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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 第27回「武器用語」を使った英語表現

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗

英語では武器を使った用語が日常生活でもよく使われています。

1.The customer took a shot at the shop clerk because he was not served immediately.(その客はすぐに応対してもらえなかったため、販売員に挑みました。)

take a shot at〜は「〜に挑戦する、試みる」という意味です。上記の例文では、客が不満げな表情で販売員に詰め寄るような状況をイメージしていただくと良いでしょう。shotは「発射、発砲、弾丸」などの意味があり、イディオムもいろいろあります。たとえばGive it a shot(思い切ってやってみな)、Not by a long shot(全然見込みがないよ)など、口語でもよく使われます。

2.He jumped the gun and sent the message on Twitter.(彼は早まってメッセージをツィッターに送信してしまいました。)

jump the gunは、スポーツ競技で合図より先にフライングするという意味で、転じて「早まる」という意味でも使われています。jumpの代わりにbeatを使うこともできます。ところで外国の要人などを歓迎する際、礼砲(gun salute)が式典で発射されます。国旗や国家元首、皇族であれば21発、副大統領や首相の場合19発、閣僚や大使などは17発と決められています。「21発の礼砲」はa 21-gun saluteと表現します。

3.I don’t think there is any magic bullet for economic problems.(経済問題への特効薬はないと私は思います。)

magic bulletは「病気の特効薬」「難しい問題をたやすく解決するもの」という意味です。silver bulletと言い換えることも可能です。これは狼人間などをしとめる際に銀の弾丸を使うという俗信から生まれた表現です。
「解決法」という英語はいくつかあり、magic wandpanaceaもよく新聞やニュースなどに出てきます。

4.I had to rifle through my files because I lost the report.(報告書を紛失したため、ファイルをくまなく探さなければなりませんでした。)

rifle throughは「くまなく探す」という意味です。rifleは「ライフル銃」という語義のほかに、「物を盗む、ボールを強くける」といった意味もあります。上記例文は動詞として使われており、rifled, riflingと語尾も変化します。

今回は武器を使った英語表現をご紹介しました。ところでみなさんは、今回取り上げた各武器それぞれがどのような形をしているかご存知ですか?今一つ違いがわからない方は、一度調べてみてください。日本語ではあまり武器用語表現は見かけませんが、英語ニュースなどでは頻繁に出てきます。英語表現学習から発展して、単語そのものの意味を掘り下げることも楽しい作業です。


柴原 早苗
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科兼任講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 11:31 |

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