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授業体験レポート:2011秋【中国語編】第5回 「『どんぶらこ』の意味とは?」

ISSでは実際にどのような授業が行われているのでしょうか?2011年[秋期]10月レギュラーコースの授業の模様をレポートします。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は、中国語コースのNさんのレポートをお届けします。

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風邪っぴきで授業もレポートも1回スキップしてしまいました。失礼しました。寒い日が続きますので、皆様もどうぞお風邪など召されませぬよう。


「日本語ネイティブのための中国語力強化」クラスの授業も全18回中10回が終わり、折り返し地点を過ぎました。基本的に1回完結のスタイルなので、「ゴールまでの長い道をてくてく歩いていく」という感じではなく、「1回ずつこつこつ小さな石を積み上げて完成形をめざす」イメージを抱いています(お仕事の都合でまったくお休みせずに全回出席するのが難しいため、この1回完結型のクラスを選んだという受講生の方もいらっしゃいます)。


第1回で書いたとおり、それはもう長ーいブランクの後に中国語学習を再開したので、昔の記憶を掘り起こしつつ、回らない舌をなんとか回せるようにがんばっているつもりですが、仕事が忙しくて予習に手が回らなかったり、英語のリスニング時間が長くなった影響で中国語の感覚が鈍ってしまったりなど、一直線にぐんぐん進歩している、うまくなっているとはとても言えない状態です。が、そこで投げ出したりせずに、「少なくとも授業の時間は最大限に集中する!」「ひとつでも多くの表現を身につける!」と食らいついていけるようになったのが、年齢が上がってからの語学学習の強みではないかと思います。


さて、第10回の授業では「翻訳者は黒子ではない」というお話が印象的でした。
日本語の極度に省略された表現や独特の持ち味をどのように自然な中国語にするか―そこには、ニュアンスを汲み取り、凝縮された意味を展開し、そして最適な表現を思い切って選びとる編集者的な視線が必要である、というのが王先生の主張です。


例えば「桃太郎」に出てくる「どんぶらこ」。こういったオノマトペを中国語に訳す際には、意味を考える必要があります。この場合は「浮いたり沈んだり」する様子を表しているため、「一沉一浮、一上一下」などの訳語を取らなくてはなりません。また、村上春樹の小説タイトル『風の歌を聴け』の中国語訳がなぜ「且听风吟」であるのか(ヒント:「歌」は中国語の場合、「歌詞があるもの」に限られるそうです)、さらに「一に××、二に××、三四がなくて五に××」という言い回しをどう中国語にするか、ト書きで明示的に書かれていなくても、セリフでわかるシチュエーションの汲み取りなど、日本語からの翻訳の難しさについて考えさせられました。

年内の「日本語ネイティブのための中国語力強化」授業体験レポートの更新は今回が最後となりますが、来年も引き続きどうぞよろしくお願いします。みなさま、良いお年を!
 

 

> 授業体験レポート:2011秋【中国語編】第6回 中国語における強制的観察

 

| 授業体験レポート | 09:22 |

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