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授業体験レポート:2012秋【英語編】第3回 「脳のスペック」

ISSスクールブログで大好評の授業体験レポートが、ついに3シーズン目に入ります!2012年秋期では、英語通訳クラスと中国語通訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は、英語通訳者養成コース プロ通訳養成科1クラスのMさんのレポートをお届けします。

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「単語を探すのに脳のリソースを使いすぎていますね」

先日の日英の授業で先生からこう言われました。

「英文の聞き取りにもう少し余裕があれば、(訳の)表現を選ぶところに回せますね」
こちらは英日の先生から言われたことです。

この2つは本質的なところで同じことを指していると、私は理解しました。

「聞く→理解する→(記憶する→変換する→)訳す」というのが通訳のプロセスなのですが、この内訳は実に多様です。

・単語や構文を聞き取り、文字通りの意味を理解する
・話者の意図を理解する
・理解のために背景知識や一般常識を総動員する
・一時的に記憶に留める。記憶の呼び水としてのメモを残す
・正しく伝えるための表現を選ぶ。そして発話する


ざっと思いつくだけでもこれだけあります。それを、通訳の場合は一瞬にして行わなければなりません。これだけの負担がかかる中、最も重きを置きたいのは「理解する」ことです。意味は発言者の心の中にあることが多く、文字通りにとれない場合もままあるからです。同じ一つの脳内の作業ですから、持っている単語や構文の力、聞き取りの力、背景知識、一般常識などがアウトプットのスピードに影響を及ぼすことは明らかです。

パソコンに例えると、OSやCPUの性能が良ければ(=基本的な語学力、知識や情報量が多く常にアップデートされていれば)、それだけサクサク動きます(=処理が早い)。そして、容量(=通訳すること)に対して、「理解する」ための空きが多ければ多いほど、「訳す」作業もスムーズです。時々デフラグ(=情報整理)して、必要な情報をすぐに取り出せるようにすることも大切でしょう。

先生には、話者の意図を理解するのに7-8割の労力を注ぐように言われました。ということは、脳のスペックを上げ、他のことは残りの2割で難なくできる力を蓄えておかなければなりませんそのために、復習に加えて単語の暗記や予習があり、シャドーイングやリプロダクションなどの基礎訓練があるのでしょう。このクラスでは、基礎訓練は「(授業中ではなく)自分でやる」ことになっていますので、個人的な課題としてメニューに取り入れることにしました。学期が終わる頃、少しくらいは成果が見えるといいのですが…。



> 授業体験レポート:2012秋【英語編】第4回 中間テストの意味
 

| 授業体験レポート | 09:26 |

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