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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 134回 「チョコレートの商品名を用いた英語表現」

 

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗
 

通訳の仕事をしていると、ずっと座り仕事であるにもかかわらず、無性にお腹が空いてきます。そのような時にありがたいのが「チョコレート」。脳内が糖分不足になっているからなのでしょうね。かつて暮らしていたイギリスではチョコと言えばもっぱらチョコレートバーでしたが、日本は一口サイズのものや溶けないタイプのものなど多種多様ですよね。ついついコンビニをチェックしてしまいます。

 

そこで今月はチョコレートの商品名を使ったフレーズを見ていきます。

 

 

1 black magic 黒魔術、魔術、呪術

 

My daughter didn’t like the new picture book since it had a black magic theme. (娘は新しい絵本が気に入りませんでした。黒魔術がテーマだったからです。)

 

英語で「黒魔術、呪術」のことをblack magicと言います。悪魔や悪の魂と結びついた魔法を指しています。実はこの英語、イギリスではチョコレート名になっているのですね。現在の発売元はネスレで、イギリスのオリジナル商品です。調べたところ、発売は何と戦前の1933年!当時、チョコレートは高価なものでしたが、Black Magicは誰でも手軽に買えるようにとのコンセプトからデビューしたのだそうです。当時はRowntree社が製造していました。

 

幼少期にイギリスで暮らしていたころ、私もこれを食べたのですが、どちらかと言うと大人向けのダークな味であったと記憶しています。今でこそ私はどのようなチョコレート味も食べられるのですが、小学校時代はラズベリーやオレンジといった柑橘系のフレーバーは苦手でしたね。先ほどパッケージを画像検索したところ、昔のままの渋い黒ボックスでした。ちなみに「天使の助けを借りる善意の魔術」はwhite magicと言うそうです。

 

 

bounty 恵み深さ

 

We should treasure the bounty of Nature.  (私たちは自然の恵み深さを大切にすべきでしょう。)

 

bountyには様々な意味があります。「寛大、気前良さ、恵み深さ」という語義のほかに、「報奨金」という意味も辞書には出てきます。たとえば「報奨金を出す」であればoffer a bounty、と言います。語源はラテン語のbonitas(優しさ、親切心)から来ています。

 

一方、固有名詞のBounty はイギリスで売られているココナッツ入りチョコレートバーです。青と白の横長パッケージが特徴的で、コンビニで多様なチョコレートが並んでいてもすぐに識別できるほどです。日本ではココナッツ入りのチョコはあまり見かけないのですが、私はバウンティが大好きで、旅行に行くたびに必ず買い求めています。調べたところ、日本では輸入雑貨店などで入手できるとか。今度チェックしなければ!

 

 

3 picnic 愉快なこと 楽な仕事

 

My new job is quite demanding.  It’s no picnic.  (私の新しい仕事はなかなか大変です。楽な仕事ではありません。)

 

It’s no picnicは「楽な仕事ではない」という意味です。picnic自体は「ピクニック」という語義のほかに、「楽な仕事、愉快なこと」といった語義もあります。初出は18世紀初めですので、比較的新しい単語ですよね。語源はフランス語のpique-nique(ピクニック)から来ており、piqueは「食べ物をつつく」、niqueは「つまらぬ物」という意味です。

 

日本でも箱型の紙容器に入った同名の乳飲料がありますよね。一方のイギリスではピーナツ入りチョコレートバーとして知られています。発売元はCadbury社で、こちらは戦後の1958年にお目見えしました。ピーナツやレーズンがゴロゴロ入っています。かつてロンドンで仕事をしていたころ、無性に重量級のチョコが食べたくなり、本品を購入。裏面のカロリーを見たところ・・・、「見なかったこと」にしました!

 

 

4 fudge ごまかす

 

I felt guilty when I fudged on my age by two years. (2歳サバを読んだことに罪悪感を抱きましたね。)

 

「ごまかす」を英語でfudgeと言い、通常はfudge onという形で用いています。fudge自体は砂糖、バター、牛乳やチョコレートなどを混ぜて作る柔らかいキャンディーです。以前イギリスのBathの街へ出かけた際、ファッジ専門のお店に入りました。巨大なマシンの中で練り練り練りと攪拌が続いていたのが印象的でしたね。一方、ファッジのお味はというと・・・とにかく甘かったです。なお、FudgeというチョコレートバーはCadbury製のもので、1948年に発売が始まりました。現在はポーランドの工場で作られているそうです。

 

いかがでしたか?今回はチョコレート商品名でもある英単語を見てみました。この原稿を書き続けたら何やら空腹感が。無性にチョコが食べたくなってきました!

 

 

 

柴原 早苗
放送通訳者。獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。「放送通訳者・柴原早苗のブログ」http://sanaeshibahara.blog.so-net.ne.jp/

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 09:00 |

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