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授業体験レポート:2019秋【中国語編】最終回 「我們收穫滿滿的這一學期還是結束了…(めちゃくちゃためになる学期、終わっちゃいました…)」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきました。今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポート最終回をお届けします。勉強の合間にレポートいただいた香蕉皮さん、本当にありがとうございました!

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終わりました、ついに、終わってしまいました……あ〜〜〜!!!楽しかった〜〜!!!
この半年間、週1回2時間の授業を通して、学んだこと、悩んだこと、驚いたことは様々あるのです…が、あえてまとめると、一貫して「とにかく楽しい!」という印象でした。
先生が我々のために選んでくれる教材はどれも新鮮で、「使い古しではない、生きた教材」のモットーに説得力を感じますクラスメートの質問や解答からも学ぶことが多く、マンツーマンレッスンではなかったであろう発見に、感謝の連続。
また、感覚的な訳の成功例や、論理的に訳す重要性、造語を用いるか否かの線引き等、まさに翻訳とは何であるか?の基礎がぎゅぎゅっ!と凝縮された学期でございました。

 

大袈裟な表現になってしまいますが、人生で語学の面白さにハマったこと、翻訳の技術に興味を持ったことは、自分にとって大きな幸せなのだと気付きました。これほど後悔することの多い世の中で、ネガティヴ街道まっしぐらで生きてきた自分が、今後「これ」だけは後悔することはないだろう、自分を責めることもないだろう、と感じています。
え?!今更そんな次元の話をするの??という、読者の唖然とした表情を想像しつつも……最後の授業レポート始めちゃいまーす!(笑)

 

【十七回目】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等
わくわくどきどき期末テストの結果、第一弾!なんと先生も生徒と同じくテストを受けるのだとか!その正解も先生自身で導き出した上で、生徒の解答を採点せねばならず、それゆえ毎回かなりのプレッシャーを抱えていらっしゃるそうです。「やったぁ☆先生も一緒に受けるんだ!」と脳天気に喜ぶ自分が居たことは、ここだけの秘密…。

 

・得意げに不得意を晒す
自分の解答を振り返っている時、先生が「どうして後半の難しい部分はできているのに、前半の簡単な部分はこうなっちゃったの?」と不思議そうに笑っていらしたので、つられて笑ってしまいました。これまでにも、他のクラスメートが間違わないような箇所を間違えたり、何かと浮いた解答を出しがちなのは自覚していましたが、最後まで謎の癖が抜けきれませんでした。しかしこれは、勉強を始めなければ気づけなかったことじっくり考えれば必ず理解できる、ということも復習できました。自分の場合、問題の難易度にかかわず、「これは良い訳ができたぞ!」と得意になっていた箇所に限って不正解になる、という傾向があるようです(笑)。

 

身近なスターの存在
そう言えば、このレポートでは「自分だけ変な訳をしている」とか「クラスメートが自分と同じ間違いをしていた」などと失敗ばかりを取り上げてきましたが、今回は「優等生と同じ正解ができた!」という喜ばしい場面もありました!実は、クラスメートの中には、翻訳のお仕事を経験されていたという方がいて、常に安定感のある訳を披露するので、先生からも「さすがですね!」と絶賛されていたのです。自分も「たまには彼女のようにスタイリッシュに決めたいぜ!」と憧れていただけに、全く同じ解答で正解したことは、かなりの自信につながりました。しつこいかも知れませんが、これは本当にマンツーマンの授業では得られないメリットです。今後もずっとしつこく言い続けます。

 

先入観を疑え!おさらい
中国語を学べば学ぶほど、我々が漢字に抱いている先入観は落とし穴だなぁと思いますよね(ですよね?)。「商」の字は当然、ビジネス関連の語句に使われるかと思いきや、「商談」は単に相談する事を表したり、「智商」はIQ、「情商」はEQだったり。「中学」も、中学校だけでなく、高校も合わせた総称として使われます。日本語で「小心翼翼」と言うと、ビクビクしている、臆病な様子を指しますが、中国語ではそこを強調せず、物事に慎重な様子を指します。基礎科の授業だけに、中国語漢字の持つイメージを再確認する良い機会になりました。余談ですが、自分は中国語の小心翼翼しか知らず、「え!日本語にもあるんですか!」と驚いてしまいました…先入観以前の問題……(笑)。

 

【十八回目】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等
わくわくどきどき期末テストの結果、第二弾!こちらもかなりの情報量でしたが、先生が授業終了ギリギリまで「わからないところはないですか?」「他に質問は?」と気にかけてくださいました。思えば、当初からずっとその姿勢は変わらず、常に生徒の殻を破るよう促す、凄い先生だな…と、改めて感じました。

 

・いつもより多めの模範解答
先生が、餞別代わり(?)に「最後だから、少しでも多くの訳例を見て比較してもらいたい」と、いつもの模範解答にプラスαして用意してくださいました。原文との忠実さを意識した表現と、要点のみを重視した表現、それぞれ比較した上で、嬉しそうに「どっちが好きですか?」と我々に質問してくるところがお茶目だな〜と思いましたが、それに答えるクラスメートも「文が短い方!」と笑いながら即答していて、個人的にすごく和みました(笑)。中国語は「文章は単純明快に、短ければ短いほど良し」が基本なので、いつもダラダラと書き綴ってしまう自分は頑張って削っています。たまに削りすぎて説明不足にもなります。極端!

 

動賓結構(動詞+目的語構造)
翻訳もしくは作文する際、中国語でミスしがちな点は動詞と目的語の結びつきだ、と先生。特に決まった言い回しの場合、これが意外にネイティブでもうっかり忘れがちなんだとか。「蒙上陰影(=暗い影を落とす)」は、比喩表現として「景気の先行きに暗い影を落とし…」といった使い方はできますが、「蒙上遽董廚任篭饌療な「暗闇」になってしまうのでダメ。「陷入了○○恐慌中(=○○のパニックに陥る)」の型も、○○部分に惑わされて語順が狂ってしまったり、省いたりしてしまわないよう注意です。個人的に好きでよく使う「包括○○在內(=○○も含め…)」の型でスマートに訳せた部分を、全く違う回りくどい表現にしてしまったのは、今思い出しても…くぅぅ!!(地団駄)

 

・ひらがなに踊らされる
今回初めての戸惑いを覚えたのは、原文にあった「かんじる」「みつける」「わかる」「つくる」の中訳です。全文は、至って普通の展覧会案内…のはずなのですが、なぜこの4つのワードはひらがななのか?
原文中、理由については明言されておらず(そもそも曖昧な原文を訳す訓練を兼ねたテストだったため)、結局最後まで謎のままなのですが、私はひらがなであるということに固執してしまい、「もしや小学生の社会科見学的なシチュエーションなのでは?」と大胆予想(大博打)。「つくる」は「観覧者側が作って楽しめる・体験できる」の意味だと解釈し訳してしまいました。先生やクラスメートの解答を見る限りは、展覧会側が用意した「○○製造過程」という意味での「つくる」だったようです。最後の最後で、日本語に足をすくわれました(笑)。

 

【印象総まとめ】
そんなこんなで、無事(?)終了した半年間の授業!!!
皆さま、いかがでしたでしょうか?

 

冒頭でお伝えした通り、私にとっての中国語翻訳基礎科クラスは「楽しい!」という思いが常にあり、それをどうにか文字に書き起こしたものを、授業レポートとして連載させていただいておりました。
およそレポートとは呼べないようなレベルの、なかなか読みづらい部分も多くあったかと思いますが、ご覧になってくださる読者の方々、スタッフの皆さまに、深く感謝しております。

 

課題の振り返りでは、何度も何度も同じミスを重ね、初めのうちは感情が先行し悩んでしまいました
同じように、クラスメートが「才能がない、諦めようかと思う」と不安を吐露した時期もあったので、誰もが一度は通る道なのかも知れません。
しかし、なぜそうなったのか?どうして気づかなかったのか?と冷静に分析することが、上達への第一歩なのだと気づいてからは、少しずつ自分の犯しがちな失敗を先読みし、修正できるようにもなりました(もちろんまだ完全ではないですが…笑)。

 

原文の読み取りミスや知識不足は、決して才能の有無によるものではなく、ひとつひとつ丁寧に調べれば必ず正解にたどり着けるということ。
それを根気よく、教え、導いてくださる先生に恵まれたこと。
同じ課題に取り組むクラスメートの、質問や指摘に助けられたこと。
学んできた全てが、今後も自分への励みになること。
自分も、こうして前向きに学習するという気持ちが持てるんだ、という希望につながりました。

 

拙い文章でしたが、ここまで見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございます!
語学学習も、翻訳の勉強も、引き続き楽しんで参りましょう〜!
那麼,有緣還會再見!拜拜!(ではご縁があればまたどこかで!バーイ!)
| 授業体験レポート | 13:38 |

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