通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

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授業体験レポート:2017秋【中国語編】第6回 「君の名は。(まだない)」

 

スクールブログで人気の連載、レギュラーコースの授業ルポ。この秋、13シーズンめを迎えました!

2017年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!

ISSの教室では実際にどのような授業が行われているのでしょうか?

毎週金曜更新、英語・中国語を交互にお届けします。それでは、中国語の授業ルポ第6回をお楽しみください。

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新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします…と、あっさりした日本式の挨拶と違って、ご利益がありそうな言葉を連ねるのが中国風。

 

“新年快乐”(楽しい新年でありますように)、“恭喜发财”(もうかりますように)、“万事如意”(何事も順調でありますように)の定番から、“愿你2018发发发!”(2018年には大金運に恵まれますように)[“18”shibaと“实发”shifa=本当にもうかるのシャレ]、“祝大家2018年旺旺旺!”(2018年にはますますご盛栄のほど)[wangとワン(犬の鳴き声)のシャレ]の本年限定版まで、あったらいいな、を思いつく限り並べるそうです。

 

中国のお正月(“春节”)は旧暦でお祝いするので、2018年は2月16日とのこと。“全家平安”“身体健康”で迎えたいものですね。
ということで、今回の授業レポートは年末年始またぎでお届けいたします。

 

丸第11回 中日翻訳


旧年最後の授業は、記事・広告文の訳でした。

 

訳例のプリントにはテーマとして、「いろいろな日本語に訳す」が挙げられ、
・使用目的を確認すること
・簡潔でわかりやすく、柔軟な表現を目指す
・いろいろな文章を書けるように日頃から様々な文章に目を通す
と注意事項がまとめられています。

 

そういえば課題が配られた際、「自由旅行で来日する中国人女性向けに、機内誌用記事の日本語訳」を、と先生からご説明いただきましたっけ。気をつけたつもりでも、自分の訳文は雑誌記事という点に気を取られ、分かりにくいカタカナ語を多用するなど、読み手への配慮が全く欠けていました。

 

先生の訳例を拝見すると、小見出しは体言止めを使い女性誌風に、本文もそのまま雑誌の記事として載せられそうなオシャレな雰囲気なのに、きちんと外国人にも分かりやすい日本語に仕上がっています。

 

「関西の冬の旅」へと誘う短い記事ではありますが、情報提供も兼ねているため、「食いだおれ」など訳語の表記を公的な資料でチェックするのはもちろん、原文の数字や地名など、事実関係をきちんと確かめる配慮も欠かせません。

 

また、「金魚売りの出店」と「金魚を売る露店」、「華やかな街路」と「典雅な小道」など、訳語の微妙な違いでイメージがだいぶ変わること、「ふぐ」「カニ」はひらがなカタカナの表記1つで高級感に差が出ることも、面白い発見でした。

確かに、『わがはいはネコである』じゃ、ライトノベルみたいで漱石先生に叩き出されそうですよね…。

 

 

丸第12回 日中翻訳

新年最初の授業は、「造語」を運用した説明文の解説でした。

 

日中翻訳では、文章のほかに単語単位の「造語」という課題が出されることがあります。新語や流行語ではなく、「フライパン」「脚立」といった日常語を中国語に訳すのです。

 

辞書に訳語があるのに、なぜそんな練習が必要なのか―と、先生に質問した受講生もいました。先生の答えは、発想力を養うためと文章のカスタマイズ力をつけるため、というものでした。

 

実はこの授業に出るまで全然意識していなかったのですが、中国語の名詞はフリーダムそのもので、相手に伝わりさえすれば何でもアリなのです。

 

北京のファーストフード店でバイト泣かせなのは、中国全土から来るお客さんがメニュー通りに注文しないことだといいます。平気で“来一份火把儿”(「たいまつ」一個ください)とオーダーするんだとか(何だか分かりますか?ソフトクリームのことなんですって)。

 

それは単に方言なのでは?と思ったら、書き言葉でもフリーダムっぷりは遺憾なく発揮されるようで、フライパン1つ取っても、“平底锅”“浅底锅”“煎锅”(焼くのに使う鍋)、 “长柄锅”(持ち手が長い鍋)、“单柄锅”(持ち手が1つの鍋)等々、いくらでも言い方があるし、自分で造語しても良いそうです。

 

フリーダム過ぎて不便な気もするのですが、ここには別の縛りがあります。つまり、名詞、特に“刷子”(ブラシ)のような基本形の語はニュートラルな状態であって、文章の中で使うときは、“毛刷”(材料を強調)、“玻璃刷”(用途[ガラス用]を強調)など、伝えたい内容に合わせて変化させる必要があるというものです。

 

ですから、今回の課題文のように「はしご状」と「脚立状」が同一文中に出現したら、“直梯”“马梯”のように、字数や構成が揃う訳語を探すか、自分でひねり出さねばなりません。

 

ありものを使う場合も注意が必要です。割り箸は“卫生筷”(衛生的な箸)、“一次性筷子”(使い捨ての箸)、“免洗筷”(洗わなくていい箸)など様々な言い方ができます。しかし、「森林破壊を防ぐため、間伐材を使った割り箸です」という文脈に、“一次性筷子”はふさわしくありません。この場合は“卫生筷”など別の言い方を選ぶべきでしょう。

 

場面に合わせて名前を変えるということは、「君の名は?」の答えはやはり、「好きだ」が正解なのかも……お屠蘇気分が抜けきっていないレポート、失礼いたしました!

| 授業ルポ | 10:00 |
授業体験レポート:2017秋【英語編】第5回 「spirit of resilience」

 

スクールブログで人気の連載、レギュラーコースの授業ルポ。この秋、13シーズンめを迎えました!

2017年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!

ISSの教室では実際にどのような授業が行われているのでしょうか?

毎週金曜更新、英語・中国語を交互にお届けします。それでは、英語の授業ルポ第5回をお楽しみください。

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丸第9回目 英日授業 

 

全18回の基礎科クラスも中間試験を終え、折り返し地点に来ました。ただでさえ世の中は師走の忙しさですが、加えて授業の復習や準備がてんこ盛りで、一週間が本当にあっという間です。半ば受験生のような生活ですが、いつの日か、スクールで学んだ時期は充実した時間だったと思い返すことができるでしょう(笑)。

 

中間テスト後、初めての授業だったので、講師から総評を聞いた後、出題された日本語訳の確認をしました。「復習は正しい訳語を覚えるチャンス」「初見対策にもっと時間を割く」「訳出訓練の絶対量を増やす」「話者の立場までおもんばかって話す」。講師からの指摘で特に心に留めておこうと思ったこの4点は、期末に向けての勉強に生かしていきたいです。

 

試験の振り返りの後、気落ちしている暇もなく、今回の授業の初見テーマUS−China Cooperation(米中協力)に移ります。あまりに幅広いテーマなので、事前準備でどの分野を掘り下げるか迷いましたが、ふたを開けてみると、手ごわい経済分野。金融関係者は話すのが早いというイメージ(?)があるのですが、今回のライブ音声はとにかく早い!!

 

経済協力がスピーチの主な内容だったので、clearing bank (決済銀行)、certificate of deposit in Chinese currency(人民元建て譲渡性預金証書)、interbank bond market(銀行間の債券市場)など、金融の専門用語が連発される箇所は、背景知識なしにはかなり難しいと感じました。逆に言うと、馴染みのある分野はリスニングの負荷がぐっと下がるので、少しずつ専門性を広げる努力をしていこうと思います。

 


丸第10回目 日英授業

 

日英も試験の個人評価表が手渡される日。落ち込んでも立ち上がるresilienceが必要な日でもあります。(ショックでぼーっとしていたら、授業でおいていかれる。笑)いつものように単語テストをした後、試験内容の確認をしました。家で自分の訳出を聞いて自己評価を書いてきたので、講師からの指摘とアドバイスに深く納得します。

 

その後、初見教材「核兵器禁止条約」を使って逐次通訳をしました。講師から出された今日の目標は、high context culture(高文脈文化)の日本語から、必要なことは言葉にするlow context cultureである英語に訳す際、省略されている情報をうまく処理することです。言葉に表現されていない情報を文脈の中で相手に汲み取ってもらうのが日本語ですが、これを直接切り貼りしただけの英訳にすると、リスナーにとって「?」となるのです。

 

例えば、
「その背景ですが、一向に核軍縮を進めないアメリカやロシアに対する苛立ちがあると思います。核の抑止、恐怖の均衡という20世紀型の安全保障の限界を示したことに歴史的な意味はあるのだろうと思います。」

 

核兵器禁止条約が制定された過程についてのコメンテーターの意見ですが、日本語では理解できても英語に訳する際、見えない主語を正確に訳さないと意味があいまいになってしまう典型です。1文目は非核保有国が持つ苛立ちですが、2文目の隠れた主語は条約です。

I think there is a historic significance in that it (the treaty) demonstrated the limits to the 20 century type of security regime grounded on…となります。

 

主語がはっきりしない時、私はつい安易にweやtheyとしてしまう癖があるので、処理の工夫も今後の課題になりそうです。

 

 

| 授業ルポ | 10:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第29回: 和田泰治先生(英語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「北極星」

         和田泰治先生(英語通訳者養成コース)

 

 

私がISSに通学していたのはもう20年以上も前のことです。


時は90年代初頭、日本はバブルの夢うつつから醒めたか醒めぬか現実が掴めぬまま、その後の「失われた20年」へと転落していく淵で彷徨っていた時代です。


その当時から20有余年。今にして思えば、海外での生活経験も無く、頭も悪くて勉強も仕事も大嫌いという人間が、何と四半世紀もの間、ただ人前でしゃべるのが好きだというだけでこの世界で生き延びてこられたことは奇跡としか言いようがありません。正直に言って自分でも驚いています。本稿では、そんな私が通訳者として何よりも大切だと思ってきたことを書かせていただきます。独り言だと思って読んでください。

 

私の通訳者としての永遠の課題は「いかに恐怖心と不安を克服し、この過酷な仕事を続けていくメンタリティを維持していくか」ということです。

 

そもそも私にとって「通訳」とは無理難題に他なりません。全く異なる文化、思想、言語の狭間でその溝をたった一人で埋めなければならない。100%完璧にこなすことなど絶対にあり得ない状況の中で苦闘し続ける。そんな宿命から逃れる術はありません。

 

そして20年間、毎日、現場へ出る不安や恐怖心と戦ってきました。自らの知識レベルを大きく超える難解なトピック、どんな言葉を、どんなふうに話すのかも全く不明な初対面のスピーカー、事前情報も無く、ぶっつけ本番の繰り返し・・・・・現場に出るまではとにかく怖い。暗闇の中で今にも得体の知れない魔物に囚われるのではないか。そんな恐怖に怯えながら現場へ向かいます。そして通訳者として最も大切なのは、その不安や恐怖心を克服することに尽きると考え、そのために一体何をすべきかを長い間試行錯誤してきました。

 

私の結論は「自分の考える理想の通訳」をできる限り具体的にイメージし、その達成を目標として徹底的に勉強し続けることによって恐怖や不安を克服しようというものでした。

 

私の思い描く理想の通訳のスタイルとは簡単に言えば次のようなものです。


一方の極にはスピーカーの話す言語(source language)を一字一句、副詞、形容詞に至るまで徹底的に単語単位の粒度で聞き手側の言語(target language)に置き換えるような通訳、言うなれば超高精度な機械翻訳とでも称すべきスタイルがあります。そして私の理想とする通訳はもう一方の極にあります。つまり発言者の言葉は発言者の思考、意図のサインに過ぎないと捉え、その言葉を解釈し「意味」(あるいは「意図」や「メッセージ」)として完全に抽象化してから通訳者が自分自身の知識と話力を駆使してその「意味」を「説明」し直す。言い換えれば、発言者の言葉自体からは極力自分の意識を引き離す。そうしてこそ発言者の表層的な言葉に囚われず、言葉の構造や文化の違いを吸収してその思考と完全に同化することができる。これこそが「天衣無縫の通訳」であり、常に回帰すべき理想の原点だと考えてきました。

 

もちろん通訳個人の嗜好や能力、どのような分野で通訳をしているかによって、理想とする型は千差万別です。何が優れているか、間違っているかが問題ではなく、大切なのは、型の如何を問わず、自分が目指すべき理想がどのような通訳なのかということを、明確に、具体的に持つことです。このテーマのこの通訳をする場合には、どんなパフォーマンスができれば完璧に理想的な通訳なのか、自分にとっての至高の通訳なのか、ということを突き詰めて考え、イメージし、そしてこの理想を実現するために必要な学習プログラムを作って毎日粛々と勉強し続けるのです。

 

現場では満足のいくパフォーマンスができない。それは目標に到達する領域に自分が未だ至っていないだけであり、得体の知れない魔物など存在していない。究極の目標さえはっきり見えていれば、ただそこへ向かって自信を持って歩み続ければよい。そう言い聞かせることで私は不安や恐怖心と対峙してきました。

 

通訳者の私にとって「自分の目指す理想の通訳」は、その昔、漆黒の闇の中で夜間飛行をする飛行士にとって命の光だった北極星です。そこに輝く一点の光が私を進むべき航路へと導いてくれるのです。

 

皆さんの中にも、私のように通訳者を目指す過程で、通訳者となった後も、様々に悩み、迷い、不安と恐怖心に囚われている人がいるかもしれません。底知れぬ深遠な闇に吸い込まれ、身動きがとれなくなりそうになる。そんな時、闇の中に一際明るく輝いている星。そこを目指していけば必ず原点に戻り何度でも目的地への航路が開ける。そんな皆さんにとっての北極星を見つけてください。

 

最後に、私の敬愛するサン・テグジュペリが飛行士を描いた処女作「南方郵便機」の一節を皆さんに贈ります。

 

「ただ空の星だけが、我らに真の距離を示してくれる。静かな生活、忠実な恋愛、なつかしい恋人、それらのものの在所(ありか)をいま僕に示してくれるのは実にあの北極星だ」(「南方郵便機」堀口大學訳 新潮文庫)

<禁無断転載>

 

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<和田泰治先生のプロフィール>
明治大学文学部卒業後、旅行会社、マーケティングリサーチ会社、広告会社での勤務を経て1995年よりプロ通訳者として稼働開始。スポーツメーカー、通信システムインテグレーター、保険会社などで社内通訳者として勤務後、現在はフリーランスの通訳者として活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは主に入門科・基礎科レベルを担当。
 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
ISS人材サービスサイトでの通訳コラム/翻訳コラム 2018年の新連載スタート!

 

2018年になり、ISS人材サービスサイトでの通訳者・翻訳者コラムでは新しい連載がスタートしています。今年からは、現役通訳者、藏持未紗先生、そして、現役翻訳者、豊田実紗先生がコラムを担当します。

通訳者・翻訳者をめざされている方、すでに通訳者・翻訳者として活躍されている方にも、役立つ情報がたくさん詰まったコラムは、皆様からの好評をいただいています。どうぞお楽しみください!

 

 

丸藏持未紗先生のコラム『流れに身を任せて』
 第1回:『はじめまして』

 

丸豊田実紗先生のコラム『一歩ずつ、丁寧に』
 第1回:『はじめまして』

| ISS人材サービスサイトコラム | 21:06 |
『中国語表現コラム〜更上一層楼(更に上へと)』 第28回 「ビジネス中国語に欠かせないユーモアぁ 宗/佑魍擇靴泙擦襪燭瓩慮渋絅僖侫ーマンス―コント」

 

ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム〜更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生が執筆します。

すぐに使えるフレーズがたくさん詰まっていますので、みなさまのお役に立つこと間違いなしです。

 今回は、「ビジネス中国語に欠かせないユーモア ― 人を楽しませるための現代パフォーマンス―コント​」です。

どうぞお楽しみください。

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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
更に楽しく、しっかり上達できるように、一緒にビジネス中国語を勉強しましょう。

 

今回は、喜剧小品(コント)をご紹介します。1980年代頃に中央テレビ局の春節特別番組で取り上げられてから広く注目され、成長してきました。

 

前期の名作品として、陳佩斯と朱時茂の「吃面条(ラーメンを食べる)」、趙麗蓉と巩漢林の「如此包装(このような包装)」、黄宏と宋丹丹の「超生遊撃隊(子だくさんゲリラ)」及び趙本山と范偉と高秀敏の「買車(車を買う)」などがあげられます。

 

今日の庶民の生活を題材に、時代の流れに翻弄されている人々の運命と世相を描くものがほとんどです。

 

急速な発展について行くことができず、今までの常識に反する出来事や言葉の意味が変わることによって招かれる誤解、世代間のギャップや社会問題などについて、辛辣な口調で問題を提起し、人々の心の変化、本音を曝け出す一方、より複雑になっている人間関係にどのように対処すればいいのか、その難しさを滑稽かつ大げさな手法で表現しています。

 

そこには新語が続出するだけではなく、死語に新しい意味を与え、再生させるなど、市場経済と技術発展に見合った新しいコミュニケーション手法を作り出し、爆発的人気となり、日本の紅白歌合戦のような中国の番組「春節連歓晩会」に毎年登場するようになりました。このダイナミックな時代においても活躍している無視できない存在だと言えます。

 

ここで、「如此包装(このような包装)」の一部だけをご紹介します。

 

赵丽蓉:屋里面有人吗?
(誰かいますか。)
巩汉林:赵老师!
(趙先生、はじめまして!)
P:这位是我们的经理兼艺术总监。
(こちらは今回のプロジェクトのマネージャー兼芸術監督です。)
巩汉林:哎呀哈,你好,你好,你好,哈哈哈……
(こんにちは。)
赵丽蓉:哎哟,这闺女长的可真俊哪!
(あら、あなたは本当に美人ですね。)
巩汉林:噢不,我是男性!
(いいえ、違います。僕は男ですが。)
赵丽蓉:哟呵呵,我没看出来……
(本当ですか。全然わかりませんでした。)
巩汉林:呵呵……
(はぁ〜)
赵丽蓉:我就看你的小辫儿。
(髪の毛のおさげしか見えなかったもので。)
巩汉林:啊哈哈!
(あ、そうですかぁ。)
赵丽蓉:真对不起呀闺女,啊,男性!
(ごめんね、お嬢さん。あら、また間違った、男性ですね。)
巩汉林、赵丽蓉:哈哈哈哈……
(ははは・・・・・・)
巩汉林:啊,好好好,不要客气,赵老师您请坐,您请坐,啊啊……赵老师,我们这次请您来是要给您拍一部“评戏”的“MTV”。
(まあまあ、どうぞ、おかけください。今回、趙先生をお招きして、評劇(*1)の“MTV”を撮影させていただきたいのですが。)
赵丽蓉:“MTV”?
(“MTV”?)
巩汉林:是啊。这个“MTV”是一种现代化的电视艺术创作。
(そうです。“MTV”というのは現代的なテレビ芸術です。)
赵丽蓉:电视上演的,有唱歌的“TV”……
(テレビでよくある、歌う“TV”・・・・・・)
巩汉林:对。
(そうです。それです。)
赵丽蓉:也有跳舞的“TV”,还,还,还就是没有“评戏”的“TV”!
(ダンスの“TV”があって、たしか評劇の“TV”はまだないですね。)
巩汉林:因此,本公司为了宏扬民族艺术,就要给您拍这部“评戏MTV”。
(それで、われわれは民族芸術を讃えるために、評劇の“MTV”を作ろうとしています。)
赵丽蓉:那就太好了,不为这个我还不来呢!
(それは素晴らしいことですね。私もそのために来ているのですよ。)
巩汉林:好啊!
(ありがとうございます。)
赵丽蓉:我真激动啊!
(私は本当に、嬉しいですよ!)
巩汉林:好!
(よかったです。)
赵丽蓉:哎呀,高兴!那就“TV”吧,先“T”哪?
(本当に嬉しいです。それでは、さっそく“TV”しましょう。どこから、“T”しますか。)
・・・・・・

ここにある笑わせる「ツボ」と言えば、芸人さんの表情や言い方の他に、以下の3つあります。

 

1)いままでは服装や髪型で男女を判別できましたが、自由化によって、多種多様になったことに慣れない人達の反応。

2)いままでになかった大量のアルファベットが使われるようになり、消化できていない現状。

3)よく分からなくても、お金になれば、仕事として引き受けること。

 

また、小品には地方の方言を使って、親近感を感じさせ、表現をより豊富にしています。

 

コントを理解することは、外国語としてはやや難度の高い部分ですが、中国人の喜怒哀楽、ロジックや論理を把握できる部分でもありますので、ネイティブに近づく段階を目指して、ぜひ楽しみながら身に付けていただきたいです。

 

(*1)評劇とは中国の華北、東北地方に盛んな地方劇の一つで、京劇に次いで有名です。

 

マル今月の中国語新語:
大跌眼镜:意外な結果や、不思議な現象に驚くことを言います。

 

例:全国楼市都在降温,深圳却让人大跌眼镜。(全国の分譲マンション市場が冷え込む中、シンセン市場だけが人々を驚かせます。)

 

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張 意意
証券会社、コンサルティング会社で通訳・翻訳者として活動するとともに、アイ・エス・エス・インスティテュートで「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。

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丸中国語ビジネスコミュニケーションコース丸

 
 四葉のクローバーコース案内動画はこちら
 ※張意意先生からのメッセージもありますので、ぜひご覧ください!

 

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| 「中国語表現コラム〜更上一層楼(更に上へと)」 | 15:05 |
『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 103回 イヌに関連した英語フレーズ

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗
 

大学1年生の時、先輩からこう言われました。「高校時代ってあっという間だったでしょ?でも大学1年生より2年生、という具合でどんどん早くなるからね。」確かにその通りでした。年齢を重ねるにつれて毎日が瞬く間に過ぎていくのです。気が付けば2017年も終わり、「はて、今年の干支は何だったかしら?」と思う間もなく2018年到来です。

 

今年は戌年ですので、今回はイヌにちなんだ表現を見ていきましょう。

 

 

1.  Why keep a dog and bark yourself?  人にやらせるべきことまで、なぜ自分でやってしまうの?

 

Why keep a dog and bark yourself? Since you are now the team leader, let others do the task.  (人にやらせるべきことまで、なぜ自分でやってしまうの?チームリーダーなのだから、他の人に課題をやらせたら良いのに。)

 

日本人は完璧主義(perfectionist)だとよく言われます。幼いころから何事も「きちんとやる」ということが美徳とされてきたからなのでしょう。とても貴重な価値観ではある反面、何もかも自分で頑張ろうとしてしまい、燃え尽きてしまうことがあります。人にお願いできることは勇気を持って割り振るのも大事なのでしょうね。この例文に出てくるWhy keep a dog and bark yourself?はまさにそのような状況を表しています。

この表現の語源は、「番犬を飼っているのに吠えるようにしつけず、人間である自分が吠えてしまう」という様子を意味します。

 

ところで「吠える」と言えば、日本語には「ワンワン」と「キャンキャン」がありますよね。英語で「犬がキャンキャンと鳴いていた」はThe dog was yelping.です。yelpは人間でも動物でも使え、「高音」で鳴いたり吠えたりする時に用いる表現です。

 


2.     like a dog with a bone  どうしてもやめようとしない

 

My mum was really cross and she kept on telling me off. She was like a dog with a bone. (母は本当に怒っていて、ずっと私を叱っていました。どうしてもやめようとしなかったんです。)


「どうしてもやめようとしない」はlike a dog with a boneと言います。くわえた骨を離さない犬がこの単語からは思い浮かびますよね。上記以外にも「根気強い」という意味があります。You are like a dog with a bone. は「君は根気強い」です。

ところでdog chewという商品があることを今回の執筆で初めて知りました。「犬用おやつ」のことだったのですね。骨と似たような硬さがあり、犬が長いことなめたりかじったりできるタイプだそうです。

 


3.     The tail is wagging the dog  主客転倒している

 

They used to be a small company but now, they are ruling the industry.  The tail is wagging the dog. (小さな会社だったのが今や業界を支配していますよ。主客転倒していますね。)

 

「立場が逆転している」という様子を表す際に使えるのが上記のフレーズです。「犬が尻尾を振っているのではなく、尻尾が犬を振らせている」という文字通りの様子を想像すると、つい可笑しくなってしまいます。

ちなみにtailは「尻尾」以外に「後部、尾部、後ろ」などの意味もあります。日本語では「目尻」と言いますが、英語ではtail of one’s eyeです。一方、「目頭」は英語の場合、inner corner of one’s eye。一言で表さず、説明的になっていますよね。

 


4.      cat and dog  犬猿の仲

 

When we were children, my brother and I fought like cat and dog. (子どもの頃、弟と私は犬猿の仲のごとく、喧嘩しましたね。)

 

日本語で仲が悪い際に登場するのは「イヌ」と「サル」ですが、英語の場合は「イヌ」と「ネコ」です。ちなみにIt’s raining cats and dogs.は「土砂降り」という意味になります。最近の動画サイトを見てみると、イヌとネコが仲睦まじくしている光景もアップされていますが、もともと両者は仲が悪いという習性があったようです。

 

ところで「宿題忘れました」という子どもの言い訳表現にThe dog ate my homework.があります。「ウチのわんちゃんが宿題のプリントを食べちゃったんです。だからできませんでした」と、子どもなりの健気な(?)言い訳なのですね。このフレーズが誕生したのは20世紀初めごろのようです。

 

今回はイヌに関連した表現を見てきました。最後に植物の話題を。「ハナミズキの実」はdogberry、キョウチクトウ科の「バシクルモン」はdogbaneと言うそうです。画像検索をかけると美しい写真がヒットします。

 

 

柴原 早苗
放送通訳者、獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 10:00 |
授業体験レポート:2017秋【中国語編】第5回 「イヤな予感がする・・・!」

スクールブログで人気の連載、レギュラーコースの授業ルポ。この秋、13シーズンめを迎えました!

2017年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!

ISSの教室では実際にどのような授業が行われているのでしょうか?

毎週金曜更新、英語・中国語を交互にお届けします。それでは、中国語の授業ルポ第5回をお楽しみください。

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丸第9回 中日翻訳

 

今回の中日翻訳のテーマは「日本語を使いこなす」でした。が…。

 

課題文が手書きだったので、「使いこなす」よりも、いや、「日本語に訳す」よりも前に、原文の中国語に何が書いてあるのか「解読」するのに手こずりました。字が下手なわけではないのですがギッシリ詰まっていて、日ごろワープロ打ちの文字を見慣れているせいか、とても読みにくく感じました。

 

しかし、このギッシリ感には理由があります。課題文は「就学理由書」という、日本留学の許可を申請する書類であり、押し合いへし合い書かれた文字には申請者の必死の思いが籠もっていたのでした。

 

審査官が中国語を解したとしても、基本的には訳文を見るでしょうから、その良し悪しが申請者の一生を左右するかも知れません。広告文や説明書の課題にもまして、翻訳者の責任を強く意識させられました。

読み手と目的がハッキリしている文章ですから、これまで何度も授業で言われてきた通り、原文のニュアンスを汲み取った上で、どのような表現が好印象を与えるのかということも考える必要があります。

 

たとえば、中国語ネイティブは自分の長所を堂々とPRしますが、日本人審査官向けに少しマイルドな表現へと工夫する、力が入って重複しているところは上手くまとめ、起承転結を意識しつつ、段落の最後が盛り上がるような順序に訳す、等々…。

 

講師の先生によると、学校単位で申請書の翻訳を引き受けることもあり、そうなると似たような訳文が何十枚も出来上がってしまうため、よくある表現には何通りもの訳し方を用意していらっしゃるのだそうです。

 

審査官もコピペ申請書を読むのはイヤなはず。そこまで気を遣えてこそ、プロを名乗る資格があるということですね。

 

 

丸第10回 日中翻訳         

 

今週は、訳読と翻訳の違いから話が始まりました。

 

その昔、外国語の学習には「訳読」が付き物でした。この文を日本語に訳しなさい、というような問題が必ずテストに出たものです。

 

そのときの訳文は、自分がどこまで知っているかを示すもの。でも、翻訳文は相手あってのものなので、また別の配慮が必要です。

 

これまでの授業でもあったように、日本語と中国語はそもそもの発想がかなり違っており、日本語がポイント・ポイントに着目するのに対して、中国語は出来事が起こった順に並べないといけません。

 

今回は交通事故を伝える新聞記事の訳でしたが、指摘されてみると確かに、日本文の情報は飛び飛びです。

 

被害者2人のうち、片方は年齢職業住所まで書かれ、片方は〇歳くらい、で終わっていたり、トラックが「走行中」に信号機に衝突したとは書いてありますが、交差点を曲がったとき起きた事故のはずなのに、それは全然書かれていなかったり。中国語はこれらの欠落した情報をきちんと補わないと文として変だし、読み手に伝わりません。

 

訳語も文全体を考えて選ぶ必要があります。被害者の女性は 女性” “女子” “女人” のどれで訳すことも可能ですが、文全体の意味から、選べる言葉は限られるのだそうです。

 

先生曰く「じゃ『鶴の恩返し』で現れた女の子は何て訳す?“小姐”ならヴィトンを下げてるみたいだし、“女性”は現代女性を指すからダメ。“女人” だと色目で見てるみたい。ここは無色透明な“女子”がいいですね。“女郎”ならどうだろう。機を織るのは、与ひょうの方になっちゃうかも。最後は与ひょうが追い出されちゃったりして」

 

やれやれ、一語決めるのにも、お話全体を把握しなくちゃいけないとは…。日本文が点なら中国文は線、シャーロック・ホームズの次は松本清張か、とタメ息をついていると、授業の終わりに課題ではない紙が配られました。中間フィードバックです。

 

学期の折り返し地点で、中日・日中両方の講師から一人ひとりに対して、前半のパフォーマンスに対する講評がいただけます。今期の目標をどのくらい達成できたかが評価されるのですが、イヤな予感通り、原文の読みが浅い点をズバリご指摘いただき、ぐうの音も出ませんでした…。

 

後半巻き返すには、奇跡のパワーが必要かも。それでは皆様ご一緒に。

来る年も、フォースが共にあらんことを!

 

 

 

 

 

 

 

| 授業ルポ | 10:00 |
授業体験レポート:2017秋【英語編】第4回 「中間テスト!」

スクールブログで人気の連載、レギュラーコースの授業ルポ。この秋、13シーズンめを迎えました!

2017年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!

ISSの教室では実際にどのような授業が行われているのでしょうか?

毎週金曜更新、英語・中国語を交互にお届けします。それでは、英語の授業ルポ第4回をお楽しみください。

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丸第7回目 英日授業 「中間テスト」

 

ついに来ました!緊張の中間テスト。

英日の試験は、|姥譽謄好函↓復習教材の逐次通訳、初見教材の逐次通訳、の順で進みました。

 

試験の日にもいつも通り単語テストがあるので、負荷がぐっと上がります(これが地味に辛い・・・)。また、復習教材からの出題は、これまでの教材すべてが範囲となります。トレンドの単語を頭に叩き込みつつ、試験対策としてこれまで授業で扱った教材すべてを見直し、さらに初見用のタイトルから出題されそうな内容を推測し、下調べをします。

 

復習教材のテストは、メモを取らないで原則2〜3行の文章を一文ずつで区切り訳出します。事前に論旨の流れや、適切な訳語など、講師から評価基準についての説明がありました。復習教材なので、当然ながら評価も厳しくなるため、以前の訳やデリバリーを改善してより質の高いパフォーマンスにしていくことがカギになります。

 

事前に告知があった初見テストの題材、”Global Competence”というキーワードから、私は主にインターネットで下調べをしました。恥ずかしながら、「グローバルコンピテンスって何?」というところからスタート。背景知識を調べながら、関連語句の対訳表を作り試験に臨みました。

 

試験最大の山場はもちろん初見での逐次通訳!こちらは一度全体を通して聞き、次に逐次通訳本番です。

メモを取ることはできますが、メモにばかり気を取られていると論旨を見失うので要注意。語彙や構文も高度で、頭をフル回転させたため、試験終了後はどっと疲れてしまいました。

クラスメイトたちとねぎらいの言葉を掛け合いながらの帰宅となりました。

 


丸第8回目 日英授業「中間テスト」

 

今週は日英の中間テストでした。こちらも英日同様、|姥譽謄好函↓復習教材の逐次通訳、初見、の順です。

違う点は、初見が2題出題されることです。一つ目はLL機材を各自で操作し、出題音声を何度か聞きなおしたり、訳語を考える時間が20分間与えられた後に逐次通訳に入りますが、二つ目は準備時間なしで全くの初見、一発勝負というものです。

 

日英の初見テーマも事前に知らされます。「日米原子力協定」と「AIと雇用」についてでした。AIの方はメディアでもよく取り上げられているので、いくらか馴染みがあったのですが、原子力協定は、ゼロから知識を仕入れる状態でした。

先週の試験同様、単語や復習教材で手一杯になり、気づけば初見対策の時間が足りない!とう状態でした(汗)。限られた時間で、準備にかける労力や時間配分を工夫していくことは、今後も重要なスキルになりそうです。

 

通訳学校の教材は、質の高い内容の様々なテーマが扱われていて、一般常識も怪しい私にはかなりハードルが高いです。でも、最近はニュースを見ていて、「あ、これ知ってる!」という嬉しい瞬間も増えてきました。地道に知識の蓄積をしていこうと思います。

 

録音した自分の訳出はUSBメモリーにコピーされるので、試験後自宅で聞いて、原文理解、訳の正確性、デリバリーなどの項目に沿って、次回までに自己評価を書いてきます。自分の訳を聞くのはなかなか苦痛ですが、客観的な分析なくして進歩なし。はい、やります。

 

受講生のみなさん、お疲れさまでした〜。

 

 

 

| 授業ルポ | 10:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第28回: 山口朋子先生(英語翻訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「ISSとの出会いに感謝」

         山口朋子先生(英語翻訳者養成コース)

 


元々ISSインスティテュート英語翻訳者養成コースの受講者だった私。同校の門を叩いたのは、アメリカからの本帰国後少し経ってからでしたから、もうかれこれ約10年前のことになります。

 

大学での専攻は法律でしたが、英語はもともと大好きで、中学・高校の頃から文法の勉強が苦にならず、むしろ徹底して突き詰めたいという思いが強く(笑)英文読解その他の授業も楽しみながら、英語に関する知識欲はふくらむ一方でした。大学の頃も英会話スクールに通うなど英語への興味は尽きず、卒業後就職した外資系メーカーでは、入社後すぐに研修で念願の約1か月半におよぶアメリカ生活を体験。学んだ英語を生かしつつも、何度も「思ってたのと違う!」というギャップにぶち当たり、その都度「生きた英語」に触れながら自分の中で知識・情報をアップデートしていく日々が始まりました。その後転職も経験し、全く違う分野の仕事をする中でも、仕事柄プレスリリース等の英語に触れたり、電話やFAX、メールでの英語のやり取りが必要になるなど、英語を使う機会は少なからずありました。

 

その後渡米し、まずCommunity CollegeでESL(English as a Second Language)クラスを受講、当然なのですが全て英語で授業を受け、プレゼンするベースを築き、大学院での英語教授法コースを修了して帰国。帰国前「日本で何をしよう?」と考えた時、真っ先に頭に浮かんだのが翻訳の勉強でした。英語力を生かし、以前から興味のあった翻訳の世界に足を踏み入れてみたい、と考えたのです。住んでいたロサンゼルスには当時ISSのロサンゼルス校があり、そこで学んでみたいという思いを抱きつつ帰国の途についた私は、他の学校との比較など何故か全くせず(笑)ロスじゃないなら東京で、と迷わずISSを選んでいました。

 

今こうして晴れて翻訳者としてのお仕事を得ることができ、僭越ながら同校で授業を担当させていただいている自分の姿など当時全く想像がつきませんでしたが、これもひとえにISSインスティテュートとの出会いのおかげであると実感しております。素晴らしい先生との出会いも含め、不思議なご縁を感じるばかりです。改めまして感謝の意を表します。

 

受講生として、また講師として本当に長い期間にわたりお世話になっている私ですが、受講生だった頃はとにかく毎回の授業で新しい発見や気付きを数々体験し、翻訳というもの、そして英語、日本語という言葉の面白さにどんどん魅了されていきました。やはり独学だけではなくこうした専門の学校に通い、自分では気付かずにいつのまにか出来上がっているミスのパターンや表現の癖などの短所、その他自覚していなかった長所についても第三者の、しかもプロの目から見た的確な指摘やアドバイスが得られること、そして翻訳者として活躍している方々の生の有意義なお話を聞けること、こうした利点は学校に通ってこそ得られるものであり、それによってモチベーションも上がって、ますます自分磨きに尽力できるのだと思います。自分にはない良さを持っているクラスメートたちと互いに切磋琢磨して学習に励み、時にライバルとして、時に励まし合いながら共に上を目指すことが出来る環境も貴重なものです。

 

私も、現在では講師として受講生の皆さんと接する機会を得るようになり、強く思うのは、こうした素晴らしい環境やメリットを存分に生かして思いっきり学習に励んでいただきたいということ、そして折角お時間を割いて通っていただくからには、ただただ課題をこなして、授業に参加するだけ参加して、復習もせず終わり、というのではなく、その学期だけでも最低限死に物狂いでいろいろな努力をしてみること、つまり自分の欠点・問題点・改善点を洗い出してどうクリアしていくのか、そしてさらに飛躍を遂げるためには何をすれば良いのか、把握して実行に移すこと、こうした取り組みを是非積極的に進めて欲しいということです。

 

受講生だった頃も、講師としてお世話になっている今も、ISSはスタッフのサポートがしっかりしていると感じます。学校全体のアットホームな雰囲気につながっている所以でもあるかもしれません。受講生の皆さんお一人お一人が目指す夢や目標に向け、勿論ご自身の120%の努力が何よりも大事ですが、是非ISSのスタッフ、講師、そして仲間たちと共に、充実した学習体制のもと、ゴールを目指しましょう!

<禁無断転載>

 

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<山口朋子先生のプロフィール>
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。外資系メーカー他勤務後、米国カリフォルニア州立大学大学院にてTESOL(英語教育法)修士号を取得。アイ・エス・エス・インスティテュート英語翻訳者養成コースを経て実務翻訳の道へ。アイ・エス・エス・インスティテュートでは総合翻訳科・基礎科2レベルを担当。

 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
2018ウィンターおすすめ: [中国語]「日⇔中電話映像通訳基本訓練」クラスのご紹介

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 四葉のクローバー 短期コース2018ウィンター
   日⇔中電話映像通訳基本訓練

   東京校: 3/17(土) 10:00〜16:00(休憩1時間)※1回完結

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一般的な逐次通訳とは違った形態の電話通訳。物理的に場所が離れている人々の通訳をする業務です。

通訳される側(話者)は当事者同士が面と向かって話すわけではなく、相手の声も聞こえません。すべては通訳者を通してやり取りします。このため通訳の役割は非常に重要になってきます。

 

まずどのような状況なのか、誰と誰とのやりとりなのかについて正確に理解し、通訳しなければなりません。

視覚情報から推察することもできず、音声のみが頼りです。一般的な通訳に慣れている方が一番戸惑うのが、三人称で話すことです。

 

一般的な通訳は必ず一人称で話します。通訳訓練においても同様で、「こちらの方は何何とおっしゃっています」と訳すと、先生から注意されてしまいます。

電話通訳の場合、誰が何を言っているのかをお伝えする必要がありますので、あえて三人称で通訳します。電話会議通訳でも「A部長は△△と言っています」「B課長の意見は○○です」と表現しなければ、混乱してしまいますよね。

 

本講座では、交通機関、観光、銀行などの場面設定をした実践的な教材を使って、電話通訳訓練を行います。

音声教材は「Aさん⇒通訳⇒Bさん⇒通訳⇒Aさん⇒通訳…」のやりとりの「通訳」の部分がブランクになっているので、一定の制限時間内でどう適切に通訳しなければならないかということを体験しながら練習を進めていくことができます。

最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてくれば、3者間通話形式の通訳を理解し、対応できるようになると思います。

 

5時間完結の授業の前半では上記のような設定の、音声情報のみの電話通訳訓練を行い、後半では映像視覚情報も入ったウェブ通話通訳訓練も体験できます。


本講座を受講することにより、一般的なビジネス現場等で用いられる逐次通訳とは異なる形態の通訳を体験できると共に、仕事の幅を広げることができます。この機会に、是非受講されてみてはいかがでしょうか。

 

 

今回のクラスをご担当いただく、韓秀英先生、金香姫先生からのメッセージをご紹介します。

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 韓秀英先生
(中国語クラス担当、ランゲージワン株式会社運用部アシスタントマネージャー)

私たちランゲージワンは主に、言語を使用し外国人の方々と日本の企業様の間の通訳と翻訳業務を行っております。特に近年、訪日外国人観光客が年々増加の傾向にあります。日本での日常生活等で、言葉が通じないためお困りだったり、トラブルに巻込まれたりした時に、通訳サービスを利用することで安心していただき、解決に繋がることがあります。お客様から「ありがとう」という気持ちをいただいた時に、一番やりがいを感じています。

なお、私たちはクライアント様からお仕事を依頼されているため、自分が行う通訳の一つ一つの言葉に責任を持って、相手に誤解されない言い方をしなければなりません。言葉の意味を変えたり自己解釈した内容を第三者に伝えたりしてしまうと誤訳となり、特にけがや薬等の医療通訳、警察関系の場合は大きなクレームそして損害賠償等に繋がる可能性もあり得ます。

通訳の基本となるものは「足さず、引かず、盛らず、変えず」であり、日々のロールプレイングや知識の蓄積により、通訳者として成熟していきます。本講座で通訳者としての入口に立ち、基本内容の理解ができれば、この仕事のイメージが付くと思います。プロの意識を持った方々の活躍の場を広げ、これから日本一の通訳チームを目指していきたいので、一緒にこの道を歩んでみたい方はぜひ積極的に取組んでいただければと思います。

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 金香姫先生
(中国語クラス担当、ランゲージワン株式会社運用部スーパーバイザー)

ランゲージワン株式会社で中国語と韓国語を担当させていただいております金香姫と申します。中国の師範大学で4年間勉強した中国語専攻スキルと来日後10年間使用した日本語のスキルを活かし、やりがいのある楽しい仕事ができるのではないかと思い、この仕事を始めました。

弊社では、医療、IT、通信会社、鉄道会社、旅行会社、行政機関等幅広いクライアント様から依頼を受け、電話通訳、メールでの対応、映像通訳等の対応をしております。日本に滞在中の外国人、そして日本語が通じず困っている外国人の方々が、私の通訳によって問題を解決することができる、ということにこの仕事のやりがいを感じます。また自分自身のスキルアップにも繋がります。

仕事をするにあたって、自ら創り出す、工夫する、提案する、改善するなど自発的な行動が大切だと思います。これからもこのような積極的な姿勢で仕事に取り組んでいきたいと思います。

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 四葉のクローバー 短期コース2018ウィンター
 短期コース2018ウィンターは、入学金・レベルチェックテストは不要です。
 受講特典あり!
クラスの詳細、お申込みはこちらから:

 日⇔中電話映像通訳基本訓練
  東京校:3/17(土)10:00〜16:00 (休憩1時間) ※1回完結
  https://www.issnet.co.jp/courses/c_i_short.html#feature4


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 丸特別セミナーレポート
 「コミュニティ通訳の現状と展望 2015」こちらから
 「コミュニティ通訳の現状と展望 2015」〜参加者のみなさまからのご質問こちらから

| 【中国語通訳コース】 | 16:17 |

☆好評連載中!
『柴原先生のワンランクアップの英語表現』
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