが、翻訳に取り組む姿勢や、将来、自分がプロ翻訳者になったときにも役に立つ情報など、いろいろなことをお伝えいただきました。お二人いる担当の先生のお人柄も魅力的だったので、お伝えいただいたアドバイスはしっかりと心に刻まれています。」

 

丸 毎週大変でしたが、全15回休まず出席
お二人とも、ご自宅での学習は大変だったようです。土曜日の授業後、次回の課題が先生から配られます。課題の締め切りが水曜日じゅう(木曜日午前0時まで)なので、週末もゆっくりはできません。毎週、復習から始められていた山本さんは、授業を通して新たに理解したことや先生のアドバイスを記録して、次の課題に活かせるようにされていたそうです。授業の翌日から4日後の締め切りまで、課題についての調査をしてから訳出、推敲と見直しと一連のチェック作業を行って提出まで、あっという間とのことでした。どうしても間に合わず、会社を休んで1日訳出作業に費やされたというお話まで…

 

丸 クラスメートがいたから続けられた
毎週、課題の作成に苦労されていたお二人でしたが、一度も遅れることなく課題を提出、また欠席なしで15回の授業を「完走」できたのはクラスメートがいたおかげだったそうです。受講を始めたころは、課題もむずかしく続けられるか不安でいっぱいだった山本さんでしたが、クラスメートのみなさんが、毎週熱心に頑張っていること、また、クラスメーリングリストなどを使って、いろいろな情報を発信、提供してくれることなどが励みとなって、修了まで休まず受講を続けられたのだそうです。

 


後半の質疑応答の時間では、受講の前にやっておくとよいトレーニング(先輩のお二人とも、文法のおさらいが重要とおっしゃっておられました)についてのご質問、英字新聞を使った和訳、英訳トレーニングやおすすめ図書のご紹介、また、翻訳をする上で必要な英語力、英語の資格に関しての意見交換なども行われました。

 

従来とは少し違った、座談会形式の今回のセミナーでしたが、参加された皆さんからのいろいろな質問にお答えできたのではと思っております。

 

アイ・エス・エス・インスティテュートでは、いろいろな視点から、そしていろいろな立場の方から翻訳に関する情報を収集し、発信を続けていきます。

 

 

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| イベントアルバム | 14:45 |
中国語翻訳コース特別セミナーレポート「中国語翻訳チェッカーは何を見ているか」

 

9月3日、多くの方にご参加いただき、特別セミナー「中国語翻訳チェッカーは何を見ているのか」を開催しました。


講師は現役翻訳者、チェッカーで、中国語翻訳者養成コース基礎科担当でもある望月暢子先生です。チェッカーの仕事は、翻訳者から納品された訳文を最終的にチェックし、品質を確かなものにすることです。今回のセミナーでは、チェッカーの視点から注意すべき様々な項目についてお話をしていただきました。訳出方向は中国語から日本語で、日本語のチェックを中心としています。


―――――――――――

 

まず最初にチェッカーの基本的な姿勢についてお話がありました。

 

■自分がクライアントになったつもりで、気になるところをチェックする
■万人向けではなく、クライアントのための訳文になっているかをチェックする

 

次に原稿のバックグラウンドについて、様々な項目を確認します。

 

■用途、目的は何か
■誰が読むのか
■重視されている点は何か

 

いよいよチェックするポイントについての解説です。

 

■レイアウトが原文から変わっていないか
■フォントが日本語フォントになっているか
■ヘッダー、フッターが本文に入っていないか
■訳抜けの有無
■変換ミスの有無 ex.向上⇒工場、保険⇒保健
■見間違えの有無 ex.固有名詞 锋⇒峰(金偏を山編と見間違えている)
■フォントの大きさが一定せず、大きくなったり小さくなったりしていないか
(コピーアンドペーストしたまま直していない)
■原文データに上書きして訳した際に中国語の消し忘れはないか
■図表の訳し忘れはないか

 

当然といえば当然ですが、訳文の良し悪し以前に、レイアウトやフォントなどの基本的なルールが守られている必要があります。変換ミスにも要注意ですね。
続けて訳文のチェックポイントです。

 

■構文の取り間違えはないか
■原文の意図、重点が汲み取れているか
■ふたつの意味に取れるなど、誤解を招かない表現になっているか
■最適な用語の選択ができているか
■文脈にあった用語になっているか

 

「専門用語を間違えると他の部分も疑われてしまうので、しっかり確認しましょう」「意味が分からない単語を飛ばして訳す人が多いです」との指摘がありました。ここも注意しましょう。また、疲れてきた後半に多いミスとして、訳し忘れて中国語の単語のままになっている事例も挙げられました。同じ漢字なのでうっかりしてしまうかもしれませんが、きっちり訳すようにしましょう。

 

最後に先生から「商品価値のある翻訳とは、しっかりと人に伝わり、人を動かすための文章になっている、という翻訳です。チェッカーとしてもそれに沿うように、さらに商品価値を上げるようにチェックしています」とのお話があり、続けて質疑応答を行いセミナーは終了しました。


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参加された方からは次の声が寄せられました。


・チェッカーが具体的に何を見ているのかが分かって勉強になりました。自分が翻訳する時は、訳の段階から気をつけようと思います。
・興味深く聞きました。大変勉強になりました。


―――――――


ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
アイ・エス・エス・インスティテュートでは、今後もみなさまのお役に立つセミナーを企画してまいります。

 

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| イベントアルバム | 14:56 |
英語通訳コース特別セミナーレポート 「プロ通訳者になるための勉強法」

 

東京校、8月30日(水)、横浜校9月2日(土)に秋の特別セミナー「プロ通訳者になるための勉強法」を開催しました。講師は、英語通訳者養成コース東京校のレギュラーコース「土曜入門科」を担当されている榊原奈津子先生です。

 

このセミナーでは通訳者になるために必要なスキルとその学習法、そして学習を続けるために必要なモチベーションを保つコツを、先生の実体験を基にお話しいただきました。

 

 

17秋 英通セミナー(榊原先生1)_8740.JPG

 


丸通訳学校に入るのに必要な語学力


「通訳には高い英語力が必要だと思われがちですが、それだけではなく美しい日本語を話す能力も必要なのです。日本語ネイティブの私たちは、普段きれいな日本語を話すことをあまり意識していないかと思います。しかし通訳者として現場に立った時、聴衆は日本語ネイティブとは限りません。そこで、聴衆の誰もがわかるように明確な日本語で伝える必要があるのです。」

 

丸通訳者に必要なスキル


 単語力
 構文力
 リスニング力
 知識

 

「通訳に欠かせないスキルは4つ挙げられます。どれかひとつだけ優れていても通訳ができるとは限りません。全てのスキルを総合的にプロのレベルまで上げることが重要なのです。」

 

丸通訳学校に通うメリット


「事前にレベルチェックテストを受けて、ご自身の実力に応じた最適なクラスに振り分けられているので、同じレベルで同じ目的を持った仲間に出会えます。またネットワークづくりをすることで通訳の現場に出てからお互いにサポートすることができます。」


質疑応答の時間では、「シャドウイングの効果は?」「英語を嫌いになったことはありますか?」「リテンション(短期記憶保持力)をつけるにはどうしたらよいでしょうか」等、勉強法に関する疑問点に加えて、実際に通訳訓練で伸び悩みを感じている方からもご質問をいただき、榊原先生はひとつひとつの質問に熱心に答えていらっしゃいました。

 

最後は榊原先生から本日のセミナーに参加されていた皆さんに向けての熱いメッセージです。

 

「訓練は地道な作業ですが、続けていれば必ず成果が伴います。そのためにはモチベーションを保つことが重要です。目標は低く、近く設定し、楽しみながら学習しましょう!」


このセミナーでは、これから通訳訓練を始める方、通訳訓練で伸び悩みを感じている方にもプロ通訳者を目指すのに必要な情報をお伝えできたのではないかと思います。

 

アイ・エス・エス・インスティテュートでは、皆様の「やる気」「目標」を後押しできるようなセミナーを今後も企画・実施していく予定です!

 

お忙しい中ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

 

 

17秋 英通セミナー(榊原先生2)_8734.JPG

 

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| イベントアルバム | 09:00 |
継続受講の方限定セミナー「限られた時間を有効活用し、最大限の効果を出す! 〜今日から実践できるタイムマネジメント〜」


東京校において3月29日(水)、2016秋期レギュラーコースを受講され、2017春期レギュラーコースへ継続受講のお申込みをされた在校生の方を対象に、「限られた時間を有効活用し、最大限の効果を出す!〜今日から実践できるタイムマネジメント〜」と題し、特別セミナーを開催しました。

 

セミナーの講師は、英語通訳者養成コースの柴原早苗先生
柴原先生は、お二人のお子さんを育てながら、プロ通訳者・ISS講師としてのみならず、執筆や講演など数多くのお仕事で活躍され、大変お忙しい毎日を過ごしていらっしゃいますが、そういった中で、どのように時間を捻出し、限られた時間をどう効率的に活用しているのか、ご自身の日々の生活における具体的な事例を挙げてお話いただきました。
 
継続セミナー.jpg

 

今回のセミナーでは事前に参加者の方々から「当日、講師に聞いてみたい質問」をいただいており、その内容を踏まえた構成とし、「タイムマネジメント」のみならず、「モチベーションの維持・向上」「勉強法」などについてもお話いただきました。


事前にいただいた質問内容を基にした今回の講演のポイントは3つ。


1) 精神面の悩みをどう克服するか?
=モチベーションの維持・向上の方法や、やる気が出ない時はどうすれば良いか
2) 学習面での悩みをどう解決するか?
=どのような勉強を、具体的にどのように進めれば良いか
3) 環境面をどう整えるか?
=どのように時間を確保したり、どのようなグッズをそろえたら良いか

 

各項目に関して、先生からは以下のようなアドバイスがありました。

 

1) モチベーションの維持・向上のために、できる事は?


・「そもそも自分は、なぜ通訳・翻訳の勉強をするのか?」⇒「私は〇〇がしたい。だから通訳・翻訳の勉強をしている」という原点に立ち返る
・自分で自分を励ます方法を作っておく
・元気のオーラをもらう(そういう人をみつけておく)
・憧れの人(尊敬する人)を持つ
・実はこれが一番大事で、しっかり睡眠時間を確保すること!

 

2) 自分の「好きな勉強」「嫌いな勉強」は何か?好きな勉強は興味を持ってどんどん進められるが、「嫌いな勉強(分野・作業)」をどうすればよいか?


(ちなみに、柴原先生は「(紙の辞書含め)辞書を引くのが何より好き!」との事です)
・その嫌いな勉強(分野・作業)の不足をカバーして余りあるような他の分野の勉強や作業をしっかり行う
・それ(=自分が不得意・嫌いな分野)が「得意な人」「好きな人」と接して、少しでも苦手意識をなくす
・レベルを下げて勉強する。つまり、スラスラできると自己達成感を得られるので、易しめのものや基礎的なものを題材にして、学習に取り掛かる。
・少しずつ取り組むこと、そして嫌々やらないこと。

 

3) スキマ時間をどう見つけるか?


・信号待ちの時間、レンジで「温め」している時間も活用
・マスクをすれば、電車の中や街中でもシャドウイングが可能
・スキマ時間ではないが、時にはお金を払ってプロに作業を依頼し、その空いた時間で、自分が本来やるべき事(勉強や仕事)をする


ちなみに柴原先生は3年前に(自身のブログを除いて)SNSを止めたそうです。そのおかげで時間を確保できるようになったとの事ですが、現代社会において、ソーシャルメディアとどう向き合うか、それにどれだけの時間をかけるか等、上手く共存する方法を見つけることが大切とも話されていました。

 

最後に、先生ご自身がいつも感じていて、「これだけは伝えたい」という一言(二言)がありました。


「何をどう工夫するかは人それぞれだが、最小限の努力で最大限の効果は絶対得られない!」
「すべてが『学び』になると信じ、日常生活のあらゆるものを自分自身の『学び』につなげていく」

 

セミナー終盤では質疑応答の時間を設けましたが、その際に会場から出た質問と柴原先生の回答を、いくつかご紹介します。

 

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Q:英語の勉強をしていてスランプに陥ったことはありましたか?その時、どう克服しましたか?
A:誰かの役に立つ(と実感できる)行為をすること、そして「英語を勉強していて良かった!」と思える瞬間を作る/見つけることで、気持ちを切り替えました。

 

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Q:弱点補強のため、いろいろな勉強をしないといけないのですが、なかなか継続して全てできません。どうすれば良いですか?
A:完璧をめざさない事です。

 

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Q:(紙の辞書を含め)辞書はどのようなものを選ぶ/購入すべきでしょうか?
A:書店等で、「同じ単語」をいくつか異なる辞書で索引し、見比べて「例文」が多いものを選ぶと良いですね。

 

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参加者の皆様からは「具体的なお話が聞けてとても参考になった」「時間管理に関するお話だけでなく、気持ちの切り替え方などの精神面のお話も聞けて良かった」「新学期のスタートを前にモチベーションが上がった」などのコメントと共に、「先生から元気をもらいました!」というお声を多数いただきました。

 

受講生の皆さんがこれからプロをめざす上で、そしてプロになってからも大いに役立つヒントが満載のセミナーだった思います。
ご参加いただいた継続受講生の皆様、ありがとうございました。4月から開講の新学期も、気持ちを新たにご自身の目標に向かって、一歩ずつ着実に学習を進めていただければと思います。

 

 

| イベントアルバム | 09:00 |
中国語ビジネスコミュニケーションコース特別セミナーレポート「成功するための中国語プレゼンスキル」

 

3月18日、多くの方にご参加いただき「成功するための中国語プレゼンスキル」というテーマでセミナーを開催しました。

 

講師は中国語ビジネスコミュニケーションレベル2担当の張意意先生です。
以下はセミナーの概要です。

 

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まず最初に、プレゼン用パワーポイント資料の作成方法から説明が始まりました。

 

丸テーマを明確にすること

 

言語が違うと思考方法も異なります。大陸では古来から漢民族と多くの民族が共存したり、互いに争ってきた歴史があります。モンゴル人や満州人が漢民族を統治したこともあります。中国語はこのような過程を経て確立されてきたものです。ですので、自分の意思をはっきりと表現することが必要です。日本的な「阿吽の呼吸」はありませんので、気を付けましょう。

 

・語順を間違えないようにしましょう。
・中国人のロジックをおさえましょう。論点をはっきりとさせ、論拠をあげて論証し、結論を導き出すという順序で話を組み立てましょう。

 

日本語と中国語では論証する方法が違うので注意が必要です。日本語ではデータ、情報をたくさん出しますが、結論は言わないことがあります。これだけ述べれば言わなくとも分かるだろう、という考え方ですが、中国人には通じません。

 

丸聴く人の心に響く言葉を使う


・成語や慣用句を上手に、効果的に使いましょう。

誰に向けて話すのかを考えて作成する
・公式の場なのか、そうではない場なのか、また年齢層も考慮しましょう。
・グループ内の身内的な関係なのか、外部のクライアントなのか、新規のクライアントか、一定期間付き合いのあるクライアントなのか、などの関係性を確認し適切な表現をしましょう。


次に話し方についての説明がありました。

 

丸発音、スピード、アクセントに気を付ける

 

・大きな声ではっきりと話しましょう。
・口の筋肉をしっかりと使い、正しい口の形で発音すれば、自然に正確な音を出すことができます。
・アイコンタクトをとるようにしましょう。
会場を見渡し、アイコンタクトをとることで、聴衆ひとりひとりをプレゼンに引き込むようにします。聴衆の表情にも気を付け、話の内容がきちんと伝わっているのか、疑問があるのか、質問したいのか、などを読み取り、状況によって話の内容を調整していきます。
・ジェスチャーは大きくなり過ぎないように気を付けましょう。

 

日ごろから読み書き聞き話す練習をし、中国語のレベルアップを心掛ければ、よいプレゼン資料を作成することができます。プレゼンには必ずしっかりと練習してから臨むようにしましょう。

 

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先生からは上記のような具体的かつ有益なお話がありました。

お忙しいところ参加されたみなさん、ありがとうございました。
アイ・エス・エス・インスティテュートは今後もみなさまのお役に立つセミナーを企画してまいります。

 

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| イベントアルバム | 11:09 |
英語翻訳コース特別セミナーレポート「特許翻訳市場の今を知る〜現場担当者と一問一答」

アイ・エス・エス・インスティテュートでは、総合翻訳科、ビジネス英訳科、専門別翻訳科の各コースで「実務に近い、仕事につながる」クラスを開講しています。今期も専門別翻訳科では、同じ日に講演会と体験レッスンに参加できる「特別セミナー」を開催しました。


特許翻訳クラスでは、特別セミナー「特許翻訳市場の今を知る〜現場担当者と一問一答」を開催。前半は、株式会社翻訳センター特許営業部の品質管理責任者で、2016年10月コースまで特許翻訳クラスの講師を担当していた川島悠一先生が特許翻訳市場の現状と、特許翻訳者を取り巻く環境の変化を一問一答方式で講演。続く後半の体験レッスンでは、グループ会社(株)翻訳センターの登録翻訳者で、今春より特許翻訳クラスの講師を務める名村孝先生が模擬授業を行い、みなさんの特許翻訳訓練に関する理解を深めていただきました。

 

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Q:特許翻訳業界の現在の状況を教えてください
A:国内企業の外国出願(日英翻訳が発生する)案件の数は、わずかな増減はあるものの、割合としては依然として多くを占めています。一方、 化学・バイオテクノロジー分野などの、外国籍企業の日本出願(英日翻訳が発生する)案件は、引き続き増えています。また、これまで翻訳業務の依頼は、特許事務所や企業の知財部などからがほとんどでしたが、最近、特に外国籍企業の日本出願(英日翻訳が発生する)案件は、海外の翻訳会社などから、翻訳やポストエディット(一次訳後の編集、校正業務)を依頼されることも増えてきています。

 

Q:授業で日→英翻訳の課題が多いのはなぜですか
A:前の質問にもあるように、当社(翻訳センター)では国内企業の外国出願に関連する業務を多く請け負っているので、日英翻訳者の養成に力を入れています。英訳は苦手と言われる方もいらっしゃいますが、お仕事のチャンスも多いので、ぜひチャレンジしていただきたいです。

 

Q:特許分野でも、今後ツールを使用する案件が増えてきますか
A:特許に限らず、ツールの導入は今後も増えていくと予想しています。また、翻訳以外の業務でも、作業の効率化、品質の向上をサポートするツールの活用が求められることが多くなりました。翻訳支援ツールを使って、過去の翻訳資産(旧版や用語集)を活用して作業をしてほしいという案件が特許分野でも増えています。クライアントから指示された表記や訳語の指定を忠実に守って対応してくれる翻訳者には、仕事が途切れることなく発注されます。丁寧な仕事を安定してこなすためにはツールが不可欠なのです。今後は、こうしたツール導入、活用に柔軟な対応していただける方にお仕事を依頼することが増えるでしょう。

 

Q:クラスを受講すると、どんなスキルが身につきますか

A:授業では、特許翻訳案件の大半を占める「特許明細書」の訳出ルールの解説、課題に関連した技術的内容の説明、さらに調査・検索の方法やお役立ちツールの紹介など、翻訳スキルの習得にとどまらず、「現場対応力」の強化も含めて、総合的な翻訳スキルの向上をめざしています。

 

Q:スクールのサポート体制について詳しく教えてください
A:グループの総合力を活かして、クラス受講中から受講修了後まで、みなさんをサポートします。即戦力養成を強く意識した講義を行い、受講修了後は、レベルにあわせて翻訳および翻訳関連業務のポジションをご紹介し、受講生のみなさんのプロデビューまでのサポートをします。

 

受講修了後も、(株)翻訳センターの社内で翻訳業務(OJT)を行いながらスキルアップをめざす「研修生制度」や、翻訳チェッカーとして品質管理、制作業務に携わっていただく機会をご提供しています。

 

もちろん、優秀な成績でクラスを修了された方には、実務経験の有無を問わず、翻訳者採用のトライアルの受験をご案内し、合格者にはお仕事を発注しています。

 

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後半の体験レッスンでは、名村孝先生による模擬授業を実施しました。特許明細書の翻訳特有の言い回しや訳出ルールなどを説明。わずか一時間の授業でしたが、盛りだくさんの内容で、参加者のみなさんは熱心にメモを取られていました。

 

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双葉名村孝先生による、特許翻訳クラスの 体験レッスン動画

 

ISSスクールブログで読む「よくわかる特許翻訳クラス

 

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| イベントアルバム | 09:41 |
中国語通訳コース特別セミナーレポート「原文を大枠で理解するためのサマライズスキル」

 

3月11日、多くの方にご参加いただき「原文を大枠で理解するためのサマライズスキル」というテーマでセミナーを開催しました。

 

講師は現役通訳者で、中国語通訳者養成コース通訳科1クラス担当の徳久圭先生です。
セミナーの様子を一部ご紹介いたします。

 

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まず最初に、「サマライズとはどのような訓練なのか」という説明から始まりました。

 

サマライズとは原文を「要約」する訓練です。
例えば、5分間くらいの長さの音声、映像をメモをとりながら聞きます。文章を読むこともあります。
その時注意すべきことは、漫然と聞く(読む)のではなく、情報を分析しながら聞く(読む)ことです。内容を100%理解した上で、自分の頭の中に落とし込みます。

 

次にインプットした情報を整理しながら話します。ポイントは次の通りです。

 

・メインテーマをおさえる
・5W1Hをおさえる
・枝葉末節はカットする
・大胆に換骨堕胎する
・いきいきと話す

 

以上の説明の後、早速参加者の皆さんに練習をしていただきました。


最初は音声ではなく、文章を読んでサマライズします。
文章は「ハイテクシェア自転車」という今中国で流行している自転車のシェアシステムを紹介した記事です。分量はA4で6ページ。これを5分間で速読し、話の骨子を抜き出して1分で話す準備をします。準備が完了した後、隣同士でお互いに1分間のスピーチを行いました。更にそのスピーチについてお互いに評価しました。
1分間というのは、あっという間で、時間切れの方が多かったようです。

 

その後、先生がサマライズのお手本をホワイトボードに次の通りに書きました。

 

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中国の「シェア自転車」がすごい!
スマホで予約→どこでも乗り捨て
・大国インフラ
・窃盗の無意味化
・個人情報の考え方

成否?他国?

 

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「1分間で話せる内容としてはこれくらいでしょう」とのことでした。


原文をご紹介できず残念ですが、驚くほど情報が圧縮されて、無駄なものはなく、すっきりと話の骨子が捉えられていると思いました。サマライズは長文逐次通訳の訓練にも向いているというお話もありました。

 

次に通訳案内士試験の過去問から「桜前線」について40字程度の中国語で説明する、という問題を日本語にアレンジした解説がありました。

 

「桜前線」という言葉の本質をつかんで話してみます。

 

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・「桜前線」という言い方がある。
・毎春、南から北へ咲いていく。
・気象図の前線のように進む。

だから「桜前線」と呼ばれる。

 

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こちらも無駄な情報は無く、「桜前線」とは何のことなのかがしっかりと伝わりますね!
最後は3分程度のニュースを視聴してサマライズする練習をして終了しました。


サマライズはレギュラーコースの通訳訓練でも行っていますので、これから訓練を開始しようとしている方にも参考になるのではないでしょうか。

 

参加されたみなさんからは、次のような声が寄せられました。

 

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「サマライズを体験できてとてもためになりました」
「通訳として必要な能力、注意するポイントなどを理解することができました」
「特に印象に残ったのは、話のどこにスポットを置くのか、ということです。今後自分が話す時にも活かしていきたいです」

 

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セミナーにご参加いただき、ありがとうございました。
次回もご期待ください!

 

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| イベントアルバム | 10:00 |
中国語翻訳コース特別セミナーレポート「翻訳のスピードアップのために」

 

3月5日、多くの方にご参加いただき「翻訳のスピードアップのために」というテーマでセミナーを開催しました。

 

講師は現役翻訳者で、中国語翻訳者養成コース本科2クラス担当の椙田雅美先生です。

 

翻訳の仕事は時間との戦いでもあります。今回のセミナーでは、いかにすれば効率的に品質の高い訳文がつくれ、作業をスピードアップできるか、ということについて講演いただきました。

 

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まず最初に、翻訳のスピード計算の基本となる枚数計算の方法と、翻訳作業以外にかかる時間やポイントについて説明がありました。

 

丸中国語から日本語へ翻訳する際の基本的な枚数計算方法
・中国語原文文字数×1.3=日本語訳文の文字数(一般的なビジネス文書の場合)
・日本語訳文文字数÷400=日本語訳文枚数
翻訳業界でいう「枚数」はこのように算出される。

 

丸翻訳作業以外にかかる時間やポイントについて
・翻訳作業を新幹線に例えれば、最高時速の260kmで常に走っているわけではない。
・駅で停車したり、発車停車などでスピードダウンもあり、天候や事故の影響で思いがけぬストップ、遅延が起きる。
・時速と所要時間は違うことを理解しておく。
・翻訳の際、同じペースをずっと維持できるのか、休憩も必要だし、家の用事や他のこともある。仕事の開始、再開、納品に時間が掛かる。思いがけぬ難所やトラブル、ひとたび引っかかれば長時間を要する。
・納品時はファイルにパスワードを掛けたり、指定の場所にアップロードしたりすることもある。
・自分が想定していた時間通りに進むとは限らない。
・翻訳語の想定文字数と自分の能力、事情を考慮し、いつまでにどれだけできるのか正確に判断する
・自分が翻訳できる量、スピードを把握し、伝えられるのがプロ。
・最近は納期が短いため、複数の翻訳者で分担して訳すことも多いが、翻訳会社も文体の統一などの手間がかかることから、できれば一人の翻訳者に任せたい。翻訳が自分の能力を正確に把握できていれば、スムーズに仕事を進めることができる。

 

人間が長時間集中力を維持し続けるのは難しいことです。1時間に何枚訳せるから1日何枚、例えば1日10枚訳せるから10日で100枚訳すことができる、と単純に計算することは危険なことと思いました。


翻訳以外の作業に意外と時間を取られる、という話はよく聞きます。仕事の場合、パワーポイントの原文を上書きして翻訳したり、圧縮ファイルをウェブサイト経由で受け取ったりすることもあるので、慣れておく必要がありますね。

 

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次に「翻訳のスピードをあげる」についてのお話です。

 

丸受注の時から翻訳は始まっている
以下の事項を確認する。


量⇒原文の文字数
計算する習慣を付ける。ワードファイルは校閲ツールで文字数カウントがすぐにできるが、データで来ない場合もあるので、1行何文字×行数で文字数を計算できるようにしておく。

 

質⇒原文の難易度

 

目的⇒どのような訳文にするか、形式も要確認
とにかく急ぎなのか、すぐに印刷できる状態で出す必要があるのか、原文を訳すだけではなく日本語の広告文風にするのか、大人向けの内容を子供でも分かるようになど、目的によって所要時間は全く違ってくる。

 

納期⇒いつまでに
納期は正確に確認する。何曜日の何時までなのか、中国からの依頼の場合は中国時間なのか、日本時間なのかも確認が必要。

 

丸重要事項別に区分し、重要度に合わせた時間配分をしていく

 

〆能斗彁項⇒納期、納品方法
時間配分、スケジュール、納品方法を確認

 

⊇斗彁項⇒依頼者の要望(何のために使うのか)、形式(どのようにしたいのか)
翻訳の方向性、文体(ですますなのか、であるなのか)、固有名詞

 

E慘六項⇒専門用語、最適な訳語、詳細な事実確認

 

先生が繰り返しおっしゃっていたのは、自分の力を正確に把握し、責任を持てる範囲で仕事を引き受ける、ということでした。結果的に翻訳会社からの信頼が得られ、次の仕事につながるわけです。

 

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参加したみなさんからは以下の声が寄せられました。

 

・翻訳の前段階での基本的な考え方や、時間の考え方、捉え方についての重要性を知ることができました。
・翻訳を仕事として受ける場合の心構えを再確認できてよかったです。
・翻訳についてのポイント、仕事として受ける際の注意事項など理解が深まりました。

 

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セミナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。
次回もお楽しみに!

 

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| イベントアルバム | 09:30 |
英語通訳コース特別セミナーレポート 「柴原智幸先生が語る!プロ通訳者になるための勉強法」

 

3月4日(土)横浜校、3月9日(木)東京校にて春の特別セミナー「柴原智幸先生が語る!プロ通訳者になるための勉強法」を開催しました。


東京校、横浜校の二日間とも、満席でした。残念ながら参加できなかった方もいらっしゃいますので、今回のセミナーの内容をご紹介いたします。

 


 
本セミナーでは、東京校の英語通訳者養成コース入門科クラスの講師で、フリーランスの通訳者そして大学講師としても活躍されており、またメディアなどでもおなじみの柴原智幸先生に、「通訳学校に入る前の心構え」について、お話しいただきました。特に通訳業務や、学習方法・取り組み姿勢などについて、ご自身の経験や、プロとしての現場の体験談など、さまざまなエピソードを交えてお話しいただきました。

 

丸通訳業務について
■通訳に「正解」はない。人によって解釈が異なり、まったく同じということはない。できる範囲で、ベストを尽くすしかない。
■通訳者は現場で、自分一人で突発的な事柄に対応できる能力と覚悟が必要。周りに頼れない。
■通訳者は「受け身」ではいけない。常に自分から情報を取りにいく積極性が必要。
■話の内容を理解することに自分で責任を持つ。わからない点は早めに確認すること。(ただし質問しすぎると、次から指名されなくなる可能性もあるが。。。)

 

丸通訳学校での学習について
■予習に関して「生肉」は出さない。つまり、ただ資料を印刷しただけでは意味がなく、使えるようにするためには編集、線を引くなど、情報加工が必要。
■予習については、まずテーマ(教材名)について、大まかに用語集で全体像を確認する。
次にウィキペディア等で調べる(ただし間違った情報が混在しているので確認が必要)。
英日・日英の単語リストを作る。単語リストは手元で見るためでなく、頭の中に定着するために作る。
■通訳学校の授業は、軌道修正の場であり、学習の場ではない(学習は基本、家で行うもの)。
■積極的に、自分がその教材を全部訳すくらいの意気込みで授業に参加してほしい。
■授業中は、受講生(クラスメート)同士、お互いの良いところを自分自身に取り込むつもりでやってほしい(例えば「こういう訳は自分には出せないが、そんな表現もあったか」など)
■英会話はスポーツクラブだが、通訳学校はブートキャンプのようなもの。習い事ではなく、訓練だと認識してほしい。
 


先生ご自身も若いころ、通訳学校に通っていたときは、受け身の姿勢で授業に臨んでいたため、なかなか進級することができず苦労されたそうです。今は「それではいけない!」と昔の自分に言いたいと強く思っているそうです。

 

質疑応答の時間では柴原先生の過去の失敗談を教えてほしいとご要望があり、
「スピーカーの訛りが強く全く通訳することができなかったり、同時通訳の際に誤訳をしてしまったりしたことがあった」と、答えていらっしゃいました。
 


経験に基づく先生のお話は、とても説得力があり、力強く、みなさん深くうなずいて、聞き入っていました。

 

最後に大変印象的だった先生のメッセージを紹介します。


「私自身も、昔、勉強を始めたころは今の自分を想像していなかった。5年、10年で、どんどん人生は変わっていきます。どうか今を基準に、未来を考えないでください。皆さんはこれからいくらでも伸びていく可能性があります。その可能性を信じて挑戦していただき、自分の道を一番いい形で切り開いていってください。」


参加者からは次のような声が寄せられました。


「とても役立つ情報を得られて、参加して本当に良かったです。」
「実践的な話が聞けて良かったです。努力の大切さを再認識しました。」
「メディアでよくお見かけする柴原先生が、ひとつひとつの質問に誠実にお答えくださり、
感銘を受けました。」

 

今後もISSでは、皆さまの学習や仕事に役立つセミナーを企画・実施してまいります。
ご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました!

 

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| イベントアルバム | 12:42 |
英語翻訳コース特別セミナーレポート「大きく拡大する字幕翻訳の世界 業界参入に必要なスキルとは」

アイ・エス・エス・インスティテュートでは、総合翻訳科、ビジネス英訳科、専門別翻訳科の各コースで「実務に近い、仕事につながる」クラスを開講しています。先学期に続いて、今期も専門別翻訳科の各クラスで特別セミナーを開催。同日実施の体験レッスンとあわせて、たくさんの方にご参加いただきました。

 

先日、東京校にて「大きく拡大する字幕翻訳の世界 業界参入に必要なスキルとは」と題して、特別セミナーを開催いたしました。

 

昨年(2016年)以上に拡大が予想される映像字幕翻訳市場を取り巻く現状をお知らせするとともに、皆さんが高い関心をお持ちの「映像字幕翻訳業界への参入のポイント」を、「映像翻訳者の守備範囲」と「依頼される業務内容の変化」という視点から、英語翻訳者養成コース講師で、映像字幕翻訳者の佐久間公美子先生がお伝えしました。

 


映像字幕翻訳市場を取り巻く現状

 

「BS、CSのチャンネル増加に加えて、昨年は動画ネット配信サービスプロバイダが増え、その結果、字幕翻訳および関連業務の案件数が急増しています。ありがたいことに、私のところにもたくさんの問い合わせがあるのですが、当然のことながらすべてをお引き受けすることはできません。そこで、映像字幕翻訳の上級クラス『ワークショップ』の生徒さんや修了生のみなさんにお声掛けしOJTとしてお手伝いいただいています。」


「現在、業界全体がこのような状況となっており、新人さんが業界に参入のチャンスが引き続き今年も増加していることを意味していると思っています。」

 

 

「映像翻訳者の守備範囲」と「依頼される業務内容の変化」

 

「増加し続ける字幕制作業務ですが、字幕翻訳者の供給が追い付いていません。ここで言う『字幕翻訳者』とは、「映像データと映像の台本(スクリプト)を受け取って作業を行い、字幕を納品できる人のこと」を指しますが、一人でこれらすべての作業に対応できる人がなかなか見つからないため、それぞれの業務を分けて分担して行う場合が多くなっています。ISSインスティテュートの生徒さん、修了生のみなさんにも業務を切り分けてお願いしています。」

 

以前は、翻訳をして字幕データ(テキスト)を納品するだけだった翻訳者の仕事が、いまはスクリプトの作成(映像を視聴して台本を作成する)やスクリプト全文訳の作成、スポッティング(カッティング:映像を見て字幕を表示させるタイミングと文字数を決める仕事)などへの対応も、字幕翻訳者には求められるようになりました。

 

「このように依頼される業務内容は変化し、翻訳者にはいろいろなスキルが求められるようになりましたが、基本はやはり翻訳力です。特に字幕翻訳は限られた字数の中で、最も効果的に意味の伝わる字幕を作成しなければなりません。これはしっかりとした翻訳力なくして対応することはできません。」

 

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続く、体験レッスンでは、みなさんに「翻訳力」を駆使して字幕を作成していただきました。スクリプトに書かれている英語は、難しい文章ではありませんが、限られた字数の中で効果的に伝えることの難しさを感じながら、みなさん、訳出をされていました。

 

その字幕は、字幕制作ソフトを使って映像とともに投影され、参加された皆さんと確認しました。

 

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参加されたみなさんにご協力いただいたアンケートでは、「字幕制作のプロセスが理解でき、必要なスキル、やるべきことがわかりました」「いろいろな場面での字幕翻訳のニーズがわかりました」などの声が寄せられました。

 

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