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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 45回 up toを使った句動詞

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗

英語には動詞に前置詞をつけてまとまった意味を持つものを「句動詞」と言います。そこで今回はup toを動詞につけた表現をご紹介しましょう。

1. We hope that the government will live up to its promises.  (政府が約束を実践することを私たちは願っています。)

live up to〜は「〜を実践する、(契約などを)履行する」という意味です。liveは中学校で習う単語ですが、前置詞によって多様な意味を持ちます。たとえばlive by〜(〜から収入を得る)、live on〜(もっぱら〜を食べる)、live with〜(〜と一緒に住む、〜を我慢する)などです。簡単な単語プラス前置詞ほど、意味が分かりにくいこともあります。その都度辞書で確認するようにしましょう。

2.The student plays up to his teacher because he wants to get a good grade.(良い成績をおさめるため、その学生は先生にゴマをすっています。)

playも前置詞によって多様な意味を伴います。play up to 〜は「〜に対してゴマをする」という意味です。このフレーズは1800年ごろに誕生しました。「劇場で別の俳優を応援したり助けたりする」という意味だったそうです。ちなみにcurry favor with〜も「〜の機嫌を取る」という意味です。このcurryは「カレー」ではなく、「(なめし革)を仕上げる」です。

3.At last, I got up to the last chapter of this book.(ようやくこの本の最終章に進みました。)

get up to〜は「〜まで進む、追いつく」という意味です。ここではI reachedと言い換えることもできます。ちなみにupの反対にdownを使ってget down to〜とすると「〜に取りかかる」となります。たとえばLet’s get down to business.であれば、「仕事に取りかかろう」という意味になります。

4.You have got to stand up to your boss if you want him to treat you properly.(もしきちんと対応してほしいならば、上司に敢然と立ち向かわなければなりません。)

stand up to〜は「(人や危険などに)敢然と立ち向かう」という意味です。ここではface up toと言い換えることもできますし、一言で言い表すならば、outfaceも可能です。なお、stand up to〜は他にも「(検証、使用、熱など)に耐える」という意味でも使われます。

今回は句動詞を見てみました。英文を読む際、こうした表現が出てきたら、ぜひ辞書を引いて意味を確認してみてください。そのひと手間が蓄積となり、みなさんの英語力はぐんと飛躍するはずです。



柴原 早苗
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科兼任講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 09:50 |

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