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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 92回 「風邪」関連の単語を用いた英語表現
アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗
 

2月は1年で一番寒い時期と言われます。特に今の季節、気になるのが体調です。「風邪は万病の元」ということばをよく耳にしますよね。ちなみに私はダウンすることが滅多にないものの、数年に1度は寝込むぐらいの体調不良に陥ることがあります。数年分の疲労がたまってしまうのかもしれません。日々の睡眠・栄養・運動が最善の予防策と考え、この冬を乗り切りたいと思います。

 

今回は「風邪」に関連した英語表現をご紹介しましょう。

 

 

1. be not to be sneezed at あなどれない

 

During the post war period, 1,000 yen was not a sum to be sneezed at. (戦後、1000円はあなどれない額でした。)

 

「あなどれない」は英語でbe not to be sneezed atと言います。主にイギリス英語ではこのように言いますが、アメリカではbe nothing to be sneezed atが使われ、いずれも口語表現です。「金額などがあなどれない」「申し出などが軽く考えられない」というニュアンスを伴います。

 

sneezeは「くしゃみ、くしゃみの音」のことです。また、Don’t make a big sound when you sneeze.(くしゃみの時は大きな音を立てないで)など、動詞としても使えます。一方、似たような単語でsnoozeがありますが、こちらは「居眠りする」「うたたね、居眠り」のことです。目覚まし時計で「スヌーズ機能」がありますよね。

 

ところで私が愛用する「ジーニアス英和辞典」(紙版)を眺めると、sneezeの説明にくしゃみ音について書かれていました。日本語では「ハクション」ですが、英語はa(h)choo, atchoo, atishoo, kerchooと言います。幼少期に海外にいたころ、この音が「ティシュー」と私には聞こえ、「くしゃみをしてティッシュがいるからなのかなあ」と思ったものでした!

 


2. cough up 渋々出す

 

At last, he coughed up the money he owed me.(ようやく彼は私から借りたお金を渋々出してくれました。)


cough upも略式表現です。「お金を渋々出す」「情報を渋々と吐き出す」という意味を持ちます。cough自体は「咳」「咳をする」ですよね。ジーニアス英和辞典coughの見出しには「発音注意」マークが付いています。throughthoughなど、一部が同じスペルでも発音が異なることがわかります。

 

ところでイギリスの小学校時代、私が咳をしていると友人がWould you like some cough drops?と尋ねてきました。cough dropsはのど飴のことだったのです。日本の学校ではアメなどの持ち込みが禁止されているそうですが、当時私が通った小学校は休み時間に家から持参したお菓子を食べて良いとされていました。チョコレートやポテトチップス、リンゴやバナナなど、皆それぞれ持ってきていましたね。

 


3. take pains with … 〜に気を遣う

 

She took pains with her appearance since it was her first time to go to an official party. (公的なパーティーに参加するのは初めてだったため、彼女は身なりに気を遣っていました。)

 

take pains with … は「〜に気を遣う、〜に精を出す」です。painは元々「刑罰」のことで、それが転じて「苦しみ」になりました。語源はpenaltyと同じです。ちなみにpainはけがや病気による一時的な苦しみや心の苦痛を指しますが、acheは継続的に体の一部に生じる鈍い痛みを意味します。

 

No pains, no gainsは「骨折りなくして利得なし」ということわざです。「苦は楽の種」とも言います。苦労を厭わず前進したいと思います。

 


4.send shivers down my spine ぞっとする

 

Thinking about that sends shivers down my spine. (そのことを考えるとぞっとする。)

 

「ぞっとする」の英語は直訳すると「脊柱に震えを送り込む」となります。状況を想像するとまさに最適な表現ですよね。shiverは寒さや恐怖、興奮などで震える様子を表します。1970年代にヒットしたクイーンBohemian Rhapsodyの歌詞にもsends shivers down my spineが出てきます。なお、「震え」は他にもshake, tremble, quake, quiverなどがあります。興味のある方はぜひ英英辞典で引き比べてみて下さい。

 


春の訪れまであとわずか。みなさんも風邪に負けず、これからも楽しく英語を学んでいきましょう!

 

 

柴原 早苗
放送通訳者、獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 09:00 |

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