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ISS講師が語る「私を支える○△□」 第7回 青山久子先生の「こだわりの逸品」


今月で第7回めとなる、人気連載「ISS講師が語る『私を支える○△□』」

プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師に、自らの“通訳者・翻訳者人生”(少し大げさですが…)を振り返りながら、現在の自分を支えている「言葉」や「モノ」、「出来事」について語っていただきます。

○「言葉」=座右の銘、
△「モノ」=こだわりの逸品、
□「出来事」=私のデビュー戦(初仕事)

ISS講師がこの3つからテーマを選んで語る本シリーズ。

今年初となる第7回目は、中国語通訳者養成コース講師、青山久子先生の「こだわりの逸品」です。

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単語データベースは手書き派、PC派など人それぞれですが、その一例として FileMaker(WindowsとiOS)を使用した自己流管理法をご紹介致します。


1_FM_DB.jpg
■図1 FileMakerの単語データベース例(Windows環境)

データベースは分野別にしています。これは以前 Linux と Windows で動く Portabase というデータベースソフトを使用しており、1ファイルあたりのデータ件数に上限があった時の名残です。

このデータベースでは、1つのレコードのフィールドを5個定義しており、それぞれ日本語、中国語、日本語ふりがな、中国語ふりがな(ピンインという中国式ローマ字)、使用の有無識別のためのフィールドとなっています(使用の有無識別のフィールドはチェックボックス等を使ったほうがスマートですが、検索動作が重くなったためテキストフィールドに変えました)。

ふりがなを入れておくとソートに役立ちますし、検索する際に文字変換を介さないため速く検索することができます。

通訳業務の準備の際にデータベースにデータを追加します。その際にはまとまった量を入力するのでExcelが便利です。データの構成はFileMakerにインポートする事を前提としています。


2_xls.jpg
■図2  Excel上のデータ入力例(Windows環境)

Excelには単語の日本語と中国語のみ入力し(A,B列)、ふりがなは列のデータを別のソフトでまとめて変換して貼り付けます。日本語は『Kanji2na』(フリーウエア)でひらがなに変換し、中国語は『J北京』(有料)で「声調なしピンイン」に変換後『テキスト削り2』(フリーウエア)で半角のスペースを削除した上でExcelのC,D列に貼ります。E列は今回の業務で使用する単語であれば「1」と入力します。使用しない単語であればE列には何も入力しません。出来上がったExcelファイルをFileMakerのデータにインポートすればデータの追加は完了です。

印刷して現場に持参する単語リストにはふりがなは必要ありませんので、日本語と中国語のフィールドのみを表示したレイアウトを作成しておき、使用の有無識別用フィールドに「1」が入っているレコードを抽出し印刷します。印刷する場合は、現場での書き込み用に余白を多めにとっておくと便利です。

3_FM_Print.jpg
■図3  FileMaker印刷用レイアウト例(Windows環境)


FileMaker のデータは全て Dropbox というクラウドに置き、Dropbox 経由でiPadに取り込み、検索に使用します。iPad からデータを追加する事も可能です。

 4_iPad.jpg
■図4  iPad に取り込んだFileMakerファイル(iOS環境)


現場では、新出単語や頻繁に使う単語があればその都度印刷したリストの余白に書き込みます。

5_iPad_FM.jpg
■図5  通訳ブース内での使用状況(右下は iPad 上に FileMakerGo で表示したデータベース)

使用した紙の単語リストは忘れずに持ち帰り、手書きで書き込んだ新出単語を後日データベースに入力します。なお、他の通訳者に単語データを渡す場合はExcelに変換して渡します。


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青山久子(あおやま ひさこ)
東京出身。日本で4年制大学(中国文学専攻)卒業後、北京の大学に2年間留学(国際経済専攻)、帰国後フリーラ ンス通訳・翻訳者として活動。万博通訳コンパニオン、気象会社の気象・海象予測担当を経て現在会議通訳・放送通訳、企業向け中国語講習などに従事。気象予 報士、防災士。

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