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授業体験レポート:2019秋【中国語編】第2回 「茅塞頓開!學無止境!(目から鱗!学びの道に終わりはない!)」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポートをお届けします。

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さぁ、やって参りました2回目の授業レポート!
初回は、緊張のあまり内容を詰め込みすぎてしまった感があるので、やや反省。
以降は簡潔に面白く読みやすくするぞー!と、意気込んでいます。が、早くも挫けそうです。
真面目なレポートを書こうとすればするほど、適切な言葉選びで延々迷ってしまい、多少ふざけても良いかな?なんて開き直ると、元々ふざけた性格のせいで言葉遊びに時間を費やしてしまうのです。我ながら極端!しかも中国語と関係ないところで悩んでどーする!

 

意味不明な前置きから始まりましたが、読者の皆さまにお知らせです。
今回からの変更点として、文中に登場する中国語は繁体字に統一しようと思います!
理由は、自分が繁体字ファンだからというわがままと、簡体字より日本の漢字に近い繁体字なら、中国語未学習の方にも若干親しみを感じてもらえそう…というわがまま(その2)です。

 

【第三回】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等
いつもニコニコと弾むような声でお話しする先生です。クラスメート一人一人の回答を「よくできました!」「すごい!よく知ってますねー!」と、高らかに賞賛してくださいます。自分の番が回ってくると、嬉しいような恥ずかしいような気持ちで、ついニヤニヤしながら時間が過ぎていきます。

 

・初っ端から犯した禁忌(気づき)
課題内容は、辞職願と留学志望理由書の和訳でした。辞職願は日本語ですら本物を見た事がなく、そもそも知識不足な点が多かったのですが、一番の失敗は段落移動です。原文では、ポジティブな思い出話から辞職理由の流れで書かれていました。が、そのままだと思うように訳せず、「日本語は終わり良ければすべてよし精神があるから、ポジティブな文を後半にするべきなのでは?」と、段落位置を逆に改変してしまったのです。クラスメートの皆さんは、きちんと原文の形を崩す事なく訳されていました。

 


・初っ端から犯した禁忌(解説とフォロー)
先生によると、翻訳のお仕事をする場合、段落移動をする事は好ましくないそうです。何故か?
翻訳の任務完了後、依頼元には必ず原文と訳文をチェックする方がいらっしゃいます。その際、段落の移動など過度に気を回し過ぎた箇所は、「翻訳し忘れたのかな?」と誤解させてしまう可能性があるとの事。誤解のまま、チェックする方が翻訳し直してしまい、二度手間を生む危険性すらあります。恐ろしすぎる!
しかし、そんな自分に、先生は明るく「あんまりサービスしすぎなくても大丈夫よ〜」と笑ってフォローしてくださいました。失敗を「サービス」と表現していただいたのは初めてです(笑)。
ちなみに、段落ではなく一文の中で語順を変えたりするのはOKだそうです!

 

続々!自分にはなかった発想
クラスメートの皆さんの回答を見ていく中、各々の語彙力に目から鱗の連続でした。
「公司的工作氣氛很好」は「職場の雰囲気が良い」といった訳以外に「風通しが良い」と表したり、「為中日兩國的醫學交流盡出一份力量」は「日中間の医学交流に尽力したい」以外に「日中の医学交流への貢献の一端を担いたい」という訳があったり。更に驚くべきは、そのテクニックを中国語ネイティブの方が披露しているという事!もちろん、日本語ネイティブの方からも学ぶべき部分が多く、感嘆の声を上げるばかりでした。

 

その他
・記号は縦書きも考慮して置き換える(「:」「;」「“”」は使えません)
・修飾語訳すのか訳さないのか問題(「濃厚的興趣」は、どんな関心?)
・虫偏のナゾ(中国語は、二足四足の動物と魚以外は全部虫扱い?!)
・おもしろ和訳コーナー(「粗糙皸裂」の日本語とは?)

 

和訳の授業ではいつも後半にバラエティ豊かなクイズコーナー(?)も用意されています。
遊び心ある内容に緊張がほどけきってしまい、つい関係ない話に先生を誘導してしまう時があるので(おしどりはオスがメスを取っ替え引っ替えだから、全然おしどり夫婦じゃないとか)、そのへん自重するよう気をつけます。はい。

 

 
【第四回】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等
こちらも明るく優しい先生です。きびきびと授業を進めながらも、「質問はどんどんして!」と、常に受講生が不安を抱いてないか気にかけてくださいます。基本的に中国語で進んでいきますが、時折日本語でも細かく解説が入るので、英語ができない自分としては非常にありがたく感じます。
(※余談ですが、中国語を学ぶための留学先で初級クラスに入ると、教科書の解説がほぼ英語のみで構成されているのです。よく考えれば当然の事なのですが、意外な伏兵に苦しんだ記憶が蘇ります…。)

 

・開場白で知識吸収
授業開始と同時に、先生から10月の異名について問いかけがありました。
より文学的表現をしたいと思った時、一般用語ではない単語を知っている事がいかに大切か、というお話です。日本語で10月の異名は「神無月」がありますが、中国語には「金秋十月」があり、これと一字違いの日本語「錦秋十月」も存在します。
更に、なぜ中国では「金」が、日本語では「錦」が選ばれているかを掘り下げ、感覚の微妙な差についても学ぶ事ができました。「文筆(文体)」を「文才(文章センス)」あるものに進化させるための「開場白(オープニングトーク)」は、楽しいおしゃべりに見せかけて、しっかり知識が身につく時間です。

 

質問する大切さ
学生という立場になると、つい受け身になり、授業を妨げないようにと委縮しがちです。まして、通学している自分たちだけでなく、録画された授業風景を視聴する受講生もいると意識してしまうので、思い浮かんだ質問を飲み込んでしまう事もあります。そんなうじうじした自分の気持ちを、仲良くなった中国ネイティブのクラスメートが打ち砕いてくれました。その人はとても謙虚で温和な性格なのですが、素直に感じた疑問を口にし、改めて考える機会を作ってくれます。自分も、ネット受講のクラスメートが抱く疑問を代弁できる救世主的存在になれれば理想的なのですが…、高望みしすぎですね。身の丈考えます、はい。

 

・学びのロマン
授業の最後、先生がおっしゃった「學無止境」の成語(四字熟語)に、ちょいと既視感。
自分は「活到老學到老」という大好きな諺があるのですが、あろう事か、今までずっと双方の意味を履き違えて覚えていました(笑)。

 

學無止境
→習うは一生。学びに終わりなし。

 

活到老學到老
→学ぶのに遅すぎるという事はない。老いてからも学ぶべきものがある。
 
どうですか?似てませんか?混同するのも無理はないでしょう?!(鼻息荒く同意を求める)
この世のすべてを知り尽くす事はできない。
学問に限らずあらゆるジャンルで、また自分の年齢や肩書きを問わず、知識を蓄える事に終わりはない。
なぁ〜〜んてロマン溢れる言葉でしょう!シビれますね。

 

その他
・類義語リスト(「尤其/特別」「蔓延/擴散」etc.)
・「對/對於」は用法に注意(実は使いどころが違う)
・翻訳時、重複を削る作業で必要な意味の見落としに注意
・日本語ネイティブが陥る作文の癖(動詞を抜きがち、口語文になりがち、語順ミスetc.)

 


【印象総まとめ】
単純な答え合わせや解説のみで進めるのではなく、明るい空気を作り受講生が楽しく学べるよう心がけていらっしゃるのが伝わってきます。翻訳の授業を始めてから端々で感じるのは、プロはこうした細かな気遣いができる人間力も備えているのだなぁ、という事です。むむう、果たして自分に務まるのだろうか?そんな一抹の不安を抱きつつも、まだまだ旅は始まったばかり。まずは技術を学ぶことに専念せねばって感じですね。

 

てな訳で、今回はここまで!
皆さまの学習計画も捗りますように祈っております!

 

| 授業体験レポート | 10:38 |

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