通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

ISSスクールブログ

アイ・エス・エス・インスティテュートが運営しています。


<< 授業体験レポート:2019秋【中国語編】第3回 「私は本当に日本人なのでしょうか…」 | main | 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 126回 straightを使った英語表現 >>
授業体験レポート:2019秋【英語編】第2回 「Public Speaking の大切さ」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語通訳者養成コース 本科2クラスのYさんのレポートをお届けします。

-------------------------------------------------------------------

 

こんにちは、Yです。第2回目の授業レポートをお届けします。

 

まずはクラスメートのご紹介を。今期、私が受講している本科2のクラスには、翻訳のお仕事をされている方や、海外出張でエグゼクティブ通訳をされている方など、既に英語を使った仕事を生業にしていらっしゃる方たちがいます。そのようなクラスメートたちは、ISSで学んだことがすぐに実践に生かせる環境にあると思いますので、正直とても羨ましいです。また、素晴らしく発音の綺麗な方もいて、日本人でもネイティブの発音に近づけることができるのだな!とインスパイアされます。

 

クラスメート同士は、タフな授業を一緒に取り組んでいるだけあって、徐々に「みんなでなんとか頑張っていこう!」といった雰囲気になってきています。それぞれが自分の癖や足りないところを改善しようと努力していて、授業のたびにその頑張りが見えるので、私も良い刺激を受けています。ISSが用意してくださったメーリングリストを使ってテスト情報の交換などもでき、少しずつ良いチームワークが生まれてきているように感じます。通訳クラスというと、個人主義の下剋上(?)といったイメージがあるかもしれませんが、私のクラスはアットホームな雰囲気ですので、居心地の良さを感じています。

 

さて、それでは授業のレポートに入ります。

 

第3回 日英授業 11月2日

 

前回の教材の復習を録音することから始まりました。挨拶のスピーチが2つ。先生は、自分の声を録音したものを聞いて、自分の癖を直そうとすることが重要だと繰り返しおっしゃいます。

 

最低3回は聞くこと。そして自分の癖をしっかり認識する。

 

人の耳に届いている自分の声というのは、普段自分が聞こえている音よりも、少し高いそうです。本人は低音の魅力で迫っているつもりでも、実は案外そうでもなかった、なんてことも(!)実際、私も家で自分のパフォーマンスの録音データを聞き返しましたが、驚くほどトーンが高く、そして甘ったるい。消え入りそうな虫の声に、気恥ずかしい、何だかくすぐったいような感覚にとらわれました。人に聞かせるには、少し低めの声で話すのがポイントのようです。聞きやすく、相手に安心感をもってもらえるデリバリーも、やはり通訳技術の重要な要素ということです。

 

自分の中では、オーディエンスに「聞いてもらう」のではなく、「聞かせる」姿勢で臨もうと思っています。学生時代に演劇で学んだことにも通じるのですが、「観てもらう」のではなく、「観せる」。ただ気持ちをそう切り替えただけで、自分の演技の枠が外れ、大きく脱皮できたことがありました。自由に、自分らしく自信をもってやるには、そんな心の在り方で、できないこともできてしまう魔法がかかるような気がしています。

 

先生は、文を訳す時にいくつものバリエーションをもたせることが重要とおっしゃいます。例えば、「更に」や「また」という日本語は、Additionally, Besides, Furthermore, はたまたWhat’s more, What’s better, What’s worseなど、とても多くの表現に置き換えられます。これらを使い分けることができるように、自分の引き出しを増やすことが大事ということです。

 

また、文の主語を入れ替えて、能動態と受動態、どちらの文体でも言えるように練習し、常に頭を柔らかくしておくことも必要とのことです。確かに日→英では、とっさに主語に目的語を持ってきてしまうこともあります。自分の口から予想外の言葉が飛び出してしまったとき、どうにか体勢を整えて着地できるように、能動態、受動態どちらでも文章を作れる柔軟さがあると良いと思いました。

 

第4回 英日授業 11月9日

 

今回の授業では、教室の前に1人で出て、前回の教材の復習を皆に披露しました。そして良かった点、改善した方が良い点をクラスで話し合います。少人数のクラスではありますが、やはり人前に出てパフォーマンスを披露するというのは少なからず緊張感があります。

 

Ladies and gentleman. It is my pleasure to say very warmly to all of you “Konnichiwa”.

 

この出だしの一文、皆さんはどんな風に訳されますか?
「皆さまこんにちは、本日は皆さまとお会いできまして心より嬉しく思っております」とするか、「皆さまに一言ご挨拶申し上げたいと思います」とするか。他にも様々な訳があるかと思います。しかしここでのポイントは、「こんにちは」という言葉を通訳者が含めるべきか敢えて含めないか、というところです。話し手が日本語で「Konnichiwa」と話しているのだから、すでに聴衆に伝わっている、そこを敢えて通訳者が伝えなくても良いのではないか、という考え方もあるということを教わりました。

 

細かいことのようですが、こういうところに、通訳者個人のスタンスが現れるのだと思います。現場の空気や、どのような聴衆か、ということも多分にあるかと思います。何が必要で何が必要でないのか、そういうセンスが必要とされる仕事ということに、通訳という仕事のカラーを感じます。クラスメートの発表は、自分の訳とは異なる部分も多く、多くの気づきがあります
また、プレゼン中「失敗したな」と思ったときに、「マズイ!」という表情を出してはいけない、ということも気づきの1つです。失敗したことがあからさまにオーディエンスに伝わってしまうため、堂々と、失敗を失敗と気づかせないくらいのどっしりとした心構えがあると良いようです。つまりそれが、プロの気概ということなのでしょう。

 

Public Speakingの技術を磨くことの大切さを、今回の2つの授業で学ぶことができました。私は、まだまだ到底通訳者らしくない、甘ったるい自分の声を少しでも克服するために、今夜も欠伸をしている愛猫の横で猛特訓です。
| 授業体験レポート | 09:03 |

CATEGORIES

RECOMMEND BOOKS


SELECTED ENTRIES

CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>

リンク

モバイル
qrcode