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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 72回 繰り返しの英語表現
アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗
 



私は一人っ子だったためか、子どものころは妹か弟のいる生活にあこがれていました。小学校低学年のとき、父の転勤でオランダに暮らしていたのですが、同じマンション内に住む日本人のお子さん宅に押しかけて(?)は、そこの家の赤ちゃんや2,3歳のお子さんたちと遊ばせてもらっていました。

「いないいないばあ」をしたり、歌を歌ったりおもちゃであやしたりと、日が暮れるまで過ごしていたのです。今となっては懐かしい思い出です。

ところで「いないいないばあ」や「高い高い」など、赤ちゃんに語りかける日本語には繰り返しが多いですよね。そこで今月は英語の繰り返し表現に注目していきましょう。

1.super-duper

Wow! Your plan seems great.  That’s a super-duper idea! (わあ!君の計画はいいねえ。ものすごいアイデアだよ!)

super-duper は「ものすごい、超一流の」という形容詞ですが、名詞として「超一流品」という意味でも使えます。このことばが生まれたのは20世紀前半で、duper 自体は super と韻を踏むために作られたのだそうです。supermarketsuperhero などについている super はラテン語から来た接頭語で、「上の」という意味です。

「スーパー」と言えば、映画「メアリー・ポピンズ」に「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」という歌が出てきますよね。英語では supercalifragilisticexpialidocious とつづります。舌をかみそうな長さですが、研究社の「リーダーズ英和辞典」にはしっかり掲載されています。こうした長い単語はほかにもあり、有名なものでは世界一長いウェールズの駅名、Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch があります。


2.hocus-pocus

The people were fed up with that politician so they were not deceived by the hocus-pocus of the speech. (人々はあの政治家にうんざりしていたので、演説のまやかしには騙されなかったですよ。)

「まやかし、いんちき、ごまかし」は英語で hocus-pocus と言います。17世紀初頭に出てきたことばで、魔術師などが使い始めたとされています。マジシャンといえば「アブラカダブラ(abracadabra)」も有名ですよね。

hocus-pocus は「人の目をくらます」という動詞でも使えます。後ろには withon の前置詞が来ます。


3.wishy-washy

I have to make up my mind quickly.  I don’t want to be a wishy-washy person.(早く決断しないと。煮え切らない人間にはなりたくないですから。)

wishy-washy は「煮え切らない」という意味です。性格や文章、表情などが平板でつまらない様子を表します。また、紅茶やスープなどが薄かったり水っぽかったりするときにも使います。名詞として用いる場合は wishy-washiness となります。

ところで日本語の「煮え切らない」ということばは料理用語からは異なる意味になっていますよね。「煮え湯を飲まされる」「煮詰まる」「煮ても焼いても食えない」など、「煮る」を使ったフレーズはいろいろとあるのがわかります。


4.teensy-weensy

The company has put a teensy-weensy microchip in the machine. (その会社は機械に極小のマイクロチップを入れました。)

teensy-weensy は口語で「とても小さな」という意味です。teentsy-weentsyteensie-weensie といった表記もあります。もともとは tinyteeny となり、そこから小ささを強調するために後ろの語が追加されました。「小さい」はほかにも itsy-bitsyitty-bitty とも言います。

ところで英語の手遊び歌で Itsy Bitsy Spider という曲があります。「ちっちゃなクモさんが排水管を上ったものの、雨で流されてしまった。でも雨の後、また上って行った」という内容です。イギリスでこれを聞いたときは Itsy Bitsy ではなく Incy Wincy でした。

今月は「繰り返しことば」を4つご紹介しました。探してみるとほかにもいろいろとありますので、ぜひみなさんも辞書やインターネットなどで英語の世界を楽しんでみてください。


柴原 早苗
放送通訳者、立教大学・獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。
 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 10:00 |

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