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授業体験レポート:2018秋【中国語編】第1回 「はじめての研究科1の授業」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で15シーズン目を迎えています。2018年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!それでは、中国語翻訳者養成コース研究科1クラスのAさん、よろしくお願いいたします。

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はじめまして、中国語翻訳者養成コース研究科1の授業ルポを担当させていただくAと申します。

 

アイ・エス・エス・インスティテュートでの授業は今回で4期目、基礎科からお世話になっています。私が翻訳の勉強を始めようと思ったきっかけは、ただ単純に中国語学習の一部分として触れてみたかったということ。と言いますのも、実は私には留学経験はおろか大学などで専門的に学んだ経験も無く、「中国が好き」だという気持ち一つでほぼ独学で勉強してまいりました。いざ授業となりますと、周りの生徒さんたちは留学経験や現地で仕事をしていた経験のある方も多く、完全アウェイな雰囲気を肌身で感じながらも、翻訳の楽しさ、時に自身の未熟さ故の歯がゆい思いを味わうこともありますが、ここまで頑張ってこられたのは温かく見守ってくださった先生方や教務担当のお陰だと感じています。

私のようなものが授業ルポを担当することは恐縮ではありますが、読んでくださる方のお力や何かのきっかけになれればと思っています。


今期初めての授業を受講しました。これまでのクラス(本科2)との相違点は、課題提出までの期間が短い*のですが、日中訳、中日訳の授業を隔週で行っていたこれまでと違い、課題提出後すぐに授業でその内容についての講評を聴くことができるので、記憶に新しいまま臨むことができるという利点もあります。(*研究科1、研究科2は中国語ネイティブ講師が1名で担当、授業から5日後が課題提出締め切り、他クラスは日本語、中国語ネイティブ講師がペアで担当、1週間後が締め切りです。)


今回の授業の主なポイントは、訳出する際の単語の選び方、言葉の選び方です。翻訳という作業はある言語から別の言語へ変換することですが、それはただ辞書を引いて出てきた言葉を当てはめることとは全く違います。前後の文章や文脈から読み解き、伝えたい事象や目的を定める必要があります。その点に着目することで書かれた「文字」にとらわれ過ぎず、正しい単語や言葉の選択ができ、訳出という形で伝えることができます。

 

また、言葉の持つイメージが読み手の連想を左右させる点にも気をつけなければなりません。「中華料理屋」と「中華レストラン」では連想されるイメージが違ってきてしまいます。前者を用いて訳出することで少し安っぽいイメージを読み手に抱かせかねません。ひいては、その背景に係る人物像などにも影響を及ぼす可能性もあるからです。

普段、何気にサラッと読んでいた文章、訳出してしまっていた訳文。今後はそういった細かい点にも気を配りながら臨みたいと思います。

 

2回目の授業になります。
研究科の授業は一回の授業の中で日中訳、中日訳両方を行います。今回も題材を変えて前回の授業に引き続き言葉の選び方やそれによって与える印象の違いについて学びました。

 

日中訳を行う場合、日本語の特徴として主語が省略される場合も多く、スローガンやメッセージのような文章では、訳出の際に言葉を補ったり、文章をつけ加えながら訳さなければならないこともあります。また、「把構文」*を例に挙げ使用した際の文章のニュアンスや読み手に与える印象等、文法上の観点からも再度確認できたのは大きな収穫でした。(*中国語の重要構文のひとつ)

 

中日訳の講義では、上記の注意点に加え日中両国の文化の違い、言葉の違いを加味した上で訳出を考えなければならないという点も学びました。先生は、日本語訳は原文につられやすい特徴があるので要注意だとおっしゃいます。実際に私も課題を訳出する際、無意識のうちに中国語の文法や文章の特徴のまま日本語訳をあてはめてしまいがちですし、共に漢字を使用する言語ですが、同じ漢字であっても意味やニュアンスの違いはそれぞれ存在し、またその程度も違うため注意が必要です。また、ことわざや成語は両国間で同じ意味を表す場合もありますが、文脈やその使用環境に応じて言葉を変えなくてはなりません。
 

先生の授業ですが、解説の一つ一つ、ことばの一言一言がどれも重要で奥が深く、また分かりやすい説明で、それまで頭の中で中途半端になっていた問題がスピーディに解決してしまうという非常に濃い2時間のため、毎回緊張感をもって受講しています。

 

 

| 授業体験レポート | 09:30 |

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