通訳・翻訳養成学校のISSインスティテュートでは、キャリアにつながるプロの語学力を養成します。

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ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第27回: 加藤早和子先生(英語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「価値観同士が接する最前線」

         加藤早和子先生(英語通訳者養成コース)

 

 

海外留学経験者でもなく、帰国子女でもない自分が何故この道に関心を持ったか、今振り返ってみると、自分が一貫して異文化との接点に関心があったのだと認識しています。媒介となる言語は英語であっても、相手は英語が母国語でない方々も多く、20年余の経験からも、ネイティブでない方々からの需要は以前より増えているように思います。英語を使っての対話の中にも、言葉の選び方、論理の組み立て方、アプローチの仕方を注意深く観察すると、相手が属する文化が持つ価値観が感じられます。もちろん、自分は日本の価値観を背後に持って対応していることも分かります。人間同士、共通する部分もありますが、文化は相対的なものです。

 

また、ネイティブならではの表現の仕方、英語という言語の柔軟さ、奥深さ、時には言語としての美しさ、難しさ、価値観といったものを体験する面白さもあります。

 

とはいえ、道具として役立てる機能が、実際の仕事の場面では重要です。まずは、対象としている概念を正しく理解して表現しなければならないですから。特に専門的な内容の場合は、理解力は肝要ですし、知識は重要です。自分が苦手だと思っていた分野でも、勉強してある程度の理解を得る必要があります。思いがけず、新しい興味の対象が見つかることもあります。普段からアンテナを張りめぐらして、様々な出来事に関心を持って研究する姿勢が役立ちます。興味、好奇心だって十分な動機になります。相手のパーソナリティーを感じ取る懐も、一つの要素です。

 

通訳という職業には、多面的な感性が関わっているのです。それを味わうことができれば、おそらく長く、この仕事を続けることもできると思います。

 

継続は職業の重要な要素です。仕事が毎回満足のいくものとは限らない中で、それにも怯まずに続けること。そのためにはしっかりした動機を持って職業に臨む必要があるわけです。自分の軸足を意識して持つことは大切です。

 

もちろん、クライアントがあっての業務ですから、社会常識も欠かせない要素です。人間関係におけるスキルが役立つ場面も多くあります。通訳者の“キャラ”も仕事における要素になります。

 

通訳の訓練に関心がある受講者の皆様には、こういった言語の背景にある文化や思想にも思いをめぐらせて、経験が単なる経験に終わらないような、インタラクティブな文化の最前線を味わえるような感性を育むお手伝いをしたいと思います。

 

ダイナミックな職業に身を置くことに関心があるのであれば、通訳の勉強を始める動機は十分だと思います。

<禁無断転載>

 

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<加藤早和子先生のプロフィール>
南山大学卒業。特許文書翻訳、調査会社勤務を経て、アイ・エス・エス・インスティテュート同時通訳科で訓練。現在はフリーランスの会議通訳者として、医学・獣医学、薬学、バイオテクノロジー、自動車、情報通信、環境、知財、財務、デザインなど幅広い分野で活躍中。

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第26回: 丸尾一平先生(英語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「私とISSの十数年 〜思えば遠くへきたもんだ〜」

         丸尾一平先生(英語通訳者養成コース)

 


私がISSインスティテュート、当時のISS東京校の門戸を叩いたのは確か1998年、まだ新卒で就職した企業で会社員をしていた時分のことでした。当時、通訳の仕事に憧れのあった私は、会社に仕事でいらしていた通訳者の方が通訳技術を学んだのがISSだったということを聞いて、右も左も分からぬまま、ISS東京校の説明会に行き、そのままレベルチェックテストを受けて入学しました。

 

当初の怖いもの知らずっぷり、というよりただの勘違いっぷりは、今思い出すと赤面の至りです(笑) 帰国子女で当時は仕事でも英語を使っていたこともあり、入学してちょっと訓練すればすぐにでも仕事ができると勘違いしていた私は、レベルチェックテストの結果、一番上の同時通訳科ではなく、その何レベルも下のクラスへの入学判定が出た(当たり前です)ことにやや不満を覚え、確か教務にやんわりと判定への不服を伝えたと記憶しております。

 

入学してからは自分のできなさ加減をイヤというほど思い知らされましたが、それでも若気の至り、プロになる夢ならぬ妄想を抱いて学校に通い続け、8年をかけて何とかかんとか卒業、それ以降は講師としてずっとお付き合いいただいております。

 

まだ入学して1年ちょっとで、周り(含むISS教務)のまだ「通訳者で食っていくには早い」の声も耳に入らず、30手前で会社を辞め、無謀にも自称通訳者デビュー。折り良く、そのすぐ後にISSにOJTで、何と!インド足掛け8ヶ月出張というプロジェクト通訳の仕事を紹介いただきました。お腹を何度も壊し、帰国後何ヶ月かはカレーなんか見たくもなくなりましたが(笑) 通訳技術に留まらず、いろんなことを学び、習得することができ、大変貴重な経験となりました。その他幾つかの長期プロジェクトで仕事を頂き、幸い路頭に迷うことはありませんでした。

 

その後の社内通訳者時代もISSには何かとお世話になり、フリーランスとなった今も各方面の仕事を手配いただいております。通訳者を志してからもう少しで20年近く経つ勘定になりますが、いやあ、思い返せば本当に遠くにきたものです(笑) そして、ISSとISSインスティテュートにはその道のりを常に支えていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

 

現在では主に入門科の講師としてISSインスティテュートのお手伝いをしておりますが、日々生徒さんと接していて感じるのは、幅広くいろいろな個性を持った方々がいらして、そして熱心で素直な方々がとても多いということです。日頃講師として接していて素晴らしいなあと感じ入っております。

 

一方で、ほぼ毎回成績表に「予習復習をちゃんとやってくること」とのコメントを頂いていたような不真面目な生徒だった私が、そのような生徒さんたちに、日頃「復習は完璧に仕上げるまでやってこい」だの「語学の勉強は量こなして何ぼ」だのと申し上げているわけで本当にとんでもない話ではあるのですが、「教育とは自分のことは棚に上げることである」を座右の銘に、何とかここまで続けてきております(笑)

 

何を学ぶにしても言えることではないかと思いますが、素直に周りのいろんなことを吸収して自分の血肉とできる方が、技術の向上も早いのではないかと思います。私のような非力な講師一人が伝えられることは限られており、せいぜい生徒の皆さんの大きなスポンジをほんの少しだけ湿らすことぐらいしかできませんが、ISSインスティテュートは生徒さんだけでなく、講師陣の個性や教え方、スタイルもまた多彩です。

 

1レベルずつ進級しながら、いろいろな個性の講師からのインプットを可能な限りたくさん吸収していくことが、通訳者としての引き出しの多さにつながっていくのではないかと思います。(あるいは通訳者にはならずとも、人としての表現の引き出しの多彩さにつながるのではないかと思います)

 

フリーランス通訳の仕事の傍ら通訳学校の講師を務めていればいずれ、自分の教えた生徒さんと仕事でご一緒する機会があるのではないかと思います。今までのところ、ニアミスが数回ありましたが、まだそのような機会は実現していません。実のところ自分の化けの皮がはがれてしまう不安も無きにしも非ずなのですが(笑)、やはり講師としてはそんな「再会」もまた楽しみにしつつ日々教壇に立っております。

 

講師業も早9年目となりますので、そんな日もそう遠くないような予感がします。

 

こちらをお読みいただいている皆様とも、教室や仕事の現場でまたお会いできますように!

 

<禁無断転載>

 

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<丸尾一平先生のプロフィール>
小学校から中学校にかけて4年半をニューヨークで過ごし英語を学ぶ。大学卒業後、日本の外資系メーカーにて、多国籍プロジェクトに携わる。1998年よりアイ・エス・エス・インスティテュートにて通訳訓練を開始。1999年に同社退社後、7年間の社内通訳経験を経てフリーランス通訳者に。現在はフリーランス通訳者として、IT、金融(IR含む)、電気通信、エネルギー、自動車、ウィスキー製造業など幅広い分野で活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは入門科レベルを担当(執筆当時)。
 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第25回: 藤岡みどり先生(英語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「とにかく始めてみよう」

         藤岡みどり先生(英語通訳者養成コース)

 


<とにかく始めてみよう>


次の中であなたの今の気持ちに近いものはありますか?

 

 崢面に自分が向いているか分からない」   
◆岷儻譴蝋イだけど上達しない」    
「通訳訓練に関心がある。でも自信がない」  

ぁ岷儻譴鬚發辰閥砲瓩燭ぁ

ァ崋蠅某Δ鬚弔韻燭ぁ

Α嶌の実力では授業についていけないかも」

 

一つでも当てはまるものがあるなら、ISSインスティテュートでの受講をオススメします。受講開始は早いに越したことはありません。今を逃すと、実力アップのスタートが早くても次の開講時、つまり半年後になってしまうからです。


実は、 銑Δ蓮△つて私が抱いていた気持ちでした。そして私自身が出した結論は「受講してみなければ分からない」でした。


初めての授業日のことを今でもはっきり覚えています。あまりの緊張で、開始時刻の1時間半前に学校に到着、教務スタッフに案内された、まだ誰もいない教室の端の席に座り、授業日程表を眺めて焦りはじめ、思いつく言葉を慌てて持参した辞書で確認していました。


初回こそ緊張していましたが、その後講師陣のきめ細かい指導のもと、様々なトピックを扱った教材での勉強は面白く、毎回の授業が楽しみでした。自宅で行う予習でさえ楽しくて仕方ありませんでした。


自分の力に合ったクラスに入ったことも無理のないスタートを切る要素だったのでしょう。ちなみに私は通訳コースの一番下のクラスからの開始でした。


ISSインスティテュートの通訳コースでは、各レベルに合った教材と教授法が採用され、半年が1学期です。プロの通訳者になるためのスキルを様々な教材を通して学んでいくよう構成されています。入学当初、通訳者になるつもりは全くなかった私が、受講を続けるうち、次第に通訳者を目指す気持ちを持つことになったのも、巧みなカリキュラムのおかげだったのかもしれません。また講師からのアドバイスやクラスメートとの交流も、充実した時間を過ごせた理由の一つだったと思います。

 

<壁を乗り越える方法>


「通訳の勉強で最も難しいことは何ですか」と尋ねられたら、「継続すること」と私は答えるでしょう。


訓練とは、自分が立っている場所よりも常に高いところを目指すことです。自分の実力不足を直視、認識し続けなければいけません。いつも不完全な自分とつきあうのはかなり辛いことです。


では、その壁はどう乗り越えたらよいのでしょうか。続けるのが辛い時どうしたらいいのでしょうか。ここで三つの提案をしたいと思います。


(拔のスタイルを変える


今の勉強法を変えてみましょう。勉強の内容そのものでもよいですし、勉強時間でも場所でも構いません。何かを変えること。それだけです。新しいスタイルでの勉強が少しでも「面白い」と感じられたら、成功です。やってみてください。


通訳者にとって集中力は重要な要素の一つです。「面白い」ものには自然と集中できるのです。集中できたらそれで効率よい勉強が可能になります。ちょっとした小さなことで構いません。その小さな変化が大きな転換期となるのです。

 

一冊音読


面白いと思える本、興味のある分野の本を一冊選び、音読してみましょう。英語でも日本語でも構いません。意味の分からない単語や表現にぶつかっても、辞書等で随時調べず、音読のペースを落とさないように読み進めてみてください。


私が受講生だった時、解剖学の英語教材を使用した授業で、原文が全く聞き取れず、かなり落ち込んだことがありました。日本語なら全て理解できるような、基礎的な内容であっただけにショックでした。予習として体の部位や臓器の名称の単語をリストを作って頭に入れていたにも関わらず、全く何を言っているのか分からなかったのです。


たまたま書店で、米国の大学医学部の学生用の、分厚い解剖学の教科書が目に付き、それを購入。ただひたすら音読をしたのです。3ヶ月後音読完了。結果、英語の文章が気持ち悪いほど理解できるようになっていました。大量の英文を集中的に音読するうちに、動詞の使い方が自然と身に付き、体の部位や臓器を表す名詞が文の中できれいに繋がって聞こえたのです。この時、理解とは単語単位ではなく、文なのだと確信しました。

 

L棲里別槁犬鮖つ


あなたはどんな目標をお持ちですか?


一つのことを継続するにはそれなりのしっかりした理由が必要です。中長期的な視点で目標をきちん定めること。「進級」や「期末テスト」は自分の尻をたたく、短期的な目的にはなると思いますが、それだけでは高い壁を乗り越える力にはなり得ないと思います。


敢えて「大きな目標」を立ててみましょう。具体的な期限を設けるのもよいでしょう。


私の場合、入学して1年くらい経った頃だったか、クラスメートには言えませんでしたが、密かに「??歳までにプロになる」と心に決めていました。

 

明確な目標設定は、自分が進む先に見える山の頂です。道に迷った時に見上げる大切な場所。是非考えてみてください。今後も自分自身の受講生としての経験を踏まえ、皆さんを支えていけたらと思っています。

<禁無断転載>

 

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<藤岡みどり先生のプロフィール>
高校時代のアメリカ留学を経て、東京外国語大学卒業後、商船会社、外資系企業に勤務。アイ・エス・エス・インスティテュート同時通訳科を経て、現在はフリーランスの通訳者として国際会議からアーティストのアテンドなど幅広い分野で活躍中。主に入門科、基礎科レベル、通訳訓練を応用した英語力強化クラスを担当。

 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第24回: 成田あゆみ先生(英語翻訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「一流の人は謙虚である -それをいつも再確認できる場所」

         成田あゆみ先生(英語翻訳者養成コース)

 


ISSとの出会いは1997年にさかのぼります。当時、大学院で行き詰まっていた私はある日、「このままではいけない。1年だけ翻訳者になるための勉強をしよう、それで芽が出ないなら他のことを考えよう」と思い立ち、朝日夕刊の広告欄を見ながら3校の翻訳学校に資料請求を行いました。そのなかで最初に資料を送ってきたISSと、2番目に送ってきた某に申し込み、半年間は2つの翻訳学校に通い、2期目からはISS一本に絞りました(その理由はのちほど)。


ISSインスティテュートは当時「ISS通訳研修センター」という名称で、翻訳コースは翻訳事業部(当時)の小会議室が教室でした。ワープロで訳文を作成してファックスで提出、ネットはなく、電子辞書は出始めたくらいの時代です。今より英語も実務翻訳の世界も、世間にとって謎に包まれていました。


クラスメートと一番町から四ツ谷駅まで歩きながら「一体どうやったら仕事がもらえるんでしょうね?」と語り合ったものです。お金はなく、先の見通しもなく、でも妙に高揚感のある日々でした。

 

1期目の途中で、翻訳事業部のチェッカーの方に声をかけて頂き、初めてOJTのお仕事を頂きました。なにしろ正社員経験のない大学院落ちこぼれの私です、打診の電話を頂いたときは、こんな私でも人さまの役に立てることがあるのだと、受話器を置いてからわんわん泣きました。


OJTの内容はスクリーン印刷に関する社内報の翻訳でした。検索というもののない当時のこと、スクリーン印刷の用語を調べるのは大変で、「印刷用語英和辞典」5000円を思い切って買ったりと四苦八苦しました。こうして私の仕事人生は、それが始まったという自覚もないまま、就活も新人研修も経ずに動き出しました。


今もチェッカーさんの赤の入った当時の訳が手元にあります。やたらと気合いの入った若い訳です。

 

2期目の途中で、受講生に回ってきた求人募集広告に応募し、派遣翻訳者に。数年間、いくつかの会社に社内翻訳者として勤務した後、派遣事業部(当時)の方が翻訳事業部につないでくださり、初めて実務翻訳の案件を頂きました。幸いにもおめがねにかなったようで、以後フリーランスになり、現在に至ります。その後ほどなくして、講師の仕事も頂くようになりました。

 

おかげさまで、講師歴も気付けばかなり長くなりました。ここ数年、受講生の方々のスタンスがずいぶん変わったように思います。昔は英語力をステータスのあるアクセサリーのように捉えた「労せずお洒落に、他人から羨まれる仕事をしたい」人、あるいは英語で百戦錬磨の仕事歴がある方が「まあ翻訳で小遣いくらいは」というケースが少なくありませんでしたが(このようなスタンスではとても務まらないくらい、実務翻訳は地味でハードな仕事です)、最近は「年を取っても長く続けられるようなスキルを身に付けたい」という方が増えているように思います。一生自活していくには今何をすべきか、真剣に考え、少しずつ動いている方が多く、とても励まされています。

 

ISSインスティテュートの講師の方、そして教務スタッフの方々は、翻訳技術をステータスではなく、職人技術ととらえています。その姿勢に応えなければと、ある時は目一杯背伸びをし、ある時は引っ張ってもらってここまで来ました。実は某で「ある一流ホテルのフレンチの料理人は、技術を盗まれないよう、鍋に洗剤を流してから皿洗い係に渡すのよ」と皮肉を言われましたが、ISSではむしろ、日本の通翻業界のトップパフォーマーの仕事ぶりを折に触れて垣間見ることができました。一流の人は惜しみなく与え、そして謙虚である。それをいつも再確認できることが、ISSとの縁が長く続いた最大の理由だと思います。

 

教室で出会った受講生の方が翻訳者になるケースも次第に増えてきました。自分より少し若い翻訳者の真摯な姿勢からも、この仕事に就く者のあるべき姿を教えてもらっています。

 

自分なりの行き詰まりを経て転向し、「こんな私でも」の思いだけで突っ走ってきた…私のISS人生(?)を総括するとこんな感じになります。振り返ると勢いだけは人一倍ありました。


組織に属する機会を逃したまま、翻訳という引きこもり系の仕事に就いてしまった私にとって、ISSで出会った方々――翻訳者や講師仲間、受講生の方々、そしてコーディネーターやスクールの教務スタッフの方々は、変化を続ける翻訳業界において立場の違いを超えて支え合ってきた”同志”と呼べる存在です。ここは同志の縁が驚くほど長く続く、不思議なスクールです。

 

これからもISSがそのような場所であり続けることを願います。そして、同じ志を持つ方と、教室で新たに出会えることを楽しみにしています。

<禁無断転載>

 

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<成田あゆみ先生のプロフィール>
1997年ISS通訳研修センター(当時)入学、派遣翻訳者を経て、2000年よりフリーランス英語翻訳者。アイ・エス・エス・インスティテュート英語翻訳者養成コース講師。
 

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丸成田あゆみ先生が担当される集中コースのご案内丸
 四葉のクローバー【12月開講】集中コース

 和訳/英訳に役立つ英文読解ゼミ 特別解説編
 [東京校] 1/14(日) 10:30〜12:30(全1回
 [インターネット] 1/15〜 2/14 スマートフォン、タブレット端末対応

 
 和訳/英訳に役立つ英文読解ゼミ シリーズ3
 [東京校] 1/21・28・2/4(日)10:30〜15:30(休憩1時間・全3回
 [インターネット] 1/22〜 3/4 スマートフォン、タブレット端末対応

 集中コースは入学金・レベルチェックテストは不要です。
 受講特典あり!クラスの詳細、お申込みはこちらから:
 https://www.issnet.co.jp/courses/e_t_concentration.html#class_list

 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第23回: 七海和子先生(中国語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「『やってみよう!やってみたい!』とISS」

         七海和子先生(中国語通訳者養成コース)

 

 

現在はフリーで通訳・翻訳をしておりますが、私もかつてはここの生徒でした。ISSで多くのことを学び、得難い友人と出会い、そして今はここで講師をしていることに不思議な縁を感じています。

 

私がISSに行ってみようと思ったのは、無料体験レッスンがきっかけでした。それまで語学学校に通ったことのなかった私は「ついていけるか」「雰囲気になじめるか」その他諸々の不安でいっぱいでした。が、授業の内容が豊富で面白く、恐れていたスパルタ授業でもなく、とにかく「楽しかった!」という印象しか残らなかったのです。そこから、「できるかな」から「やってみよう!やってみたい!」と心は動き、今に至ります。

 

その後、基礎科2→通訳科1→通訳科2へと進みますが、授業となれば楽しいばかりではありません。授業で良いパフォーマンスをしようとすれば、予習・復習・十分な事前準備は欠かせません。先生やクラスメートの前では良い訳出を披露したい、という若干の虚栄心もあります。でも、できない。そんなジレンマに苦しんだことも多々ありました。

 

しかし、ISSの講師陣の熱心さ、内容豊かな教材、向上心旺盛なクラスメートに支えられ、ISSに在籍していた期間は、授業そのものが、そして中国語だけでなく、学習することが本当に楽しかったのです。


本来飽きっぽい性質の私が、なぜやる気を持続させることができたのでしょう。それは、ISSのキャリアサポートと授業カリキュラムにあると思います。

 

まずはOJT制度。これは日ごろの学習成果をビジネスの現場で実践できる機会です。私も通訳科1在籍中に経験しました。それまで、授業には毎回現場に行くつもりで臨んでいました。つまり、自分で十分だと思える準備をし、授業当日は仕事の現場とみなし、臨場感を持って通訳をするようにしていたのです。が、やはり本当の仕事の現場は雰囲気が違います。私のOJTはテレビ局の中国人観光客への街頭インタビューの通訳だったのですが、いつもと違う環境、テレビ局スタッフとの協調、知らない方へのお声がけなど、教室では味わえない現場の醍醐味を実感しました。この時、事前準備がドンピシャリで、すべてが初めてづくしだったにも関わらず、あまり緊張せずに通訳することができ、授業の実用性の高さを改めて認識しました。通訳の現場に触れたことが大きな刺激となり、更に良いパフォーマンスを目指そうと、その後も気が緩んだり、中だるみすることなく授業に臨むことができました。

 

次に授業カリキュラム。私は通訳科2終了後、もっと中国語の構成力を高めたいと思い、翻訳コースを履修しました。この授業も非常に実践的で私にとって収穫が大きいものでした。必要な授業を必要な時に選択できることもISSの大きな魅力でしょう。

 

今は講師として、受講生の前に立っていますが、皆さんの積極的な授業態度が印象的です。授業前に自主的に勉強会を開くなど、お互いに助け合って学習していく姿勢をとてもうれしく思っています。この勉強会、私が在校しているときもやっていました。中国語母語と日本語母語の生徒でお互いに発音を直したり、訳出の工夫をしたり、成語の問題を出し合ったり。また、通訳には幅広い知識が必要だからと、日本史の勉強もしていました。この勉強会は今でも懐かしく思い出されます。みんなで成長していこうとするのはISSの文化なのでしょうか。とてもすばらしいことだと思います。

 

現在、通訳も翻訳もしておりますが、どの仕事でも基本になっているのはISSで学んだことです。常に現場を意識した授業構成のおかげで、今の仕事ができているのだと感じています。

 

さて、私の拙文をお読みの方の中には、これからISSで学習を始めてみようかと考えている方や、すでにISSで学習中の方もいらっしゃるでしょう。迷っている方、とにかくここで始めてみませんか!私の文章では、ISSの魅力は存分に伝わらないかもしれません。でも、ここは、学ぶ楽しみがぎっしりつまったところです。あなたも是非、体感してください。

 

そして、現在学習中の皆さん。私は語学の勉強は終わりのないトライアスロンだと思っています。皆さんもご存知の通り、トライアスロンはバイク・スイム・ランのどれかで息切れしてしまっては全距離を走りきることができません。通訳・翻訳の勉強も同じです。語学だけではだめで、幅広い知識がないと的確な訳出ができません。通訳・翻訳の学習とは、多岐に渡る学習や努力が必要な耐久競技なのです。皆さんも、私たちと一緒にこの長いレースを走っていきましょう。つらくなったらペースを落としてもかまいません。やめないことが大切なのです。そんな皆さんの道標、あるいは伴走者になれれば幸いです。

 

<禁無断転載>

 

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<七海和子先生のプロフィール>
駒澤大学文学部国文学科卒業。大学卒業後、出版社勤務を経て、日本の物流会社の北京事務所にて自動車物流、倉庫管理を担当。アイ・エス・エス・インスティテュートで通訳訓練を受け、現在はフリーランスの通訳者・翻訳者として稼働。アイ・エス・エス・インスティテュートでは基礎科2レベルを担当。

 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第22回: 豊田実紗先生(英語翻訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「丁寧に訳すこと」

         豊田実紗先生(英語翻訳者養成コース)

 

 

大学院でフランス語や英語の判例や法律文献を読む機会が多く、当時から法律そのものよりも、外国語の文章を読むことがとても好きでした。当初は法律系の仕事に備えて複数の資格を取得しましたが、どうしても納得がいきませんでした。「私はいったい何をやりたいのか?」と自問自答した結果、自分自身がやりがいを持てて一生できる仕事は、語学に関わる仕事だ、と気づきました。色々と調べてみると、これまで文芸や映像のイメージが強かった「翻訳」に、法律などのビジネス分野に関わるプロの翻訳者さんが数多くいらっしゃることを知りました。もともとの知識のある法律系の翻訳ならば、これから訓練してスキルを磨いていけば仕事ができるかな、と思い、翻訳学校の実務翻訳の講座で学習を始めました。

 

翻訳会社のトライアルにも、翻訳講座を受講している最中から、どんどん応募していきました。たとえ合格できなくても、翻訳業界で実際に取り扱っている文書を垣間見ることができて、とても勉強になりました。トライアルは、回数を重ねるごとに自然と徐々に慣れていくので、やはり勇気を出して応募していくことが重要だな、と当時を振り返って、そのように感じます。私がはじめてトライアルに受かったのは、実務翻訳の上級コースの受講中のときでした。京都の文化や寺社仏閣などについて外国人観光客向けに英訳するプロジェクトがあり、その英訳の翻訳者を募集していたので、そちらに応募しました。実はこのトライアルでは「翻訳者としては一定レベルに若干、達していなかった」という評価でした。しかし、相当惜しいレベルだったようで、そちらの翻訳会社さんから「よかったら翻訳前の準備作業(日本語文の固有名詞や動詞などに見合った英単語を探してデータベース化する作業・単語調査)をしませんか?」と、お声をかけていただきました。もちろん、私は「ぜひやらせてください!」と即答しました。

 

このお仕事が実績に加わったことで、その後、他の翻訳会社の翻訳チェッカーや翻訳者のトライアルに合格して、在宅フリーランスの翻訳者や翻訳チェッカーとして登録できることが、急激に増えました。仕事の内容も、当初は翻訳チェッカーとしての細かい仕事が多かったものの、徐々に短めの文章から翻訳作業を依頼されるようになりました。やはり、些細な仕事も断らないでコツコツ丁寧にこなしていけば、自然と新しい大きな仕事に繋がっていくのだと思います。

 

私は今現在、ISSインスティテュートの翻訳講座の講師として、おもに契約書の翻訳や翻訳チェックの講座を担当しております。

 

生徒さん達はとても真摯な態度で、一生懸命に授業に臨んでくださっています。そのため、皆さんの熱心で真剣な様子を感じながら講義を進めていくことができて、いつも私自身が皆さんの積極的で情熱的なパワーからエネルギーをいただき、とても感謝しています。課題も毎回、とても真面目に取り組んで課題を作成・提出してくださっています。実際に翻訳の仕事をすると提出期限厳守となるので、日頃から提出期限を守ることを気にすると、自分で予定や計画を立てる力が育っていく気がします。これは実際に在宅フリーランスとして翻訳の仕事をするうえで重要なことです。

 

私は、いつも生徒さん達に「適切な語句を用いながら、原文に忠実に訳すこと」が大事、とお話しています。難しいことですが、それには「丁寧に訳すこと」が必要となります。「丁寧に訳そう」と心がけてみるだけでも、相当改善できます。実際に仕事をし始めると、どうしても納期に追われてしまい、ひとつひとつの作業が雑になりがちです。そのため、翻訳を勉強している段階から早めに習慣づけておくことを、お勧めします。常に丁寧に取り組みながら翻訳作業をしていけば、必ずご依頼主や翻訳会社から信頼していただけて、仕事の依頼も増えていくはずです。

 

翻訳の勉強をしている最中は、どうしても壁にぶつかってしまうことが何度もあります。思うように上手に訳すことができない、翻訳会社のトライアルに合格できないなど、悔しい思いをすることが多いかもしれません。そういった際には、翻訳の勉強を始めた当初の「なんとしても翻訳の仕事をしたい!」といった熱い気持ちを思い出してみてください。

 

常に努力しながら自分自身を信じて、一歩ずつ前進していくことが大切です。

 

実際に翻訳の仕事をしてみると、やりがいのある、社会のお役に立てる仕事だなと、実感できることが多いです。私自身も、常に努力して翻訳スキルを磨きながら、翻訳の仕事を一生続けていきたいと思っています。受講生の皆さんと一緒に、翻訳を勉強することができるのを、今後も楽しみにしています。

<禁無断転載>

 

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<豊田実紗先生のプロフィール>
青山学院大学大学院 法学研究科(フランス法専攻)修士課程修了。法律関連の資格を複数取得した後、それらの知識を活かしつつ語学に関する仕事に就きたいと決意し、翻訳学校にて実務翻訳の講座を受講。現在は、在宅フリーランスの翻訳者として、おもに法律文書・行政分野を中心に、その他、経済・金融、観光・文化芸術分野などの翻訳に携わっている。アイ・エス・エス・インスティテュートでは、法務翻訳や翻訳チェッカートレーニングクラスを担当。

 

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丸豊田実紗先生がご担当される集中コースのご案内丸

 四葉のクローバー【12月開講】集中コース
「基本からしっかり学ぶ はじめての契約書翻訳」
 [東京校] 12/8・15・22・1/12・19・26(金)19:00〜20:30(全6回)
 [インターネット] 12/9〜 2/5 スマートフォン、タブレット端末対応

 集中コースは入学金・レベルチェックテストは不要です。
 受講特典あり!クラスの詳細、お申込みはこちらから:
 https://www.issnet.co.jp/courses/e_t_concentration.html#feature5
 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第21回: 徳久圭先生(中国語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「知的好奇心を刺激される仕事」

         徳久圭先生(中国語通訳者養成コース)

 


私はかつてISSインスティテュート東京校で、通訳者になる前となってからの二回、通訳者養成コースに通いました。東京都内には日中・中日通訳の訓練を行っている民間の通訳者養成学校が三つありますが、実はそのすべてに通った経験があります。現在ISSで授業を担当している立場の私が言うと単なる「身内びいき」になりますが、それでも当時、通訳の訓練機材が一番充実していて、講師の先生方や教務スタッフの皆さんが一番親身になって生徒を応援してくださったのは、やはりISSだったという印象が残っています。

 

通訳者としてのデビューも、ISSの人材派遣事業部(当時)からお声がけを頂いた台湾への長期派遣案件でした。都合三年近い時間、日本企業がプラントの建設を行っていた台湾のエネルギー関連企業で働きましたが、文字通り朝から晩まで通訳と翻訳ばかりしているという、「駆け出し」の通訳者としては願ってもない(そしてクライアントに対してはいささか申し訳なくもある)環境で、ずいぶん鍛えられました。派遣の期間中、ISSからは定期的に日本の雑誌の差し入れなどがあり、一時帰国の際にも様々なアドバイスを頂き、とても励みになったことを覚えています。

 

ISSでお世話になった恩師は、通訳者という職業を「知的好奇心を刺激される面白い仕事」だと仰っていました。フリーランスで稼働する現在、自らも日々それを実感しています。通訳者がうかがう仕事の現場は、多くの場合がその業界における「最先端」の現場です。業界の専門家が様々な国から集まり、何らかの話題を巡って話をするのは、その話題が「最先端」であるためにまだ共通の知見や翻訳書などがなく、意見や情報を交換し、議論を行うためです。けれどもお互いの言葉が通じない。だから通訳者が呼ばれるのです。

 

通訳者はそんな現場で、まだ世の中には知られていないような「最先端」の内容を目の当たりにし、人類が営々と積み上げてきた知の「最先端」に立ち会うことができます。もちろん通訳者には守秘義務がありますので、それを他人に伝えることはできませんが、そんな現場に立ち会えるのは通訳者の「役得」であり、とても知的好奇心を刺激される仕事だというわけです。

 

もちろん「最先端」ゆえに、困難も数多くつきまといます。話し合いの現場に出席しているのは、その業界の専門家ばかり。でも通訳者は全くの門外漢なのです。もちろん事前に準備と予習を重ねて仕事に臨みますが、その業界の専門家に知識でかなうはずがありません。そんな門外漢である通訳者がしかし、「最先端」の話題が飛び交う現場の一番前に進み出て、その内容を二つの言語を使いつつ専門家に向かって話さなければならないのです。

 

ゆえに仕事の前には極度の緊張に晒されますし、逃げ出したくなることもしばしばです。それでも現場に向かうのは「知的好奇心」が恐怖に勝るからであり、そんな現場に立ち会って、最新の知見をやりとりする双方の橋渡しができることに大きな喜びを感じるからです。

 

ぜひISSインスティテュートでの訓練を足がかりにして、この刺激的な世界に飛び込んでいただきたいと思います。私もまだまだ「駆け出し」ですが、諸先輩方を見習い、精進を重ねたいと思っています。

<禁無断転載>

 

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<徳久圭先生のプロフィール>
大学卒業後、サラリーマンを経て中国に留学、その後アイ・エス・エス・インスティテュート中国語通訳者養成コースで訓練を受け、社内通訳者等の経験を積み、フリーランスの通訳者・翻訳者に。アイ・エス・エス・インスティテュートでは通訳科1レベルを担当。

 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第20回: 寺田容子先生(英語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「勉強を楽しんで!」

         寺田容子先生(英語通訳者養成コース)

 

 

ISSグループ創業50周年をきっかけに、自らの生徒時代をしみじみ振り返る機会を得ました。そもそも私には、放送への興味も無ければ、通訳になるつもりも全くありませんでした。なぜ通訳学校の門を叩くことになったのか。それは「英語の勉強に役立つだろう」程度のことを考えたからでした。その時、曜日の都合でたまたま選んだクラスがISSに当時開講されていた放送通訳クラスだったのですが、この偶然がきっかけとなり、放送の世界を志すことになりました。普通は順番が逆なのでしょうね。

 

実践的な訓練を繰り返す授業の中で、訳すこと、話すこと、放送通訳という分野の面白さに魅了されていきました。授業でのパフォーマンスは的外れな間違いだらけで、恥ずかしい思いをすることも多々ありましたが、その緊張感がかえって心地よく、毎週授業に通うのが楽しみでならなかったことを今でも覚えています。

 

現在は逆の立場、緊張感を与える方にまわっています。こちらが課す厳しい課題に真剣に応えてくださる受講生の皆さんの姿勢は、私のインスピレーションの源であり、常に元気を頂いています。

 

放送通訳という分野は、海外のニュースを日本国内で放送する際に外国語の元音声にかぶせて日本語の音声を発信する仕事です。一般的なイメージの通訳とは異なる特殊性があると言われますが、そのひとつが同時通訳中のブレーキングニュースでしょう。テロ、事故、訃報、もちろん明るいニュースなど、話題にもよりますが、報道機関が速報で伝えるということは、それだけ重大性もあるということ。一層の集中力と、普段の勉強が試される、抜き打ち試験のようなものでして、恐怖の瞬間でもあり、醍醐味であると思います。

 

もうひとつ、特徴と言えるのが、公共の電波に乗せても支障のないデリバリーが求められる点です。滑舌、話し方、声の調子など、プレゼンテーションの時点で気を配らねばならぬことが多々あります。何より、視聴者の役に立つパフォーマンスを心がけたいものだと思います。

 

ただ、どのような形態の通訳でも、“聞き手の立場に立つ”という点が大切なことに変わりはありません。授業を受けている時は、とにかく、聞き取ろう、正確に訳そう、ということに没頭してしまい、話し方にまで気が回らない方が多く見受けられますが、英日にしろ、日英にしろ、訳文は素晴らしいのにデリバリーがいまひとつ…というケースほど、もったいないなぁと思うことはありません。

 

では、一体どうすればよいのか?色々対策は考えられます。まずは自分のパフォーマンスを自分で聞いてみてください。自分の声を録音したものを聞くのは、気恥ずかしいし面倒くさいかもしれません。でも、“聞き手の立場に立つ”一番手っ取り早い方法です。是非、お願いしたいと思います。

 

一方で、教えているこちらの方が羨ましくなってしまうほどの、表現力をお持ちの生徒さんにも、数多く出会います。クラスの中で、自分が働く現場で、文学や芸術、感情の機微を繊細な表現で置き換える方を見ると、惚れ惚れしてしまいます。「私なんかもはや仕方がない」「言葉のセンスは生来の才能だしね」「いやいやあきらめてはいかん」などと思うこともしばしばです。

 

現在、すでに通訳の勉強をなさっている皆さんは、続けていていいのかと、また、通訳に興味を持っている皆さんは、始めようかどうしようかと、迷うことがあると思います。不安や躊躇があるのも当然のこと。私自身は、この道と決めて迷いが消えたのは、最初に通ったクラスで感じたワクワクがあったからでした。才能があるわけでなく優等生でもなく、先生には随分お手数をおかけした生徒だったとは思いますが、とにかくスリリングで楽しく、凡ミスの羞恥心を吹き飛ばす(?)爽快感がありました。今は、それを日々の仕事の中に感じながら、プレッシャーを吹き飛ばしています。通訳訓練を経験する中で、そんな高揚感を共有していただければ、嬉しく思います。

<禁無断転載>

 

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<寺田容子先生のプロフィール>
フリーランスの放送通訳者として、CNN、BBC、NHK衛星放送等、テレビ放送での同時通訳および時差通訳を中心に活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは主に基礎科・プロ通訳養成科1レベルを担当。

 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第19回: 辻直美先生(英語通訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「ISSとのつながり 〜これまでとこれから〜」

         辻直美先生(英語通訳者養成コース)

 


十数年以上前に遡りますが、当時は正社員として金融機関の社内通訳を務めながら、たまたま近くに学校があり、通いやすい場所にあったISSに通学を決めました。フルタイムで働きながらの通学は、余暇時間をほとんど勉強に充てなければならず、週末も休めないタフな日常でしたが、仕事にも直結してキャリアアップにもなるというモチベーションも働いて厳しいながらもなんとか数年間通学を継続することができました。他の通訳学校にも短期間籍を置いた時期がありましたが、ISSで長く続けられたのは、教務の方々の細やかなフォローと学校のアットホームな雰囲気が、緊張感のある授業との絶妙なバランスだったからではないかと思います。

 

基礎科2(現プロ通訳養成科1)のレベルから入りましたが、通訳科(現プロ通訳養成科2・3)から同時通訳科と進級するにつれて、課題の量も倍増して復習が追い付かなくなる週も出てきました。上のレベルにいくにつれて、通訳のプロとして稼働しているクラスメートも増え、刺激となる一方でプレッシャーも高まりました。数年間通っていると、徐々に惰性で通っているのではないかと疑問に感じ始める時期が来るのですが、その辺りからが、自己満足で終わるのか、本当に自分に厳しくキャリアの礎を築けるのかの分かれ目かもしれません。振り返ってみると、当時医学関係の基礎用語を一通り教材でカバーされていたことや、相当量のサイトラの課題を授業でこなした経験が貴重でしたし、当時のクラスメートや先生方と現場でお会いする機会もあり、いまだに学校時代に築いた財産の有難みを感じています。

 

 私は、社内通訳としていくつかの業界での経験を積んだ上で、30代半ばにフリーランスとして独立しましたが、会社員として培った経験や人脈は確実に今も役立っていると感じます。機が熟するタイミングは、人それぞれ。焦りを感じた時期もありますが、その時が来れば自然の流れで自分が納得する決断ができるはずです。

 

 通訳でなければ体験できなかったこと、出会えなかった人達、行くはずもなかった場所がたくさんあり、この仕事に就いて本当に幸せだと常々思います。一方で、フリーランスとして独立すると、全ては自己責任。会社員時代と違って誰も守ってはくれません。自己管理能力、対人能力、社会性やマナー、多少嫌な目にあってもめげない精神力などいろいろな要素が求められる仕事だと思います。また社内通訳との違いは、突発的な状況への対応力、その時々の業界やお客様のタイプによって毎日異なる状況判断が求められる点も挙げられます。

 

 講師として、またISSにお世話になるようになってから、違う視点も生まれました。受講生の皆さんの前向きな姿勢や、向学心に刺激を受けることも多々ありました。教える立場になってからの方が学ぶことが  多かったように感じます。通訳業務は目に見える形で残ることはほとんどありませんが、次世代を担う受講生の方々に少しでも自分の体験・知識を伝えていけたら幸いです。これから2020年のオリンピック開催、観光立国の推進に向けて益々訪日外国人が増えることが見込まれ、通訳需要もここ数年また持ち直しているように感じます。これからの5年間は、独立されて間もない通訳の方々にも新しい分野での経験を積む好機になると思いますので、是非このチャンスを逃さずに様々な分野実績を積み上げていただきたいと思います。

<禁無断転載>

 

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<辻直美先生のプロフィール>
ロータリー財団奨学生としてペンシルバニア州立大学大学院にてスピーチコミュニケーションの修士号取得。帰国後外資系金融機関等の社内通訳を務めながら、アイ・エス・エス・インスティテュート東京校に学び、フリーランスの通訳に。通訳実績は多岐にわたり、経済、金融、不動産、航空、特許分野以外にも内閣官房長官プレスコンファレンス等を担当。2006年よりアイ・エス・エス・インスティテュート東京校、横浜校にて主に基礎科レベルを数年間担当。

 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |
ISSインスティテュート創立50周年記念「ISS講師からの応援メッセージ」 第18回: 塚崎正子先生(英語翻訳者養成コース)

 

1966年、日本で最初の同時通訳者養成学校(当時の名称:アイ・エス・エス通訳研修センター)としての開設以来、株式会社アイ・エス・エス・インスティテュートは、第一線で活躍する通訳者・翻訳者を養成してまいりました。

 

創立50周年記念として、これからISSで学習を始めてみようとお考えの皆様や、ISSで学習中の受講生の皆様へ向けて、プロの通訳者・翻訳者として活躍されているISS講師から「応援メッセージ」をいただきました。本スクールブログにて、「応援メッセージ」を一つずつご紹介いたします。

 

通訳・翻訳訓練を始めてみたいけれどあと少しの勇気がでない皆様、学習を長年続けているからこその伸び悩みを感じている皆様、ぜひ、ご一読ください!

 

                      

 

 

 

 

 

           

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「翻訳で求められる、あなたの人間力!」

         塚崎正子先生(英語翻訳者養成コース)

 

 

私が講師の仕事をするようになったのは、ひょんなことがきっかけでした。

 

大学時代に英語を専攻していた私は、卒業後、電機メーカーの海外部門に配属され、社内翻訳を経て、フリーランスの実務翻訳者となりました。その後、ISSに登録をし、現在に至るまで仕事を頂いています。

 

そんな中、とある日、ISS社内のエレベーターでたまたま、当時の私の担当コーディネーターと、スクール担当者が乗り合わせて、講師を探しているとの話が出たそうです。コーディネーターの方は私が英語の非常勤講師をしていたことを思い出し、話をつなげてくれました。

 

それが2003年のことでした。思いもかけぬ形で引き受けたこの仕事ですが、性に合ったのか、気が付いたら今年で13年目、担当した受講生も延べ250人から300人!!

 

そんな中でも特に印象に残った方々のお話をしたいと思います。

 

ある年、受講生の中に、メーカーを定年退職されたばかりの男性がいらっしゃいました。横浜校の受講生の典型的なパターンは契約社員なり正社員なりで働いている30歳前後の女性で、男性は年に数名程度しかいませんでしたので、かなり目立っていました。さらにその方は、受講されるまでメールやインターネットの経験がほとんど無きに等しかったようです。今でこそ、課題提出はメール添付が必須ですが、当時はまだファックスなどによる提出も認められていました。確か、最初の頃は、毎回、手書きの原稿を持参されていました。もちろん、翻訳作業に伴うインターネットを使っての調べものもできませんでした。

 

そんな状態で始められたものの、その後、翻訳の勉強と並行してPCのスキルを習得し、インターネットを駆使できるようになりました。文字通り、第二の仕事生活の始まりでした。翻訳者に定年はありません。60歳を過ぎてからでも遅すぎることはないと思います。それまでに培った経験や知識を活かせるのが、翻訳だと思います。

 

また、私は通常の春期と秋期のレギュラーコースのほかに、夏と冬に短期コースを担当していますが、ある年のサマーコースは、かなり異色でした。10人くらいの受講生の中に、リーダーシップをとる方が複数いらしたこともあったと思いますが、なぜかこのメンバー、わずか2回の授業、トータル6時間の間にすっかり意気投合していました。2回目の授業は、お互いに活発に意見交換し、こちらもすっかり乗せられて、かなり濃密な授業になった記憶があります。さらに終了後には打上げをし(私も声をかけていただき、ちょっと顔をだしました)、その後も交流は続いていたようです。

 

翻訳者として仕事をしていく際は、原則的に自己解決の世界です。自分の翻訳が良かったか、悪かったか、他人はどんな翻訳をしているのか、ほとんど分かりません。自分が信じることを、自分なりの方法で進めていくしかありません。

 

ですから、まだ翻訳を勉強中の段階で多様な人と関わり合いを持って、他人はどのようだとか、自分の翻訳はどこが良いのか、悪いのかを、知ることはとても貴重な経験です。そういう意味で、このサマーコースの受講生の方は皆さん、非常に刺激的な時間を共有し、翻訳を勉強していく上での財産を得たのではないかと思います。

 

10年以上にわたり受講生の方を見てきて、私がアドバイスできることとして、これから翻訳の勉強を始めようと考えている方は、まず、社会人としての一般常識、経験を大切にしてください。翻訳のソース言語となる英語や日本語は、必ずしも分かり易いもの、論理だったものではありません。それを自分の中で十分に消化して、ターゲット言語に翻訳していく際に役立つのが、語学力に加え、その人が持つ経験や知識です。ネットで調べれば大丈夫と、思われるかもしれませんが、調べてもそれを活かせなければ意味がありません。経験や知識こそが、ソース言語の行間を埋めてくれます。

 

次に、スクールに通い始めたら、講師はもちろん、受講生仲間と大いにコミュニケーションをとりましょう。仲間といっても、性別や年齢、バックグラウンドが違うと、思ってもみなかった視点を得ることができます。また、英日翻訳なら用いる日本語が違ってきます。上でお話しした定年退職後の男性。こちらがハッとするような言葉を使われることがありました。そんな時、私は講師をしていてラッキーと思ってしまいます。

 

最近は受講生専用のメーリングリストがあり、クラスによっては情報交換も活発のようです。縁あって5か月間、一緒に勉強する仲間なのですから、ぜひ活用してほしいですね。

 

翻訳は非常に人間くさい仕事だと思っています。だから何年やっても面白いのかもしれません。ぜひ、一度、翻訳の世界をのぞいてみてください。

<禁無断転載>

 

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<塚崎正子先生のプロフィール>
お茶の水女子大学文教育学部外国文学科英文学(当時)卒業。電気メーカーに入社後、フリーランス翻訳者となる。移動体通信、コンピュータ、医用機器を中心とした分野に関する各種マニュアル、学術論文、契約書などの英日/日英翻訳を手がける。アイ・エス・エス・インスティテュートでは総合翻訳科・基礎科1&2レベルを担当。

 

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| ISSインスティテュート創立50周年記念 | 09:00 |

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