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授業体験レポート:2018秋【中国語編】第4回 「用途に応じた訳出」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で15シーズン目を迎えています。2018年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース研究科1のAさんのレポートをお届けします。

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7回目の授業になります。
今回の授業は、ある程度ボリュームのある課題を使用した中日訳の訓練でした。課題を出された際、先生からは以前中日訳を勉強した時の注意点を何点か挙げていただきましたので、日本語ネイティブとして今度こそは!という思いで挑みました。

 

今回も前回の中日訳に引き続き「不要な箇所の省略」や「用途や読み手に合わせた訳出」について学びました。原文の文字にとらわれすぎたり、書かれている内容をそのまま表面的に訳出するだけではいけないのです。その奥に隠されている、文字には現れていない「言わんとしていること」を読み取ることで、適切な言葉の選択や表現方法に繋がります。ただ、いざ訳出になるとなかなかそのポイントに気づけなかったり、気づいたとしても少し自信がなかったりとまだ不安定感が残ってしまいます。

 

授業冒頭では、難しかった「省略」箇所や「読み取りにくかった」部分等を先生が質問することで、受講生の考え方や疑問点を確認し、「適切な訳出」へと導き、考え方のポイントを教えてくださいました。自分自身では全く気づけなかったポイントもあれば、同じように躊躇してしまった箇所もあり、クラスメイトの考え方を知ることで今後の訳出の助けになる部分が大きく、大変勉強になりました。

 

これまでの授業で何度も学んできたことですが、読み手だけでなく用途や媒体に合わせた訳出を考えると、文章の構成もまた違ってきますし、選択した言葉によって連想されるイメージが左右されますので、一つ一つの言葉の選択には責任を感じます

 

また、今回は少々政治的な内容を含む文章でした。普段 馴染みのない内容の場合、訳出する前に関連する文章をインターネットで調べて知識を入れてからとりかかることにしていますが、知識・勉強不足なこともあり訳出の足をひっぱる原因にもなってしまいました。日訳するということは多くの場合日本人が読むことを想定して訳出しますが、外国の方が読んだ場合、差別的な言葉や表現を含んでしまう事もあり、また、国際的なデリケートな話題では配慮が必要ということも学びました


8回目の授業になります。

今回は今や時の人となった「本庶佑先生」のノーベル賞受賞記者会見を題材にした日中訳が中心でした。実際は会見=会話を文字にしたものですので、言葉や質問と回答の内容が多少前後する部分もあったとは言え、文章自体に癖も無く比較的取り組みやすいと感じましたが、授業を受けてからその考えは一変しました。

 

文章を翻訳する時は、その用途や読み手に合わせて文体や語調等を選択します。今回の課題に関して言えば、私を含めた多くのクラスメイトは「自身の今後の展望」という方向性をもたせた訳出でしたが、あるクラスメイトは「後進への期待」という思いのこもった訳出でした。同じ原文を訳出するにしても、これほどまでに違う方向性をもたせることができるのかと大変勉強になりましたし、考えの至らなかった自身の未熟さを痛感しました。実際に、一つの課題訳文で文体や用法を変えた幾通りもの訳出を提出することもありますので、重要なポイントだと感じています。


また、「言葉を選ぶ」ことについてはこれまで何度も学んできましたが、今回は、日本語の癖に着目して適切な言葉を選択することを学びました。日本語は言葉の中のある一要素のみを利用して表現しようとする特徴があります。例えば、意外性を表す際に「嘘!?」と言うことがありますが、外国人は「嘘」という言葉そのものの意味のみを汲み取るため、ムッとしてしまいます。このように言語の特徴に着目することが、適切な言葉を選択する助けとなります。こうした「言葉の選択」を学ぶ時には、先生は訳例にいくつか候補を挙げながら、それぞれの場合の語調や伝わり方等の違いを教えてくださるので勉強になります。また、自身の訳出が間違っていた時には、どうしてそういう考えに至ったのかを理解する手助けにもなっています。

 

先生は以前にもお話されたことがありますが、授業はただ添削をする場ではなく考え方を学ぶ場所であることを、今回の授業でも重ねてお話しされました。おっしゃる通り、添削のみではその場限り、その場しのぎにしかなりませんから、やはりこうして授業を受けることで考え方を学ぶことは貴重な機会だと感じています。

 

 

| 授業体験レポート | 09:46 |
授業体験レポート:2018秋【英語編】第3回 「コロケーションの大切さと自己学習」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で15シーズン目を迎えています。2018年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語通訳者養成コースプロ通訳養成科1のTさんのレポートをお届けします。

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プロ科1の授業レポートもあっという間に3回目です。今期に入り、今までになく仕事が忙しく勉強する時間が取れていません…。そんな中、中間テストまで2週間を切り、だいぶ追い込まれています。

 

●第5回 日英

今回は西日本豪雨における感染症がテーマでした。具体的には、レジオネラと破傷風。もちろんどちらも名前は知っていますが、症状や感染源等、詳しくは知りません。予習はまず、破傷風とは?レジオネラとは?どうやって感染するのか?どんな症状なのか?等々という初歩的なところから始めています。

 

破傷風は傷口から感染する病気。そしてレジオネラ肺炎は、土埃の中に含まれる菌を吸い込むことによって感染します。ちなみに、破傷風は三種混合という予防注射で予防が可能ですが、レジオネラはワクチンがなく事前予防が難しいとのこと。予防法はとりあえずマスクをすることだそうなので、土埃の中作業をすることがある際は、皆様お気をつけください。

 

英語学習者の方は耳にしたことがある方も多いと思いますが、英語には「コロケーション」という、単語と単語の組み合わせの相性があります。この名詞にはこの動詞をよく使う、とかこの前置詞とこの動詞は相性がいい、等々。正直今まで予習するにあたって、あまりこの辺りを考えておりませんでした!そして、よく今までそれで大丈夫だったなと…。

 

今回は医療に関するトピックで、普段の生活で私は全く使わない内容の英語だったため、特に単語だけではなくコロケーションも併せて事前に調べなくてはいけないと痛感しました。今後は予習に組み込まなければ…。ちなみに、症状「symptom」には「experience」や「develop」、予防注射「vaccination」を受ける場合には「receive」、「have」、そして「get」も使えますが、通訳者としては「get」という単語はあまりよろしくないので使わない方がベターとのこと。

 

私が持っている電子辞書にもコロケーション辞典が入っています。重いので最近持ち歩いていませんでしたが、そんなこと言っている場合ではないので、ちゃんと活用したいと思います!


●第6回英日

実はこの回、お休みをしてしまいました。この授業レポートを書いているので、絶対に休めない!と意気込んでいたのに、大変申し訳ありません。ちなみにこの回のトピックは「Donald Trump and Russia」。CNNやBBCといった海外のニュースでは、トランプ大統領の話題には事欠きませんよね。今回は事前にこのニュースのバックグラウンドの説明が配布されており、それを読んでさらに予習をしてくることが必要でした。

 

授業のトピックとは関係ないのですが、お休みしてしまったので、私の普段の勉強についてご紹介したいと思います。

仕事をしているため、基本的には平日はあまり勉強時間が取れない状況です。そのため、1学期の授業期間中の土日は遊びに行かずに勉強をすることが大半です。

 

ISSの授業がある土曜日は、朝から学校近くのカフェで勉強(復習と予習、トレンドの単語)をしてから学校に向かいます。授業が終わってからはたいてい疲れ果てているので、まっすぐ帰り、録音した自分のパフォーマンスを聞いて毎回落ち込んで寝ます。笑
日曜日は忘れないうちに復習を行います。毎回ではないですが、ここでできるだけレコーダーで自分のパフォーマンスを録音して聞くようにしています。

 

平日は定時に仕事が終わればその後カフェで勉強しますが、定時に終わることはまずないので、基本は朝勉強しています。仕事に関する用語等の学習もあり、平日の朝は本当にバタバタです。駅まで歩きながらニュースのシャドーイング(マスクかけてます。笑)、電車の中ではトレンドの単語暗記、その後、会社近くのカフェでメモ取りの練習がてら、復習をします。さらに時間があれば、英語の雑誌(現在はほぼ読めてないですが、Bloombergを購読してます)を読んでいます。

 

会社でランチの時間はCNNを見て、会社で必要な単語や資料の学習。会社が終わった後は、電車の中でBBCやNHKの英語ニュースを聞いて帰ります。帰宅後は時間があれば予習したいのですが、今はほとんどできていません。というか朝の勉強も最近はあまりできていないくらいです。


年末まではこんな感じで忙しそうなので、なんとか乗りきって、後半エンジンかけていきたいと思ってます。
まずは来週から怒涛の中間テスト!今すぐエンジン入れて頑張ります!!

 

| 授業体験レポート | 13:10 |
授業体験レポート:2018秋【中国語編】第3回 「翻訳技術を学ぶということ」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で15シーズン目を迎えています。2018年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース研究科1のAさんのレポートをお届けします。

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5回目の授業になります。

今回は中日訳に重点をおいた授業でした。毎回出されるテーマや文章の内容・種類は様々ですが、訳出の際それぞれに気を付けるポイントが潜んでいます。そこに気付き、用途に合わせた訳出ができるようになるための技術を学んでいます。(とはいえ、今回も散々な出来栄えでしたが…)

 

今回は「省く」ことに重点を置いた授業でした。翻訳は文字を訳す事ではなく、意味を訳す事だと基礎科の頃から何度も言われてきました。訳出の際、自然な文章にするためには言葉を「足す」こともあれば「省く」こともあります。今回はこの省略について体系的に学ぶことができたと思います。

 

原文の何に注目して訳出するのか。先生からは添削を通してアドバイスをいただきました。まず、その文章の用途に気付くことで、不用な言葉が何なのかに気付き、省略が可能になります。私はこの「用途」をはき違えて理解してしまっていたため、全く違った訳文になっていました。また、(今回は中日訳でしたので)中国語の文章の特徴であるくどさは省略が可能なポイントとなる場合が多いのですが、その詳細についても学ぶことができました。逆に日中訳の際は文字が抜けたスカスカな訳文になることが多いのだとか…。次回の課題ですが日中訳中心のものですので、これはもしや「足す」事が必要なパターンなのではないかと密かに考えています。

 

先生に指摘されることをどうして課題訳文の提出の際に気付けないのだろうと悔しく思っていると、先生は今期初めの授業内容について触れました。この最初の授業はこれまでにない一風変わった内容で、「既に出版されていたり掲載された訳文とその原文を読み、訂正させる」というものでした。私はその際に「〜はくどいので省略した方がよい」と訂正していたではありませんか!他人の文章では気付けるのに、自分の訳出ではつい原文につられてしまい、文字を訳した直訳調になってしまいます。訳文訂正という形での授業が今回の授業と自然にリンクされ、原文に引きずられない訳出技術を学ぶための工夫を感じ、先生の徹底した授業の進め方をありがたく思っています。

 

6回目の授業になります。

今回の授業も中日訳、日中訳の両方がありました。文章自体は長くありませんが癖のあるものでしたので課題提出の際は少し時間がかかりました。中日訳はたった数行の箇条書きのような文章でしたが、それをどのようにして自然な日本語に訳出しまとめるのかという点に悩みました。課題が出された際に、「中国語は時系列で書く特徴があるので、そのまま訳出すると不自然な日本語になる」とあらかじめアドバイスをいただきました。今回の学習のポイントはこの処理の仕方になります。

 

これまでにも何度か中国語、日本語それぞれの特徴や癖からくる注意点を学んできましたが、今回は時系列に並べられた文章をいかに自然な日本語にまとめるのか、そのポイントを学びました。こうした翻訳技術を知っていると訳出の際に助けになると先生はおっしゃいます。ただやみくもに訳し、良い・悪いの評価をいただくものではなく、言語ごとの特徴を把握したうえでポイントを掴み訳出に結びつける、これがやはり学校で授業を受け技術を学ぶ醍醐味だと感じております。

 

今回の日中訳はオーケストラ演奏の評価という音楽の分野に関係するものでした。評価という形式上、どうしても形容詞の表現力が求められ、語彙の少ない私には大変難しく感じられました。こういう時には、中国語ネイティブのクラスメイトの訳出や処理の仕方は大変参考になります。翻訳者養成コースでは、課題原文・講師訳例・受講生全員の添削済み訳文が授業の教材となります。ISSで初めて授業を受ける際には、全員の課題(訳文)がテキストになる事を恥ずかしく思う気持ちもありましたが、今では皆さんの訳出や考え方を参考にさせていただき、これこそ集団で授業を受ける利点だと感謝しています。授業中も先生がクラスメイトに質問する形で授業を進めることも多く、この点も考え方を学ぶ助けとなりました

 

| 授業体験レポート | 09:13 |
授業体験レポート:2018秋【英語編】第2回 「コンディションを整える」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で15シーズン目を迎えています。2018年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語通訳者養成コースプロ通訳養成科1のTさんのレポートをお届けします。

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こんにちは。プロ科1授業ルポ第2回です。ここのところ仕事が忙しく、なかなか予習復習の時間、さらには睡眠が取れませんでした。授業は案の定ボロボロ…「準備の大切さ」には体調管理も含まれているのだと改めて痛感しました。

 

●第3回 日英

実はこの回、かなり具合が悪くお休みするか迷いましたが、どうしても行きたくて参加しました。仕事が忙しくあまり睡眠をとれていなかったので、いつもの比じゃないほど集中力が持たず、いつも以上にできませんでした。ベストの状態でもついていくのに精一杯なので、当然ながらこの回の出来はひどいものでした。通訳には本当に集中力が必要です。もちろん技術力や知識力を上げることも大切ですが、同時に集中力を最高の状態にすることもとても大切だと実感しました。

 

肝心の授業のテーマは「農業と戦争」。トラクターが戦争に使われていたことや20世紀の歴史に大きく関係していることを、今まで全く知りませんでした。今回授業でなるほど!と思ったのが、訳出する際に直接話法は避けた方が良いと先生からご指摘いただいたことです。聞き手を含めコンテクストが共通認識されている場であれば直接話法で訳しても問題ないのでしょうが、そうでない場合には間接話法を使うべきだそうです。直接話法は時制の一致もなく簡単なので使いがちですが、直接話法だと通訳者の言葉がそのまま引用されてしまう危険性もあります。なるほど、納得でした。いつもあまり考えずに使っているので、気を付けなければ。さらに、間接話法でも、時制の一致や構文等、しっかりとした文章を即座に出せるようにしなければと改めて痛感しました。

 

また今回は、私にはかなり日本語が難しく感じました。文章と文章の間の「それにより」の“それ”が何を指しているのか、鍬と鋤の違いは?(そもそもどちらもよくわからない…)、「画竜点睛を欠く」って実際どういうこと?どんな英語に訳せばいいのか(It’ll be like missing important part of …でOKとのこと)等々…。課題は増えるばかりです。


●第4回 英日

英日は今回もまずトレンドテストから。今回は覚える範囲がちょっと短めでしたが、テーマが医療。医療系の単語はラテン語からきている言葉だったり、やたらと長い単語だったりが多いので、量が少ない割にはかなり苦戦しました。今回は25問中13点。耳で単語を聞いて即、日本語を言う必要があるのですが、聞いてもわからなかった単語が、紙でもらうと「あ、この単語だったのか!」というのが多々ありました。きちんと音で理解していないということですね。勉強方法を少し検討しないといけないなと反省しました。合格点であるトレンド単語テスト8割正解への道は遠いです。

 

今回の授業は「Perception」がテーマ。「認識」ですね。ビジネスセミナーの通訳ということで、今までの4回の授業の中で一番授業についていけた気がします!とはいえ、原文の理解と訳出がきちんとできているかはまた別の話。今回のような簡単な文脈で簡単な単語の多い文章ほど、日本語にするのが難しいということを実感しました。例えば、“Frame of reference”。簡単な単語の組み合わせですが、きれいな日本語にするには大変苦慮しました。というかできなかったです。どう頑張っても日本語が出てこない私でしたが、クラスメートの訳出は「判断基準」。本当に感心するばかりです。もちろん文脈によりけりなのですが、他にもBig picture=全体像、Gesture=身振り手振り、等々。日本語力不足、英語力不足をまたしても痛感しました。

 

今回のPerceptionについては、英語だけで聞いている限りでは本当に平易な文章で、わからないところはないように感じました。日本語の文章でもこのくらいだと同じように感じると思います。しかし訳出をするには、「なんとなーく」の理解では当然ダメで、「しっかりと」120%理解しないと他言語に置き換えることは至難の業です。


私のレベルでも、会社で社内通訳をする際は毎日のように聞いたり読んだりしているトピックばかりのためかなり楽です。英語力・日本語力が同じ人間が通訳をするのに、ここまで違うのはそれだけ背景知識が大切ということ。本科3クラス在籍時に言われましたが、私は知識の偏りが激しいとのことです。英語力・日本語力は、ただ単に文法力や単語力だけでなく、様々な知識があってこそですね。時間はかかるけれど、少しずつこれらのことを蓄積していきたいなと思います。

 

 

| 授業体験レポート | 09:37 |
授業体験レポート:2018秋【中国語編】第2回 「訳出する際のポイント・着目点」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で15シーズン目を迎えています。2018年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース研究科1のAさんのレポートをお届けします。

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3回目の授業になります。
朝夕冷えるようになり、風邪がはやり始めているようです。かく言う私も少し体調を崩してしまっていましたが、インターネット受講生ですので都合に合わせて授業を受けることができます。もともとは小さな子供がいる為家を空けることができないという理由で、インターネット受講が可能なアイ・エス・エス・インスティテュートとご縁をいただきました。現在も日中は仕事、帰宅後は家事育児と忙しくしていますが、すきま時間を利用して自分のペースで受講できるので本当にありがたく思います。

 

今回の授業もいつも通りの密度の濃い2時間で、全てが重要ポイントと言っても過言ではないくらいなのですが、その中でも前期「本科2」*の授業内で触れた「強制観察」について深く掘り下げていきました。「強制観察」とは、翻訳する際、まず始めにどの部分に着目するかという幹となるポイントです。始めにどの部分に着目し言葉を選択するかでその後の文章が左右され、また何に着目するかは言語によって違いがあります。(*研究科1の先生は本科2の半分の授業も担当しています。)

 

本科2の授業で習ったはずですが、恥ずかしながらすっかり忘れてしまっていました。色々な例を挙げながら、生徒に質問したり意見を聞くような形で授業を進めるうちに、何となく記憶が蘇ります。そう言えば、どのクラスもそうなのですが先生が一方的に解説したり添削したりする授業の進め方ではありません。特に今回の研究科1はその傾向が強いと感じています。どういう考えから導かれた答えや訳文なのか、率直な意見はどんなものなのかを知ることができるのは集団で授業を受ける利点でもあると感じています。

 

4回目の授業になります。
今回の授業の要はずばり、「直訳調にならないためには」ということではないでしょうか。外国語を訳すことと翻訳をすることは似て非なることですし、こうやって翻訳技術を学ぶにあたって乗り越えなければならない壁だと感じています。今回は自分自身への今後の課題という点も含め書かせていただければと思います。

 

私は基礎科から4期に渡りこちらでお世話になっていますが、直訳調から抜け出し、伝えるべきことをしっかり伝えられる訳出をするにはどうすればいいのか、どこに気を付けるべきなのか、何がポイントとなるのかがずっと悩みの種でした。毎週課題を提出する時は「今回は頑張った!」と思っていても、いざ授業になると全くできておらず、しかも毎回提出前に自分自身で気付くことができないのです。授業を通して学んできたはずなのに…。そんな思いを繰り返してきましたが、今回の授業ではなぜ直訳調になってしまうのか、その理由やポイントを的確に学ぶことができたと思います。

 

今回の課題(授業内容)は中日訳、日中訳共にありましたが、日訳はダラダラと長い直訳調に、中訳は伝えるべき情報が抜けてしまっていました。これは日本語は名詞中心、中国語は動詞中心という言語の特徴から影響される点であり、その点を理解していなければ原文に引きずられた直訳調になってしまうとアドバイスをいただきました。文字で表された情報のみならず、文章の背景に存在する情報を読み取ることにも注意を向けなくてはなりません。

 

授業は課題の添削の場ではなく、翻訳技術を学ぶ場であると先生はおっしゃいます。もちろん、一人一人の課題を丁寧に添削してくださいますが、良かった点、そうでない点を挙げてはなぜそうなったのか、正しく訳出するためにはどのポイントに目を向けるのかを、課題の内容だけでなく分かりやすい例をいくつか挙げながら説明していただけるので、注意すべきポイントを理解し、次回の課題で実践することで感覚を掴むことができるのではないかと思っています。

 

 

| 授業体験レポート | 12:59 |
授業体験レポート:2018秋【英語編】第1回 「はじめてのプロ科」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で15シーズン目を迎えています。2018年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!それでは、英語通訳者養成コースプロ通訳養成科1クラスのTさん、よろしくお願いいたします。

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はじめまして。英語通訳者養成コース・プロ通訳養成科1のレポートをさせていただきますTと申します。前々期にやっとのことで基礎科(現在の本科3)からプロ通訳養成科1への進級判定をいただき、1期お休みをしてしまったものの、今期からプロ科 に初参戦します!やはり“プロ”と付くだけあり、急にレベルも高くなりついていけるか不安ですが、クラスの様子や勉強についてこちらで皆さんにシェアしていければと思っています。

 

私のことについて少しだけ書かせていただくと、実は通訳学校の受講は今期でちょうど5年目に入りました。スムーズに進級する方もいますが、私は本当に“だめだめ”な生徒で、ISSは準備科(現在の本科1)からスタートし、本科3に関しては3回も受講してしまいました。仕事は精密機器メーカーのCEO秘書をしています。CEOは外国籍の方で、コミュニケーションは全て英語で行っています。つい先日、日本人社長付きの秘書から転職したばかりで、仕事でも通訳や翻訳含め英語を日々使うので、こちらでも苦戦していますが、ISSで学び仕事で活かせるようにと奮闘しています。前置きが長くなりましたが、早速授業についてお話したいと思います。

 

●第1回 日英

授業の前に、先生が通訳者としての心構えのお話をしてくださいました。通訳者は準備が全て。たった1時間のお仕事に何十時間と準備をすることもザラであるということ。そして授業においても、自分の準備不足によってクラスメートの時間を使っていることを認識しなさい、と。事実、この言葉はその後の自分が授業の訳出をする際にすごく胸に刺さりました…今回は色々忙しくて準備不足で、本当に訳が出ない…こんな言い訳をするなんてもっての他ですが、英語力のなさも(悪い意味で)相乗効果となり、クラスメートの時間をたくさん使ってしまいました。仕事では時間のコスト意識をすごく考えるので、ここでも同じように考えなくてはと痛感しました。

 

ちなみに初回のテーマは「トルクメニスタン」。今までの人生で全く関わりのない国で、どこにあるのかさえ知りませんでした。(ちなみにイランとアフガニスタンのお隣の国です。)通訳学校では、普段ほとんど気にかけることのないような国や馴染みのないトピックの通訳も行います。通訳をするということは、そのテーマについての知識が重要です。色々と興味の幅が広がり知的好奇心の満たされる仕事だなと、まだ学ぶ身ながら日々感じていますが、その一方で難しさはその何十倍、何百倍も感じています。

 

先生には、英語の質を上げること、丁寧に訳すこと、そして硬い文章(新聞等)をたくさん読みなさいとアドバイスをいただきました。今期は質の高いインプットをしようと思います。


●第2回 英日

英日の授業ではトレンド日米表現辞典(小学館)から出題された単語テストを行います。1回で覚える量は毎回違いますが、今回は50ページちょっとでした…(1日約8ページ計算)。トレンドのテストは本科3から行っているので、過去に覚えている単語もありますが、それでもかなりのボリュームです。これにさらに予習復習をしないといけないと考えると、いかに効率的に勉強をするかが重要になってくるなと痛感…。ちなみに今までのトレンドのテストは筆記でしたが、プロ科からはクイックレスポンスの吹込みテストになります。音声で流れてくる英語に続いて日本語を吹き込みます。少しでも、「なんだっけ…?」と考えていると次の単語が流れてくるため、瞬発力が問われると同時に、しっかりと記憶(理解)していることが大切になります。先生曰く最低8割は取りなさいとのことでしたが、恥ずかしながら今回11点(25問中)とクラスで最低点を取ってしまいました…次は挽回しないと。

 

今回の訳出のトピックはクウェートです。毎回ある程度の情報をもらって下調べをしますが、事前に教えてもらえる情報が不十分なこともよくあります。調べてきたことがまったく見当違いなこともあり、今回はまさにそれでした。それでも当然訳さなければなりません。実際の現場では言い訳はできません。予習は本当に難しいです。

 

また今回のクラスで痛感したことが、一般常識的な言葉が出ないこと…。半年のブランクがあるためか、当たり前な言葉がなかなか出てこず、情けない限りでした。(あまりに恥ずかしいレベルなので具体的には列挙しませんが…)この半年の課題は驚くほど盛りだくさんです。

 

今回先生に訳出を聞いていただいて指摘されたのは、分野問わず知識を蓄えること(準備不足)、訳出以外の余計な言葉を飲み込むこと(「あー」、とか「えーっと」という声)、何が大切なのかをしっかりと理解すること、の3つ。私は日本人でありながら、日本語の理解が弱い&日本語の語彙力がないので、これも今期の課題です。

 

クラスの冒頭で、プロ科は仕事に入る直前のトレーニングである、と先生がおっしゃっていました。何事も1日にしてならず。日々着実に勉強を続けて、お金をいただけるレベルの訳出ができるようにこの半年頑張りたいと思います。

 

 

| 授業体験レポート | 09:22 |
授業体験レポート:2018秋【中国語編】第1回 「はじめての研究科1の授業」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で15シーズン目を迎えています。2018年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!それでは、中国語翻訳者養成コース研究科1クラスのAさん、よろしくお願いいたします。

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はじめまして、中国語翻訳者養成コース研究科1の授業ルポを担当させていただくAと申します。

 

アイ・エス・エス・インスティテュートでの授業は今回で4期目、基礎科からお世話になっています。私が翻訳の勉強を始めようと思ったきっかけは、ただ単純に中国語学習の一部分として触れてみたかったということ。と言いますのも、実は私には留学経験はおろか大学などで専門的に学んだ経験も無く、「中国が好き」だという気持ち一つでほぼ独学で勉強してまいりました。いざ授業となりますと、周りの生徒さんたちは留学経験や現地で仕事をしていた経験のある方も多く、完全アウェイな雰囲気を肌身で感じながらも、翻訳の楽しさ、時に自身の未熟さ故の歯がゆい思いを味わうこともありますが、ここまで頑張ってこられたのは温かく見守ってくださった先生方や教務担当のお陰だと感じています。

私のようなものが授業ルポを担当することは恐縮ではありますが、読んでくださる方のお力や何かのきっかけになれればと思っています。


今期初めての授業を受講しました。これまでのクラス(本科2)との相違点は、課題提出までの期間が短い*のですが、日中訳、中日訳の授業を隔週で行っていたこれまでと違い、課題提出後すぐに授業でその内容についての講評を聴くことができるので、記憶に新しいまま臨むことができるという利点もあります。(*研究科1、研究科2は中国語ネイティブ講師が1名で担当、授業から5日後が課題提出締め切り、他クラスは日本語、中国語ネイティブ講師がペアで担当、1週間後が締め切りです。)


今回の授業の主なポイントは、訳出する際の単語の選び方、言葉の選び方です。翻訳という作業はある言語から別の言語へ変換することですが、それはただ辞書を引いて出てきた言葉を当てはめることとは全く違います。前後の文章や文脈から読み解き、伝えたい事象や目的を定める必要があります。その点に着目することで書かれた「文字」にとらわれ過ぎず、正しい単語や言葉の選択ができ、訳出という形で伝えることができます。

 

また、言葉の持つイメージが読み手の連想を左右させる点にも気をつけなければなりません。「中華料理屋」と「中華レストラン」では連想されるイメージが違ってきてしまいます。前者を用いて訳出することで少し安っぽいイメージを読み手に抱かせかねません。ひいては、その背景に係る人物像などにも影響を及ぼす可能性もあるからです。

普段、何気にサラッと読んでいた文章、訳出してしまっていた訳文。今後はそういった細かい点にも気を配りながら臨みたいと思います。

 

2回目の授業になります。
研究科の授業は一回の授業の中で日中訳、中日訳両方を行います。今回も題材を変えて前回の授業に引き続き言葉の選び方やそれによって与える印象の違いについて学びました。

 

日中訳を行う場合、日本語の特徴として主語が省略される場合も多く、スローガンやメッセージのような文章では、訳出の際に言葉を補ったり、文章をつけ加えながら訳さなければならないこともあります。また、「把構文」*を例に挙げ使用した際の文章のニュアンスや読み手に与える印象等、文法上の観点からも再度確認できたのは大きな収穫でした。(*中国語の重要構文のひとつ)

 

中日訳の講義では、上記の注意点に加え日中両国の文化の違い、言葉の違いを加味した上で訳出を考えなければならないという点も学びました。先生は、日本語訳は原文につられやすい特徴があるので要注意だとおっしゃいます。実際に私も課題を訳出する際、無意識のうちに中国語の文法や文章の特徴のまま日本語訳をあてはめてしまいがちですし、共に漢字を使用する言語ですが、同じ漢字であっても意味やニュアンスの違いはそれぞれ存在し、またその程度も違うため注意が必要です。また、ことわざや成語は両国間で同じ意味を表す場合もありますが、文脈やその使用環境に応じて言葉を変えなくてはなりません。
 

先生の授業ですが、解説の一つ一つ、ことばの一言一言がどれも重要で奥が深く、また分かりやすい説明で、それまで頭の中で中途半端になっていた問題がスピーディに解決してしまうという非常に濃い2時間のため、毎回緊張感をもって受講しています。

 

 

| 授業体験レポート | 09:30 |
授業体験レポート ふりかえり:2018年[春期] レギュラーコース

 

2018年春期の授業レポートも、大好評のうちに最終回を迎えました。

英語翻訳者養成コース「総合翻訳・基礎科1」通学クラスをレポートしてくださったMさんは、翻訳との向き合い方や授業での気づきをご紹介いただきました。中国語通訳者養成コース「通訳科1」クラスをレポートしてくださったYさんは、緊張感のある授業の様子やスキル習得の難しさや楽しさを具体的にお伝えいただきました。

 

英語編と中国語編を隔週更新で紹介してきましたが、もう一度ふりかえって読んでいただくとまた新たな発見があるはずです。皆さまが再読しやすいように、Indexを作成しました。再読の際にご活用ください。

ご担当いただいたMさん、Yさん、本当にありがとうございました!


丸授業体験レポート 2018春 英語編Index
 第1回「いよいよスタート!」 
第2回「今後の課題」
第3回「翻訳を学ぶ姿勢を再確認」
第4回「成長できたこと」
第5回「侮るなかれ修飾語句!」
第6回「書き言葉は誤魔化せない」
第7回「課題への取り組み方」
第8回「最終授業」

第9回「まとめ」

 


丸授業体験レポート 2018春 中国語編Index
第1回「気持ち新たに新学期のスタートです!」
第2回「打ちのめされる日々」
第3回「俯瞰して、核心をとらえ 、そのイメージをメモする」
第4回「森をつくりたい ―ノートテイキング―」
第5回「中間テスト」
第6回「楽しい授業も(たまに)あります」
第7回「中国語通訳者に必要なこと」
第8回「ボイスオーバー(時差通訳)」
第9回「合同授業」

 

 

| 授業体験レポート | 09:20 |
授業体験レポート:2018春【英語編】第9回 「まとめ」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で14シーズン目を迎えています。2018年春期では、英語翻訳クラスと中国語通訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語翻訳者養成コース総合翻訳・基礎科1通訳クラスのMさんのレポート最終回をお届けします。勉強の合間にレポートいただいたMさん、本当にありがとうございました!

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みなさん、こんにちは。総合翻訳・基礎科1通学クラス受講していたMです。今回でこのスクールブログも最終回を迎えます。最終回では「まとめ」ということで、これまでの振り返りから思うことを書いていきたいと思います。翻訳の勉強を通して感じたことや気づいたことをこれまでも沢山書いてきましたので重複する部分があるかと思いますがご了承ください。

 

翻訳は「原文の意味を伝える作業」であるということ。翻訳作業は文章を産出するわけではありません。原文の意味を読者の使用言語に変えて伝えるために行なわれる作業です。先生もよくおっしゃっていましたが、それはつまり、「筆者のイメージを伝える」ということです。翻訳の難しいところは、言葉はその手段であるだけで、そのまま原文の言葉を置き換えるだけでは不十分であるということです。辞書に載っている訳語をそのまま使って言葉を並べてもそれでは伝わりませんので翻訳したことにはなりません。

 

その意識が、翻訳を勉強することを始める前と後で変わりました。ただ言葉を置き換えるだけではおかしい文章となり、それはつまり、伝えるための文章ではないということになります。私たちが普段、頭の中で読むように「ささ〜っ」と訳してはいけないのです。ちゃんと訳出するためには、「伝えるためにきちんと読む」「分からないことは調べる」ことを鉄則にしなければならないのです。

 

この鉄則さえ守れば上手く訳出できるのかといえば、それは大きな勘違いなのです。
この鉄則を守ることは、作業の一部分にしかすぎません。訳出力の向上には、他にも必要なことがあるのです。それは、普段から色々な文章を読み、何かしら文章を書いている習慣があるかどうかということです。これが武器になると痛感しました。訳出する際に知らない言葉は思い浮かびもしませんので、良い訳文を作るには、どれだけ自分に言葉のストックがあるかどうかにかかっています。調べて知った新しい言葉は、運用できる語彙になるまでにはある程度の時間が要ります。年上のビジネスパーソンのクラスメイトの方は、やはり格段に訳出が上手いです。新聞によく出てくる用語を使いこなしているように思いました。社会経験も少ない私はまだまだ修行中の身。小さなメモ帳で語彙ノートを作って書き留めることをしています。この習慣も翻訳の勉強を始めてからついたものです。「継続は力なり」を信じて頑張っていきたいです。

 

最後に、このようなスクールルポを執筆する機会をいただき定期的に文章を書くことで、以前よりも文章力の向上を図ることができたと感じております。読んでくださった皆様、ありがとうございました。このルポが、翻訳の勉強に興味がある、または、挑戦したいと思っている方にとっての学習開始の契機になれば嬉しく思います。


10月末から、総合翻訳・基礎科2通学クラスが始まります。気を引き締めて、でも、力を入れすぎず、「言葉が好き」というワクワクする気持ちを忘れずに今後も取り組んでいきたいと思います。

 

| 授業体験レポート | 09:44 |
授業体験レポート:2018春【中国語編】第9回 「合同授業」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で14シーズン目を迎えています。2018年春期では、英語翻訳クラスと中国語通訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語通訳者養成コース通訳科1のYさんのレポート最終回をお届けします。勉強の合間にレポートいただいたYさん、本当にありがとうございました!

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授業の17回目は最後の日中通訳訓練で、ある左官職人の40分間のドキュメンタリーを使ってボイスオーバー(時差通訳)を行いました。準備がとにかく大変で、前日はほぼ徹夜になり、半年間で一番予習量の多い大変な授業でした。しかし、どんなに大変でも事前に予習でき、さらにはその予習内容をそのまま活用できる状況というのは通訳者にとって非常にラッキーなのだ、ということを思い知ったのは最後の授業でした。


最後の授業は通訳科2との合同授業で、外部からゲストスピーカーをお招きし、その講演を私たち通訳科1は逐次通訳、通訳科2は同時通訳をするもので、期末テストを兼ねています。今回は広告概論及び広告業界をテーマとした日本語の講演、つまり日中通訳がメインでした。事前に詳細資料をいただけたので、予習をすることで苦手な日中通訳に向かう恐怖と不安を抑え込むことができたことは大変ありがたいことでした。

 

しかしながら、スピーカーはわりと自由闊達に話を進めるタイプの方で、講演の前半は資料に沿ったお話でしたが、後半はほぼフリートークとなり、もちろんそれゆえに気持ちの入った生き生きとしたお話は大変面白く、自分の担当外の時間は授業ということも忘れて楽しく拝聴したのですが、自身が通訳する番となると、どこに話が飛ぶのか、どのような単語が飛び出すのかヒヤヒヤビクビクしてしまい、さらに私の場合中国語の組み立てが遅いので焦りも加わって散々な出来となってしまいました。

 

思えば、訳しやすいように全てをお膳立てしてもらっている授業はなんとありがたい環境なのでしょうか。何が起こるかわからない実践では、授業中の50%もパフォーマンスを発揮できないのだということを痛感しました。

 

資料外の話も多いとはいえ、専門用語もなく、平易且つ論理的な内容なので、中国語母語のクラスメイトは難なく上手に訳しているように思いましたが、終了後の講評タイムでは、もっと格調ある言葉を使うようにと先生方よりご指摘がありました。幼稚な単語を使えば話者の講演を幼稚な話に引き下げてしまう。通訳は話者と同じ温度、同じ格調で伝えなくてはならず、意味が通じる、伝わっているからよいというものではない、ということです。めざすところはそこなのです。

 

なお、最後は授業時間外に個人面談があり、一人ずつ先生とお話できます。個人的な問題や悩みにアドバイスいただけるので大変有意義な時間です。

 

こうして今学期の授業は終わりました。

 

先学期の授業が終わった時に、クラスメイトとの差に悩む私に、「人と比べないほうがいいですよ」と先生が仰った一言が妙に心に沁みて、この半年間の継続受講を決めました。結局今学期も、レベルの高いクラスメイト達についていくためひたすら予習に追われた半年間でしたが、今回3回目の受講にしてやっと、先生の仰ることを咀嚼する余裕、クラスメイトとの差に悩みすぎず自分の目標に向き合う強さが生まれたような気がします。またスキル面でもわずかながら成長を感じることができました。いつか同時通訳ができるようになる日をめざして、頑張って勉強を続けていきたいと思います。半年間お付き合いいただきましてありがとうございました!

 

| 授業体験レポート | 09:27 |

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