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中国語翻訳コース特別セミナーレポート「1時間で理解できる〜翻訳者が語る翻訳実務〜」

 

3月8日、特別セミナー「1時間で理解できる〜翻訳者が語る翻訳実務〜」を開催しました。講師は現役翻訳者で、中国語翻訳者養成コース本科1担当でもある本島玲子先生です。以下はセミナーからの抜粋となります。

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まず、翻訳者の種類について説明がありました。

 

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翻訳には大きく分けて社内翻訳者とフリーランス翻訳者があります。

社内翻訳の場合は、企業での業務の一環としての翻訳なので、用語や内容がある程度決まっています。フリーランスは間口が広く、どの分野でもこなす必要があります。

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中国語翻訳の特徴について、英語と比較しながらのお話がありました。

 

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翻訳市場の9割が英語と言われています。市場が広いので、分野をある程度固定してもお仕事があります。対して中国語は市場が小さいので、あらゆる分野に対応できる力が必要です。自分の知らない分野の翻訳にはリサーチ力、検索力がとても大事になってきます。分からないことは自分で勉強しながら訳していかなければなりません。納期があるので、限られた時間の中で、常に高品質の訳文を作ることができる力が求められます。

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先生は「知らないことにも飛び込む勇気が必要です」と言われました。心配したり、恐れるより、積極的に仕事に取り組む姿勢も大事ですね。

 

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英語翻訳者は日本語母語でも英日/日英の両方向を訳す方もいますが、中国語翻訳の場合には、日本語母語者は中日翻訳中国語母語者は日中翻訳でほぼ固定されています。母語方向と逆の訳出の仕事はまずありません。

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これを踏まえて、翻訳者として必要な語学力についての説明がありました。

 

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まず大事なのが、外国語(中国語または日本語)の読解力です。日本語母語者なら、中国語原文を中国人並みに読むことができる必要があります。母語のレベルを外国語のレベルが上回ることはありませんが、母語との差をできるだけなくすよう、できるだけ努力を続けることが必要です。

 

また、母語力が低いと外国語力はさらに低くなってしまうので、母語、外国語とも同時に伸ばしていく必要があります。これから翻訳を学ぶ人は、母語力のアップということも重要ということをぜひ覚えておいてください。

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次にトライアルについてのお話がありました。

 

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フリーランスの翻訳者になるには、翻訳会社への登録が必要です。そのためにはトライアルテストを突破する必要があります。しかし、合格しそうでできないのがトライアルです。知り合いのトライアル担当者の話では、トライアルは減点方式で、少しでもミスがあれば、どんどん減点されてしまうそうです。感覚としては原稿1枚当たり3〜5ヵ所チェックがあると不合格とのこと。1枚で3ヵ所なら、10枚では30ヵ所あることになってしまうからです。ですので、チェックが入らないくらいの完成度でないと、合格は難しいという気持ちでいた方がよいと思います。

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実際トライアルに合格するということは、直ぐに仕事が依頼できる即戦力レベルとの判定なので、ほとんど直しがないくらいの完成度が求められると思います。

 

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訳出以外で気をつけなければならないことですが、意外とできていないのが、文書記号です。中国語の文書記号をそのまま日本語の文章に使うことはできません。

 

例えば中国語の“ ”は日本語では「 」としなければなりません。!?も本来日本語にはない記号です。中国語では多用しますが、日本語で「なぜなの!」とすると怒っているようで、ニュアンスも変わってしまうので注意しましょう。
用語の統一も必要です。例えば、「うれしい、嬉しい」「わかる、分かる」など、ある時は平仮名、ある時は漢字交じりではいけません。普段から記号や表記の統一に気をつけておくとよいと思います。

 

トライアル合格はあくまでスタート地点ということを忘れずに、フリーになっても仕事が集中することもあれば、しばらく途切れてしまうこともあるので、あせらずに時間があるときはあくまで実力をつけるようにすることが大事です。

 

「言葉が好きで、言葉の間を行き来することに興味がある方にはとても面白い世界なので、ぜひ勉強してみてください。」

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あせらずに、急がば回れの気持ちで、いざ実践になった時に困らないよう実力を蓄えておくことが重要と感じさせられたセミナーでした。

 

参加された方からは次のような声が寄せられました。

 

・翻訳の楽しさ、厳しさがよく分かりました。
・盛りだくさんの内容で、大変参考になりました。
 

 

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
アイ・エス・エス・インスティテュートでは、今後もみなさまのお役にたつセミナーを企画してまいります。

 

 

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