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授業体験レポート:2019春【英語編】第5回 「能動態で訳す」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で16シーズン目を迎えています。2019年春期では、英語翻訳クラスと中国語通訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は、英語翻訳者養成コース ビジネス英訳科・基礎科クラスのMIさんのレポートをお届けします。

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第8回

今回の課題はパワーポイントの文章で、その内容は、世界的なスポーツ大会の誘致文書からでした。

 

先生からは、翻訳する前には、その文章が何を目的としたものであるかを考えることが重要とアドバイスがありました。大会誘致文書は、「大会では〜する」のように意思や計画を全面にしているので、willを用いることとアドバイスがありました。

 

日本語をそのまま英語にすると冗長になる場合があるようです。たとえば、「下記の」「上述の」などは英語では不要。また、「〜の実現」という日本語の場合、realization of 〜などとせず、そのものずばりを目的語として用いる。「〜の意見を聞く」は、意見を省いて「〜を聞く」にできる。さらに、「新たに建設される施設は…」という場合は、「新たな施設は…」と読みかえることで、意味のない動詞を減らすことができ、文章がすっきり分かりやすくなるそうです。

 

日本語が受動態であっても、英語では、できるだけ能動態で訳すのが良いようです。たとえば、「〜(競技名)は、〜(場所)で開催される」という日本語を英訳する場合、「(競技名) will be held in 〜(場所)」などとやってしまいがちですが、これを、「(場所)will accommodate (競技名)」のように能動態にすると、英文らしいすっきりした文章になるそうです。また、能動態にすることで、受動態に起こりがちが文法ミスを減らすこともできます。

 

単語の使い方で、「海からの風を会場に導く…」という文章の中で、風をwindと訳してしまいました。全く間違いではないようですが、ここでは、「さわやかな風」というニュアンスで、breezeを使うべきと指摘されました。私が子供の頃に、♪Wind is blowing from the Aegean〜という大ヒット曲がありましたが、きっと、あれも本当はbreezeだったのですね。

 

第9回

今回の課題は、中国のITプラットファーマーに関する講演パワーポイントです。事前に先生からは、パワーポイントの文章は主語が省略されているため、登場人物(誰が)を意識して翻訳すること。また、原文に記号(→、!)や数学記号(<、>、≒)が使われている場合、多くの場合は不要で、むしろ無い方が良いとアドバイスがありました。

 

日本語に「〜に比較すると、〜だ」というフレーズがあると、ついcompared to〜としてしまいますが、単純に比較級を使用する方が英語らしい文章になるということでした。compared to〜も受験英語で覚えて頭にこびりついているフレーズの1つですが、実際には使えないことが分かりショックです。

 

文章の中で、どの動詞を使うか迷った場合には、その動詞をそのまま和英辞書で調べるのではなく、その動詞の目的語や補語となる単語に注目し、その単語とのコロケーションから動詞を選択すると、間違いが少なくなるというワザも教えていただきました。

ほかにも、日本語の「〜する予定だ」は、planning to ではなく、willだけでよい。「〜している」は進行形ではない。件数の「件」はcaseではない。「金額が〜になった」などの場合、The amount was…ではなく、The amount totaled(reached、amounted to)…とすると、英語らしくなる。比較はoutperform、outpaceなどの比較を表す動詞を使用する。どれも現実的なアドバイスでした。

 

来年開催される世界的なスポーツ大会の頃までには、私の実力も少しは上達していると良いのですが。

 

 

| 授業体験レポート | 09:17 |

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