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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 109回 foodとmealを使った英語表現

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗
 

今から20年以上前、ロンドンを旅行していたときのこと。連日ヘビーな食べ物ばかりだったため、体に優しい食事をとりたいと思いました。そこで入ったのがコベントガーデンにあった自然食レストランです。当時は今ほどオーガニック専門店がなく、斬新に思えましたね。店名はFood For Thought。しかし開業1972年のそのお店も、残念ながら2015年6月に閉店してしまいました。世界中のベジタリアンを魅了し、オーガニックの先駆けだったお店です。

 

今月はfoodとmealを用いたフレーズを見ていきましょう。

 

food for thought (考えるべきこと、思考の材料)

 

The article provided us with food for thought. (その記事は私たちに思考の材料を提供してくれました。)

 

冒頭でご紹介した店名のFood For Thought。実は「思考の材料、考えるべきこと」という意味があります。別の言い回しでfood for meditationがあります。foodというのは「食べ物」だけでなく、「(思考の)材料」という意味も辞書には掲載されているのですね。ちなみに「心の糧」はfood for the mindまたはmental foodと言います。

 

そういえば中学生向けの英語テストで発音を問われる問題が出ますよね。典型的なのがfoodfootの発音の違いです。辞書でfoodを引くと「発音注意」と表記されています。なお、foodの原義は「食べ物」で、feedfosterと同じ語源だそうです。

 


keep food on the table (食いつないでいく)

 

He worked hard so that he can keep food on the table. (彼は食いつないでいくために一生懸命働きました。)

 

keep food on the tableは「カツカツの生活をする、食いつないでいく」という意味です。テーブルの上に食べ物を置いておく、すなわち食べ物を切らさないという光景が思い描けます。これは略式表現です。ちなみに「生活のために一生懸命働く」は英語でwork hard to pay the billsと言います。billは請求書のことです。

 

ところでfoodを動詞にするとfeed(食べさせる)、blood(血)の動詞はbleed(出血する)です。他にもtooth(歯)とteethe(幼児の歯が生える)があります。赤ちゃんが加える輪型のおしゃぶりをteething ringと言います。

 


make a meal of … (大げさに言う)

 

She was only joking.  Don’t make a meal of it. (彼女にしてみれば冗談だったんだよ。そう大げさに言うなよ。)

 

make a meal of … はmake a meal out of… とも言います。いずれもイギリスの略式表現で「大げさに言う、大げさに取り組む、仕事を必要以上に時間をかける」といった意味があります。

ところでmealとは「時間になったら食べる食事」のことであり、朝食、昼食、夕食などを指します。一方、イギリスの学校給食はschool dinnerと言い、「学校給食係の女性」をイギリスではdinner ladyと言います。90年代後半には”Dinnerladies”というコメディドラマがBBCで放映され、大ヒットしました。

 


have a square meal (ちゃんとした食事をとる)

 

I was very busy so I haven’t had a square meal yesterday. (あまりにも忙しかったので昨日はちゃんとした食事をとれませんでした。)

 

「ちゃんとした食事をとる」は英語でhave a square mealと言います。have a good square mealと言うこともできます。square mealは「内容的にも量的にも充実した食事」という意味ですが、もともとは船員用語から来たとされています。船の中で船員たちに食事を提供する際、四角いプレートで出していたからなのだそうです。

 

ところでプレートでもう一つ。最近はカフェが大流行していますよね。そこで使われる仕切り付きのプレートは「ランチプレート」と言います。仕切り付きの四角いプレートは英語でsquare divided plateです。

 

いかがでしたか?今月はfoodmealを使った表現をご紹介しました。食事といえばイギリスに暮らしていた2001年、息子が通園していた保育園の連絡帳を見て驚いたことがあるのです。と言いますのも、”Today’s lunch: Spaghetti on toast”と書かれていたのですね。「ダブル炭水化物」にびっくりしてしまったのでした!

 

 

 

 

柴原 早苗
放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。
「放送通訳者・柴原早苗のブログ」http://sanaeshibahara.blog.so-net.ne.jp/

 

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