通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

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ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」第7回:鋲眸智子先生(英語翻訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

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「当たって砕けて。そして破片を拾いあつめて。」

         鋲眸智子先生(英語翻訳者養成コース)

 


「訳文に迷いがありますね」――ISSインスティテュートの翻訳者養成コース本科に通い始めて数か月、担当講師のこの一言が一筋の光となって暗中模索していた私を導いてくれました。今にして思えば、この頃の私はいつも“おっかなびっくり”訳していたと思います。こうは訳してみたけど、本当にこれで良いのか……。そんなふうに悩みながら訳していたので、あっちにふらふら、こっちにふらふら、さ迷い歩く訳文になっていたのでしょう。こうした自信のなさをズバリ指摘されたわけです。

 

翻訳を仕事にしようと思い立ち、翻訳コースに通い始めた頃の私はとても不安でした。ちゃんと仕事ができるのか、商品になる訳文を書き上げることができるのか。しかもクラスメートは優秀な方ばかり……自信もなくすというものです。そんなときに頂いた貴重なアドバイスが「迷いをなくせ、自信を持て」でした。それからは、自分の解釈に不安を感じても無難な表現で終わらせず、「この解釈に自信を持て!」と言い聞かせながら、一歩踏み込んで訳すようになりました。もちろん、その結果として的外れな珍訳になることもありましたが、講師からフィードバックをもらって大いに反省し、次に進みました。

 

文(訳文)には、書き手(翻訳者)の心情が表れます。「これで間違ってないかな?」と迷いながら訳せば、恐る恐る綱渡りしているような訳文になるし、原文の本筋を掴んで上手く気持ちをシンクロさせることができれば、勢いがあってリズムの良い訳文になるでしょう。「この原文、意味わかんない!」とイライラしているときには(←何故か和文英訳しているときによく思います…反省)、愛想のないトゲトゲとした訳文にもなり得ます。翻訳を勉強する中でこうしたことを学んだ私は、自信と愛情(?)を持って原文に取り組むことを心掛けるようになりました。

 

同時に、「自信を持て」という講師の言葉に支えられ、それまで不安で先延ばししていた翻訳の仕事探しも積極的に始めました。ちょうどそのときISSから舞い込んだOJT募集のお知らせ。早速応募してみることにしました。結果、翻訳者としては不合格でしたが、スタイルチェックのアシスタントとしてプロジェクトに参加させてもらえることになりました。


さらにOJTが終わる頃、チェッカーとして登録しないかとお誘いを頂きました。チェックは、プロの翻訳者の方の訳文を原文と照らし合わせ、訳漏れやミスを直す仕事です。「翻訳もまだまだなのに、チェックなんて……」と初めは思いましたが、OJTで指導してくださっていた方から「勉強になるから」と勧められ、トライアルを受けました。結果、なんとか合格。実際始めてみると思っていた以上に勉強になる仕事でした。一語一語、日本語と英語を照らし合わせていくので、「あ、こんな訳し方ができるのか!」「この表現さすが!!」とたくさん学ぶことができるのです(もちろん感心しているだけでは仕事になりませんが)。ISSの方から丁寧なフィードバックを頂けたことも有難かったです。学校もグループ企業の翻訳事業部門も、本当に辛抱強く私を育ててくれました。

 

その後しばらくしてトライアルを受け直し、翻訳者としても登録しました。以後、ときどきフィードバックも頂きながら、翻訳者・チェッカーとして何とか毎日を凌いでいます。一つ一つの仕事を丁寧に。そして気持ちを込めて。

 

翻訳者としてはまだまだ駆け出しの私が偉そうなことは言えませんが、以上の経験から、今後翻訳の勉強を始めようとしている(あるいは既に始めている)皆さんに一言だけお伝えしたいことがあります。


自信を持って、初めの一歩を踏み出してください。学習の途中は不安になりやすいものですが、その不安を呑み込んで、前進し続けて下さい。なにごとも、できるかどうかはやってみないと分かりません。だから当たって砕ければいいのです。そのかわり、砕け落ちた破片はちゃんと自分で拾いましょう。失敗したら、反省して自分の糧とする。その先にきっと成功が待っています。自分の夢を叶えるため、授業はもちろん、あらゆる機会を活用しましょう。翻訳学校も講師も自分のために使い倒してください。皆さんが目標を達成できるよう、心から応援しています。

<禁無断転載>

 

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<鋲眸智子先生のプロフィール>
一橋大学法学部卒(国際関係学専攻)。政府系機関でアジア、アフリカなどの開発援助に従事。その後アイ・エス・エス・インスティテュート英語翻訳者養成コースを修了し、フリーランス翻訳者となる。主に、国際協力分野や学術論文、歴史関連、アパレルなどの英日/日英翻訳を手掛ける。アイ・エス・エス・インスティテュートでは、2016年までビジネス英訳科、総合翻訳科・本科レベルを担当。

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