通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

ISSスクールブログ

アイ・エス・エス・インスティテュートが運営しています。


<< 授業体験レポート:2018秋【中国語編】第4回 「用途に応じた訳出」 | main | 授業体験レポート:2018秋【中国語編】第5回 「文芸翻訳や広告・キャッチコピーの難しさ」 >>
授業体験レポート:2018秋【英語編】第4回 「中間テスト」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で15シーズン目を迎えています。2018年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語通訳者養成コースプロ通訳養成科1のTさんのレポートをお届けします。

-------------------------------------------------------------------

 

ついに待ちに待った(?)中間テストが終わりました。
中間テストは基本的には今まで(本科クラス)と同じで、復習→初見という流れですが、以前のクラスと違うのは、完全初見が入ること。完全初見は一度聞いただけですぐに訳すため、リアルな現在の能力が試されます…。もはやあまり思い出したくない悪夢のような出来でしたが、レポートしたいと思います!

 

●第7回 日英

中間テスト前半戦。復習は2週間前の「泥による感染症」でした。その後、完全初見は2種類。基本的な構文力を試すものと「ガスプロム」の話。

 

準備有り初見は今話題の「マイクロプラスチック」。諸外国ではプラスチックストローの廃止をする等、ニュースでもよく聞きますよね。授業で取り上げると、身近な話題のようでも意外にわかってないことが多々あると感じます。

 

準備有り初見では、準備時間(文章全体が2回聞けるくらいの時間)でわからない単語等を調べて準備しますが、プロ科では辞書の使用はインターネットに接続のないものに限るとのこと(本科では先生によると思いますが、インターネットの使用もOKでした)。つまりは、固有名詞は事前に調べておかないとアウトです。

 

それにしても今回のトピックで、プラスチックの処理については日本はやはり遅れているのだなとすごく感じました。「3R」(リサイクル・リユース・リデュース)という言葉をよく聞きますが、日本ではまずリサイクルを思い浮かべます。この順番に国の方向性が出るとの事。リサイクルにもコストがかかるため、世界的にはまずリデュース(減らす)が第一で、何よりも減らすことを念頭においているそうです。

 

さらに余談ですが、3Rは日本語、英語で言う場合は3Rsと複数にするための“s”が必要だそうです。言われてみれば!ですが、言われるまで気づかなかったです。単数・複数は時に結構わからないものが多く、未だ難しく感じます。マイクロプラスチックに関しても、ネイティブスピーカーでも意見が分かれるそうですが、Microplasticsと複数で使うのが最も一般的ではないか、とのことでした。

 

テスト後は、もはや歩く気力もないほどにヘトヘトでした。

 

●第8回英日

中間テストとはいえ、当然のごとくトレンドテスト(単語テスト)もあります。テストの準備、予習・復習、トレンドの単語を覚える等、やること盛りだくさん。クラスメートの皆さんも仕事をしながらこれをこなしていると思うと本当に尊敬します。私は完全に時間不足でした。仕事が忙しい時期の時間のやりくりには本当に困っています。


トレンドのテストと復習は通常通り。とはいえ、前回の授業を欠席してしまったので今回復習は若干苦戦しました。そんな時に役立つのは、クラスのメーリングリストです。わからない箇所を聞いたり、休んだクラスメートに対して授業の内容や次回の要点を共有したり、みんなで励まし合ったり、心が折れそうな時にとてもありがたいツールです。

 

さてテストですが、こちらも復習から開始です。日英の復習は前回の授業で扱った教材の内容がほぼ全て出題されましたが、英日は過去3回の授業で扱った教材内容から数文をピックアップしたもので、思っていたよりもかなり短めでした。ただし、短いと訳出の負担も少ないのでは、と感じるかも知れませんが、ちょっとの失敗が命取りであり、一切カバーが利かないのがつらいです。

 

そして初見は「自動運転の国際ルール」「徴兵制復活」「英国のロシアスパイ疑惑」についてのインタビュー3本立てでした。それぞれのトピックで、インタビュアーの3つの質問に対する回答を通訳します。

 

日英では完全初見と初見が別のトピックでしたが、英日は同じものを使います。スピーカーがかなり早口だったため、完全初見は結構苦戦。ただ聞いているだけだとなんとなくわかったような気がしますが、実際に通訳するとなると、細かい部分がだだもれ、メモ取り切れず…と課題が山積みでした

 

完全初見で通訳を録音した後、準備時間を得て今度は同じ教材で「準備有り初見」のパフォーマンスを行います。わからない単語を調べ、早くて何を言っていたかわからない箇所を何度か確認し、その後録音へ。その後クラス全体で初見教材を確認していきます。

 

*******

日英・英日共にですが、本科まであったようなフィードバックではなく、自身のパフォーマンスを聞いて評価するための採点表(自己評価表)が配られます。自己評価表の項目ごとに自分自身のパフォーマンスを改めて聞き直し、コメントを記入します。これを提出した上で、先生からフィードバックがいただけるとのことでした。。今回ボロボロだったので自分のパフォーマンスを聞くのはきついですが(むしろいつもですが)、冷静に自分を見つめなおす良い機会ということで、聞き直したいと思います

 

 

| 授業体験レポート | 09:24 |

CATEGORIES

RECOMMEND BOOKS


SELECTED ENTRIES

CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

リンク

モバイル
qrcode