通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

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ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」第14回:立花直子先生(英語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

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「スキルを身に付けてプロの道へ」

         立花直子先生(英語通訳者養成コース)

 

 

大学生の頃、スポーツの国際大会スタッフのアルバイトで、思いがけず記者会見場に連れて行かれたのが初めての通訳の経験でした。帰国子女ではありましたが、英語で苦労した記憶はまだ鮮明で苦手意識があり、実践的な日本語も身に付いていませんでした。通訳をするためには語学力だけでなく、背景知識、正しい理解力、主旨を正確に伝える情報の伝達力などが必要であることを言われるまでもなく強く認識させられる苦い体験となりました。通訳の仕事は「自分には務まらない」と思った一方で、通訳のニーズがあることを意識するようになりました。


同じ現場にはプロの通訳者もいらっしゃいました。スキルを発揮し、活躍なさっている姿は当時大学生の私にはとても印象的でした。その方がISS出身者であることが分かり、通訳スキルを身に付けるためには訓練が必要だと現実的に考えるようにもなりました。

 

ISSのカリキュラムは多岐に渡っているので、語学や通訳スキルのついでに知っておくべき時事や一般常識など、社会人としての教養も学べる機会だと期待して入学を決めました。一石二鳥というわけです。通訳学校なのに、動機が不適切だったのでは?と言われてもおかしくありません。でも当時まだ通訳者になろうとは思っていませんでした。

 

当時は週二日制のコースがあり、いざ授業が始まると単語テストの準備や授業の復習などに追われる毎日となりました。課題や授業はかなり難しく、出来の悪い生徒だったと思います。どこに行くにも(もうめったに見かけることはなくなった)カセットプレーヤーに教材を入れて持ち歩き、時間を惜しんで勉強をしました。のちにやはりその姿を見なくなったMDを使うようになって、その後やがて現在のようなデジタル化がされました。入学してすぐに35周年を迎えたことを覚えていますから、年月の流れとオーディオ環境の進化を感じます。授業についていくのに必死でしたが、知識が増え、新聞やニュースが理解できるようになり、TOEICなどの点数が上がり、語学力がついていくのを実感していました。

 

忙しくも充実していて、おそらく人生で最も勉強した時期だったのではないかと思います。細かくレベル分けされて同じクラスになったクラスメートやOJTの現場で一緒になった同志との交流も大きな励みになり、そういった「戦友」との親交は今に続いています。実際、年齢や経歴はバラバラでも、「ISS出身者は仲が良いですね」と言われることが多いように思います。


その頃、すでに企業内で翻訳の仕事に就いていましたので、授業で習った表現を仕事でそのまま活かすことができ、授業と仕事の相乗効果や、実践的な学習に夢中になりました。

 

仕事で徐々に通訳の機会が増え、「自分には務まらない」と思っていた通訳の仕事がいつの間にか現実になっていました。派遣社員から、契約社員、正社員へとキャリアアップし、さらに転職を経てフリーランスへと転向しました。

 

通訳の仕事を通して、様々な分野で活躍する人物との出会いがあり、政治家や企業のトップなどと同席をする機会もあれば、企業の中のさまざまな業務や部門などの現場に寄り添うこともあります。それぞれの言語の耳となり声となり、言語を超えて理解を深めるお手伝いができた時は、プロとしてささやかな達成感と喜びを覚えます。

 

現在、通訳の仕事の傍らで担当している入門科(執筆当時)の授業では、実践的な教材を使い、シャドウイング、リプロダクション、クイックレスポンスなどの基礎訓練を取り入れて、訳出のテクニックまでを指導しています。シャドウイングによって聴く力と話す力を養い、リプロダクションによって話の内容を理解して、情報を整理して、再現する力を身に付ける。これらの基礎訓練は、訳出と同様もしくはそれ以上に大切です。更に教材をやりっ放しにせず、学習する習慣を身に付けることが総合的な力に繋がると考えて、復習にも重点を置いています。

 

通訳学校の勉強は決して楽なものではありませんが、長年にわたり多くの優秀な通訳者を輩出してきた実績に裏付けされたISSのノウハウやシステムを活用した勉強や訓練は、しっかりと取り組んだ分だけ力が付きます。学期修了後に振り返っていただくと、開講前と比べての成長を改めて実感していただけることでしょう。同じ志の受講生と共にクラスを一つの研鑽の場として切磋琢磨し、頼りにされる優秀な通訳者を目指していただきたいと、学び始めた頃の自分の姿を重ねています。

<禁無断転載>

 

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<立花直子先生のプロフィール>
小学校入学までをドイツ、中学・高校をアメリカで過ごす。立教大学英米文学科を卒業。1999年アイ・エス・エス・インスティテュート入学。在学中より保険会社、銀行等で社内通訳・翻訳者として10年以上の経験を積む。同時通訳科を経て、現在は保険、金融、IT、経営、スポーツ、エネルギー等の分野で活躍するフリーランス会議通訳者。アイ・エス・エス・インスティテュートでは主に基礎科レベルを担当。

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| ISS講師からの応援メッセージ | 09:00 |

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