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ISSライブラリー 〜講師が贈る今月の一冊〜 第3回 : 山口朋子先生(英語翻訳)
評価:
中原 道喜
聖文新社
¥ 1,901
(2008-06-01)


先生方のおすすめする本が集まったISSライブラリー
プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師に、「人生のターニングポイントとなった本」「通訳者・翻訳者として必要な知識を身につけるために一度は読んでほしい本」「癒しや気分転換になる本」「通訳・翻訳・語学力強化のために役立つ参考書」等を、エピソードを交えてご紹介いただきます。

今月の一冊は、英語翻訳者養成コース講師、山口朋子先生ご紹介の「マスター英文法」(中原道喜著、聖文新社)です。
 

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「私、文法苦手なんです・・・」、「正直、文法嫌いです!」 ― 当校で担当させていただくクラス受講生の方々がこのようにおっしゃるのを耳にすることがあります。そんな時、とても悲しい気分になると同時に、「文法にもっと興味を持って、好きになって欲しい。授業を通じて好きになってもらいたい!」という欲望を燃え上がらせたりします(笑)。翻訳業務に携わる身として常に痛感している事。それは文法知識の重要性です。はっきり申し上げると、文法を制することなく翻訳を手掛けることはまず不可能であると思います。ですから授業でもとらえにくい構文、複雑な構造など皆さんがつまずきやすいポイントを中心に、文法事項を「パズルを解くように」システマティックに分析し、分かりづらい点やモヤモヤしていた点について筋道を立てて考え、理解し納得してもらえるように努めています。こんな風に申し上げると何だか偉そうですが、実際翻訳は「何となく」出来るものではなく、正確な構造分析がまず基本となり、適切な表現・忠実な再現を目指すものであり、正しい文法知識を身につけることが必要不可欠だと思うのです。
 

授業でも申し上げていることですが、私はいわゆる文法大好き人間です。そうなったのは、高校時代の、ある文法書との出会いによる所が大きいと思います。私が通っていた高校は当時いわゆる進学校と言われるようなスパルタ教育校で、各学期末試験の他に毎月、超難問ばかりの実力テストなるものが行われ、その都度学年順位が発表され、結果によって各科目レベル別にクラス分けをして授業を行うというシステムを導入していました。英語についてはもともと好きでしたが、受験に向け、とにかく最上位クラスにとどまりたい一心でひたすら頑張っていました。
 

その際にクラス指定で購入が義務付けられていたのが『マスター英文法』という厚さ3cm程の文法書。各ページに注意書き・ミニ知識記載がたくさんあり、その情報は多くの人には「重箱の隅をつつく」ような細か過ぎる内容と感じられるかもしれず、いわゆる小難しい文法書といった印象を生みがちで、授業でも文法書としてはより一般的な『ロイヤル英文法』などをおすすめしているのですが、しかししかし!その注記には日本人が間違えやすい点や様々な興味深い解説などが含まれていて、何だかそのマニアックさに感動した覚えがあります(私が持っていたのは改定前バージョンで、現在では少し解釈が古くなっているなと感じられる部分もあるため、最新版ではその点より内容が充実しているのではないかと思うのですが)。授業ではこの文法書の隅から隅までが試験範囲で、とにかく読み込んで覚えろ!そしてそこから応用力を付けるべく膨大な量の問題をこなせ!という感じで、それはもう必死に勉強した記憶があります。でもその頃必死に学習したことで文法力の基礎をしっかり固めることができた、と今では感謝の気持ちでいっぱいです。間違いなく、自分にとって相性の良い「バイブル」としてこの文法書と出会えたことで、私は今こうして自分の力を信じ、翻訳その他英語を使ったお仕事に携わることができているのだと思います。地道に継続する努力、それがいつの間にか強固な基盤構築につながるということが自然に身を以って体験できた、そんなきっかけとなった一冊です。
 

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山口 朋子(やまぐち ともこ)
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。外資系メーカー勤務を経た後、フレグランス業界へと活動の場を移し、マーケティング他業務に携わる。その後、米国カリフォルニア州立大学大学院にてTESOL(英語教育法) 修士号を取得。日本帰国後、アイ・エス・エス・インスティテュート英語翻訳者養成コースの受講を経て実務翻訳の道へ。現在は、美容・医療・飲食業界関連、その他雑誌・ホームページ記事やエッセイなどの分野から、会社規約、研修マニュアル、トレンドレポート他各種報告書などのビジネス文書等に至るまで様々な分野の翻訳を手掛けながら、医大の医学英語講師、そして同校の「総合翻訳・基礎科」の講師を務めている。

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丸山口朋子先生が担当される集中コースのご案内丸

 四葉のクローバー【12月開講】集中コース 
 【通訳力・翻訳力アップ】ハイレベル英文法集中講義
 ※スマートフォン、タブレット端末対応

 <シリーズ1>

 [東京校] 1/13・20・27・2/3(土)16:00〜17:30(全4回)
 [インターネット] 1/14〜 2/13


 <シリーズ2>
 [東京校] 2/17・24・3/3・10(土)16:00〜17:30(全4回)
 [インターネット] 2/18〜 3/20
 
 <シリーズ3>
 [東京校] 3/31・4/7・14・21(土)16:00〜17:30(全4回)
 [インターネット] 4/1〜 5/1


 ※集中コースは入学金・レベルチェックテストが不要です。
 受講特典あり!クラスの詳細、お申込みはこちらから:
 https://www.issnet.co.jp/courses/e_t_concentration.html#feature6

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| ISSライブラリー 〜講師が贈る今月の一冊〜 | 09:00 |

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『柴原先生のワンランクアップの英語表現』
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