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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 126回 straightを使った英語表現

 

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗
 

紅茶が好きで、カフェに出かけてもよく紅茶を注文しています。「ストレート、ミルク、レモン、いかがなさいますか?」と聞かれるとたいてい「ストレートで」と答えます。くたびれている時はミルクの甘みも好きなのですが、紅茶葉そのものを味わう上では何も足していない方が香りを楽しめるのですね。

 

紅茶やコーヒー用語として定着した日本語の「ストレート」。英語ではstraightと書きます。中学生の頃、「なぜ発音しないghが?」と思ったのも今では懐かしい思い出です。と言うわけで、今回はstraightを用いた英語表現を見てみましょう。

 

1 play it straight 真面目にやる

 

Don’t be shy.  Play it straight to make it convincing.  (恥ずかしがらないで。説得力を持たせるためにも真面目にやって。)

 

「真面目にやる」を英語でplay it straightと言います。「誠実に対応する」というニュアンスもあります。straightには線などが「まっすぐな、一直線の」という意味だけではなく、「言葉が回りくどくない、率直な」や「行動などが正直な」という語義もあります。

 

ところでplayitを使った表現は他にもあります。たとえばplay it by earは「暗譜で演奏する、即興演奏する」、play it safeは「安全第一でいく」、play it smartは「気を利かせる」です。一方、子どもの遊びで”Let’s play it.”と言った場合、これは「鬼ごっこしよう」という意味になります。

 

 

the straight and narrow path まっとうな生き方

 

Sam made up his mind to follow the straight and narrow path.  (サムはまっとうな生き方をしようと決めました。)

 

「まっとうな生き方」「堅気な生活」を英語でthe straight and narrow pathと言います。「まっすぐで狭い道」というのが面白いですよね。pathの代わりにwayを使うこともあります。

 

ところで私は語彙力強化を図る上で、類語や反対語を常に意識するようにしています。よってnarrowが出てくれば「反対語はbroadwide」「類語はslimthin」という具合に考えるのです。すぐに頭に浮かべば良いのですが、そうでないときは電子辞書の英英辞典や類語辞典をこまめに引くようにしています。こうして表現をストックしておくと、日英通訳の時に特に役立ちます。

 

 

3 get straight A’s オールAをとる

 

Janet worked really hard.  She got straight A’s on her report card.  (ジャネットは本当によく頑張りました。通知表はオールAでした。)

 

英語圏では採点や成績付けの際、A、B、Cとアルファベットを使います。上記の表現は特にアメリカでよく使われるようです。考えてみれば私が小学生の頃は「オール5」というフレーズがありました。今は日本の学校も成績の付け方にバリエーションが出てきていますよね。

 

ところで私が小中学校時代を過ごしたイギリスの学校は、通知表が独特でした。ランク付けをするのではなく、科目ごとに先生の所見がびっしりと書かれているカードが配られたのです。多くの生徒を指導する中、一人一人にこうした感想を書く先生の労力は大変だったことでしょう。けれどもきめ細やかに見てくださったことに今でも感謝しています。

 

 

4 straight out 率直に

 

Do tell me straight out what you think about the issue.  (その問題についてどうぞ率直にお話しください。)

 

「率直に、正直に」を英語の口語表現ではstraight outと言います。一方、「単刀直入に(人)に尋ねる」であればask (someone) straight outとなります。一方、straight out of … となった場合は「〜からそのまま、〜をまねたような」という意味になります。たとえばstraight out of a movieであれば「まるで映画から出てきたような」ということです。少し紛らわしいですよね。

 

なお、straightという語は14世紀初頭に誕生したそうです。中英語のstrecchen(引き伸ばす)の過去分詞です。つまりstraightstretchは元の語源が一緒だったのですね。興味深いところです。

 

今月はstraightを用いた表現を4つご紹介しました。ちなみに冒頭でご紹介した「ストレートティー」ですが、これは和製英語です。英語で正しくはblack teaないしtea with no milk or sugartea without milk or sugarと言います。これからは寒い季節。皆さんも紅茶片手に英語学習を楽しんでくださいね。

 

 

柴原 早苗
放送通訳者。獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。「放送通訳者・柴原早苗のブログ」http://sanaeshibahara.blog.so-net.ne.jp/

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 09:00 |

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