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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 46回 waterを使った表現

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗

waterは中学校で学ぶ基本単語です。名詞(「水」)としての使い方は知られていますが、実は「水をやる」という他動詞の他に、「涙を出す」「よだれを出す」という自動詞でも使われます。おなじみの単語も改めて辞書の語義を一通り眺めてみると、新たな発見があるのが英語学習の楽しいところです。
今回はwaterを使った表現をご紹介しましょう。

1. They came up with a watertight plan to succeed in the market.(彼らは市場で成功するために、万全な計画を打ち立てました。)

watertightは形容詞で、「防水の」という意味です。それが転じて「(水も漏らさぬほどの)万全な」となりました。すでに14世紀ごろから存在する表現です。「万全なアリバイ」はa watertight alibiと言います。

2.I think it is better to test the water before we sell the product.(商品を販売する前に、事前調査をする方が良いと思います。)

「事前調査をする」「様子を見る」は英語でtest the waterと言います。もともとは、つま先を水につけて水温がどれぐらい低いかを確認する作業から生まれました。test the watersと複数形になることもあります。

3.I should have accepted their offer.  Now, that’s water under the bridge.(彼らの提案を受け入れておけば良かった。今ではもうどうにもならないよ。)

「過ぎてしまい、今やなす術がない」という状況をwater under the bridgeと表現します。橋の下の水は瞬く間に流れていってしまいます。そのような様子を表しているのです。water over the damとも言います。いずれも18世紀末から使われている表現です。

4.The committee proposed a watered-down action plan.(委員会は手ぬるい行動計画を提案しました。)

watered-downは形容詞で「水で薄めた」「骨抜きにした」という意味です。「水で薄めたビール」はwatered-down beer、「骨抜きにされた法案」はwatered-down billとなります。また、動詞としてwater downを使うこともあります。たとえばThis bill will be watered down.(この法案は骨抜きにされるだろう)という具合です。

ところでwaterを使った単語も色々ありますので、ぜひ辞書でチェックしてみてください。「冷水器」はwater fountain、「給水塔」はwater tower、「運河」はwaterwayとも言います。お手洗いのWCはwater closetの略です。

かつてイギリスに暮らしていた頃、コッツウォルズ地方にあるBourton on-the-water(バートン・オン・ザ・ウォーター)という街を訪ねたことがあります。Windrush River(ウィンドラッシュ川)が流れる美しい場所です。



柴原 早苗
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科兼任講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 09:25 |

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