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中国語翻訳コース特別セミナーレポート「直訳か意訳か?場面に応じた訳し分けの方法」

 

9月1日、多くの方にご参加いただき、特別セミナー「直訳か意訳か?場面に合った訳し分けの方法」を開催しました。
講師は現役翻訳者で、中国語翻訳者養成コース本科2担当でもある椙田雅美先生です。

セミナー内容を要約してレポートします。

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まずは、タイトルについての説明からスタートしました。

 

講演タイトル前半の「直訳か意訳か」というのは皆さんからよくある質問です。

後半の「場面に合った訳し分けをする」のがそもそも翻訳で、場面に応じて直訳か意訳かがあるわけではありません。

 

そして、直訳と意訳ついての説明では...

 

授業で課題文を渡した時に、直訳ですか、意訳ですかという質問をされることがあります。

 

皆さんが言っている直訳とは、すべての言葉を置き換えればよいという考え方だと思います。単語も辞書の最初に出てくる訳を選んで並べ、中国語から日本語への訳であれば、間を「てにをは」でつなげれば直訳だと思っている、これが正しい訳だと思っている方がいらっしゃいます。

 

意訳は、例えば文章にうまくつながらない言葉を1、2個削って、全部訳すと文章が重くなるから、少しカットして、全体ではこういうことですよね、意訳ですよね、というそのような発想で直訳ですか、意訳ですが、と質問されていることが多いと思います。

 

そもそも意訳、直訳という質問自体がNGのようです。そのような質問をしているうちは何をして意訳、直訳というのか、それ自体が分かっていない場合が多いとのことでした。

 

続いては、場面に応じた訳し分けについての説明です。

 

仕事としての翻訳は、語学学習や検定試験での翻訳問題と根本的に異なります。


検定試験の翻訳は、問題文を訳すにあたっての前提条件(シチュエーション)が一切ありません。そこに書いてあるものが、ひとつひとつ綺麗に、間違えずに、辞書を持っていないのに辞書から引いたように訳せていればよい、ということです。

 

仕事としての翻訳は基本として「足さない、引かない、変えない」ただしそれは「文章全体の意味を 足さない、引かない、変えない」ということです。
 

ただし、依頼者の要望、訳文の用途によっては「文章全体の意味さえも 足す、引く、変える」ことがあります。

 

その後、いくつかの例文をあげた説明があり、最後に訳し分けのポイントを以下のようにまとめました。

 

・まず、原文を書いた目的を理解する(1.作者の意図 2.文章の用途)

・次に原文を訳す目的を理解する(3.依頼者の意図 4.訳文の用途)

 

以上の4点を確認し、翻訳の方向性を決定し、適切な訳語を丁寧に選択していきます。
 

目的とする訳文を構成するために訳し分けます。

 

ここで先生が再三強調されていたのは、翻訳の方向性に関してです。過去のセミナー「プロ翻訳者に求められる訳文とは?翻訳の方向性の見定め方」で取り上げていますので、ご興味お持ちの方はセミナーレポートをあわせてご覧ください。

 

また、直訳か意訳かというのは結果であって方針ではなく、あまりこだわりすぎると方向性自体を誤るので、気をつけるべきとのアドバイスがありました。


セミナー参加者からは次のような声が寄せられました。

 

・先生の経験から翻訳について一番重要なものが分かりました。
・今後の翻訳の参考になります。
・内容が分かりやすかったです。とても勉強になりました。

 

ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。
アイ・エス・エス・インスティテュートでは、今後もみなさまのお役にたつセミナーを企画してまいります。

 

 

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