通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

ISSスクールブログ

アイ・エス・エス・インスティテュートが運営しています。


<< 私の一週間”勉強”スケジュール Case.18 E・Oさん(中国語通訳「通訳科1」) | main | ISSライブラリー 〜講師が贈る今月の一冊〜 第48回:中村匡志先生(英語翻訳) >>
『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 132回 「地学関連の用語」を用いた英語表現

 

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗
 

高校2年生のとき、当時私が通っていた学校では理系科目を選ぶことができました。私は物理も化学も生物も苦手。もともと文系マインドを自認していたこともあり、選択肢がなく困っていました。そのときに出会ったのが「地学」です。「岩石や地層の話などであれば、難しい計算式もなさそう。」そう思い、選択しました。先生にも恵まれ、楽しい1年間でした。今でも地層や岩の話が好きで、写真集などにも注目しています。

 

今月は地学関連の用語を使った英語フレーズを見てみましょう。

 

 

1 cave in 降参する

 

After a long negotiation, he finally caved in. (長時間の交渉の末、彼はとうとう降参しました。)

 

caveは元々「洞窟」の意味ですが、動詞としても使えます。「洞窟を掘る、穴を掘る」です。一方、話し言葉では「降参する、へたばる」と言った意味もあります。上記の用法は日常会話で聞かれる表現です。

 

caveはラテン語のcava(へこんだ)から来ています。cavernも同じく「洞穴」という意味。ビートルズがリバプールのナイトクラブで出演してデビューするきっかけとなった店名はCavern(カバーン)です。

 

 

new terrain 新たな分野

 

By reading the book, I have come to know the new terrain. (その本を読む事で、私は新たな分野を知ることができました。)

 

terrainは「地形」を指しますが、「範囲、分野」という語義もあります。元はフランス語で「土地、地面」という意味。そのさらに源までさかのぼると、ラテン語のterra(地球)にまでたどり着きます。

 

ところで前菜などに出てくる「テリーヌ」、みなさんは召し上がったことはありますか?冷やして食べるお料理ですので、これからの暑い季節はさらに味わえますよね。このテリーヌも元はterraが語源です。

 

 

3 Rocks ahead! 危ない!

 

Rocks ahead! Look both ways.  危ない!左右ちゃんと見て。

 

小さな子どもが道路に飛び出しそうになった際、注意をしている・・・そんな光景が思い浮かぶのが上記の例文です。Rocks ahead!は「危ない!危険だ!」という意味。rockは「岩」のことですが、海事用語でRocks ahead!と言った場合、「座礁するぞ!」という意味になります。

 

rockを辞書で引いてみると、「岩礁、収容所としての小島、いしずえ」など、色々な意味があります。ちなみに「じゃんけん」は英語でpaper, rock and scissorsです。rockは大きさの大小にかかわらず、遊び道具としての「石」を意味する時にも使われます。

 

 

4 stratum of society 社会層

 

The government had to introduce a policy which would be acceptable to every stratum of society. (政府はすべての社会層に受け入れられるような政策を導入せねばなりませんでした。)

 

stratumはもともとラテン語から来た単語で、「薄い、薄く広がっているもの」という意味です。地学用語では「岩層、地層」を指しますが、社会学の世界では「階級、階層」という意味です。a stratum of societyは「社会層」です。

 

なお、ラテン語の単語の場合、複数形は-aと語尾が変化します。たとえばdata / datumなどがありますよね。stratumも複数形はstrataです。ただし、「社会層」自体はstratum of societyで変化はありません。

 

 

いかがでしたか?今月は地学に関連した英語表現をご紹介しました。ところで冒頭でお話した地層の本ですが、子ども向けの図鑑などを改めて眺めてみると、本当に美しい地層や岩石、化石などがカラー写真で掲載されています。勉強で疲れた際にはこうした素晴らしい写真を見てみると、大いに癒されます。今はネットでも画像検索できますので、ぜひみなさんも地球の自然の素晴らしさを堪能なさってくださいね。

 

 

柴原 早苗
放送通訳者。獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。「放送通訳者・柴原早苗のブログ」http://sanaeshibahara.blog.so-net.ne.jp/

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 09:07 |

CATEGORIES

RECOMMEND BOOKS


SELECTED ENTRIES

CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

リンク

モバイル
qrcode