通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

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通訳&翻訳ロード 〜私の勉強法〜 (5) MKさん

ISSインスティテュートでは、通訳・翻訳コースを併設しています。「通訳」と「翻訳」は異なるスキルが必要とされますが、企業内の現場では両方 の対応を 求められるケースもあります。また、「通訳」と「翻訳」の両方のスキルを身に着ける過程で相乗効果が得られるとも言われています。
そこで今回、通訳・翻訳に取り組んでいらっしゃる受講生や修了生にご登場いただき、それぞれの学習法をご紹介いただきます。プロへのアプローチのヒントとしてご参考になれば幸いです。

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これまでの通訳・翻訳の学習歴について教えてください。

小中学生時代に4年弱、英語圏に在住し、大学では法律を専攻。約8年間の金融機関(日系・外資)勤務を経て、現在は外資系法律事務所で翻訳を担当しています。

1年前にISSインスティテュートにて専門別翻訳科(医薬翻訳)、2013年春からは英語通訳者養成コース基礎科をそれぞれ受講、現在も英語通訳者養成コース基礎科に在籍しています。


通訳・翻訳を学習する中で、相互効果を感じられたことはありますか?

「これが私の学習方法!」と胸を張れるほど大したものではありませんが、私のように「なまけもの」で「ついだらだらしてしまう」、「誘惑に弱い」人に特にお勧めしたい勉強法をご紹介します。

1.毎日必ず続けられるシンプルな学習メニューを決める
例:「○○線(電車)に乗ったら単語学習をする」「駅から自宅までの道中、NHKニュースのシャドウイングをする」等、くれぐれも無理のないメニューを組み、可能な限り毎日実施するようにします。最初の5日間位は習慣づけるのが大変かもしれませんが、一旦慣れると「あれ、○○線に乗っているのに単語勉強してない、いいの?」というような気持ちになり、自然と学習習慣が身につけられます。


2.疑問や不明点をすぐに調査・解決できるような環境を整える
個人的にモバイル端末をいじるのが楽しみなのと、百科事典や本を使った調べものが好きなので、私のパソコンやスマホのブックマークには翻訳・通訳学習に役立つ参考資料が自ずと揃うようになりました。そうして揃えたツールで不明点をそのままにせず、すぐに調べられるような環境を整えるのがとても大切だと感じます。スマホの辞書アプリ(有料・無料共に)も使い勝手のよいものが増えています。なお、調べた内容を次の項目3でご紹介するような「まとめ」に反映させることを忘れずに!

2.のおまけ
最近はMerriam-Webster等のいわゆる英英辞書のスマホアプリが無料で提供されていますが、この音声検索機能を使って発音練習をすることができます。発音が上手くないと、調べたい単語の項目に到達できないので、必然的に正しい発音が身につきます。


3.項目2で調べた内容を、すぐに参照できる形式に簡単にまとめ、保存しておく
2.でリサーチした内容を通訳、翻訳で取り扱う分野(金融、医療等の業界別など)ごとにまとめ、必要な時に検索機能などですぐに取り出せるようにしておきます。独立した単語リストをエクセルで作ってもよいのですが、そのファイルのリンクを関連する分野の「まとめ」に必ず紐づけておくようにします。最終的にはその「まとめ」を、分野ごとの単語や知識のみならず、その分野特有の単語の選び方(例えば、”commercial banks”はプロジェクト・ファイナンスでは「民間銀行」と訳出するのがふさわしい、等)や言い回しのヒントが得られるツールとして活用できるように作業を進めていければよいと思います。

私はこの作業に EVERNOTE というアプリケーションを利用していますが、本当に便利です(PCでのアカウント取得、スマホのアプリ共に無料)。クラウドにデータを保存するので、自宅のパソコンで作成したものがスマホでも職場でも、ネット環境のある場所であればどこでも見られます。トピックに関係する音声データも保存できますし、そうやって作ったまとめ(EVERNOTEでは「ノート」と呼びます)を仕事仲間で共有できるので、共通した単語リストに基づいた翻訳・通訳にとても役に立つと思います。ちなみに私は単語や業界の分類に関してはトレンド日米表現辞典の分類を参考にしています。

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↑「EVERNOTE」を使って、調べた内容を保存・整理・共有する。




これまでにどのようなお仕事をされましたか?

現在の派遣先である法律事務所では訴訟部門に所属し、クライアントに対する資料翻訳サービス提供を行っています。クライアントが証拠資料として当局に提出する資料は技術的な内容や業界用語、略語を多く含み、また手書きのメモ等も多いので、翻訳に際して業界や製品に関する知識を備えることと、調査を迅速に行う体制を整えることがとても重要になってきます。英語の定訳が存在するかどうかわからないようなマイナーな部品の名称や機能を英訳するのによく苦労しますが、現在では翻訳対象の機械がどのように動くのかをyoutube等で確認できるので、インターネット様様です。

やりがいは、翻訳を含めた弁護活動を通して、クライアントにとっての訴訟上の利益実現を手助けできることです。



最後に、今後の目標について、お聞かせください。

短期的な目標としては、これまで派遣就業先で学んだ専門知識を基礎として、的確かつ迅速な訳出をコンスタントにできるようにしたいです。また、クライアント先での逐次通訳にも対応できるよう、定訳がきちんと出せるような通訳スキルを身につけたいと考えています。


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MKさん、ありがとうございました。
シリーズ6回目は3月に掲載予定です。どうぞお楽しみに!

 
| 通訳&翻訳ロード 〜私の勉強法〜 | 12:00 |

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『柴原先生のワンランクアップの英語表現』
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