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授業体験レポート:2018春【中国語編】第3回 「俯瞰して、核心をとらえ 、そのイメージをメモする」

 

スクールブログで人気の連載、レギュラーコースの授業ルポ。この春、14シーズン目を迎えています!

2018年春期では、英語翻訳クラスと中国語通訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください。

ISSの教室では実際にどのような授業が行われているのでしょうか?毎週金曜更新、英語・中国語を交互に連載します。

それでは、中国語通訳者養成コース通訳科1のYさんのお届けする授業ルポ第3回をどうぞお楽しみください。

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5回目の授業は中日通訳訓練でした。教材として用意された、人類の月面着陸の歴史について解説しているものを逐次通訳しました。まずは最初にクラス全員で一斉に逐次通訳し、録音します。その後、二人一組になって相手の録音を聞き、互いに評価しあいました。次にまた各自が逐次通訳し、今度はその録音を先生がランダムにピックアップして全体で聞き、先生がコメントや評価をはさみます。


日本語母語者はリスニングに難があり聞き取れない部分をいかにカバーするかという点が問題となりますが、中国語母語者は完璧に聞き取れるがゆえに全部訳出しようとして時間切れになる傾向がありました。 先生からは発言全体を俯瞰して核心を要領よく訳出するようにとのアドバイスがありました。これは予習にも言えることで、例えば今回のように壮大なテーマだと予習すべきことが山ほどあるような気になりますが、事前に配布された資料を見て話の流れと核心さえ理解すれば、予習すべき内容も見当がつけられるとのことです。この「俯瞰する」「核心をとらえる 」技術を習得するために、サマライズ(要約)の訓練は非常に効果的な訓練のようで、このあとは中国語のフォントデザイナーに関する5分間のショートドキュメンタリーを見て、1分で要約・訳出する訓練を行いました。この日はノートテイキング(通訳のためのメモ取り)に関する講義もありました。

 

6回目も中日の逐次通訳訓練でした。今回の授業では、スタイリッシュな教科書の普及を目指す台湾人のプレゼンテーションが教材でした。前回の授業で事前に配布された43ページに及ぶパワーポイントの資料は画像が中心で文字情報がほとんどなく、予習しにくい資料でした。不安を抱えて授業に臨みましたが、「ダブル(W)」「set」などの英単語や台湾独特の言い回しがサラリと入ってくる台湾中国語が聞き取れず、さらには結構な早口のため、理解とメモが追いつかず、不安な予感が的中した悲惨な結果となりました。


クラス全員でのレビューの際に、先生が白板にメモ取りのデモをして下さいました。単語や文ではなく内容の「イメージ」を残すこと、字よりも記号や絵を多用することが、メモのスピードアップと日本語らしい訳出にするポイントのようです。まさに匠の技でした。

 

この後、中国の鉄道マニアに関するドキュメンタリーの教材を使用し、サマライズの訓練をしました。今度は巻き舌のきつい北京近郊の人がスピーカーで、これもこれで聞き取りにくい!ペアを組んだ上海出身のクラスメイトも聞き取れないと困っていました。
「中国語」と一口にいっても国や地方によって言い回しやなまりが異なり、普段から意識して多種多様の中国語に触れる必要があることを痛感しました。

 

| 授業ルポ | 11:25 |

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