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授業体験レポート:2019秋【中国語編】第6回 「新春伊始、我已經覺得不妙了耶(新年早々、やばい気がするぜ)!!!」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポートをお届けします。

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皆さま〜!新年快樂(明けましておめでとうございます)〜!
新年一発目のレポートは、福袋よろしく、いつもより多めに具体的な学習内容に触れております〜!
それでは早速、行ってみましょ〜!

 

【十一回目】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等
今は亡き、中国のとある温泉施設のパンフレットが課題でした!「水上樂園(ウォーターパーク)」や「熱海造浪(温水ウェーブプール)」など、アミューズメント感満載の単語が並ぶので、THE ひきこもり型人間の私には、文字が光り輝いて見えます…ま、眩しい…。

 

襲い来るムーの恐怖
皆さまは、「ムー」という中国独自の単位を見聞きした事はあるでしょうか…?
簡体字で「亩」と表記し、1ムーは666.7平方メートルほどの広さを指すそうですが、これを繁体字や日本漢字の「畝」と訳した場合、なんと別の単位になってしまう…かなりの曲者!日本語での「一畝(せ)」は99平方メートルほどの広さ…みたい…です…(昏倒)。
結論として、100ムーは100ムーとして訳すのが安全です!ちなみに、お金の単位で出てくる中国元も日本元に直さずそのままでOK!

 

原文を疑え!再び/違和感テスト
今回も、クラスメートからの質問で初めて気付いたのですが、原文に「拧摩(擰摩)」とあったのは誤植で、正しくは「按摩(按摩)」=「マッサージ」でした。他にも、「体检(體檢)」=「健康診断」と訳すべきところを「体验(體驗)」=「体験、トライアル」にしてしまったり…。以前にも、ついつい見慣れた単語に自動で脳内変換されてしまい、違和感すら覚えませんでした…。
そこで!こういった凡ミスを防ぎ、気付き力(?)を鍛えるため、先生が抜き打ちテストを用意してくださいました!
簡体字の「芸」は繁体字にすると、何か?……答えは「藝」ではなく「沺廖えっ、なにそれ!
非っ常〜〜にややこしいのですが、「藝」を日本漢字にすると「芸」、簡体字では「艺」と書くのです。もちろん、全く気付きませんでした。私の目は完全に節穴です。恐ろしいですね…(今更)。

 

「奇特」「奇妙」って?
それぞれを日本語の辞書で引くと、奇特は「‘段未僕イ譴討い襪気沺行いが感心なさま。D舛靴い気沺」、奇妙は「…舛靴い気沺不思議なさま。I変わりなさま。」とありました。
さて、皆さんはどの注釈が一番しっくりくるでしょうか?
中国語の感覚では、文脈によってかなり変化があるようで、今回の原文「水幕電影也很奇特(=ウォータースクリーンも幻想的です)」は、不思議かつ優れているといったニュアンスが模範解答。
個人的にはかなりびっくりしたのですが、「奇特」は珍しい様子を指すとは限らないそうです。
また、台湾留学時代に「妙だな…」という意味で「奇妙」を連発していた経験のある自分からすると、中国語の「奇妙」に「素晴らしい」などの意味が含まれている事にも衝撃です。
ついでに、中国語で「妙」だけだと「すごい、絶妙」、「不妙」だと「(状況が)まずい、やばい」になるところも、おさらいしました。

 

【十二回目】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等
課題内容は「臓器提供の意思表示カードについて」。自身が脳死または心臓停止状態と認められた場合、移植手術を望む患者さんのために、臓器を提供するかどうか?を事前に書き込み携帯しておくカードです。個人的にとても関心の深いテーマだったのですが、中訳文法の基礎や類義語でつまずく結果に…(毎度毎度同じ事を書いていてすみません)。

 

タイトルを短く!/固有名詞の扱い
今回はお手紙方式の原文ではないため、「誰宛か」や「日付」を明記する必要がありません。
段落ごとに全角2マス空けるのはいつも通りなので安〜心……と、思いきや!タイトルの原文を長ったらしく「關於臟器提供意思表示卡(=臓器提供意思表示カードについて)」などと訳してしまったので、先生のチェックが入りました。
原文は大変シンプルに「意思表示カード」でしたが、この固有名詞は既に中国語表記として「臟器提供意思表示卡」が正式名称と思っていた私は、文字を省略するべきではないと判断。しかしよくよく考えれば、中国語は簡潔明瞭が基本。本文でカードの名称や詳細に触れているため、タイトルは極力短く!「○○について」も不要!正式名称を勝手に略すのも可!が正解なのでした。

 

類語の沼、略称の謎
ネットで臓器提供に関する中国ニュースを調べていると、「捐獻」「捐贈」など、一見似ている語句が同様に扱われているのを目にします。
それぞれを単体で検索にかけても同様の話題がヒットするので、いずれも「臓器提供」という意味の「器官捐獻(捐贈)」の略称として通用していると踏んだのですが…違いました(笑)。
「捐獻」については、日本語で「献上する」「無償で(自らの物を)捧げる」の意味合いです。財産など自らの所有している物を無償で…といった部分がポイント。
「捐贈」のニュアンスは、価値ある物の「寄贈」や「寄付」に近く、例えば、新設された図書館に記念として書籍を贈るであるとか、被災地に支援金や物資を贈るであるとか、先に何かきっかけになる事象が発生している場合が多いようです。
いつもながら先生の細かな解説に感動ですが、これを質問してくれたクラスメートにも感謝!

 

・類語は続くよどこまでも
「同意」「認同」「認可」「贊同」の違いにも注目です。
「まだ国民的コンセンサスが得られていない」という原文で「コンセンサス」に相当する語句はどれでしょうか?!
実は、先生の模範解答では「共識」(合意)となっており、ネット辞書の北辞郎でも「コンセンサス」とあります。「国民」は大勢の人々を指すため、「共」(複数の対象に使われる漢字)が使われているのも納得です。
では、あえてこちらを省いた上で、代用できそうな語句とは……?「認可」(=許可する、承認する)です。
「同意」(=同意する、同感である)、「認同」(=同意する、共感する)、「贊同」(=同意する、賛成する)、これら3つの語句は意味が非常に似通っており、「合意」や「承認」とも読み取れそうなのですが、いずれも、同意しま〜す!といった個人の感情的なニュアンスが含まれてしまいます。そのため、客観的事実のみを述べたい時は「認可」が比較的好ましいのです。

 

【印象総まとめ】
さてさて、いかがでしたか?
これまでのレポートでは、教室内の空気感を重点的にお伝えしたいというスタンスゆえ、課題内容を深く掘り下げないようにしていましたが……え?いつもと変わらない?ごちゃごちゃして読みづらい?
文字数が段々減っているような?そ、そんな!気のせいですよ!
何はともあれ、授業期間もすっかり折り返し地点を過ぎました。私はいつまで凡ミスを繰り返してしまうのか。自分でも呆れつつ、皆さまにも、もうちょっとだけお付き合いいただきますようお願い致します!
それでは、本年もより良い学習ライフをお送りください!
| 授業体験レポート | 09:16 |

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