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授業体験レポート:2016春【中国語編】第1回 「期待と不安」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この春、10シーズン目を迎えています。2016年春期では、英語翻訳クラスと中国語通訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!それでは、中国語通訳者養成コース「基礎科1」クラスのTさん、よろしくお願いいたします。

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受講生です。今回、中国語通訳者養成コース「基礎科1」クラスの授業体験レポートを書かせていただくことになりました。中国語のスキルアップをしたくて通訳学校に行きたいけれど一歩前に進めない方、実際通訳学校で何を勉強しているのだろうと興味を持っている方々の参考になればいいと思い、筆を執っています。

東京に出てきて早20年近くになります。通訳学校で中国語を勉強するのが第一の目的でした。この間、短期間ではありましたが、他の通訳学校に通ったこともあります。しかし、なかなか思う通りに通うことはできませんでした。今ようやく落ち着いて勉強を始めることができる環境になりました。

実は去年から今年通訳学校で勉強するために学校選びをしていました。他校は定番通りの「シャドウイング」と「リピート」に重点を置いていましたが、ISSは狙い所が違い、他校にはない魅力がありました。それは方言と繁体字にも対応できるように授業に組み込まれていたことです。100%の人が「私は日本で」、または「中国大陸で学んだので繁体字はできません、方言は分かりません」と先に言いますが、これでは通用しないと思います。どんな中国語にもきちんと対応できる準備を普段からしているのが通訳者だと思います。

また、入学する前に受けたレベルチェック試験の結果も大変丁寧に書かれていました。私自身が認識していた弱点を正確に指摘されていました。実はこれも初めてです。弱点をきちんと指摘してくれなければ先には進めませんから、この点にも大満足しています。

今日、第1回目の授業を受けました。改めてISSを選んでよかったと思いました。私と同じように年月が過ぎてようやく勉強ができる環境になった方、どうか迷わずぜひ挑戦してください。

では、第1回目の授業内容を簡単にお伝えいたします。

丸ガイダンス

今日は日→中担当の先生の授業です。先生が簡単に通訳の種類について説明をしてくださいました。もちろん受講生の方の中にはご存じの方もいると思います。しかし、知っている者が聞いても改めてなるほどと思う内容ばかりでした。

ご自分の経験を踏まえて説明してくださるので、「何が必要か」というのがよく分かるのです。ガイダンスも最後まで説明するのではなく、現在の受講生に必要なことだけを説明してすぐに授業に入りました。時間を一秒も無駄にしない所がやはりプロの先生だと思いました。ガイダンスの説明内容だけで、現場で鍛えられた正真正銘の「プロの先生」だということが分かります。

勉強の仕方も教えてくださいました。今日に至るまで私は通訳関係の本を読みあさり、語学力をアップさせる勉強法を研究していました。しかし、今日先生の話を聞いて感激しました。どの本にも書かれていないことばかりだったからです。先生は「声」を大変重視されていました。なぜ重視するのか、その理由の説明を受けると今まで気付かない点ばかりで、通訳者になることを夢見ている人ならば、抑えておかなければならない点ばかりです。これもどの本にも書かれていません。

≪声の大切さ≫

大きな声を出す(腹式呼吸)
→会場の雰囲気が変わる、小さな声だと聞きたくなくなる、声が大きいだけで評価される、 はっきりした声、メリハリ、間、リズム
→日本語のシャドウイングで訓練する


「通訳訓練の手引き」も配られました。前述の通り、私は通訳関係や語学力をつける勉強法等の本は読みあさり、研究していました。でもこの手引きはこれらの本には書かれていないことが分かりやすく丁寧に書かれていて、大変参考になりました。授業もそうでしたが、基本に入る前の基本事項が丁寧に細かく分かりやすく書かれているのです。大満足です。

丸通訳練習「式辞あいさつ」

日本語の単語のリピートを中心に、最後に日本語から中国訳にする練習をしました。

通訳学校の練習と言いますと、最初に教材が配られて、シャドウイング、リピートの練習になるのが一般的だと思います。でも先生は全く違いました。このシャドウイング、リピートに入る前に(この二つができるようになる)一番必要な力がつく練習(*1:≪シャドウイング、リピートに入る前の基礎作り≫)に重点を置きました。また、日本語ネイティブでない生徒の日本語の発音が聞きづらいときちんと指摘する点がすばらしいと思いました。どんなに語彙力が豊富で話せても発音が悪ければ相手に伝わらないからです。教材に本格的に入る前に(くせがつく前に)、個人の弱点を発見し、すぐに指摘してくれる授業は初めてです。中国語ネイティブではない私には感謝すべき授業です。

今日授業を受けて思ったことは「このコースは大当たり」だということです。シャドウイング、リピートに入る前にその基礎作りに重点を置くからです。この基礎作りは将来通訳をするにあたり、一番大切な要素になると思います。逆に言えば、この段階ができていなければ、上のクラスに進んでも意味がないと思いました。

*1:≪シャドウイング、リピートに入る前の基礎作り≫

マル重要単語の発音チェック
最初の段階で生徒の聞きづらい発音を指摘してくださいました。多くの生徒は自分のどの発音が悪くて相手に伝わっていないか分かっていません。それを知らずに練習を重ねれば、くせになり、そのくせを修正するのには新しい語を学ぶ何十倍、何百倍の苦労が伴います。それを最初に指摘していただけるのは嬉しいことです。

マルリピート
最初からワンセンテンスのリピートではなく、3〜4つの単語のリピートからでした。
1) 
2) +
3) ++
単語も枝葉ではなく、幹の部分を重視していました。ポイントとなる単語をつかむ練習になっていると思いました。

次は第2回目の授業内容です。今回も日→中方向の訳出訓練です。

丸通訳練習

二人が前に出て、一人が自己紹介、一人が通訳をしました。前に出ると自己紹介する人も、通訳する人も緊張しているのが分かります。まさにこの緊張感の中で日本語を聞いて、いかに自然な中国語に訳すことができるかの訓練でした。

今日習うスピーチ教材の日本語→中国語訳も前に出て通訳する練習をしました。実際の通訳現場を想定して皆の前で訳す訓練でもありますが、先生の言葉から、これにはいろいろな目的があることが分かりました。

 日本語を聞いてすぐに中国語に訳す。つまり、ネイティブが聞いて違和感のない中国語に訳せているか。→日本語の影響を受けずに瞬時に訳せているか。
 日本語一字一句を訳すのではなく、意味で訳す。日本語の原文を訳すと聞き手は分からない。
 緊張して用意した文が言えなくなることがある。あいさつ文などは、いくつか準備しておく。


マルシャドウイング
遅らせるタイミングを変えれば(2〜3の単語、ワンセンテンス)、理解能力、表現方法、記憶力アップに役立つとの事、練習の仕方次第で様々な能力を磨き、伸ばすことができる。

現在の一つ一つの訓練が語学力アップはもちろんのこと、現場で通用する通訳ができるように指導してくださっていることが実感できます。難しいですが、楽しくておもしろいです。

教材音声やパフォーマンス録音データをUSBで持ち帰ったのですが、パソコン音痴でUSBを上手に使いこなせず、クラスメイトにクラスメーリングリスト(*2)で教えを請いましたら、すぐに返信をいただきました。お会いした時に話すきっかけができますし、またお互い励ましながら楽しく勉強ができると思います。 ありがとうございます!

この調子で授業についていけるように一年間がんばっていきたいと思っています。

*2:クラスメーリングリストにはクラスメイト、担当講師が登録されており、情報交換や欠席時のフォローツールとして活用できます。
 

| 授業体験レポート | 09:30 |

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