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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 41回 火に関連した表現

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗

今回のテーマは「」です。英語にはfireを用いた表現が色々とありますので、そのいくつかをご紹介しましょう。

1. Steve Jobs has set the world on fire by introducing iPad.(スティーブ・ジョブスはiPadを投入したことで大成功をおさめました。)

set the world on fireは「大成功する、名声を博する」という意味です。文字通り訳せば「世界に火を放つ」で、「世間をあっと驚かせるようなことをして成功をおさめる」というニュアンスがあります。上記の例文は肯定文ですが、否定文の中で使われることの方が多いようです。

2.The company came under fire for not dealing with the problem quickly enough.(その企業は問題に迅速に対応しなかったため、非難されました。)

come under fireは「非難を受ける」という意味です。be under fire と言い換えることも可能です。この表現は、「批判される」という意味の他にも、「銃火を浴びる」という戦争用語でも使われます。たとえばThe truck came under fire as it tried to deliver supplies to the front lines.(前線に物資を運びこもうとしていたトラックが銃火を浴びた)という具合です。

3.After reading Harry Potter, she was fired with the ambition to become a writer.(ハリー・ポッターを読んだ後、彼女は作家になろうとやる気満々になりました。)

be fired with〜は「〜する気満々になる」という意味です。I’m fired up(私はやる気満々です)と用いることもできます。上記の例文を言い換えるならば、she showed enthusiasm in becoming a writer.とすることもできるでしょう。ちなみに英作文をする際「やる気満々」という直接の訳語を思い出せなくても、「やる気に満ち溢れている→熱意を見せる」という具合に、まずは日本語を別の日本語に置き換え、自分の知っている英語を使うのもポイントです。

4.At the hearing, the judge fired questions at the witness.(審問で判事は証人に質問を浴びせました。)

ここで使われているfireは動詞で、「質問や非難などを浴びせる」という意味です。通常、後ろには前置詞のatがつきます。これに似た表現ではthe judge bombarded the witness with questionsがあります。bombardは「砲撃する」という意味で、ここでも「質問を浴びせる」という状況を指しています。
なお、人を解雇する際にもfireが使われます。一説によると、このように用いられるようになったのは、19世紀後半だそうです。ちなみに「解雇する」の珍しい表現では「give+人+walking papers」というものもあります。


柴原 早苗
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科兼任講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 10:10 |

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