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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 124回 動物が出てくる英語表現

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗
 

我が家の日めくりカレンダーには記念日が記されています。「耳の日」「七五三」「国際平和デー」など、国民の祝日以外にも様々な記念日や記念週間がありますよね。ちなみに9月20日から26日までは動物愛護週間。こちらは動物愛護管理法で定められています。これにちなんで各地では関連行事も行われます。

 

今月は動物に関する英語フレーズを見てみましょう。

 

1 beaver away せっせと取り組む、せっせと働く

 

Kate has been beavering away at her assignment for days. (ケイトは何日にもわたり、課題にせっせと取り組んでいます。)

 

物事にせっせと取り組む様子を英語でbeaver awayと言います。後ろには前置詞のatが続きます。主にイギリスでよく耳にする口語表現です。beaverは動物の「ビーバー」ですが、このように動詞として使うこともできるのですね。

 

ところでbeaverという動物は働き者で知られています。beaver自体には他にもいくつか語義がありますが、大文字のBeaverと言えばアメリカオレゴン州のこと。ニックネームがBeaver Stateなのです。一方、ボーイスカウトの最年少組の少年をBeaverとも言います。

 

そう言えば、某家電メーカーのエアコンが「ビーバー」でしたね。こちらは「働き者のエアコン」という意味が込められているそうです。

 


2 a whale of a … (素晴らしい)

 

The party was great! We had a whale of a good time. (パーティーは良かった!私たちは素晴らしいときを過ごしました。)

 

whaleは「クジラ」のことですが、その大きさから派生してa whale of a … という表現が生まれました。くだけた表現で「すごく大きな〜」「すばらしい〜」という意味です。

 

ところでクジラ観察のことを最近はカタカナで「ホエール・ウォッチング」と言いますよね。ただ、whale自体の発音はあえてカタカナにすれば「ウェール」「フウェール」となります。既知の英単語もぜひ今一度、発音チェックされることをお勧めします。

 


3 elephant city 巨大都市

 

Tokyo is an elephant city.  There are so many people! (東京は巨大都市ですよ。たくさんの人がいます!)

 

「巨大都市」を英語でelephant cityと言います。elephantは「ゾウ」だけでなく、「巨大なもの、巨大な人」という意味もあるのですね。ちなみにゾウの「鼻」はtrunkです。アメリカ共和党(Republican party)の象徴は「ゾウ」で、シンボルとして描かれています。大統領選挙のニュースもこれからますます入ってくることでしょう。画像をぜひチェックしてみてください。

 


4 duck かわす

 

The President ducked questions about his personal finances.  (大統領は自らの財務状況についての質問をかわしました。)

 

duckは「アヒル」のことですが、動詞では「ひょいと身をかわす、避ける」という意味があります。また、アヒルなどがちょっと水にもぐることもduckと言います。

 

ところでlame duckという表現はご存知ですか?これは選挙後に後任が就任するまでの間の大統領や議員などを指します。日本のメディアでも「レイムダック」とカタカナ表記しています。lameには「下手な、役に立たない」などの意味があり、要は任期満了直前になると、政治家自身、大きな政策実行などもせず、引退を待つばかりとなります。そうした状況を描いた表現です。


いかがでしたか?今回は動物が出てくる英語表現を4つご紹介しました。ところで英和辞典で色々な動物を調べてみると、それぞれの動物が抽象的にどういった意味を持つのかも説明されています。たとえば日本で「ウサギ」というと可愛いイメージですが、英和辞典には「臆病さを連想させる」とあります。一方、fox(狡猾な人)、dove(平和、温順の表象)、mouse(乱雑の象徴)など、調べただけでも色々と出てきました。

 

季節は秋真っ盛り。皆さんも楽しみながら英語学習を続けてくださいね。

 

 

柴原 早苗
放送通訳者。獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。「放送通訳者・柴原早苗のブログ」http://sanaeshibahara.blog.so-net.ne.jp/

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 09:01 |

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