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授業体験レポート:2019秋【中国語編】第6回 「新春伊始、我已經覺得不妙了耶(新年早々、やばい気がするぜ)!!!」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポートをお届けします。

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皆さま〜!新年快樂(明けましておめでとうございます)〜!
新年一発目のレポートは、福袋よろしく、いつもより多めに具体的な学習内容に触れております〜!
それでは早速、行ってみましょ〜!

 

【十一回目】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等
今は亡き、中国のとある温泉施設のパンフレットが課題でした!「水上樂園(ウォーターパーク)」や「熱海造浪(温水ウェーブプール)」など、アミューズメント感満載の単語が並ぶので、THE ひきこもり型人間の私には、文字が光り輝いて見えます…ま、眩しい…。

 

襲い来るムーの恐怖
皆さまは、「ムー」という中国独自の単位を見聞きした事はあるでしょうか…?
簡体字で「亩」と表記し、1ムーは666.7平方メートルほどの広さを指すそうですが、これを繁体字や日本漢字の「畝」と訳した場合、なんと別の単位になってしまう…かなりの曲者!日本語での「一畝(せ)」は99平方メートルほどの広さ…みたい…です…(昏倒)。
結論として、100ムーは100ムーとして訳すのが安全です!ちなみに、お金の単位で出てくる中国元も日本元に直さずそのままでOK!

 

原文を疑え!再び/違和感テスト
今回も、クラスメートからの質問で初めて気付いたのですが、原文に「拧摩(擰摩)」とあったのは誤植で、正しくは「按摩(按摩)」=「マッサージ」でした。他にも、「体检(體檢)」=「健康診断」と訳すべきところを「体验(體驗)」=「体験、トライアル」にしてしまったり…。以前にも、ついつい見慣れた単語に自動で脳内変換されてしまい、違和感すら覚えませんでした…。
そこで!こういった凡ミスを防ぎ、気付き力(?)を鍛えるため、先生が抜き打ちテストを用意してくださいました!
簡体字の「芸」は繁体字にすると、何か?……答えは「藝」ではなく「沺廖えっ、なにそれ!
非っ常〜〜にややこしいのですが、「藝」を日本漢字にすると「芸」、簡体字では「艺」と書くのです。もちろん、全く気付きませんでした。私の目は完全に節穴です。恐ろしいですね…(今更)。

 

「奇特」「奇妙」って?
それぞれを日本語の辞書で引くと、奇特は「‘段未僕イ譴討い襪気沺行いが感心なさま。D舛靴い気沺」、奇妙は「…舛靴い気沺不思議なさま。I変わりなさま。」とありました。
さて、皆さんはどの注釈が一番しっくりくるでしょうか?
中国語の感覚では、文脈によってかなり変化があるようで、今回の原文「水幕電影也很奇特(=ウォータースクリーンも幻想的です)」は、不思議かつ優れているといったニュアンスが模範解答。
個人的にはかなりびっくりしたのですが、「奇特」は珍しい様子を指すとは限らないそうです。
また、台湾留学時代に「妙だな…」という意味で「奇妙」を連発していた経験のある自分からすると、中国語の「奇妙」に「素晴らしい」などの意味が含まれている事にも衝撃です。
ついでに、中国語で「妙」だけだと「すごい、絶妙」、「不妙」だと「(状況が)まずい、やばい」になるところも、おさらいしました。

 

【十二回目】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等
課題内容は「臓器提供の意思表示カードについて」。自身が脳死または心臓停止状態と認められた場合、移植手術を望む患者さんのために、臓器を提供するかどうか?を事前に書き込み携帯しておくカードです。個人的にとても関心の深いテーマだったのですが、中訳文法の基礎や類義語でつまずく結果に…(毎度毎度同じ事を書いていてすみません)。

 

タイトルを短く!/固有名詞の扱い
今回はお手紙方式の原文ではないため、「誰宛か」や「日付」を明記する必要がありません。
段落ごとに全角2マス空けるのはいつも通りなので安〜心……と、思いきや!タイトルの原文を長ったらしく「關於臟器提供意思表示卡(=臓器提供意思表示カードについて)」などと訳してしまったので、先生のチェックが入りました。
原文は大変シンプルに「意思表示カード」でしたが、この固有名詞は既に中国語表記として「臟器提供意思表示卡」が正式名称と思っていた私は、文字を省略するべきではないと判断。しかしよくよく考えれば、中国語は簡潔明瞭が基本。本文でカードの名称や詳細に触れているため、タイトルは極力短く!「○○について」も不要!正式名称を勝手に略すのも可!が正解なのでした。

 

類語の沼、略称の謎
ネットで臓器提供に関する中国ニュースを調べていると、「捐獻」「捐贈」など、一見似ている語句が同様に扱われているのを目にします。
それぞれを単体で検索にかけても同様の話題がヒットするので、いずれも「臓器提供」という意味の「器官捐獻(捐贈)」の略称として通用していると踏んだのですが…違いました(笑)。
「捐獻」については、日本語で「献上する」「無償で(自らの物を)捧げる」の意味合いです。財産など自らの所有している物を無償で…といった部分がポイント。
「捐贈」のニュアンスは、価値ある物の「寄贈」や「寄付」に近く、例えば、新設された図書館に記念として書籍を贈るであるとか、被災地に支援金や物資を贈るであるとか、先に何かきっかけになる事象が発生している場合が多いようです。
いつもながら先生の細かな解説に感動ですが、これを質問してくれたクラスメートにも感謝!

 

・類語は続くよどこまでも
「同意」「認同」「認可」「贊同」の違いにも注目です。
「まだ国民的コンセンサスが得られていない」という原文で「コンセンサス」に相当する語句はどれでしょうか?!
実は、先生の模範解答では「共識」(合意)となっており、ネット辞書の北辞郎でも「コンセンサス」とあります。「国民」は大勢の人々を指すため、「共」(複数の対象に使われる漢字)が使われているのも納得です。
では、あえてこちらを省いた上で、代用できそうな語句とは……?「認可」(=許可する、承認する)です。
「同意」(=同意する、同感である)、「認同」(=同意する、共感する)、「贊同」(=同意する、賛成する)、これら3つの語句は意味が非常に似通っており、「合意」や「承認」とも読み取れそうなのですが、いずれも、同意しま〜す!といった個人の感情的なニュアンスが含まれてしまいます。そのため、客観的事実のみを述べたい時は「認可」が比較的好ましいのです。

 

【印象総まとめ】
さてさて、いかがでしたか?
これまでのレポートでは、教室内の空気感を重点的にお伝えしたいというスタンスゆえ、課題内容を深く掘り下げないようにしていましたが……え?いつもと変わらない?ごちゃごちゃして読みづらい?
文字数が段々減っているような?そ、そんな!気のせいですよ!
何はともあれ、授業期間もすっかり折り返し地点を過ぎました。私はいつまで凡ミスを繰り返してしまうのか。自分でも呆れつつ、皆さまにも、もうちょっとだけお付き合いいただきますようお願い致します!
それでは、本年もより良い学習ライフをお送りください!
| 授業体験レポート | 09:16 |
授業体験レポート:2019秋【英語編】第4回 「中間テスト」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語通訳者養成コース 本科2クラスのYさんのレポートをお届けします。

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新年、明けましておめでとうございます。
皆さま、清々しいお正月をお迎えのことと思います。今年の抱負はもう掲げましたでしょうか。

 

私の2020年の抱負は、「一つ一つ、心を込めてやる」です。
何事も、心を込めてやると、良いものができますよね。そしてそれが人に伝わったときに、良い効果が生まれると思っています。
逆に、忙しいからといって雑にやってしまうと、ミスが起き、後々その後始末で却って 時間と労力が取られてしまうことがありますので、今年は一つ一つのことに心を込めてやっていきたいと思っています。
ですがそのために、自分がいっぱいいっぱい になってしまわないように、できないことは省略したり、人の手を借りながら、できる範囲のことに集中したいと思います。

 

さて、授業レポートです。今回、「日→英」「英→日」それぞれの授業の中間テストが無事に終わりました。実際は全く無事ではなく、もう傷だらけですが、果敢に挑んできました!その出来は赤面するほどのクオリティーでしたが、今の自分の実力を見つめる良い機会となりました

 

第7回 日英中間テスト「18歳の選挙権」 12月7日

 

まず、試験のTopicは事前に与えられ、それに関する内容や単語を事前に調べてきます。自分の調べてきたものは持ち込みが許されています。
私は選挙に関する単語をひたすら調べました。例えば「公職選挙法改正案」だったり、「衆議院」や「参議院」など。
この分野には非常に疎く苦手意識をもっていたのですが、リサーチしてみるとなるほどと思えることが多く、意外とそこまで苦手じゃないなと思えたことが良かったです。

 

テストでは、「18歳選挙権」に関する日本語の文章が流れ、3〜4文ずつ英語にしていきます。自分の調べが足りなかったことは、「総務省」の英語を知らなかったことです。(総務省:Ministry of Internal Affairs and Communications)

講師の先生は、一連の省庁の名前は覚えていた方が良い、とアドバイスしてくださいます。特に、「厚生労働省」や「国土交通省」などは、省庁再編の際にいくつかの省庁が統合したため名称が非常に長く覚えにくいそうですが、文脈に合わせてその一部のみを言うのでも良いそうです。例えば、厚生労働省は「Ministry of Health, Labor and Welfare」ですが、医療の話に出てくる際は「Ministry of Health」 にしてしまうなどです。省庁は、授業でも度々でてきますので、自分でもリスト化して覚えようと思います。

 

一方で、単語が分かっていたとしても、文章にする難しさ、これはやる気だけではどうにもなりません。今回私はスピーカーの話す内容の幹を捉えることに失敗してしまったのですが、何を伝えようとしているのか、それをきちんと掴むことが最も重要なのだと再認識させられました。Source Languageが日本語であるにも関わらず、話の幹を掴めないこともあるという苦い経験をしました。

 

実際の通訳現場では、ロジカルでなく、冗長的で非常に分かりにくい話し方をするスピーカーも沢山いると、先生は教えてくださいます。そんな時に言葉通りにしか訳せない通訳では通用しないということです。そのような場面でもフレキシブルに対応できるようになるために、話の本筋を取り、それを違う言葉でもきちんと意味に沿った形で表現できるように普段から英語のバリエーションを試すのが重要と繰り返し仰います。

 

私もその姿勢を念頭に置きつつ、授業でやったことをやりっぱなしにせず、きちんと身に付けていきたいと思います。

 

第8回 英日中間テスト「Mobile phones and driving」 12月14日

 

英日の中間テストは、1週間前に3つのTopicsが発表されます。各々がそれらについて調べてきて、そのうちの1つが出題されます。Topicsはここ3か月以内の時事ですので、とてもフレッシュな題材です。今回の内容は、改正されたばかりの道路交通法についての記事でした。毎回その時々のニュースで試験問題を作ってくださるというのは、非常に現実味がありまるで実際の通訳の現場に入ったような感覚でした。

 

Topicが発表された後、試験直前に3分間リサーチする時間が与えられます。その時に私は、日本語で書かれたニュースを検索しました。その問題についての知識があることが一番の助けになると教わったからです。1週間前に3つのTopicsが与えられていたときには、これ(Mobile phones and driving )は絶対に無いだろうな、と高を括ってほとんど準備していませんでしたので、もうそれこそ必死な3分間でした。

 

今回の題材の中で、肝となった単語は「Text:(携帯電話で)メールを打つ」でした。日常会話でよく使われていながらも、実際に外国人と話す機会がないとあまり耳にしないText。私もここでつまずいてしまいました。ただ試験中は、いったん始まると後には引き返せません。普段の授業の「えーっと、もう一度お願いします!」は無しです。分からない単語が出てきて焦ってしまっても、そこに引きずられないように、トリプルアクセルで転倒しても演技を続ける不屈の精神が大切なのだと切に感じました。自分では踏ん張ったつもりですが、テストが返ってくるのがものすごく怖いです…。不屈の精神は、むしろテスト返却時に必要なのかもしれません。

 

試験が終わり通常授業に戻りますと、「見本市通訳」という仕事についての紹介がありました。企業が自社製品を展示し、新たな販路を見つける商談の場での通訳の仕事です。どのような人が稼働できるのか、日程や現場の様子、報酬まで教えてくださいました。これは実際に先生も昔やっていらしたそうで、現場での様子に加えて、その当時に起きたハプニングなど、面白く聞かせていただきました。

 

授業を受けていて 、先生方の実際の通訳現場でのこぼれ話を聞けるのが、ものすごくラッキーだなと思います。現場での失敗談や困ったスピーカーの苦労話など、いつも興味深く聞かせていただいています。また、これまでどのように通訳の仕事と子育てを両立してきたかなどの苦労話を聞けることで、長い目で見た時に、プロの先生方が遠い昔に一度は通った点に自分もいるのだな、と想像します。勉強をしているとさまざまなつまずきがあったりしますが、それを経験して自分なりの努力を続けていらしたからこそ、プロとして今ご活躍されているのだなと思います。

 

自分がどこまでできるのか分かりませんが、高い目標よりも昨日のテストの復習、これをきちんとこなせることを目標に、2020年も頑張っていきたいと思います。

 

皆さんの学習が、今年も実りあるものとなりますように。

 

| 授業体験レポート | 09:44 |
授業体験レポート:2019秋【中国語編】第5回 「優等生にはなれなくても、授業は楽しい。ミスも楽しい。」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポートをお届けします。

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皆さん、ごきげんいかがですか。(普段使い慣れない日本語代表)
拙い文面にもかかわらず、ご覧になってくださる方々、ありがとうございます。
なかなか思うように進歩しない自分がもどかしい一方で、授業の楽しみが少しずつ変化してきたように思います。
今回は少し、短めの構成になっていますが、よろしければお付き合いください〜!

 

【九回目】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等
我ながら、これが…錬金術か…?!と目を疑うような珍解答を続々と生み出しております。外国語から母国語に訳す方が割とすんなりいくケースが多いそうですが、自分の場合は徐々に母国語を自由に駆使する事ができなくなっている気がします(笑)。

 

・一体何を調べていたのか
知識不足を自覚しているがゆえに、調べ物を始めると止まらなくなるのですが、途中で間違いに気づけず、完全にお門違いな訳をしてしまう事が多いです。LandRover(社名)とFreelander(商品名)を混同していたり、GNSS(中国独自の衛生測位システム)とGPS(アメリカ運営の衛生測位システム)を混同していたり。
もはや中国語の間違いですらないという酷い有様ですが、こうした自分の癖を更に自覚する事も大切だな…と次に活かす事を考えてます…。(無理矢理ポジティヴ)

 

・謎の喜び
「國輪國造」(中国船は中国の造船所で建造する事)という単語で、自分はなぜか「輪」を「輸」と記述しており(繁体字から簡体字へ変換した時のミス?)、やってしまったなーと思っていたら、なんともう一人同じ解答のクラスメートさんが!インターネット受講の方なので、反応を伺えないのが残念ですが、勝手に妙な仲間意識を抱いておりました。それにしても、また新たな間違いパターンを発見してしまい、落ち込むどころか楽しくなってきちゃいますね。い、いえ、やけくそじゃないですよ!

 

“ ”「」がある理由
この日、先生から教わった瞬間に一番悔しい思いをしたのは、“ ”「」の考察についてです。
”炒魷魚”を深く考えずに「リストラ」と訳した私は、高評価を得ていたクラスメートの答えを見ても、なぜ高評価なのか気付けませんでした。彼女の答えは「クビ切り」。既に長いこと使い古されてきた単語が、なぜわざわざ“ ”で囲ってあるのか?と考え、あえて見慣れない言葉に置き換えてみる。リストラと訳すのであれば「」は外すのがベター。…という解説を耳にした時、思わず、ああああ──────!!!と声を上げて壁にもたれましたね。ショックのあまり。違和感はあったのに、なぜそれをスルーして訳してしまったんだ…と。現場からは以上です。

 

先生がおっしゃるには、採点時に問題文の中でどこを間違えたら減点するか、重要ポイントを決めていたそうです。もしかして問題を解く時も、採点側の気持ちを想像しながら解くようにすれば、大事故を防げるのでは…?!
昔、学生時代の優等生が「先生の気持ちを察すれば勉強は簡単」みたいに言っていたのは、こういう事なのかも知れないな…と、今さらになって思うのでありました。

 


【十回目】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等
心なしか、いつもより多めに「その調子!」「とても良いですよ!」と、先生の嬉しそうな声を聞けたような気がします。課題自体も、動画を見て文字起こしをするという、今までとは違う方法で取り組むものもあり、新鮮でとても楽しめました!

 

・「お酒をお届けするまで」
今回のテーマは、日本酒の紹介にまつわるものでした。「お届けする」の重点は何かと言うと、「運ぶ」「移動させる」ではなく、「商品になるまでの製造過程」なのですが、こういった些細なところでも未だに悩んでしまう自分がいます…。うっかり、独自解釈で誤った訳になってしまうのでは…と、なかなか先に進めなかったりします。が、最近は不思議なもので、悩む時間も無駄にはならないんだ、と前向きに考えられるようになってきました。寛大な心で見守ってくださる先生方のお陰だと思います。

 

・新たな目標
プライベートでも仲の良いクラスメートが、前回と今回の日中訳で特に「パーフェクト!先生に近づいてきましたよ!」と称賛されていて、なぜか自分まで嬉しくなってしまいました。これまでの人生、あまり誰かを目標にするといった考え方をせず過ごしてきたのですが、初めて自分もそこにたどり着きたい!褒められたい!と強く思い始めています。協力して問題を解き合うような事はしませんが(プライド?)、普段から言語交換を気軽にできる仲間に出会えた事はラッキーです!授業中、中国語が下手な自分の代弁をしてくれる時もあり、助かります(笑)。

 

・お米の「張り込み」
張り込みと聞くと、探偵や記者が待ち伏せしているイメージですが、精米工場での張り込みとは、タンクや釜にお米を投入する事だそうです。どうやって訳すのが正解なのかなと思っていたら、「放進去(放り込む)」といった普段よく使う動詞でOKだったようです(笑)。

 

たまに、クラスメートが調べた日本語を私に確認し、全く使ったことのない表現と知ると「この中日辞書ダメだわ」と言って笑っています。語学学習者あるあるですね。反面、現代のネット検索なら専門用語や新語も一発でわかるじゃん!という楽観視をするのも危険です。油断すると楽観死します(経験者は語る)。
先生方がいつも異口同音おっしゃっている、「ネイティヴの人が100%正解とは限らない」を救命胴衣にして、荒れ狂う誤字脱字の海を今後も漂わなければなりません。か、過酷…。

 


【印象総まとめ】
自分では、まだあまり自覚できていませんが、クラスメートたちの回答を見ると、回を追うごとに翻訳のクオリティーが上がってきているのがわかり、ライバル心を抱く隙もなく感動してしまいます
ほとんど先生に直されていない、完璧に近い訳文を読んでいると、「さすがだなぁ」と惚れ惚れし、どこか自分も励まされるような気持ちになります
対人関係で失敗してきているので、当初インターネット受講にするか迷いもありましたが、先生方の温かいお言葉を直にいただいたり、語学のマニアックな話で深夜まで語り合える友人ができた事は本当に救いです。結果的に来校する事にして良かった!と思います

 

なんだか感情論ばかりになってしまい申し訳ありませんが(いつも?)
今回の授業レポートはちょっぴりおセンチにお送りしてみました。
良いお年をお迎えください!
| 授業体験レポート | 09:06 |
授業体験レポート:2019秋【英語編】第3回 「記憶に残すテクニック」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語通訳者養成コース 本科2クラスのYさんのレポートをお届けします。

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こんにちは、Yです。授業も6回が過ぎ、中盤に差し掛かってきました。私はいつも以上に仕事に忙殺され慌ただしい時期を過ごしています。

 

皆さんも、仕事や子育てなど、さまざまなことと勉強を両立させているかと思います。プライベートでは冠婚葬祭など、時には勉強よりも優先されるイベントがありますよね。自分が立てたスケジュールよりも大分遅れてしまい、それがストレスになってしまうことも往々にしてあるかと思います。そんな時は、それはそれで腹をくくる、流れに身を任せるしかないと思っています。突発的なイベントも含めて勉強に取り組むということ、焦る状況でも逆に自分を追い込むことで成長につながるだろうと。
勉強中の身とはいえ、やっぱり結婚式には出席したいですし、おめでたい席ではシャンパンを飲んじゃいますし。その後どうリカバリーするか。それはもう、お尻をたたくしかないですね。

 

勉強を始めるといつも時間が足りないように思えますが、「ダラダラ勉強する3時間よりも、集中した1時間の方がずっと効果がある」という先生方のアドバイスから、疲れている時はまず休み、それから短くても集中して勉強する、といったスタイルで、自分なりのタイムマネージメントを探っています。
授業のあるこの4か月の間は、映画もスキーも温泉も我慢ですが、「今は英語に夢中☆」そういう時期なのです。
さて、それでは授業レポートをお届けします。

 

第5回 日英授業 11月16日

 

リテンションができない、という悩みについて」
これは、「言葉を記憶する」ことよりも、「内容を理解しているか」というところが大きいことを学びました。意味を理解していないものは、頭から消えてしまう。言葉の表面的な部分だけを留めるのではなく、文脈から何を言おうとしているのか、それをきちんと自分が理解すること、それによってリテンションは大きな差が出るということです。

 

また、そのためには通訳者自身がそのトピックの知識があることが非常に重要であり、通訳の現場に入る前には予習が必ず必要とされるそうです。多くの通訳者はトピックが毎回変わるため、いかなるトピックに対しても興味を持って調べられることが通訳者の素養である、ということを学びました。個人的にあまり興味がないことでも、興味を持つように自分を駆り立てることが重要であるということです。
これは苦手意識を持っていることに挑戦するということでしょうから、やはり壁は高く、けれど幅広く知識を持てることは、自分の見識を広げてくれる良いきっかけになると思いました。

 

次回の中間テストは選挙についてのトピックです。硬い内容で、日本語でも何を言っているのか分かりにくい、私の特に苦手とする分野ですが、こちらも腹を括って子ども新聞で知識を収集しようと思います。

 

第6回 英日授業 11月30日

 

前から訳す
文章の中で動詞を忘れないテクニックを教えていただきました。それは、主語、動詞を含む前の文を先に訳してしまうことです。先に動詞を処理することで、最後まで動詞を覚えておく必要がなくなる、という同時通訳でも使われている手法ということです。
前から訳すと、動詞や補語を頭にずっと置いておく必要がないので、その分負荷が掛からず、非常に大きい助けになると思いました。この素晴らしいテクニックは、私の頼りないリテンション力をカバーしてくれるので、早く身に付けていきたいと思います。

 

〜beforeは「その後」として訳す〜
「前から訳す」の派生ですが、beforeが出てきたときも、後ろから訳すのではなく、前から訳していきます。

長い文章になった時は、前から訳す恩恵を最大限に感じます。Beforeを「その後」や「そうして初めて」と訳し、後に繋げます。ですので、文章を訳す時はいつも前から。負荷はできるだけ少なく。これ、大事だと思いました。

 

頭の中に絵を描く
文章をリテンションするのに、頭の中でPicturize(絵を描く)することも有効とのことです。例えば、「多くの国」と出てきたら、地球儀のような絵を思い描く、といった具合です。絵は文字よりも長く記憶に残るので、なるべくPicturizeできるものはするのが良いそうです。
そういわれると、「カラーなのか白黒なのか」と、つい力が入ってしまいますが、しかしこれも慣れなのかな、と思います。
絵を描く、きちんと理解する、それは似ていることで、記憶に残ること。先生方のおっしゃることが少しずつ分かってきたように思います。毎回の授業で惜しみなく教えてくださる先生方には本当に感謝です。

 

さて、これを実践すべく、また迫りくる今週末の試験に向けて一心不乱に頑張りたいと思います。この季節、皆さまくれぐれも体調管理には十分お気を付けてお過ごしください。試験が無事に終わって、楽しいクリスマスを迎えられますように。それでは!
| 授業体験レポート | 11:27 |
授業体験レポート:2019秋【中国語編】第4回 「欲速則不達(急がば回れ〜)!!!」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポートをお届けします。

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皆さま、お久しぶりです!(※隔週です。)
挨拶だけは元気が良いと定評のある私ですが、先週、深圳に住んでいる親戚と日本で何年かぶりに顔を合わせまして、その際ウケを狙おうと中国語で挨拶をしたら「え?なんで?(怪訝)」と言われました。反省しています。

 

日本人同士で日本語以外の会話をするって、やっぱり落ち着かないものなんでしょうか。相手が中国語を話せると知った途端、喜びに我を忘れて暴走してしまう自分は、確かに空気が読めませんが…(自覚あり)。

 

謎の近況報告で皆さまと侘しさをシェアしたところで、今回も授業レポートやっていきまーす!

 

【七回目】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等
この日は、課題の原文で取り上げられていた都市「アモイ(廈門/厦門)」を語る上で必要不可欠な知識を補えるよう、先生が資料を用意し時間を設けてくださいました。その背景である中国の歴史や制度についても自分がいかにリサーチ不足だったかを知り、早々に後悔…(毎回同じような反省レポートを書いている気がしますが…)。

 

知識は力なり
「農民工」(農村出身の出稼ぎ労働者)、「民工潮」(農民工が都市へ大移動する事)といった単語を始め、昔からアモイや金門島が台湾との通商圏として栄えている事、中国では戸籍が2種類に分かれている事、それによる問題点や、義務教育法が改正されてからのメリット、デメリットなど、初めて知る内容ばかりでしたが、先生がひとつひとつ丁寧に解説してくださいました。他の先生からも教わった「知らなくても良い、とことん調べる事が大切」という教訓が改めて身に染みます。次こそは、ちゃんと調べよう(毎回思ってるはずなのに…妙だな…)。

 

・「近日」は過去?未来?
日本語での先入観を疑わなくてはいけない、とわかっているはずなのに、うっかりやってしまう癖も抜けていません。「話題の○○近日公開!」「近日中に伺います」のように、多くはこれから起こる事を表す「近日」も、中国語では起きたばかりの時期を指すと知り、自分の詰めの甘さを痛感。逐一調べるべきでした。それにしても「近年」は過去っぽいのに、なぜ「近日」は未来っぽく感じてしまうのか…?日本語の謎は深まるばかりです。

 

最大の敵は自分
固有名詞は訳さないのが鉄則ですが、「城市職業學院」を「職業訓練学校」と直してしまったり、「思明區都市ボランティア協会」と直訳して良いところを「町のボランティア協会」と意訳してしまったり、住所の「社區」をどう訳すか考えあぐねた結果、なぜか省いてしまったり…。そして唯一、クラスで自分のみが「設有(設置している)」と「沒有(存在しない)」を見間違えたまま訳すという意味不明すぎる大ミス。もはや固有名詞どころの騒ぎではない。一体今まで何を学んできたのやら…と呆然としていると「私もよくやるよ!」と、すかさずフォローを入れてくださる先生……さすがです……。

 

誰が誰に向けて書いているのか
セールスなのか、お手紙なのか、新聞なのか……中国語の文脈や言い回しを判断するのも不得意です。
日本語ほど細かく尊敬語や謙譲語がないため、状況把握に手間取るのかも知れませんが、早く原文を忠実に読むコツを掴みたいです…。

 

・句読点は変換OK
以前にも、句読点の移動や変換はしても良いと教わりましたが、クラスメートの方の実例を見て「こういう事か!」と納得。とても勉強になります。テクニカルに鉤括弧を駆使した長文和訳にも感動。

 

・「城中村」
元々あった農村の周りが都市開発されていき、建ち並ぶ高層ビルの中にぽっかりと村がある様。
本レポートの冒頭挨拶で触れた(?)深圳も、急速な都市発展が進み、城中村が点在しているみたいです。

 

【八回目】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等
この日は、授業終了後にクラスメート全員で「初顔合わせ(*)」の予定がありました。先生もウキウキと楽しみにしていらっしゃる様子で、心なしかいつもより授業を進めるスピードが早かったような…(笑)。教材の内容は、いつにも増して情報量が多く、特に類義語の比較、例文、解説はとても参考になりました!
*先生、通学生とネット受講生がウェブ経由であいさつしました。

 

・格式(文章のフォーム)のおさらい
基本的な中国語作文のルールとして、今回復習したのは「お手紙」や「お知らせ」のフォームです。
日本人の我々は油断しがちなところだと思いますが、相手先の名前の後ろに「:」を付ける、段落の一行目は全角スペースを2マス空ける、日付や差出人の名前は文末に持って来る…といった、独特の形があります。一見覚えるのは簡単かも知れませんが、「お知らせ」の場合のタイトルや、宛名に付ける敬称で毎回悩みます。(と言いつつ、日本語のフォームすらマスターしていませんが…。)

 

似懂非懂
固有名詞の沼再び、です。全く知らない単語であれば、迷わず解決するまで調べるのですが、中途半端に知っていたり、訳すべきか訳さないべきか悩んだ時、つい語感や既にある知識で意味を理解したような気持ちになってしまいます。先生が「翻訳の時に一番恥ずかしい事は、似懂非懂(わかったようなわからないような状態)」とおっしゃった際、まさにそれが自分の弱点だと思い、ハッとしました。原文を理解する事は、原作者に寄り添う事。人の気持ちを理解する上で、常に自分を過信しない事が重要なのですね…(自らハードルを上げまくっていくスタイル)。

 

クラスメートからの学び
「(概念または思想)の原点でもある○○」という日本語の中訳を見ていくと、見事にクラスメート全員バラバラの回答だったのが印象的でした。いつもは、いくつか同じ単語がかぶっていたり、長めの言い回しで解釈が異なっていたりする事はあるのですが、「原点」のたった一単語だけで「起點」「原點」「基礎」「基本理念」「初心」これほど個性が出るとは思いませんでした。マンツーマンの授業では得ることの出来ない、別角度からの考察にはいつもワクワクします。添削内容についてここでは伏せますが、先生の模範解答は「根本」「根源」「基本精神」でした。

 

基礎科の意義
先生は、生徒それぞれに合わせた解説と、それぞれの良さを尊重した添削をしてくださいます。
現時点での訳文を基準に、より自然な文にするにはどうすれば良いかを一緒に考えたり、生徒からの意見にも「ひとつの考え方」だと理解を示し、可能性を狭めないようにという配慮を感じます。

もちろん、プロの翻訳家の方々は、個性を出さないよう訓練をしていらっしゃると思うのですが、基礎科ではそうした部分も評価してもらえる特典(?)があるのかも知れません。

 

・類義語コーナー
日本語ネイティブが間違えやすい、中国語の類義語集をまとめていただきました。
ちなみに類義語の中国語は「同義詞」や「近義詞」と言います。今はネットでも類義語検索サイトが多く存在しますが、やはり信憑性が不安になる事もしばしば。そんな時も、先生を頼れるのは生徒の特権ですね!

 


【印象総まとめ】
翻訳のお仕事をするためには「一般教養は元より、広い知識を得なければ務まらない」とわかっていながら、調べ物をする際の探究心が足りていない事が改めてわかりました。プロの方々は、日頃からこうした努力を怠らずに一人で原文と戦っているのだと思うと、畏敬の念を禁じ得ません。

 

言葉は常に生きていて、絶えず変化しているものである以上、細かな正誤判定も難しく、美しい言葉と感じる基準も人によって様々です。数学のようにあらかじめ明確な答えはなく、「間違いではないもの」の中から「より共感と賛同を得られる答え」を探し出すのは大変ですが、今はとても楽しいです。

 

焦っても空回りばかりしてしまうかも知れないので、マイペースでも成長できるようにやっていこうと思います。

 

何かと要領の悪い私は、昔から「想太多了」(考えすぎだよ)「慢慢來」(ゆっくりね)と、色んな方に気遣っていただいていました。
僭越ながら、皆さんも学習に煮詰まった時には、是非この言葉を自分にかけてあげてほしいなと思います。

 

ではまた次回!
| 授業体験レポート | 09:41 |
授業体験レポート:2019秋【英語編】第2回 「Public Speaking の大切さ」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語通訳者養成コース 本科2クラスのYさんのレポートをお届けします。

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こんにちは、Yです。第2回目の授業レポートをお届けします。

 

まずはクラスメートのご紹介を。今期、私が受講している本科2のクラスには、翻訳のお仕事をされている方や、海外出張でエグゼクティブ通訳をされている方など、既に英語を使った仕事を生業にしていらっしゃる方たちがいます。そのようなクラスメートたちは、ISSで学んだことがすぐに実践に生かせる環境にあると思いますので、正直とても羨ましいです。また、素晴らしく発音の綺麗な方もいて、日本人でもネイティブの発音に近づけることができるのだな!とインスパイアされます。

 

クラスメート同士は、タフな授業を一緒に取り組んでいるだけあって、徐々に「みんなでなんとか頑張っていこう!」といった雰囲気になってきています。それぞれが自分の癖や足りないところを改善しようと努力していて、授業のたびにその頑張りが見えるので、私も良い刺激を受けています。ISSが用意してくださったメーリングリストを使ってテスト情報の交換などもでき、少しずつ良いチームワークが生まれてきているように感じます。通訳クラスというと、個人主義の下剋上(?)といったイメージがあるかもしれませんが、私のクラスはアットホームな雰囲気ですので、居心地の良さを感じています。

 

さて、それでは授業のレポートに入ります。

 

第3回 日英授業 11月2日

 

前回の教材の復習を録音することから始まりました。挨拶のスピーチが2つ。先生は、自分の声を録音したものを聞いて、自分の癖を直そうとすることが重要だと繰り返しおっしゃいます。

 

最低3回は聞くこと。そして自分の癖をしっかり認識する。

 

人の耳に届いている自分の声というのは、普段自分が聞こえている音よりも、少し高いそうです。本人は低音の魅力で迫っているつもりでも、実は案外そうでもなかった、なんてことも(!)実際、私も家で自分のパフォーマンスの録音データを聞き返しましたが、驚くほどトーンが高く、そして甘ったるい。消え入りそうな虫の声に、気恥ずかしい、何だかくすぐったいような感覚にとらわれました。人に聞かせるには、少し低めの声で話すのがポイントのようです。聞きやすく、相手に安心感をもってもらえるデリバリーも、やはり通訳技術の重要な要素ということです。

 

自分の中では、オーディエンスに「聞いてもらう」のではなく、「聞かせる」姿勢で臨もうと思っています。学生時代に演劇で学んだことにも通じるのですが、「観てもらう」のではなく、「観せる」。ただ気持ちをそう切り替えただけで、自分の演技の枠が外れ、大きく脱皮できたことがありました。自由に、自分らしく自信をもってやるには、そんな心の在り方で、できないこともできてしまう魔法がかかるような気がしています。

 

先生は、文を訳す時にいくつものバリエーションをもたせることが重要とおっしゃいます。例えば、「更に」や「また」という日本語は、Additionally, Besides, Furthermore, はたまたWhat’s more, What’s better, What’s worseなど、とても多くの表現に置き換えられます。これらを使い分けることができるように、自分の引き出しを増やすことが大事ということです。

 

また、文の主語を入れ替えて、能動態と受動態、どちらの文体でも言えるように練習し、常に頭を柔らかくしておくことも必要とのことです。確かに日→英では、とっさに主語に目的語を持ってきてしまうこともあります。自分の口から予想外の言葉が飛び出してしまったとき、どうにか体勢を整えて着地できるように、能動態、受動態どちらでも文章を作れる柔軟さがあると良いと思いました。

 

第4回 英日授業 11月9日

 

今回の授業では、教室の前に1人で出て、前回の教材の復習を皆に披露しました。そして良かった点、改善した方が良い点をクラスで話し合います。少人数のクラスではありますが、やはり人前に出てパフォーマンスを披露するというのは少なからず緊張感があります。

 

Ladies and gentleman. It is my pleasure to say very warmly to all of you “Konnichiwa”.

 

この出だしの一文、皆さんはどんな風に訳されますか?
「皆さまこんにちは、本日は皆さまとお会いできまして心より嬉しく思っております」とするか、「皆さまに一言ご挨拶申し上げたいと思います」とするか。他にも様々な訳があるかと思います。しかしここでのポイントは、「こんにちは」という言葉を通訳者が含めるべきか敢えて含めないか、というところです。話し手が日本語で「Konnichiwa」と話しているのだから、すでに聴衆に伝わっている、そこを敢えて通訳者が伝えなくても良いのではないか、という考え方もあるということを教わりました。

 

細かいことのようですが、こういうところに、通訳者個人のスタンスが現れるのだと思います。現場の空気や、どのような聴衆か、ということも多分にあるかと思います。何が必要で何が必要でないのか、そういうセンスが必要とされる仕事ということに、通訳という仕事のカラーを感じます。クラスメートの発表は、自分の訳とは異なる部分も多く、多くの気づきがあります
また、プレゼン中「失敗したな」と思ったときに、「マズイ!」という表情を出してはいけない、ということも気づきの1つです。失敗したことがあからさまにオーディエンスに伝わってしまうため、堂々と、失敗を失敗と気づかせないくらいのどっしりとした心構えがあると良いようです。つまりそれが、プロの気概ということなのでしょう。

 

Public Speakingの技術を磨くことの大切さを、今回の2つの授業で学ぶことができました。私は、まだまだ到底通訳者らしくない、甘ったるい自分の声を少しでも克服するために、今夜も欠伸をしている愛猫の横で猛特訓です。
| 授業体験レポート | 09:03 |
授業体験レポート:2019秋【中国語編】第3回 「私は本当に日本人なのでしょうか…」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポートをお届けします。

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前回のレポートにて「クラスメートが抱く疑問を代弁できる救世主的存在になれれば」などと生意気な記述をしておきながら、早々にフラグ回収です。学習云々以前に、人としてやってはいけない事をやってしまいました…。五回目にあたる中日の授業、なんと自己管理不足による無断欠席。論外中の論外。復習の際にも利用していたインターネット授業動画の存在に、改めて救われた気持ちです。通学している生徒も、授業動画で何度も内容を確認できるのが翻訳コースの凄いところです。首の皮一枚繋がりました。以後気をつけます…。

 

【五回目】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等

 

前回出た課題は、とある動物番組で使われていたナレーションのセリフを訳すというもの。「動物好きだし正解できるかも♪」という、意味不明な自惚れが脳裏をよぎりましたが、結果は誤訳だらけの大惨敗。原文の背景を忠実に理解する力がまだまだついていない事を再認識しました。海外の動物番組を字幕で観ているからと言って、油断してはいかんぞ!過去の自分!

 

翻訳で学ぶ思いやり
一度に字幕をどれだけ表示できるのか、基本的なルールについて教えていただきました。画面上に二行まで、一行につき14文字前後まで、1秒に約4文字程度まで…といった数量・時間の制限や、「、」「。」「──」等の記号は使えない代わりに、多少耳慣れない難しい漢字が使える、といった特徴です。恐らく例外も存在するでしょうし、中日訳以外でのルールはまた異なると思いますが、吹き替えも字幕も、視聴者へ無駄なく自然に伝える配慮がされている事に変わりはありません。普段から蛇足や飛躍のオンパレードである自分に呆れつつ、翻訳から思いやりの心を学ぶのでありました。

 

惑わされがちな漢字世界
中国語と日本語の学習者がぶつかる壁のひとつ。それは、全く同じ漢字でありながら、使い方が微妙〜に異なる単語です。クラスメートが先生に質問をしていて、はっ!と気づいた一例を挙げてみます。「観賞(觀賞)」は、中国語・日本語共に「見物する、目で見て楽しむ」という意味がありますが、中国語で「觀賞猴子」と言っても、日本語では「サルを観賞する」とはあまり言いません。動物観賞、桜観賞、ホタル観賞、観賞魚…こうした日本語がある一方で、なぜサルは観賞しないのか。はっきり答えられない私は、果たして本当に日本人なのでしょうか。余談ですが「鑑賞(する)」の中国語は「欣賞」です。

 

・本末倒置(本末転倒)
中国語では度々、同じ単語を繰り返し使う場面を目にします。日本語では重複を避けて表現する事が多く、和訳の際にも「サル」が文中に何度も登場しないよう、「彼ら」に替えてみたり省略してみたりと工夫をするのですが、これがまた難しい!余計な解釈を足さないように注意しながらも、直訳で伝わりにくい部分をどのように補うのかが鍵になるのですが、自分の場合はまだそのレベルにまで頭が回らず大混乱。段落などを勝手に改変してしまわないようにと気を取られすぎて、原文の意味自体を真逆に捉えてしまったり(どうしてこうなった)と四苦八苦しています。

 

ネットの中日辞書「北辞郎」を駆使せよ!
以前にも教わったのに活かせておらず反省…今ではこれ無しで翻訳できない程、頼ってます。

 

・「犠牲」の捉え方が違う!
中国語→正義のため命を投げ打つ
日本語→(意志と関係なく))命を奪われる
これもクラスメートからの指摘で学びました!

 

・神農、百草を舐める
様々な野草を食し、その効能を調べて世に広めたと言う伝説上の人物「神農」。医療発展のルーツとも言われるお話だそうです!

 

などなど、盛り沢山。
最後はいつもの「どこか変な日本語コーナー」(すみません勝手に名付けました)。中国語ネイティブのクラスメートの出す正解にいつも感心しっぱなしです。私は本当に日本人なのでしょうか…。

 


【六回目】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等

 

こちらの授業でも、恐ろしいまでに誤訳している自分に驚きました。驚きを通り越してドン引きです。まず、あれほどタブーだと自身の授業レポートでも書いたはずの段落(項目数)の改変。一体どう訳せば良いのかとパニックになり、前後の項目を混合して訳すしかない!と思い込んでしまった自分に思いっきり喝を入れ たいです。混合できるどころか、そもそも全く意味が違う単語だったというオチでした…。

 

・常に説明不足
日本語は曲者だなぁと毎日のように思い、過ごしていますが、「運転後」という言葉に含まれる動作はいくつあるか?という問題に悩まされたのはこの日が初めてです。中国語で運転は「開車」、その後ならば「後」なので「開車後」が運転後なのでは?なーんだ簡単!とは、なりません…。なぜなら「運転後」という日本語には、「運転し終わって、車を止めたその後」が全て含まれているため、「停車後(車を止めた後)」と中訳するのが正解なのです。含まれる動作の最後に何をしているか、を意識することが大切なのです。日本語は動作の略された単語が多いのです。ニホンゴ、大変、なのです…。

 

孤独な戦いをしないで
他のクラスメートがしないような、ダイナミックな間違え方をよくします。その度、先生は「独創性がある」とフォローしてくださるのですが、翻訳はあくまで翻訳であり、原文を尊重しなくてはいけない、個性は出すべきではない、と自分でも認識しています。にも拘らず、ひとたび自分の中で訳の矛盾や違和感が生じると、うまくまとめる事ができずに暴走してしまいます。先生曰く、「今は一人で悩まないで。いつか翻訳家として一匹狼になったら、誰にも相談できなくなる。今はたくさん相談して力をつけてください」と、温かいお言葉…。がんばります。ちなみに、中国語で一匹狼は「單槍匹馬」と言うそうです。ヒヒン。

 

・授業の進め方
先生のお話は8割くらいが中国語なのですが、ふと「もし聞き取れない方が居たら教えてくださいね」と日本語でおっしゃいました。以前、生徒さんに中国語のヒアリングが苦手な方が居たのだそうです。自分も、聞き逃したところは動画で何度も確認するようにしていますが、やはり不安な時は先生に直接お願いしようと思います。昨日気づいたのですが、授業動画は再生速度も選べるようになっているのでとても便利です (気づくの遅い) 。

 

・中性的
中国の人名では、漢字の持つイメージによって男女が判別できたりもしますが、最近ぱっと見ではどちらかわからない中性的な名前が増えているそうです。

 

・今までのおさらい
一般人が対象の注意事項は専門用語を避ける、句読点の使い訳に気を付ける等、習った事のおさらいなども忘れずに!

 

・婉曲法について
身体障害(中国語:殘疾)を中国語で表す際は「殘」という字を避けるそうです。日本語では「害」という字をひらがなにする配慮がされていますね。

 


【印象総まとめ】
先生方は、クラス全体のレベルによって臨機応変に教材を選んでくださっているようです。一般的な学校のように、始めに決められた内容とスケジュールで授業を進めるのではなく、こまめに生徒の声を聞き、課題の回答なども参考にしながら対応していただけるので、安心感が違います。言語は、時代と共に変化し続ける特性上、生の教材で学習するのが望ましいとされているため、いつも先生方が、我々のために苦心して問題を作成してくださっています。非常にありがたい事です。

 

また、翻訳で原文の魅力をそのまま伝える為には、訳者の技術だけではなく、人間的魅力が絶対不可欠だという事も、強く感じます。翻訳したものによって、受け手に不快感や猜疑心を与えないよう心がけるというのは、ある種、心理学に通ずる部分があるように思うのです。翻訳って奥深いですね。

 

授業中、母国語の疑問を母国語で解決できず、中国語ネイティブのクラスメートと首を傾げながら、互いに「私は本当に日本人(中国人)なのだろうか」と笑い合う機会が増えてきました。
この授業レポートもこれで良いのか?と疑問を持ちながら、今回はこれにてお別れです!
またお会いしましょ〜!

 

| 授業体験レポート | 09:55 |
授業体験レポート:2019秋【英語編】第1回 「学べる環境に感謝」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!それでは、英語通訳者養成コース 本科2クラスのYさん、よろしくお願いいたします。

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はじめまして、Yと申します。本日より、英語通訳者養成コース本科2の授業レポートを担当させていただきます。クラスの雰囲気や学んだこと、日々の学習方法などについてお伝えしていきたいと思います。通訳クラスにご興味を持っていらっしゃる方の参考に少しでもなりましたら幸いです。

 

まずは簡単に自己紹介を。私は医療関係の管理部門で働いております。職場で英語を使う機会はほとんどないのですが、大学生の頃から英語が好き、海外が好き。長期留学の経験のない私ですが、いつか仕事で英語を使いたい、海外で羽ばたいてみたい!大使館の素敵なレセプションにお呼ばれされてみたい!そんな淡い想いを抱きつつ、英語を勉強してきました。これまでは英会話学校に通う日々でしたが、もっと英語力をブラッシュアップさせたいという気持ちが強くなり、通訳学校に興味を持ち始めました

 

ISSの体験レッスンに初めて参加してみると、「通訳って面白い!!」心の底から熱い想いが込み上げてきました。その時の講師の先生が、今回私が学ばせていただいている本科2クラスの英日担当講師です。

 

英日、日英ともにお二人の熱心な先生に、厳しく楽しく教えていただいています。中々理想通りのパフォーマンスができないこともありますが、英語が好き、話している時の感覚が好き、シンプルにそういう気持ちがベースにあって、これまで続けられています。そして自分の力を伸ばすために、今やるべきことを与えてくれる環境に感謝、です。

 

さて、それでは本科2の初回授業について、レポートさせていただきます。

 

日→英授業のオリエンテーションで教えられたこと。

 

心 得

 

授業は、日々の勉強の腕試しの場。週1回の授業をただ受けるだけでは、プロの通訳者にはなれない。学校以外での勉強が主であり、毎日続けていくことが不可欠。相当な学習量が必要であり、勉強は死ぬまで続きます・・・

 

「通訳に必要な3つの能力」
 純粋な語学の能力(語彙力・文法力)
 Speaking能力(Delivery:大きな声で、ハキハキと。スピード感、抑揚、間合いなど)
 Topicに対しての知識力

 

先生のおっしゃるには、通訳は単なる言葉の置き換えではダメ。話し手が本当に何を伝えたいのか、その概念を理解して自分の言葉で伝える。それが通訳の仕事。

 

初回の授業から、心に響くことを教わりました。先生は、実際の通訳現場でのこぼれ話をしてくださり、とても興味深いです。逐次通訳の演習では、まず日本語の音声が流れ、止まったところで1文ずつ英語に訳していきます。生徒は順番に当てられ、皆、緊張の中、頭を必死にフル回転させます。

 

生徒一人一人のパフォーマンスには厳しいですが、とてもユーモアのある先生です。

 

続きまして、英→日授業のオリエンテーションで学んだこと。

 

『必ず進級する!プロになる!』という意気込みで頑張る。通訳者をめざしていない方にも必ず役立つ授業」

 

先生は、初回から一気に生徒のモチベーションを上げてくださいます。何故なら、教えることに対するパッションをひしひしと感じるからです。

 

授業の下準備は、テーマごとの手作りのプリントなど、こちらが驚くほどしてくださいます。そして同時に、課題もたっぷりと与えてくださいます。先生の授業は、単語力を付けることに主眼がおかれているため、単語テストの勉強量は相当です。先生が選んだ英語の記事が2枚配られ、各自で単語の意味を調べてきます。1枚で60〜70の単語を辞書で調べ、発音、アクセントとともに覚えます。記事の文脈に合った意味で回答しないといけないため、きちんと訳す必要もあるのです。更にDHC出版社のニュース英語のキーフレーズ8000からも出題されます。

 

また、リスニング力を上げるためにディクテーション用の教材もいただきます。日本人の、帰国子女ではない私がネイティブの英語を聞き取れるようになるには、これを一生懸命やる!それがリスニング力を上げる近道だということです。シャドウイングも繰り返し行えば、効果は倍増!

 

授業の復習もありますので、すべての課題をこなすためには毎日2〜3時間の学習時間が必要とのことです。それだけの時間を取るのは簡単なことではないですが、時間が限られているのはみんな一緒。その中でどう工夫するか、それが大事なのだと教えられました。

 

「目標は高すぎず、遠すぎず!!」

 

「高すぎる目標、無理のあるノルマは結局自分の首をしめることになる。自分のできる範囲の目標を立てることが大事。何年か先の夢を語る前に、次回の授業までの課題を着実にこなそう。10分あったら勉強できる!」

 

とにかく、やるしかないです。幸い、私には片道1時間の通勤時間があります。これを最大限に活用し、次回の授業では最高のパフォーマンスを!!・・お披露目できるよう、なんとか頑張りたいと思います(汗)。

 

目の前にやるべきことがあり、それをただひたすらに頑張れるということは、ものすごく幸運なことなのかもしれません。

 

| 授業体験レポート | 09:26 |
授業体験レポート:2019秋【中国語編】第2回 「茅塞頓開!學無止境!(目から鱗!学びの道に終わりはない!)」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポートをお届けします。

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さぁ、やって参りました2回目の授業レポート!
初回は、緊張のあまり内容を詰め込みすぎてしまった感があるので、やや反省。
以降は簡潔に面白く読みやすくするぞー!と、意気込んでいます。が、早くも挫けそうです。
真面目なレポートを書こうとすればするほど、適切な言葉選びで延々迷ってしまい、多少ふざけても良いかな?なんて開き直ると、元々ふざけた性格のせいで言葉遊びに時間を費やしてしまうのです。我ながら極端!しかも中国語と関係ないところで悩んでどーする!

 

意味不明な前置きから始まりましたが、読者の皆さまにお知らせです。
今回からの変更点として、文中に登場する中国語は繁体字に統一しようと思います!
理由は、自分が繁体字ファンだからというわがままと、簡体字より日本の漢字に近い繁体字なら、中国語未学習の方にも若干親しみを感じてもらえそう…というわがまま(その2)です。

 

【第三回】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等
いつもニコニコと弾むような声でお話しする先生です。クラスメート一人一人の回答を「よくできました!」「すごい!よく知ってますねー!」と、高らかに賞賛してくださいます。自分の番が回ってくると、嬉しいような恥ずかしいような気持ちで、ついニヤニヤしながら時間が過ぎていきます。

 

・初っ端から犯した禁忌(気づき)
課題内容は、辞職願と留学志望理由書の和訳でした。辞職願は日本語ですら本物を見た事がなく、そもそも知識不足な点が多かったのですが、一番の失敗は段落移動です。原文では、ポジティブな思い出話から辞職理由の流れで書かれていました。が、そのままだと思うように訳せず、「日本語は終わり良ければすべてよし精神があるから、ポジティブな文を後半にするべきなのでは?」と、段落位置を逆に改変してしまったのです。クラスメートの皆さんは、きちんと原文の形を崩す事なく訳されていました。

 


・初っ端から犯した禁忌(解説とフォロー)
先生によると、翻訳のお仕事をする場合、段落移動をする事は好ましくないそうです。何故か?
翻訳の任務完了後、依頼元には必ず原文と訳文をチェックする方がいらっしゃいます。その際、段落の移動など過度に気を回し過ぎた箇所は、「翻訳し忘れたのかな?」と誤解させてしまう可能性があるとの事。誤解のまま、チェックする方が翻訳し直してしまい、二度手間を生む危険性すらあります。恐ろしすぎる!
しかし、そんな自分に、先生は明るく「あんまりサービスしすぎなくても大丈夫よ〜」と笑ってフォローしてくださいました。失敗を「サービス」と表現していただいたのは初めてです(笑)。
ちなみに、段落ではなく一文の中で語順を変えたりするのはOKだそうです!

 

続々!自分にはなかった発想
クラスメートの皆さんの回答を見ていく中、各々の語彙力に目から鱗の連続でした。
「公司的工作氣氛很好」は「職場の雰囲気が良い」といった訳以外に「風通しが良い」と表したり、「為中日兩國的醫學交流盡出一份力量」は「日中間の医学交流に尽力したい」以外に「日中の医学交流への貢献の一端を担いたい」という訳があったり。更に驚くべきは、そのテクニックを中国語ネイティブの方が披露しているという事!もちろん、日本語ネイティブの方からも学ぶべき部分が多く、感嘆の声を上げるばかりでした。

 

その他
・記号は縦書きも考慮して置き換える(「:」「;」「“”」は使えません)
・修飾語訳すのか訳さないのか問題(「濃厚的興趣」は、どんな関心?)
・虫偏のナゾ(中国語は、二足四足の動物と魚以外は全部虫扱い?!)
・おもしろ和訳コーナー(「粗糙皸裂」の日本語とは?)

 

和訳の授業ではいつも後半にバラエティ豊かなクイズコーナー(?)も用意されています。
遊び心ある内容に緊張がほどけきってしまい、つい関係ない話に先生を誘導してしまう時があるので(おしどりはオスがメスを取っ替え引っ替えだから、全然おしどり夫婦じゃないとか)、そのへん自重するよう気をつけます。はい。

 

 
【第四回】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等
こちらも明るく優しい先生です。きびきびと授業を進めながらも、「質問はどんどんして!」と、常に受講生が不安を抱いてないか気にかけてくださいます。基本的に中国語で進んでいきますが、時折日本語でも細かく解説が入るので、英語ができない自分としては非常にありがたく感じます。
(※余談ですが、中国語を学ぶための留学先で初級クラスに入ると、教科書の解説がほぼ英語のみで構成されているのです。よく考えれば当然の事なのですが、意外な伏兵に苦しんだ記憶が蘇ります…。)

 

・開場白で知識吸収
授業開始と同時に、先生から10月の異名について問いかけがありました。
より文学的表現をしたいと思った時、一般用語ではない単語を知っている事がいかに大切か、というお話です。日本語で10月の異名は「神無月」がありますが、中国語には「金秋十月」があり、これと一字違いの日本語「錦秋十月」も存在します。
更に、なぜ中国では「金」が、日本語では「錦」が選ばれているかを掘り下げ、感覚の微妙な差についても学ぶ事ができました。「文筆(文体)」を「文才(文章センス)」あるものに進化させるための「開場白(オープニングトーク)」は、楽しいおしゃべりに見せかけて、しっかり知識が身につく時間です。

 

質問する大切さ
学生という立場になると、つい受け身になり、授業を妨げないようにと委縮しがちです。まして、通学している自分たちだけでなく、録画された授業風景を視聴する受講生もいると意識してしまうので、思い浮かんだ質問を飲み込んでしまう事もあります。そんなうじうじした自分の気持ちを、仲良くなった中国ネイティブのクラスメートが打ち砕いてくれました。その人はとても謙虚で温和な性格なのですが、素直に感じた疑問を口にし、改めて考える機会を作ってくれます。自分も、ネット受講のクラスメートが抱く疑問を代弁できる救世主的存在になれれば理想的なのですが…、高望みしすぎですね。身の丈考えます、はい。

 

・学びのロマン
授業の最後、先生がおっしゃった「學無止境」の成語(四字熟語)に、ちょいと既視感。
自分は「活到老學到老」という大好きな諺があるのですが、あろう事か、今までずっと双方の意味を履き違えて覚えていました(笑)。

 

學無止境
→習うは一生。学びに終わりなし。

 

活到老學到老
→学ぶのに遅すぎるという事はない。老いてからも学ぶべきものがある。
 
どうですか?似てませんか?混同するのも無理はないでしょう?!(鼻息荒く同意を求める)
この世のすべてを知り尽くす事はできない。
学問に限らずあらゆるジャンルで、また自分の年齢や肩書きを問わず、知識を蓄える事に終わりはない。
なぁ〜〜んてロマン溢れる言葉でしょう!シビれますね。

 

その他
・類義語リスト(「尤其/特別」「蔓延/擴散」etc.)
・「對/對於」は用法に注意(実は使いどころが違う)
・翻訳時、重複を削る作業で必要な意味の見落としに注意
・日本語ネイティブが陥る作文の癖(動詞を抜きがち、口語文になりがち、語順ミスetc.)

 


【印象総まとめ】
単純な答え合わせや解説のみで進めるのではなく、明るい空気を作り受講生が楽しく学べるよう心がけていらっしゃるのが伝わってきます。翻訳の授業を始めてから端々で感じるのは、プロはこうした細かな気遣いができる人間力も備えているのだなぁ、という事です。むむう、果たして自分に務まるのだろうか?そんな一抹の不安を抱きつつも、まだまだ旅は始まったばかり。まずは技術を学ぶことに専念せねばって感じですね。

 

てな訳で、今回はここまで!
皆さまの学習計画も捗りますように祈っております!

 

| 授業体験レポート | 10:38 |
授業体験レポート:2019秋【中国語編】第1回 「翻訳ドキドキ体験ツアー☆いよいよ開幕」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!それでは、中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さん、よろしくお願いいたします。

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大家好(こんにちは)!この度、授業体験レポートを担当する事になりました香蕉皮(バナナの皮)と申します。
なんと、中国語翻訳基礎科クラスのレポートは今回が初だそうです。昔から作文が苦手な私は、うっかり大役を引き受けてしまった!と、矢鱈に緊張しているのですが…最終的に「船到桥头自然直」(案ずるより産むが易し)の精神で乗り切る事にしました。
拙い文面になるかとは思いますが、まだ受講される前の皆さまにとって、少なからず判断材料になるレポートをお送りできればと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。

 

突然自分語りになってしまいますが、私は「中国語が好き」という理由のみで台湾へ移住し、2年半中国語学習に明け暮れていた時期があるものの、根がちゃらんぽらんな人間のため、翻訳家のように高いプロ意識で言語を扱う仕事を目指すべきではない、と怖気づいていました。帰国後は語学と無関係な職場を転々とし、自身の処理能力や対人スキルの低さに心底辟易する毎日でしたが、そんな弱点が浮き彫りになっていくにつれ、過去唯一、自分で伸びしろを感じられた特技が中国語なのだと気づきました。誰かの役に立つためにも、自分を好きになるためにも、その特技を活かしてみよう、と思えるようになりました

 

しかし、講師の方々がコラム等でも語られているように、翻訳とは、語学が堪能であれば成立するものではありません。趣味で動画の字幕や歌詞を訳している時も、意味や説明は合っているはずなのに、何かが違うという自覚だけがあり、肝心の正解がわからない、という事が多々あります
人には人の乳酸菌…、もとい、翻訳には翻訳の専門知識が必要不可欠であると感じ、ISSインスティテュートさんのサイト内にある「文法知識やご自分の感性のみで翻訳に挑んでいませんか?」という一文に激しく胸を打たれ、こちらにお世話になろうと決めました。

 

はい!そんな訳で本題のレポートに参ります!(長くなってすみません)
1回目、2回目と続けてどうぞ!

 

【第一回】
日本語ネイティブの講師による中日レベルチェックテスト振り返り等

 

・初顔合わせ
お互いに「こんにちは〜」と和やかに始まります。
来校して授業を受ける生徒は、中国語ネイティブの方と私の2名ですが、先生が明るい方なので、すぐに緊張もほぐれ、談笑するように進みます。
各々が受講したきっかけや得意分野などにも触れながら、時折、先生がカメラに向かって「インターネットでご覧の方もよろしくお願いします〜」とおっしゃるので、その都度「リラックスしすぎて変な発言しないようにしなきゃ」などと考えていました…。

 

・今時の中国文芸
先生に「得意分野は何ですか?」と訊かれ、漫画などのサブカルチャーですと答えたところ、すかさず「タイムリーな話題ですね!実はちょうどLINE漫画で中国系の作家さんが増えていて、翻訳のお仕事も頼まれたりするんですよ!」と、教えていただきました。
他にも、元来中国では重要視されていなかった、推理小説やミステリー小説の分野が流行し始めていて、台湾の出版社が設けた島田荘司推理小説賞では開催四回目にして初の中国作品が受賞した、というニュースなど、生徒の関心に合わせて瞬時に知識を引き出せるのは、流石プロ!と感動します。

 

・日本語をより日本語っぽくする作業
事前に提出していた、 中日レベルチェックテストの振り返りに加え、新しく用意された問題を解きながら、和訳する時の注意点やヒントがどこに隠されているのかを教わりました。面白いと思ったのは、あらかじめ和訳されている文章を読み、どこがおかしいかを指摘する問題です。最近、ネット通販などでも目にする事が増えた「日本語だけど、なぜか違和感がある文章」に似ています。実際の観光パンフレットから引用したものもありましたが、どのように修正すれば自然な日本語になるのか、削る、足す、入れ替える等の法則を探る作業は、どことなくパズルゲームのように感じます。

 

他にも、
・ネット検索術(中国語検索に役立つ豆知識)
・中国語と日本語の特徴(和訳の際はいかに削るかが大切、豊富な表現分野の違い等)
・知らない単語は推測できる事もある(「硬密封」があるなら「软密封」もあるはず)
・日本語特有の表現に注意(中国語には「水廻り」「雪道」のような単語がない)
・カバー率の差(単語の数をいくつ知っているかで生活の何パーセントをカバーできるかというデータ)

 

などなど、盛り沢山な内容で、全て書き出す事は出来ませんが、
中国語と日本語それぞれの良さや面白い性質を再認識し、より理解を深めようという意欲が湧いてきました

 

 

【第二回】
中国語ネイティブの講師による日中レベルチェックテスト振り返り等

 

・初顔合わせ中国語Ver.
授業前に、先生も交えて少しおしゃべり。時間が来ると「我们来上课了〜(始めましょうか)」の合図で始まりました。
おっとりとした優しい口調で話される中国語に内心うっとりしながら耳を傾けていると、「有什么原因让你重新复学呢(なぜまた勉強することに決めたのですか)」と質問を受けたのですが、しどろもどろで頓珍漢な返答をしてしまいました。どこか「好きだから」という理由を口にするのが気恥ずかしかったのですが、先生は「(因为)还是喜欢?(好きだからですか)」とフォローしてくださったり、先生自身が10代の頃から語学の面白さに目覚めたエピソードに触れ、安心させるように語ってくださいました。私も、先生に安心してもらえるよう、この基礎科で技術を学んでいきたいと思います。

 

「信」「達」「雅」
清時代、思想家や翻訳家として活躍した厳復が残した言葉「信、達、雅」について、先生から解説がありました。「信」は言葉の忠実さ、信頼性を重視し、訳者が思いのままに原文の意味を変化させてはいけないという事。「達」は文章の自然さ。各々の言語が使われる環境や背景を理解し、ネイティブならではの構成にする事。「雅」は文学性、スマートさ。より文章としての美しさを求め、豊かな表現を意識する事。(書いてる側から曖昧な訳ですみません)
この3つが、翻訳で最も難しいとされる基礎概念だと知り、またそれが現代にも通用する教えであるという事実に感動しました

 

・より良い表現とは
日中レベルチェックテストの振り返りをしながら、じっくりと時間をかけて間違えやすい部分を指摘していただきました。間違いと言っても、単語の持つ意味ではなく、意味が合っていても「状況を表すには語気が弱すぎる」「字面で理解できるだけで一般用語ではない」といった間違いです。第一回の授業でも、日本語を日本語で修正していましたが、今回は中国語なのでより難しく感じました。習慣的に思いついてしまう言葉が造語だったり、方言だったり、適切でないものばかりで、自身のリサーチが甘すぎると痛感したのですが、その分新たな知識が広がるので、独特な楽しさもあります

 

他には、こんなお話も。
・表現力を高める三つの方法(\賁膕箸醗貳命佑諒限里ら違いを学ぶ 著名な文学作品を読む ビジネス用語や学問用語で言い換えた単語を覚える)
・文体の統一化(口語、書面、語気等の差をなくす工夫)
・リサーチの重要性(知らなくても、とことん調べればOK)

 

冒頭のオリエンテーションでは、「わからない事があれば遠慮なく訊いていただければと思います」「授業毎に皆さんが成長を感じられるようにしていきます」といった労いと励ましの言葉をいただき、授業中や授業終了後にも、先生自ら「質問はありますか」と気にかけてくださったので、とても心強く感じました。
あまりにもわからない事だらけで、質問を考えるほどの余裕がなかったりするのですが(笑)、少しずつ慣れていこうと思います。

【印象まとめ】
「ネイティブだからと言って母国語が完璧な訳ではない」というのは、個人的にすごく救われた気持ちになりました。中国語を学ぶ上で、度々上手く日本語に変換できない場面があるのですが、それは単に自分の能力不足ゆえの違和感だと決め付けていたからです。
見過ごしがちな問題だと思うのですが、「原文を疑う」という前提を知らずに翻訳、あるいは語学学習してしまうと、せっかく得た知識も誤ったまま覚えてしまったり、誤ったまま伝える事になってしまいます。
翻訳のプロである先生方から異口同音に「原文が完璧とは限らない」と教わる事で、より慎重に文章と向き合っていこうと思いました。(もちろん、自分の間違いにも敏感になれるよう留意しつつ…)
今回のレポートは以上です!
おつかれさまでした!

 

| 授業体験レポート | 10:19 |

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