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『中国語表現コラム〜更上一層楼(更に上へと)』 第26回 「ビジネス中国語に欠かせないユーモア◆ 宗―醋韻某討靴泙譴詭〆諭

 

ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム〜更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生が執筆します。

すぐに使えるフレーズがたくさん詰まっていますので、みなさまのお役に立つこと間違いなしです。

 今回は、「ビジネス中国語に欠かせないユーモア ― 庶民に親しまれる漫才」です。

どうぞお楽しみください。

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ユーモアを特長とする「表現芸術」として、まず挙げられるのは相声(漫才)」でしょう。

 

北京の天橋、天津の勧業場と南京の夫子廟を発祥地とし、明の時代から清の時にかけて形となった「相声(漫才)」は広く庶民に愛されている娯楽の一です。

 

人を笑わせるのが目的で、(喋る)、(真似する)、(笑いを誘う)、(歌う)を用い、風刺、自虐、揶揄などの表現で茶の間の笑いを誘います。内容は身近な社会問題や日常茶飯事、各地方の風俗や人々の特長、歴史など、独特な言い回しで面白く、可笑しく語りますので、たくさんの流行語を世に送り出し、幅広い年齢層に親しまれてきました。

 

軽やかな口調で、身近な社会問題を鋭く提起し、辛辣かつ適確な言葉使いが評価され、言語の芸術として高く評価されています。二人が語り合うのが最も一般的で、「対口相声」と呼ばれますが、普通に言う「相声」はこの「対口相声」のことを指します。他に、一人で語る「単口相声」や複数の人が一緒に語る「群口相声」もあります。

 

著名な漫才師として、馬三立氏候宝林氏馬季氏候耀文氏、そして近年の郭徳剛氏などが「家喻户晓(知らない人がいない)」ほど、人々に愛され、引用されています。

 

ビジネス中国語のレベルでは、その名段落をいくつかを覚え、活用できたら、コミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。

 

ここで、ご紹介するのは、侯宝林氏郭启儒氏が表現した「串调(移調)」の中の一節です。


侯宝林:过去学余派的有个杨宝森。(余派の芸をならう連中に楊宝森と言う人がいました。)
郭启儒:我知道,唱得好。(知っています。とても、歌が上手な方です。)
侯宝林:好吧,跟我一样。(僕と同じです。)
郭启儒:跟你一样?(あなたと同じ?)
侯宝林:我们一块儿学的嘛。他叫宝森,我叫宝林。(ぼくら一緒に習ったのですよ。ほら、彼の名前は宝森、僕の名前は宝林でしょ。)
郭启儒:还都是宝字呀。(本当だ。宝の並びですか。)

侯宝林:还都是木字呢。(宝だけではなく、木も同じですよ。)
郭启儒:怎么呢?(それはどういうことですか。)
侯宝林:你看,我这个林不是两个木字吗?(ほら、僕は林、木が二つでしょ。)
郭启儒:二“木”“林”呢。(そうですね。木と木を並べて、林になります。)
侯宝林:他是森呀,多一个木字啊。(彼が森、もう一つ木があるでしょう。)
郭启儒:对呀。(そうですね。)
侯宝林:我所以比他差点儿的就是在木材上,节约了一点儿。(つまり、僕は木材を少し節約していて、彼よりもエコなんですよ。)

 

このように、中国の大家族の子供たちや芸を習う弟子に名前を付ける時、真ん中の文字を同じ字にする特長を利用し、全く関係がない自分と他人をくっ付け、関係が近いことを強調したり、漢字の特長を使って、「林」は「森」よりエコだよと説明したり、つまり、不合理な状況から、なんらかのつながりを求めようとするところが、中国人が面白いと思うツボの一つです。

 

相声の一節をそのまま真似するのもいいですが、相声そのものを共通の話題にすることで、中国人と簡単に盛り上がることができるでしょう。

 

 

マル今月の中国語新語

吃瓜群众」直訳すると、「瓜を食う群衆」。ネット用語で、チャットグループに入っても、自分から発言をせず、成り行きを見守る連中のことをいいます。消極的な自分を「自嘲」する時、お互いに嘲笑う時に使われます。

 

■例文:这个群里大部分人是吃瓜群众(このチャットグループの大部分の人は消極的なフォロワーです。)

 

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張 意意
ビジネスコンサルタント。中国北京外国語学院卒業。証券会社を経て、現在、コンサルティング会社経営。現役通訳者、翻訳者としても活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。

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丸中国語ビジネスコミュニケーションコース丸

 
 四葉のクローバーコース案内動画はこちら
 ※張意意先生からのメッセージもありますので、ぜひご覧ください!

 

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| 「中国語表現コラム〜更上一層楼(更に上へと)」 | 11:00 |

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