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「北京から見る日中翻訳業界」 第7回 「中国語翻訳に使うべき検索エンジンは?」
今回は翻訳や校正でお世話になっている検索エンジンについてです。

日本でよく使われているのはYahooGoogleであり、ほかを圧倒していると言って良さそうですが、世界のシェアで見ればトップはGoogle、2位はなんと中国の百度(バイドゥ)です。

日本で分からないことがあったら「ググってみな」なんて言葉が生まれましたが、中国で分からないことがあったら「百度一下」(バイドゥしてみよう)って言葉が生まれ、試験の問題に対して「百度したら、すぐわかります」って回答をした生徒がいたという笑い話にもなっています。


さて、それでは中国の検索エンジンのシェアをもう少し詳しく見てみると、トップは確かに百度で58.3%、2位が360(奇虎Qihoo)で24.9%、世界トップのGoogleは1%、Yahooはそれ以下ってことになっています。これにはいろいろ背景事情があり、2010年まで遡ればトップは百度ですがシェアは73%でした。今よりも高いですね。そして当時、百度を追随するのはなんとGoogleで24.3%をしめ、2強として市場を圧倒していたのです。

2010年はGoogleが中国を撤退した年です。サーバーを香港に移転して検索サービスは継続されましたが、中国大陸ではその後ネット検閲の規制が強まり、Google検索を含めたGoogleサービスは非常に不安定になり、速度や反応も悪くなったことからシェアをどんどん下げ、2014年の7月にほぼ全てのサービスが遮断された結果、上記のとおりシェアが1%ということになってしまいました。

2位の360はもともと、セキュリティソフトで有名です。360以前に中国には3強と呼ばれるセキュリティソフトがあったのですが、360は完全無料という戦略でシェアを拡大しました。また、360は2012年に検索エンジンのサービスを開始する前に、「ウェブブラウザ」もフリーウェアとして提供しており、検索エンジンサービス開始時にはすでにブラウザソフトのシェアを25%も占めていたのです。

360のとった戦略は自社の提供するブラウザの検索エンジンを、初期設定で自社のものにした結果、1年たらずで百度から10%以上のシェアを軽々と奪い去ったのです。百度も同様にブラウザソフトやセキュリティソフトを作っているので、市場の競争は激化しました。ブラウザとバンドルでインストールされるセキュリティソフトには、自動的に他社のソフトをアンインストールもしくは無効にしてしまうようなものや、あるいはインストールされたパソコンのなかで情報を自動収集するプログラムするものなどが含まれるなど、セキュリティソフトからのセキュリティを考えなければならない事態となったのです。

念の為に申し上げますが、どの検索エンジンを使うにしても、そのためにブラウザソフトやセキュリティソフトをインストールする必要はありません。検索エンジンのサイトやポータルサイトから検索すればいいだけです。

その上でさて、どの検索エンジンがいいのかって言えば、現在のところ、日本語はGoogleかYahooで多少性格が変わるので、好みの合う方を優先、もう一つをサブにすればいいかと思います。中国語は筆者の場合はシェアの高いところから優先して使用していますが、Googleがおりた後で百度が1強になった期間に精度が落ちたというようなことも囁かれています。

360という伏兵の躍進で市場競争も上記のように激化していますが、他社の妨害ではなく自社の品質や精度の向上で競争し、ユーザーが安心して便利に使える選択肢が増えることを願うところです。

 
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