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授業体験レポート:2011秋【英語編】第2回 「通訳訓練はこうして行われる(1)」

ISSでは実際にどのような授業が行われているのでしょうか?2011年[秋期]10月レギュラーコースの授業の模様をレポートします。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は、英語通訳者養成コース 基礎2クラスのMさんのレポートをお届けします。

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英→日、日→英でそれぞれ2回ずつの授業が終了しました。今回と次回で、どのように授業が進んでいくのか、どのような通訳訓練が行われているのかをお伝えします。今回は英日編です。

 

授業は、単語テスト→復習→初見という流れで進んでいきます。

 

まず単語テストです。
『ジャンル別 トレンド日米表現辞典』の指定範囲から毎回テストがあります。例えば、前回は「労働」でした。録音方式で、用紙に書かれている短文または語句を読み上げては訳すこと25問。そのあと、クラスメートのチェックを受けます。そして、曖昧な部分を確認します。「英語を読んでいる時にはどのように訳すかが頭に浮かんでくる」状態にしないとこなせない、非常に実践的なテストです。実際、「労働」は比較的なじみのある語彙が多く、正直に言うと準備にはそれほど時間をかけなかったのですが、これが大間違い。「知っている」と「使える」との間には大きな隔たりがあることを改めて実感したのでした。

 

そして復習です。
「音声を事前にいただいたお仕事」のつもりで、前回の初見教材の通訳を行います。録音をして、あとで自己分析に活用します。この「自分のパフォーマンスを自分で聞く」という行為は実に苦痛です。どれだけ練習しても、本番(授業)となると案外スムーズにいかないものなのです。自分が練りに練ってたどりついた訳語ではなく言い慣れたことばをつい口走ってしまい、そのまま何とか文をまとめようとあがいてみたり、想定外の区切りの長さやタイミングに軽く動揺してしまったのが声色に反映されてしまったり、復習ひとつとっても(心の中で)大騒ぎ。プロの通訳者のパフォーマンスを聞くと、瞬時に言葉の芸術を紡ぎだす技術と表現力に感銘を受けるものですが、そのスキルは、復習の際に訳を練る作業と練習の積み重ねで磨かれるのだそうです。


最後に初見です。
タイトル(と分野)が事前に知らされているため、「事前資料はないけれど、トピックがわかっているお仕事」のつもりで準備して臨みます。前回は「Numbers」「Measles」です。


まず、シャドーイングをしながら一通り聞きます。次に、適当な区切りで一人ずつ当てられて通訳演習に入るわけですが、事前に背景知識をつけておくこともさることながら、調べてきた単語を音としても正しく認識することがとても重要です。例えば、「meningitis=髄膜炎」と調べてきたのが本文に登場しても、”meningitis”が聞き取れないと通訳にはならないのです。


「実際の仕事だったら」という想定でフィードバックを受けるので、厳しいコメントもあります。それでも、なぜか笑いが絶えません。「(話し手の心に寄り添って)ここはあまり意訳しすぎないほうがいいですね」というコメントがあった直後、「ここは(比喩表現なので)直訳せずにメッセージを的確に伝える表現を工夫して欲しいところですね。先ほどは意訳しないほうが良いと言ったけれど・・・」などとユーモアたっぷりにコメントする、お茶目で魅力的な先生のおかげでしょうか。


ところで、初見の教材は基礎Iのときより長くなりました。そして、基礎Iではほとんど全部を授業でカバーするところ、基礎IIでは後半は授業でカバーしないまま「復習」扱いなので、自力で完成させます。もちろん、訳しにくかった箇所は、復習録音の後で確認の時間があります。


入門から基礎気望紊ったときにも、教材が「長っ!」と感じました。気がついたらその長さに慣れていて、入門の教材を思い起こすとかわいいものだったと思えるようになりました。きっと、基礎兇里海痢崢垢ぁ弑戯爐砲蘯‖茲亡靴譴討るのでしょう。”Step by step, one goes a long way.” 入門科のときに先生に贈られたことばを思い出し、初心に戻ったMなのでした。
 

 

> 授業体験レポート:2011秋【英語編】第3回 通訳訓練はこうして行われる(2)

 

| 授業体験レポート | 13:44 |

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