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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 99回 「石」に関連する用語を使った英語表現
アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗
 

我が家は夏になると主人の生まれ故郷の鳥取へ里帰りしています。鳥取は一時期、「スターバックスが無い県」でも有名でした。それをユーモアで切り返したのが現在の平井知事。「スタバはないけど砂場はある」のフレーズは流行しましたね。

 

今月は砂丘の話題から派生して、「石」関連の英語を使った表現のご紹介です。

 

 

1. cobble together 急いで仕上げる

 

The government had to cobble together an economic stimulus package.  (政府は景気刺激策を急いで仕上げなければなりませんでした。)

 

cobbleは略式表現で使う場合、「急いで仕上げる」「やっつけ仕事で仕上げる」などの意味があります。cobble自体は鉄道や道路で使う「丸石、玉石」のcobblestoneと同じです。動詞の場合、「道路に丸石を敷く」という意味のほかに「急造する」という語義もあります。

 

ところで「丸石」はpebbleとも言います。その違いを調べてみると、「大きさ」によりけりであることがわかります。pebblecobbleよりも小さいのだそうです。気になる方は両単語をグーグルで入力し、画像検索で絞り込んでみて下さい。具体的なサイズが出ています。

 


2. not the only pebble on the beach ほかにも代わりになる人はいる

 

It might be better for him to learn that he is not the only pebble on the beach. ほかにも代わりになる人はいるのだということを、彼もそろそろ知った方が良いでしょう。)
 
pebbleはセンテンス1でも触れましたが、「小石」という意味です。水の作用などで角のとれた石を指します。上記のフレーズ以外にも、There are lots of other pebbles on the beach(チャンスはいくらでもある)などの表現があります。

 

ところでpebblewareという陶器があるのをご存知ですか?これは日本語でも「ペブルウェア」と言い、まだら色に仕上げた陶器のことです。ほかにも「〜ware」という陶器の種類はないかと思い、電子辞書の「ワイルドカード検索」で調べてみたところ、Astburywarebamboo wareCanton wareChelsea-Derby wareJesuit wareなど実にたくさんの種類がありました。陶磁器の世界も奥深いことがわかります。

 


3. between a rock and a hard place 板挟みになって

 

I was caught between a rock and a hard place.  I couldn’t make up my mind.板挟みになってしまいました。決断できなかったのです。)

 

between a rock and a hard placeは「板挟みになる、二者択一を迫られる」という意味です。ほかにもbetween the devil and the deep seabetween the horns of a dilemmaなどのフレーズがあります。

 

この表現が初めて使われたのは20世紀初めの頃、場所はアメリカでした。「破産した」という意味を当初は有しており、アリゾナやカリフォルニアで使われたとイギリスのフレーズ専門サイトPhrase Finderでは説明しています。

 

ところでロック音楽の「ロック」もrockですが、こちらはrock’n’rollから来ています。ちなみにイギリスではthe new rock and rollという語があり、これは「新しい話題」という意味です。

 


4. The sands of time are running out もう時間はない

 

We’d better be quick.  The sands of time are running out. (急がなきゃ。もう時間はないのだから。)

 

the sands of timeは主に文語で用いられ、「残り少ない時間」という意味です。上記フレーズそのもので「もう時間はない」という様子を表します。ちなみにthe sands of lifeであれば「残り少ない余命」となります。

 

sandは「砂、砂浜」のほかに、the sandsと複数形にすることで「時刻、時間」という意味も有します。また、動詞でsandを使うこともでき、その場合、「砂で磨く」「砂をまく」という意味になります。なお、sand dollarは「タコノマクラ」というウニの一種です。sand trapはゴルフ用語で「バンカー」、sandglassは「砂時計(hourglass)」です。一方、「(少年たちが野球などをする)空き地」はsandlotと言います。sandだけでも色々な語があるのですね。

 


子どものころ暮らしていた横浜の家の庭には、よく蟻地獄ができました。どこから砂をとってきたのだろうと、子ども心に不思議でしたね。懐かしく思い出しています。

 

 

柴原 早苗
放送通訳者、獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 09:00 |

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