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授業体験レポート:2017秋【英語編】第3回 「言葉へのこだわりと話者への敬意」

 

スクールブログで人気の連載、レギュラーコースの授業ルポ。この秋、13シーズンめを迎えました!

2017年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!

ISSの教室では実際にどのような授業が行われているのでしょうか?

毎週金曜更新、英語・中国語を交互にお届けします。それでは、英語の授業ルポ第3回をお楽しみください。

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丸第5回目 英日授業

 

いつものように、|姥譽謄好函↓復習してきた前回教材の訳出録音、この日の初見教材の訳出、の順で進められました。

 

初見教材は “イエメンの紛争について” 。前回まではネイティブが教材用に読み上げた音声を使って訓練していましたが、今回からライブになり、演説など生の素材が使われます。その分、スピードも速く、臨場感があり、音源も少々聞きづらくなります。入門科ではライブ素材はなかったので、なかなか手ごわいです。

 

初めに、内容理解だけを目的にメモ取なしで通して聞きます。その後、各自手元のLL機材を操作してヘッドフォンから聞きなおし、知らない単語は訳語を調べるなど準備する時間が与えられました。

 

イエメンでの紛争がテーマなので、deprivation, food security, famine, preventable disease, poverty, basic necessities, humanitarians 等々、関連単語が満載です。ひたすら音源に集中し、聞き取れないところは何度も聞き直し、とにかく必死。あっという間にタイムアウトでした(汗)

 

訳出する際、講師がよく口にするのが、「自分の訳出に商品価値があるか」を意識すること。単なる言葉の切り貼りではなく、正確かつ自然に耳に入ってくる日本語になっているかということです。講師の言葉へのこだわりは受講生にとって厳しいものですが、基礎固めの時期に身につけておくべき姿勢なのでしょう。「今の訳は、大学生の訳としては良いが、プロ通訳者として聴衆に聞かせられるものかどうか」という言葉に正直、私の訳にお金を払う人はいないだろうなと思ったのでした・・・。

 


丸第6回 日英授業

 

日英の授業も同じく紛争地での人道支援関係に関する教材ですが、こちらはイラクでの医療支援がテーマでした。事前に配られていた参考資料を基に、重要だと思われる単語の日英対訳表を作っておきました。授業中は参考資料を広げる時間も余裕もないので、A4一枚の対訳表だけが頼りです。事前準備もなかなか時間がかかりますが、しっかり準備をしてこないと話者のメッセージを正しく理解することができず、思うようなパフォーマンスができないので、できるだけ背景知識は頭にいれておきます。(それでも全然足りませんでしたが・・・)


今回の教材は、イラクで赤十字国際委員会の医療活動に参加した日本人医師たちが、帰国報告をしているライブ音声です。日→日のコンテクストシャドーイング(※) をした後、逐次通訳に入ります。化学兵器とみられる爆弾で負傷した家族の治療経緯が中心です。事前にYouTubeで観た映像には負傷して泣き叫ぶ子供の姿もあり、子を持つ親として心が痛くなりました。

 

授業の目標は、「話者が一番伝えたい情報=要点」をつかむことであり、 そしてそれをきちんと訳すことが、「話者に対する通訳者の敬意」という講師の言葉に身が引き締まりました。つい、自分の訳はどう評価されるだろうか・・・と、自分にばかり焦点を当てがちですが、どれだけ話者の思いを正確に伝えられるかが問われるのですね。

 

そして、来週はついに中間試験です(汗)。
かなり緊張しますが、クラスメイトたちと励ましあいながら頑張ります!


※) 全体の話の流れ(コンテクスト)をしっかりつかむことを意識して音を追いかけること

 

 

 

| 授業ルポ | 09:00 |

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