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授業体験レポート:2019春【英語編】第6回 「荒れた文章にも、ブラッシュアップされた文章にも要注意」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で16シーズン目を迎えています。2019年春期では、英語翻訳クラスと中国語通訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は、英語翻訳者養成コース ビジネス英訳科・基礎科クラスのMIさんのレポートをお届けします。

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第11回

今回の課題は、とある外資系企業で作られた、社内制度改善の資料を英訳するというものでした。特に広く世間一般に発表するような文章ではないので、推敲を重ねた日本語ではなく、何気なく読めば読めてしまうが、よく考えるとわからない(荒れた)部分もありました。先生からは、荒れた原文を翻訳する際には、翻訳も荒れないよう(文法が崩れないよう)気を付けるよう、アドバイスがありました。

 

社内制度の文章なので、「スタッフ」という言葉が何回も出てきます。英語のstaffは集合名詞なので、複数人いたとしてもstaffsとはならず、staff membersとするのが正しいようです。ただ、アメリカ英語では、staffersという言葉も使われているらしいです。いずれにしても、日本で言うような「スタッフ」としては使えないですね。カタカナ日本語の罠ですね。

 

今回も、受験で必死に覚えたけど、実際には使われないフレーズを知ってしまいました。「〜するために(目的)」のIn order to〜です。これは、何も考えずとも口から反射的に出てきますが、そうですか、使われませんか。ショックです。その代わりに、たとえば、for a better 〜のようにすると英語らしくなるそうです。

 

もう一つ、先生からお話しがあったのは、定冠詞theについてのテクニックです。improve(向上する)、increase(増加する)、change(変更する)、strengthen(強化する)などの動詞の目的語というものは、すでにある状態から向上したり、増加したり、変更したり、強化したりするので、その目的語には必ず定冠詞theが付くというものです。無の状態からであれば、不定冠詞aということだそうです。なるほど腹落ちでした。

 

第12回

今回の課題は前回の荒れた(!)社内文書とは打って変わって、推敲を重ねて極限まで磨き上げられた新聞の社説です。しかも、テーマは、今ちょうど話題になっている児童虐待。先生からは、社説のように文章のプロが書いた、高度にブラッシュアップされた日本語は、文字に書かれていない行間を含めて深く読み込むことが重要とアドバイスがありました。たとえば、「虐待防止強化」は、「虐待を防止するための措置を強化する」のように言葉を補って訳さないと「防止を強化する」では意味の通じない英語になってしまいます

 

書き言葉の英語では、否定文を使わずに、できるだけ肯定文で書くのが良いようです。たとえば、did not〜とするところを、failed to〜のように。また、「〜しないわけではない」のような二重否定は、わかりやすさが求められるビジネス文書には絶対に使ってはいけないということでした。まあ、私は使えませんが・・・。

 

一つの日本語の単語を和英辞典で調べると、さまざまな英語の単語に訳される場合があります。たとえば、「課題」。これを、problemなどと訳してしまうと、非常に印象が悪いので、あえて、issueというように言い換える。さらに、obstacleは自分の力が及ばないところで障害になるもの。challengeは自ら設定するもの、など。それぞれの単語の意味を考えて選ばなければなりません。

 

「〜と報道されている」という日本語には、反射的に、It is reported that〜のような英文が真っ先に浮かんできますが、これもアウト。reportedlyという副詞を一語いれるだけで、その意味になります。同様に、「〜のようだ」は、It seems that〜ではなく、apparentlyの一語で用が足りるそうです。

確かに、文章構造が複雑にならず、その分、間違いも少なくなるようです。

 

4月に始まったこのクラスも、あと3回。あっという間です。

 

| 授業体験レポート | 09:05 |

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