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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 第6回:頼み方あれこれ
アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗

 

 


  相手に何かを頼むということ。これはどの国においても、頼む相手に対する感謝の心と依頼の気持ちが込められた表現となります。日本語の場合、「〜していただけますか?」「〜してくださると助かります」などの尊敬語があります。つまり、相手を敬う表現を使うことにより、先方を立ててお願いすることができるわけです。
 
 一方、英語で何かを依頼する場合はどのような言い回しを使えばよいのでしょうか?おそらくみなさんは“please”や“Could you 〜?”などの表現を学校で習った記憶をお持ちのことでしょう。
 そこで今回は、相手に頼みごとをする際に使える言い回しをご紹介しましょう。


1.  Would you be so kind as to send me your annual report?
(御社のアニュアルレポートをお送りいただけますでしょうか?)

 Would you be so kind as to 〜?は Would you be so good as to 〜?と言い換えることもできます。「so+形容詞・副詞+as to〜」は「〜するほど」という意味で、不定詞の副詞用法にあたります。依頼表現の中でも非常に丁寧な言い回しです。なお、通常の文章では would と could  は交換が可能ですが、この表現に限ってはCould you be so kind as to 〜?と言うことはできないため、注意が必要です。

2.  I would appreciate it very much if you would reply as soon as possible.
(できるだけ早くお返事を頂けますとありがたく存じます。)

 相手にとって大変かもしれないことを依頼しつつも、こちらの要求を伝えたいときに使える表現です。I would appreciate it における it は、後半の if 以下を受けています。このため、it を省いて I would appreciate very much if と言うことはできません。なお、as soon as possible は as soon as you can と言い換えられますが、as soon as possibly as you can は誤りですので注意しましょう。

3.  Would you mind forwarding me the e-mail?
(そのメールを私へ転送していただけますか?)

 人に依頼する際、Would you mind 〜?の方が Do you mind 〜?より丁寧です。このように尋ねられた場合、「もちろん良いですよ」と答えるのであれば、Certainly not. や Of course not.  などのほか、Not at all. などが使えます。
 Yes I do mind. と言った場合、「いいえ、だめです」という意味になるので覚えておきましょう。ところでこれに似た表現で Would you mind my 〜?という言い回しがありますが、これは「私が〜してもよろしいですか?」と相手に許可を求める文章になります。たとえば Would you mind my forwarding the e-mail?の場合、「私がそのメールをあなたへ転送してもよろしいでしょうか?」という意味です。使い分けられるように、違いを理解しておきましょう。


4. I was wondering if I could visit your office tomorrow morning.
(明日の午前中に御社をお訪ねしてもよろしいでしょうか?)

 I wonder if は相手に対し、丁寧に依頼する言い回しです。これを現在進行形の I am wondering if にしたり、過去形の I wondered if にしたりすると一層丁寧さが増します。さらにI was wondering if とすることで、より控え目な気持ちを表現するものとなります。相手が自分より目上である場合や、立場的にも上の方に何かを依頼するのであれば、I was wondering if を使うのがマナーです。
 
 相手にお願いをするというのは、言葉遣いにもこだわりますし、ある意味では勇気と気配りが必要とされることでしょう。しかし何も言わなければ、こちらのメッセージを伝えることはできません。あとになって「やっぱりあのときに頼んでおけばよかった」と後悔するようでは、せっかくのビジネスチャンスを逃すかもしれないのです。ぜひ丁寧な依頼表現を練習して、スムーズなコミュニケーションをめざしましょう。自分なりの表現集をノートに書きだしておき、メールや手紙などで使う訓練を日頃からしておくことも上達のポイントです。

 

 

柴原 早苗
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科兼任講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。

 

 

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 13:15 |

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