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授業体験レポート:2017秋【英語編】第5回 「spirit of resilience」

 

スクールブログで人気の連載、レギュラーコースの授業ルポ。この秋、13シーズンめを迎えました!

2017年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!

ISSの教室では実際にどのような授業が行われているのでしょうか?

毎週金曜更新、英語・中国語を交互にお届けします。それでは、英語の授業ルポ第5回をお楽しみください。

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丸第9回目 英日授業 

 

全18回の基礎科クラスも中間試験を終え、折り返し地点に来ました。ただでさえ世の中は師走の忙しさですが、加えて授業の復習や準備がてんこ盛りで、一週間が本当にあっという間です。半ば受験生のような生活ですが、いつの日か、スクールで学んだ時期は充実した時間だったと思い返すことができるでしょう(笑)。

 

中間テスト後、初めての授業だったので、講師から総評を聞いた後、出題された日本語訳の確認をしました。「復習は正しい訳語を覚えるチャンス」「初見対策にもっと時間を割く」「訳出訓練の絶対量を増やす」「話者の立場までおもんばかって話す」。講師からの指摘で特に心に留めておこうと思ったこの4点は、期末に向けての勉強に生かしていきたいです。

 

試験の振り返りの後、気落ちしている暇もなく、今回の授業の初見テーマUS−China Cooperation(米中協力)に移ります。あまりに幅広いテーマなので、事前準備でどの分野を掘り下げるか迷いましたが、ふたを開けてみると、手ごわい経済分野。金融関係者は話すのが早いというイメージ(?)があるのですが、今回のライブ音声はとにかく早い!!

 

経済協力がスピーチの主な内容だったので、clearing bank (決済銀行)、certificate of deposit in Chinese currency(人民元建て譲渡性預金証書)、interbank bond market(銀行間の債券市場)など、金融の専門用語が連発される箇所は、背景知識なしにはかなり難しいと感じました。逆に言うと、馴染みのある分野はリスニングの負荷がぐっと下がるので、少しずつ専門性を広げる努力をしていこうと思います。

 


丸第10回目 日英授業

 

日英も試験の個人評価表が手渡される日。落ち込んでも立ち上がるresilienceが必要な日でもあります。(ショックでぼーっとしていたら、授業でおいていかれる。笑)いつものように単語テストをした後、試験内容の確認をしました。家で自分の訳出を聞いて自己評価を書いてきたので、講師からの指摘とアドバイスに深く納得します。

 

その後、初見教材「核兵器禁止条約」を使って逐次通訳をしました。講師から出された今日の目標は、high context culture(高文脈文化)の日本語から、必要なことは言葉にするlow context cultureである英語に訳す際、省略されている情報をうまく処理することです。言葉に表現されていない情報を文脈の中で相手に汲み取ってもらうのが日本語ですが、これを直接切り貼りしただけの英訳にすると、リスナーにとって「?」となるのです。

 

例えば、
「その背景ですが、一向に核軍縮を進めないアメリカやロシアに対する苛立ちがあると思います。核の抑止、恐怖の均衡という20世紀型の安全保障の限界を示したことに歴史的な意味はあるのだろうと思います。」

 

核兵器禁止条約が制定された過程についてのコメンテーターの意見ですが、日本語では理解できても英語に訳する際、見えない主語を正確に訳さないと意味があいまいになってしまう典型です。1文目は非核保有国が持つ苛立ちですが、2文目の隠れた主語は条約です。

I think there is a historic significance in that it (the treaty) demonstrated the limits to the 20 century type of security regime grounded on…となります。

 

主語がはっきりしない時、私はつい安易にweやtheyとしてしまう癖があるので、処理の工夫も今後の課題になりそうです。

 

 

| 授業ルポ | 10:00 |

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