通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

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ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第12回: 柴原智幸先生(英語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「『お役に立つために』を合言葉に、楽しんで学びましょう!」

         柴原智幸先生(英語通訳者養成コース)

 

 

2003年の4月にISSの1日セミナーを担当させていただいたのを皮切りに、通訳コース本科1・本科2・本科3、翻訳コース入門レベルでも授業を担当し、さらに横浜校では英検1級対策クラスも担当していました。一時は土曜日に3時間の授業を3コマ持っていたのも、今振り返ると良い思い出ですね。

 

授業をしていて感じたのは、生徒の皆さんの熱心な姿勢でした。復習に力を入れて頑張っていた方は、どんどん力を伸ばしていきましたね。教務の皆さんも学んでいる方々にきめ細かく対応してくださっていて、勉強に悩んでいたり、進級したクラスで苦労していたりすると、すぐに私に連絡が入り、面談が行えるようにしていただきました。

 

学びやすい環境であったと同時に、教えやすい環境でもあったと思います。
実は私、通訳コースの授業を初めて担当した頃はまだ不慣れな点もあり、クレームを頂戴したこともありました。参考までにベテランの先生の授業を見学しようと、教務の方々にも協力いただきました。おかげさまで、その後は、何とか大過なく授業を担当できたように思います。

 

中間テストや期末テストの後は、クラスの皆さんと飲み会をしたのも良い思い出です。中でも8年ほど前に担当したあるクラスは、今に至るまで「同窓会」が断続的に続いているほどです。同窓会でのお話がきっかけで、現在は、月に1回集まって、勉強会を行っています。すでに英語教師やプロ通訳者、翻訳者などとして活躍している教え子たちと一緒に学べるのは、至福のひと時ですね。

 

それはさておき、今、ISSで学習をしている方にお願いしたいのは、「通訳はサービス業なのだ」ということを認識していただきたい、ということです。「いかにお役に立つか」を考えていくことが大切です。

 

あくまで私の印象ですが、ISSにいらっしゃるのは、一般的な英語学習者では上位の方が多いので、ある意味で「褒められ慣れている」、ともすると「褒められたがり」の方が多いような気がします。

 

もちろん褒められることは通訳の勉強を進める上でのモチベーションになりますし、私たち講師も良い訳出にはきちんと「良い訳ですね」と申し上げますが、褒められることそのものが最終目標になってしまうと、方向性がずれてきてしまうように思います。下手をすると、「褒められないならやらない」ということになりかねません。

そうではなくて、「どうやったらお客様のお役に立てるだろうか」と考えてみると、今までとは別の角度から学習に取り組めるのではないでしょうか。

 

通訳には試験範囲はありません。入学試験や資格試験で、万全の「対策」をすることに慣れている方にとっては、発想の転換が必要でしょう。「必要最小限の努力で最大の効果を」という「効率的」なやり方は、試験範囲や出題パターンがあってこそ成り立ちます。しかし、通訳で扱う事柄にはそのようなものはありません。テストで正解の選択肢を選べたり、空欄を埋められたりできさえすればよいような、そのようなレベルでの理解では通訳をする上では浅すぎます。学んだことが自分の中で血肉になっている必要があるのです。

 

学ぶことそのもの、そのプロセスに楽しみを見出してください。「何の役に立つか」ということを考えず、単に「知らないことを新たに知っていく」ことそのものが楽しいと思えるようになると、しめたものです。知的好奇心に満ち溢れた状態を維持することがポイントですね。本来の「学び」といったらよいのでしょうか、「教養教育」的な姿勢が大事になると思います。

 

通訳者にとって、「知らなくてよい」ことなどありません。
自分が普段読まないような雑誌、新書、文学作品などに手を出してみましょう。映画を見たり、美術館や博物館を巡ったりということも、とてもいいですね。私はNHKの高校講座を見てみたり、高校生用の学習参考書を立ち読みしたりしたこともありました。自分の「知のアンテナ」とでもいうものを、最大限に展開し、感度も目いっぱい上げておくと、いろいろな情報が入ってきます。もちろん、英語そのものもしっかり勉強しておくのが前提ですよ。

 

通訳学校というのは、プロになるための基礎体力作りをする場と考えて、自分の「知の受け皿」とでもいうようなものを可能な限り押し広げておきましょう。小さくまとまらないようにしてくださいね!

 

これから通訳学校に通ってみようと思っている方は、文法の復習を行っておくと、授業を存分に楽しめると思います。その際、「理解している」ことに満足せず、理解した文法事項を使って、瞬時にパッと英文を組み立てられるようにしておくと効果的です。また、これは私が実際にやっていることですが、「ポプラディア」など、子供用の百科事典を「読み物」として読んでみると、通訳で出会う様々な事柄が、ぐっと身近に感じられるはずです。

 

自分が今まで行ってきた知的活動のすべてを注いで、コミュニケーションを成立させる。そんな通訳の醍醐味を、ぜひ存分に味わってください!

<禁無断転載>

 

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<柴原智幸先生のプロフィール>
上智大学外国語学部英語学科卒業。英会話講師、進学塾講師、フリーランス通訳者を経て、英国University of Bath大学大学院通訳翻訳コース修了後、BBCに放送通訳者として入社。2011年より2017年まで、NHKラジオ講座「攻略!英語リスニング」講師。現在は大学講師、NHK放送通訳者・映像翻訳者として活躍中。

 

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