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授業体験レポート:2011秋【英語編】第4回 「中間テストについて」

ISSでは実際にどのような授業が行われているのでしょうか?2011年[秋期]10月レギュラーコースの授業の模様をレポートします。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は、英語通訳者養成コース 基礎2クラスのMさんのレポートをお届けします。

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日英、英日と2週連続で中間テストでした。録音方式で、各自ヘッドセットをつけて一斉に通訳します。


まずは復習のチェックです。これまでやった中で、どの教材のどの部分を通訳するかは当日指定されます。すっかり忘れてしまった最初の教材を引っ張り出して、改めて練習する必要がありました。私はここで、ヤマをはりました。結果、「出ない」と思って捨てた教材は出ませんでしたので、われながらカンがさえていたと思います。


次に初見です。一通り聞いた後、10分の「作戦タイム」があります。トピックは事前に知らされているため、毎回の授業と同様「仕事のつもりで準備して」きています。この10分は、追加で用語を調べたり表現を練ったりするのに使います。初見の通訳は、復習以上にかなりの集中力を要します。テストということもあるでしょうが、緊張感も相当なものです。


今回、英日では復習テストはありませんでした。その代わり、「復習教材の続き」というもう1つの初見がありました。復習として配布された教材には、実は話の続きがあるというのです。そこで、復習の部分から続きまでを一気に通訳しました。事前に通しで聞くわけでもなければ、作戦タイムがあるわけでもない、文字通りの初見です。実際の仕事により近い形だろうと想像します。


自分のパフォーマンスを振り返ると、以前よりマシになったと思えるのはデリバリーです。基礎Iの頃、「『聞かないでください〜』というパフォーマンスになっている」と良く指摘されました。実際、そう思っていました。「お客様はあなたの通訳だけが頼りなんです」「自信がないときこそ堂々としましょう」などの叱咤激励を受け、今では自信の有無にかかわらず、声だけでもそれなりに見せて(聞かせて)います。あまりに堂々としすぎて「あれ?」などという心の声も出てしまっているので、そこは気をつけないといけませんね。


テスト終了後は通常の授業です。テストの初見教材の確認をしました。毎度のことながら、授業では訳語の選択や表現に対して厳しく追求されます。前回の日英で挙がった中に、例えば「最新の」があります。「”cutting edge”でもいいけれど、機械の技術だから自分が通訳していたら”state-of-the-art”を使う」というコメントがありました。「正解」はないかもしれませんが、語感をめぐってはたびたび議論が繰り広げられ、勉強になります


英日では、例えば”cup half empty”と”cup half full”の対比がありました。コップに半分まで水が入っている状態を、「半分しか入っていない」「半分も入っている」と、ポジティブの見方とネガティブの見方があります。ですから、そのまま訳しても間違いではありません。ただ、先生からのアドバイス(要求?)は、話者がなぜ”positive”と”negative”を使わなかったのかを考え、それを踏まえた訳出をしましょうというものです。


初見でここまで対処するのは非常に困難です。そこで、復習です。定訳をすぐに出せるように、より話者の意図に沿った表現を出せるように、復習教材を使った練習によって語感と表現力を磨きます。以前お世話になった先生に言われました。「復習を優先して早い段階で弱点を克服しましょう。それが近道です」と。予習も大切ですが、復習を徹底することがやはり初見での対応力につながるのですね。毎回の復習はもちろんのこと、期末テスト前もヤマをはらずに「復習の復習」に励みたいと思います。
 

 

> 授業体験レポート:2011秋【英語編】第5回 後半戦に突入です

 

| 授業体験レポート | 14:03 |

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