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授業体験レポート:2018春【中国語編】第8回 「ボイスオーバー(時差通訳)」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で14シーズン目を迎えています。2018年春期では、英語翻訳クラスと中国語通訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語通訳者養成コース通訳科1のYさんのレポートをお届けします。

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15回目の授業は中日通訳訓練で、ボイスオーバー訓練を行いました。ボイスオーバーとは、事前に動画の音声を聞いて(時間があれば書き起こして)翻訳をし、オリジナルの音声に合わせて翻訳原稿を読み上げる放送通訳の一種で「時差通訳」とも呼ばれています。国際ニュースなどでよく見かけるあれです。なんだか簡単で楽しそうですが、これが結構大変で、大きく2点の難しさがあります。

 

まず、尺(長さ)に合わせて訳出する難しさ中日通訳の場合、中国語に対し日本語は長く、しかもこの動画の中国人はとてつもなく早口なので、中国語の話者と同じ尺(長さ)に情報すべてを詰め込むのは至難の業なのです。


さらに原発言を聞きながら原稿を読み上げる難しさがあります。原発言を聞きすぎると自分の訳を見失い、訳出に必死になると原発言や動画とずれが生じます。ボイスオーバーは同時通訳の前段階、架け橋となる作業ということですが、「聞きながら読む」だけでこれだけ難しいのですから、同時通訳の大変さは想像もつきません

 

今回は酷暑に関するニュースと台湾のデリカ市場に関するニュースで練習しました。それぞれ10分程度で音声を聞いて日本語訳文を作成してから、各自録音にトライしました。上述した難しさだけでなく、複数動作を同時進行していると余裕が失われ、話し方が暗く機械的になり、スピードも安定しないという問題も出てきました。先生がお手本を見せてくださいましたが、落ち着きのある話し方なのに見事に尺におさまり、訳も完璧で、受講生から拍手喝采が起こりました。まざまざと匠との距離を実感したところで、今期最後の中日通訳訓練は終了したのでした。

 

16回目の授業は日中通訳訓練でした。まず火星接近のニュースを使ってシャドーイング(音声を聞いた後即座に復唱する訓練)とサマライズ(要約訓練)を行いました。


そのあと、ある有名な建築業の職人を扱ったドキュメンタリーを使って、逐次通訳訓練を行いました。次回はこの教材を使ってボイスオーバーをする予定です。建築関連用語の処理も難しいのですが、「自然でぬくもりのある仕上がり」や「一等地」、「モザイク模様」など、普段よく聞くフレーズがぱっと出てきません。先生から示された訳例を聞くと「なるほど!」とひざを打つ思いになります。「よく聞くフレーズは覚えましょう、語彙は大事ですよ」と先生。あとは「専門用語に対する予習が足りない」とのご指摘も。すみません。この日はスマホの市場調査関連のニュースをサイトラ(文章を頭から読んで訳出する訓練)して終了となりました。

 

次回の授業はお盆休みを一週間はさみますが、ボイスオーバーの準備という夏休みの宿題がたっぷりあり、小学生に戻った気持ちで短いお休みを過ごすことになりそうです。

 

| 授業体験レポート | 09:36 |

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