通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

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ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」第1回:遠山豊子先生(英語通訳者養成コース顧問)

 

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

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「時の流れの中で」

         遠山豊子先生(英語通訳者養成コース顧問)

 


ISSグループ創業50周年を迎えて私が最も感じていることは「時の流れ」です。


ISSインスティテュートにおいて私が通訳者養成に携わるようになりましたのは、25年以上も前のことだったと思います。振り返ればいろいろなことがありました。今でも巣立っていったたくさんの生徒さん達の顔が思い出とともに浮かんできます。今でも時折お手紙をくださる方もいらっしゃいます。また毎年多くの年賀状を頂きますが、お仕事のこと、ご家族のこと、近況報告を読むのが楽しみです。企業で通訳者・翻訳者として働いている方、フリーの通訳者として翻訳者として活躍している方、会社を立ち上げた方、教育の現場で活躍なさっている方、もちろん通訳や翻訳以外の仕事に就いている方もいます。皆さんいろいろな分野で活躍していますが、私にとって嬉しいことは、「学校で教えていただいたことが(現場で)力になっています」「まだまだ未熟です。勉強しなければと思っています」と一線級の活躍をしながら今なお努力を続けている姿です。もう一つ面白いことは、同じクラスで勉強していた友達とは皆さんその後も個人的に、また仕事を通して長くお付き合いを続けているということです。「仕事で○○さんと一緒になりました」ということもよく聞きます。

 

「自分はもう進歩しないんじゃないか、これ以上やっても無駄だと思った」「すごい大変だった、何度辞めようと思ったことか」……「でも辞めないで良かった」という声をよく聞きます。昔も今も生徒さん達は実にタフです。家庭、仕事、授業の予習・復習……心身共にタフでなければやっていけません。通訳の勉強や仕事を通して人間としてタフになっていって欲しいと思っています。

 

実は学校で勉強するのは通訳技術だけではありません。例えばOJT(On the Job Training)ですが、私は長年にわたり上級クラスの生徒さん達のためのOJTも推進してきました。OJTといえども現場に立って通訳の仕事をする限りプロであることを求められます。充分な準備、機器への対応力、服装、エージェントや顧客に対する適切な姿勢、不測の事態が起こった時の対応力といった通訳能力以外のことも学んでいかなければなりません。もう一つ、時の流れの中には社会の変化というものもあります。通訳者に対するニーズの変化というものもあります。昔より厳しくなっているところもありますから、私達教える側もそういった変化に対応していかなければなりません。

 

長い年月、通訳者養成に携わってきた中で言い続けてきたことがあります。まず「基本をしっかり学ぶこと」。基本があっての応用力です。二つ目は「わが身を守れ」。政情不安定な国への出張や工事現場などで通訳の仕事をする際には保険も含めて自分の身の安全を確認しておくことです。また通訳を行う上での環境・条件といったものも重要です。使用する器械などハード面だけではなく、通訳内容に関する資料や打ち合わせなどソフト面も重要です。例え通訳力があっても不利な状況下では失敗します。三つ目は「常に通訳や翻訳の勉強や仕事を継続する」ということです。生きていく中ではいろいろなことが起こります。一時、仕事なり学校の勉強を休まざるをえない状況になることもあります。休んでもいいですが、辞めないことです。「芸は身を助ける」と言いますが、細々とでもいいですから続けることです。今の世の中、何があるか分かりません。「通訳の仕事をしていてよかった」というケースをいくつも見てきました。

 

これから通訳の勉強をやってみようかと考えている方々もいらっしゃると思います。まず始めてみることです。楽ではありませんが、というより大変ですが、英会話とは違ったおもしろさがあると思います。英会話は英語のみのコミュニケーションですが、通訳や翻訳は英語⇔日本語双方向ですから学べることがたくさんあります。昔ある生徒さんが同時通訳のOJTの現場で「先生、通訳っておもしろいね」と言ったことがあります。「そういう言葉を使うにはまだ早い!」と言いましたが、確かに奥は深いですしチャレンジしてみる価値はあると思います。

<禁無断転載>

 

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<遠山豊子先生のプロフィール>
通訳・翻訳者として活動するとともに、アイ・エス・エス・インスティテュートで「プロ通訳養成科」「同時通訳科」等のクラスを指導。また、(株)アイ・エス・エスの通訳部門の顧問として、特に受講生のOJTに熱心に取り組み、国際会議、講演会、セミナー、マーケットリサーチなどの同時通訳をはじめとし、さまざまな分野のOJTを推進し、指導を行っている。1995年よりロンドンでのR.M.Europe通訳トレーニングセミナーで、主にプロの通訳者対象の通訳訓練を行い、1998年から2006年までイギリスのバース大学大学院でも教鞭をとる。著書に「入門通訳を仕事にしたい人の本」(中経出版)。

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| ISS講師からの応援メッセージ | 09:00 |

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