通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

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ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第20回: 寺田容子先生(英語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「勉強を楽しんで!」

         寺田容子先生(英語通訳者養成コース)

 

 

ISSグループ創業50周年をきっかけに、自らの生徒時代をしみじみ振り返る機会を得ました。そもそも私には、放送への興味も無ければ、通訳になるつもりも全くありませんでした。なぜ通訳学校の門を叩くことになったのか。それは「英語の勉強に役立つだろう」程度のことを考えたからでした。その時、曜日の都合でたまたま選んだクラスがISSに当時開講されていた放送通訳クラスだったのですが、この偶然がきっかけとなり、放送の世界を志すことになりました。普通は順番が逆なのでしょうね。

 

実践的な訓練を繰り返す授業の中で、訳すこと、話すこと、放送通訳という分野の面白さに魅了されていきました。授業でのパフォーマンスは的外れな間違いだらけで、恥ずかしい思いをすることも多々ありましたが、その緊張感がかえって心地よく、毎週授業に通うのが楽しみでならなかったことを今でも覚えています。

 

現在は逆の立場、緊張感を与える方にまわっています。こちらが課す厳しい課題に真剣に応えてくださる受講生の皆さんの姿勢は、私のインスピレーションの源であり、常に元気を頂いています。

 

放送通訳という分野は、海外のニュースを日本国内で放送する際に外国語の元音声にかぶせて日本語の音声を発信する仕事です。一般的なイメージの通訳とは異なる特殊性があると言われますが、そのひとつが同時通訳中のブレーキングニュースでしょう。テロ、事故、訃報、もちろん明るいニュースなど、話題にもよりますが、報道機関が速報で伝えるということは、それだけ重大性もあるということ。一層の集中力と、普段の勉強が試される、抜き打ち試験のようなものでして、恐怖の瞬間でもあり、醍醐味であると思います。

 

もうひとつ、特徴と言えるのが、公共の電波に乗せても支障のないデリバリーが求められる点です。滑舌、話し方、声の調子など、プレゼンテーションの時点で気を配らねばならぬことが多々あります。何より、視聴者の役に立つパフォーマンスを心がけたいものだと思います。

 

ただ、どのような形態の通訳でも、“聞き手の立場に立つ”という点が大切なことに変わりはありません。授業を受けている時は、とにかく、聞き取ろう、正確に訳そう、ということに没頭してしまい、話し方にまで気が回らない方が多く見受けられますが、英日にしろ、日英にしろ、訳文は素晴らしいのにデリバリーがいまひとつ…というケースほど、もったいないなぁと思うことはありません。

 

では、一体どうすればよいのか?色々対策は考えられます。まずは自分のパフォーマンスを自分で聞いてみてください。自分の声を録音したものを聞くのは、気恥ずかしいし面倒くさいかもしれません。でも、“聞き手の立場に立つ”一番手っ取り早い方法です。是非、お願いしたいと思います。

 

一方で、教えているこちらの方が羨ましくなってしまうほどの、表現力をお持ちの生徒さんにも、数多く出会います。クラスの中で、自分が働く現場で、文学や芸術、感情の機微を繊細な表現で置き換える方を見ると、惚れ惚れしてしまいます。「私なんかもはや仕方がない」「言葉のセンスは生来の才能だしね」「いやいやあきらめてはいかん」などと思うこともしばしばです。

 

現在、すでに通訳の勉強をなさっている皆さんは、続けていていいのかと、また、通訳に興味を持っている皆さんは、始めようかどうしようかと、迷うことがあると思います。不安や躊躇があるのも当然のこと。私自身は、この道と決めて迷いが消えたのは、最初に通ったクラスで感じたワクワクがあったからでした。才能があるわけでなく優等生でもなく、先生には随分お手数をおかけした生徒だったとは思いますが、とにかくスリリングで楽しく、凡ミスの羞恥心を吹き飛ばす(?)爽快感がありました。今は、それを日々の仕事の中に感じながら、プレッシャーを吹き飛ばしています。通訳訓練を経験する中で、そんな高揚感を共有していただければ、嬉しく思います。

<禁無断転載>

 

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<寺田容子先生のプロフィール>
東京外国語大学卒業。アイ・エス・エス・インスティテュート放送通訳科で学び、2001年より放送通訳者として稼働を始める。現在は、NHK、CNN、BBC、その他各テレビ局にて、報道全般、記者会見、スポーツ、米大統領選挙報道など、多岐にわたるテレビ放送の同時通訳および時差通訳を中心に活躍中。

 

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