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継続受講の方限定セミナー「通訳現場でのケーススタディ〜成功と失敗から学んだこと〜」


9月27日(木)、東京校にて英語通訳者養成コースの特別セミナー「通訳現場でのケーススタディ〜成功と失敗から学んだこと」を、2018年【秋期】10月開講レギュラーコースに継続受講のお申し込みをされた在校生の方限定で開催いたしました。

 

担当講師はラジオ講座(現在は終了)でもお馴染みの柴原智幸先生。第一線で活躍する現役の放送通訳者であり、当校英語通訳者養成コース本科3(英日)を担当されています。

 

今回のセミナーでは、秋レギュラーコースのスタートにあたり、学習のヒントやモチベーションアップに繋がればとの思いから、実際の放送通訳の現場の話を中心に、成功や失敗例から学んだことなどをお話しいただくとともに、柴原智幸先生の通訳パフォーマンスを見ていただく機会を設けました。また、参加者の皆様には、事前課題(動画を見て放送通訳の原稿を作成)にも取り組んでいただきました。

 

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セミナーの主な内容は以下の通りです。

 

1. ゴールを意識できていますか?目標とするパフォーマンスは?
2.「伝える」ということを意識していますか?
3.「評価されたがり」からの卒業
4. 柴原先生の体験談(失敗と成功例)
5. 放送通訳について・概略
6. 11年前の柴原先生に挑戦(放送通訳を体験してみよう)
7. 柴原先生のパフォーマンス視聴とコメント・質疑応答

 

前半では、通訳学校での学習あたり、大切な心構えなどを熱く語っていただきました。ご自身が通訳者になるきっかけから、受講生として通った通訳学校時代のお話、そしてプロデビュー後の失敗談と盛沢山な内容でした。中でもいくつか印象に残った言葉をご紹介したいと思います。

 

学習者としてのメンタリティからの卒業
通訳学校は“英語上級者学校”ではなく、プロを養成する場。通訳というサービスを提供し、対価を得るためにはどうしたら良いか?を学ぶための場所。“どうやったら褒められるか”ばかりに意識が向きがちになるが、毎回の授業では“これをどう現場で活かせるのか”を考えながら授業に臨むべきであり、自分の力でなんとか対価を得るために、どうしたら良いか、というメンタリティが必要である。「どう評価していただくか」から「どう人のお役に立てるか」という意識改革が重要になる。

 

あれもこれもの精神で
「おすすめの教材や勉強法を教えてください」といったご質問をよく受けるが、通訳は答えが一つとは限らないもの。これをやったから大丈夫、あの学習法さえやれば良いといった答えもない。 また、“対策”と“学び”を混同されている人を多く見受けるが、通訳は決まった正答が1つではないので、試験対策のように勉強しても全然足りない。貪欲にあれもこれもと色々な学習方法や教材を模索し、とにかく自分に合っているかどうかを試してみる、そして学び続けるのがプロというもの


スランプに陥った時に…“長所は他人が決める”
通訳力をレベルアップするための最善の方法、それは自分と向き合い、自分に足りないものが何かを見つけ、その足りないものを補強することが正攻法になるが、スランプに陥った時に自分の弱点と向き合うのは辛いもの。そんな時はクラスメイトや先生に良かった点、悪かった点を聞いてみること。特に良かった点は2人以上から指摘されれば、自分では気づきにくいが、それは立派な長所である。スランプの時にはその長所を伸ばす努力をすればおのずと突破口が見えてくるはず。

 

前半ではこれらのモチベーションアップ、学習のヒントとなるキーワードが沢山お話の中で出てきました。真剣にメモを取りながら先生のお話を食い入るように聞いている姿が多く見られたのが、とても印象的でした。

 

セミナーは後半の課題発表へと移っていきます。放送通訳についての説明と準備、仕事の内容、現場の様子を話していただいたあとに、参加者の皆様に事前課題の“時差通訳”に挑戦していただきました。この場面が盛り上がりのピークとなりました。各自で事前に準備していただいた原稿(日本語訳)を動画に合わせて通訳するボイスオーバーをしたあとで、良い点と悪い点を互いにコメントしあいました。次に全体を4チームに分け、チームごとに代表者が前に出て時差通訳を披露。その場で先生からのフィードバックがありました。代表となった方々は在籍クラス(レベル)が様々でしたが、それぞれとても素晴らしいパフォーマンスを披露されていました。

 

最後に事前課題と同じ動画での柴原智幸先生のパフォーマンスを見ていただきました。プロの無駄のない、誰が見ても理解しやすい表現、淀みない語りに、会場からは思わず「お〜」といった歓声が上がりました。

 

今回のセミナーでは、柴原先生は「放送通訳の現場で頭が真っ白になってしまい、全く言葉が出なかった」時のお話など、ご自身の「失敗例」を多く語られましたが、参加者の方からは「失敗談だけでなく、成功例のお話も聴きたい」とのお声もありました。先生は謙遜されていましたが、これまで沢山の失敗を乗り越えて現場の第一線で活躍されている現在の先生のお姿こそが、まさに“成功例”そのものだと思います。

 

参加者の皆様にとってもそれぞれに沢山の気づきがあったことと思います。厳しい言葉の中にも、受講生お一人おひとりの成長を切に願う熱い思いがよく伝わる、充実したセミナーになったのではないでしょうか。

 

ご参加いただいた皆様からの声の一部をご紹介します。

 

・通訳としてのメンタリティを持つということを今まで意識してなかったので気をつけたいなと思いました。

・体験談を伺い勇気づけられました。少しずつしか進めませんが、学び続けていきたいと思います。

・放送通訳について少しわかり、パフォーマンス訓練も面白かったです。プロとアマの心構えの違いも認識出来ました。

・熱いお話が聞けて良かったです。先生の訳がキレイで日本語にうまく訳せるのが素敵だなと思いました。

・身が引き締まりました!

・勉強法はないとおっしゃりながらも、お話の中にたくさんのヒントが散りばめられていた気がします。

 

当日ご参加いただきました継続受講生の皆様、ありがとうございました。間もなく開講を迎える秋学期では、また気持ちを新たに、ご自身の目標に向かって一歩ずつ着実に学習を進めていただければ幸いです。

 

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