「どれくらい勉強すればいいですか?」「どんな勉強がいいでしょうか」
受講生の皆さんから教務に多く寄せられるこれらのご質問にお答えするブログシリーズ「私の一週間"勉強"スケジュール」。当校の受講生の方々にご協力いただき、一週間の「勉強」スケジュールを公開していただきます。あわせて、勉強の内容についてもご紹介いただきます。勉強時間や生活リズムの組み立て方、勉強内容などについて、参考にしていただけましたら幸いです。
さて、第3回でご紹介するのは、英語翻訳者養成コース「ビジネス英訳基礎科」を受講中のKimberlyさんです。
<英語翻訳コース「ビジネス英訳基礎科」クラス Kimberlyさんの一週間”勉強”スケジュール>
★一週間の合計勉強時間 6〜9時間(月曜:1時間、火曜:0.5時間、金曜:1.5時間、土曜:3時間、日曜:0〜3時間)
<勉強に関するQA>
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Q1. 勉強の時間を確保するために気を付けていることを教えてください。
A1. 自分の中で、レッスン後〜帰宅まで及び毎週土曜日の午前一杯は、翻訳の勉強をすると決め、土曜日のスケジュールは、それを中心に組むようにしています。最初に、一週間のどこで翻訳に時間を充てるか、決めることが時間確保のコツだと私は思います。そして、レッスン後(私の場合、平日の21時以降)に帰宅道中で、カフェに行くこと、また、土日に翻訳に必要な道具だけ持ってカフェに行ったりと環境づくりを優先的に行います。私は、勉強開始後は集中して行うので、まずは、実際に勉強に取り掛かるために、自分のスケジュール内で大枠で時間を確保し、その時間に勉強を開始するための環境づくりを行います。
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Q2. モチベーションを維持するために何かしていますか。また、落ち込んだ時の対処法などもありましたら教えてください。
A2. 自分の好きな文体やレトリックで書かれている文章を読みまくることです。これは必ずしもいい翻訳へのヒントをくれるわけではありません。なぜなら、そういう文章は癖があり、自分色を強く出しすぎず原文忠実に書くことが求められている翻訳とは対照的だからです。しかし、私は自分が好きな文体やレトリックを用いている作家、著書、記事を読むことで感動し、前向きになれるので、モチベーションを上げるために定期的にお気に入り文章を読んでいます。ちなみに私は、Worries of the Heart: Widows, Family and Community in Kenyaという本と、Violence unvailedという本の内容と表現方法がお気に入りで何度も読んでいます。
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Q3. 重視している勉強内容を教えてください。
A3. 原文のメッセージを伝えるパッセージを作ることを心掛けています。ですので、細かい語順に忠実になるのではなく、そのパッセージが伝えたいことを読み取り、そのメッセージが英語話者が読んだ際に一番伝わりやすい書き方で書くことを心がけます。ゆえに、勉強ではその部分に一番時間を書けます。そして、そこで背景知識の検索が活きてくるところだと思います。
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Q4. 授業の予習・復習にかける時間配分はどのようになっていますか。
A4. 分野により、異なりますが、1週間で合計3〜5時間程度要します。復習は、1時間程度、予習に残りの時間をかけています。予習時に、復習の効果を短時間で最大限にするため、自分がどう考えたか、どこでどう迷ったか、そしてどうして最終的に自分の出したアウトプットにしたか、を細かくメモします。授業ではそれらを中心にメモ取りします。復習ではそのポイントの確認と、実際に確認したポイントを意識して書き直します。そして、そのポイントを意識したまま次の予習を行います。
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Q5. 翻訳のプロセスそれぞれにかける時間配分はどのようになっていますか。
A5. 私は、いまだ自分にあった翻訳プロセスが確立されていないため、毎週やり方を少しずつ変え、PDCAを回している状態です。ただ、大きく分けて4つのプロセスがあります。原文の全書き写し(1時間)→原文読み込み、解釈・構造分析(1.5時間)→英訳(1.5時間)→Proofreading(1時間)です。
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Q6. 授業以外の勉強リソースを教えてください。
A6. 日常生活で、英語レベルアップのための勉強はあまり行っていません。翻訳テーマ、文体毎に勉強しています。上のプロセスでいうと、「英訳」がそれに当たります。ソースは全てインターネットで、その翻訳のトピック・文体と関連性のある言葉で検索し、読んでいます。デジタル商品の商品説明が翻訳のトピック・文体の場合は、類似商品・類似目的を検索し、大手企業や団体の関連ページを中心に閲覧し、自分が書いた文章と照らし合わせるなどして、語彙や文体のレベルアップを図っています。
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Q7. 気分転換・リラックスタイム・趣味の時間などにしていることがありましたら教えてください。
A7. 読書、ヨガ、書道、美術館にいくことです。特に読書に関しては、気付けば朝から晩まで食事もせず読破してしまうくらい好きなので、それもあり、翻訳の道具のみ持ってカフェに行くことが翻訳の勉強の時間確保のためには必須です(笑)
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Kimberlyさん、ご協力いただき、ありがとうございました!