通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

ISSスクールブログ

アイ・エス・エス・インスティテュートが運営しています。


<< 講師紹介:小林久美子先生(英語翻訳者養成コース) | main | 授業体験レポート:2018秋【英語編】第6回 「弘法じゃないので筆を選ぶ」 >>
授業体験レポート:2018秋【中国語編】第6回 「ポイントを押さえる」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で15シーズン目を迎えています。2018年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース研究科1のAさんのレポートをお届けします。

-------------------------------------------------------------------

 

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

 

11回目の授業になります。

今回は前回に引き続き、言葉や文章の羅列をどのように処理するかという問題について、履歴書形式の原文を使用し中日訳の演習を通じて学びました。以前別のクラスに在籍中、同じく中日訳の履歴書を扱った授業がありましたが、今回も同様に日本人の私には文章がひたすら長く感じました。先生もおっしゃるように訳出ポイントは、日本企業に提出し、日本人が読んで違和感のない、最後まで目を通してもらいやすい書き方にしたうえで、伝えたい事をきちんと伝えることです。この履歴書の人物を採用してもらうにはどうまとめるべきか、意味を変えずにどこを削ることで読みやすく最後まで目を通してもらえるのかに気をつけなければなりません。

 

また、履歴書という自分自身をアピールする場ですが、日中間で書き方に差があるようで、日本人の私から見ると、中国語の書類は自信たっぷりに全ての業務や詳細を書き並べているように感じます。 経験した職務とその結果を文字に表す中国語の書類は「自信」や「成功」の文字のオンパレードです。この文章の末尾をどうするかも大きなポイントだとアドバイスをいただきました。また、中国にはインターンの制度がありますが、その存在を知っていることも訳出の上で重要なポイントとなるようです。

 

そうした話題に触れている際、クラスメイトの皆さんが「私が中国にいたころは〜」という話をする声が聞こえてきました。そう言えば、皆さん前期、前々期から一緒に受講しているだけあり、最近は授業中もちょっとした声が聞こえてきます。密度の濃い授業の中でも和やかさがあり、積極的に、また自由に意見や会話ができ、時に笑い声の聞こえてくる心地のいい雰囲気だなと感じ、インターネット受講の私にはとても羨ましく思えます。

 

日中訳はついに苦手な文芸(小説)翻訳を取り上げることになりました。
毎回、 何行ずつかに分けて少しづつ訳出していきます。前回学んだ中国語によくみられる会話文前後の「ト書き」(発言者の状況や表情を言葉で表します)の処理方法や、情景を訳出する際の視点の高さが違えば訳出が変わってくるというポイントを学びました。今回、冒頭部分に情景描写がありましたが、何も考えず訳出した訳文を見て、先生は私の視点は低めに設定されているとおっしゃいました。改めて自分の訳出や先生の訳例、クラスメイトの訳文とを見比べた際、人の目線かそれより下くらいから見た情景と読み取れることに初めて気づき、驚きと共に大切なポイントであることを理解しました。

 

12回目の授業になります。

今回の課題は全て日中訳からなり、私にとってはとても難しく骨の折れる授業でした。前回からの小説の訳出を含め3種類の文章を用い、書かれている内容を適切に伝えるための言葉選びを順序だてて学ぶことができたと思います。

 

適切な言葉選びに関しては、今期初回から何度も繰り返して学んできましたが、新しい文章になるとつい訳す=中国語を書き出すことばかりに意識が傾いてしまい、書かれている内容ではなく文字を訳してしまいがちです。伝えたい内容を的確に読み解き、文章の隅々から情報を集め、それらを用いて推測することで適切な言葉を選ぶ判断材料とします。また、ここで大きなポイントとなるのは文章の一部の言葉が決まるとその言葉に見合った言葉、主語や述語などが決まり、更に修飾する言葉が決まりますどの言葉を選ぶかによって、文章に与えるイメージや情景を左右するので大変重要なポイントですが、このように一つ一つ順番に言葉を選択する方法を用いることで、伝えたい訳出に導くことができることを学びました。

 

3パターンの文章を使用し、それぞれポイントとなる箇所について例をいくつか挙げ、もし〜という言葉を選択したらどういうイメージになるのか、〜という言葉だったら話の筋がこのように変わってしまう等、なるほどなと納得する解説をいただきました。分かりやすく、またユーモアのある説明は頭に入りやすいので、密度の濃い授業ではありますが楽しく受講しています

 

また、今回は原文が全て日本語だったにも関わらず、文章の細部まで読み取ることができていなかったことは反省点でした。文字では書き表されていない文章の内容を読み解くことで、的確な言葉の選択の第一歩となるからです。このように特に出来ていなかった点に関しては、いつもの通りクラスメイトの訳出や考え方を知る事で次回へ繋げられればと思っています。

 

 

| 授業体験レポート | 09:16 |

CATEGORIES

RECOMMEND BOOKS


SELECTED ENTRIES

CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< April 2019 >>

リンク

モバイル
qrcode