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『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 61回 「針」に関連した表現
アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗

 

 


街中を歩いていると駅や店頭にフリーペーパーが置いてありますよね。私は見かけると一部を頂くようにしています。地域の情報や新しいお店の話題など、眺め ていて楽しい話題が満載だからです。以前読んで興味深く思ったのは「針供養」の話題でした。さびたり折れたりした縫い針を供養するという行事で、神社など で行われています。日本の古の文化を改めて知るのも大切なことですよね。

そこで今回は「」に関連する英語表現です。

1.on pins and needles

I’m on pins and needles waiting for my exam results.  I hope I will pass!
(試験結果をハラハラしながら待っています。受かると良いのだけど!)

on pins and needles は「ハラハラして」という意味です。もともと pins and needles は「足などがしびれてビリビリする感覚」を指します。押しピンや針で刺されるとチクチク痛いですよね。それが元となって生まれた表現です。

上記の「ハラハラして」は他の英語であれば anxiousnervous などが類語と言えます。英語学習の際には、一つのフレーズに遭遇したら「これは別の英語だとどのように言うのだろう?」と考える習慣をつけるようにしてください。そうするとボキャブラリーの実力がどんどんついてきます。


2.needle in a haystack

We’d better give up now.  It’s like finding a needle in a haystack.
(もう諦めた方が良いよ。見つかる望みがないものを探しているようなものだから。)

haystack は「干し草」のことです。その中で小さな針を見つけるというのは至難の業ですよね。そこから「無駄骨」という意味になったのが上記の表現です。find a needle in a haystack あるいは look for a needle in a haystack とも言います。

ところで日本語の「無駄骨」というのも興味深いことばですよね。医学的に「無駄な骨」は果してあるのだろうかとつい考えてしまいます。また、「友達のために骨を折る」という表現も、字面通り受け止めたらとても痛そうです。体の部位を使った表現や、それが何を暗示するかといったことも、改めて考えると興味深く思います。


3.thread the needle

Our boss has managed to thread the needle with his new sales strategy.
(私たちの上司は、新しい販売戦略で困難を克服することができました。)

thread the needle は本来であれば「針穴に糸を通す」です。穴が小さいので、糸を通すのはなかなか難しいですよね。そこから「困難を克服する」という意味になりました。thread は「」という名詞の他に、「糸を通す」という動詞もあるのです。

ちなみに「針通し」は英語で threader と言います。日本語では「」を使うのに、英語だと thread を用いるのも興味深いですよね。なお、日本で売られている「針通し」には、なぜか人の横顔が描かれています。針通し自体は海外から戦前に輸入されていたそうですが、この横顔が誰のものかは依然として分からないのだそうです。


4.needle

The boy needled his friend about her new dress.
(男の子は女の子に新しいドレスのことを冷やかしました。)

needle は名詞だけでなく、動詞としても用いることができます。ここでは「冷やかす、嫌味を言う」という意味です。まさに針でチクチク刺すような感じですよね。needle の後には about が続きます。

ところで「needle」と私たちは学習してきましたが、時計の針は hand です。磁石や計測器であれば needle を用います。一方、指圧・ハリの「鍼(ハリ)」は acupuncture です。acuwith needle という意味、puncture は「突き刺す」なのですよね。なるほど、と思います。


今回は「」を使ったフレーズを4つ見てみました。簡単な名詞でも、組み合わさることで色々な表現になるのが英語の楽しみでもありますよね。

さて、私は日ごろ放送通訳の仕事に携わっています。話す仕事であるためか、どうも首や肩に相当の力が入っているようで、最近はよく鍼灸院のお世話になっています。体のメンテナンスをして健やかな状態を保つのも、良き仕事や良き学習の上では大事なことだとしみじみ感じています。みなさんもお体大切にお過ごしくださいね。


柴原 早苗
放送通訳者、立教大学・獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。
 

 

| 『柴原早苗先生のワンランクアップの英語表現』 | 20:00 |

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