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授業体験レポートふりかえり:2019年[秋期] レギュラーコース

2019年秋期の授業レポートも、大好評のうちに最終回を迎えました。


英語通訳者養成コース「本科2」クラスをレポートしてくださったYさんは、とても丁寧に授業の内容やクラスの様子を伝えていただきました。

中国語翻訳者養成コース「基礎科1」クラスの香蕉皮さんは、授業のポイントを分かりやすく楽しくレポートしてくださいました。

 

英語編と中国語編を隔週更新で紹介してきましたが、もう一度ふりかえって読んでいただくとまた新たな発見があるはずです。皆さまが再読しやすいように、Indexを作成しました。再読の際にご活用ください。ご担当いただいたYさん、香蕉皮さん、本当にありがとうございました!

丸授業体験レポート 2019秋 英語編Index

第1回「学べる環境に感謝」

第2回「Public Speaking の大切さ」

第3回「記憶に残すテクニック」

第4回「中間テスト」

第5回「継続する力」

第6回「強みと弱み」

第7回「好きな気持ちを忘れない」

最終回「トンネルの向こう」

 


丸授業体験レポート 2019秋 中国語編Index

 

 

| 授業体験レポート | 11:29 |
授業体験レポート:2019秋【英語編】最終回 「トンネルの向こう」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきました。今回は英語通訳者養成コース 本科2クラスのYさんのレポート最終回をお届けします。勉強の合間にレポートいただいたYさん、本当にありがとうございました!

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こんにちは、Yです。ようやく、ようやく、この日を迎えました。2020年2月22日、秋期コース最終日を迎えることができました。本当にここまで、長い長いトンネルの中にいました。出口の見えない道程に、何度くじけそうになったことか。しかし、時が経つのは裏切らず、晴れて秋期コース終了、Completeです。気が付けば、川沿いに咲く早咲きの桜はもう満開で、庭にはヒヤシンスが顔を出し始めていたのです。そうです、知らぬ間に季節は春へと移り変わっていたのです。ずっと待ち望んでいた春、さぞや解放感や充実感に浸っているだろうとこれまでずっと想像してきましたが、ようやく迎えたいま、実際は思っていたのとちょっと違う感覚に捉われています。

 

それは、もう授業が無いのだ、もうテストが無いのだ、というぼんやりとした喪失感です。やらなければいけない、という緊張感がこれまで常にあったために、いざそれが無くなってしまうと、どうしてよいのか分からない自分がいます。クラスメートに会えないという寂しさもあり、少し切ない気分です。いま一番しっくりくる言葉は、迷子です。そうです、春が来てわたしは迷子になってしまいました。
春の迷子より、授業最終回、期末テストの様子をお届けします。

 

第15回 日英期末テスト 2月15日
期末テストでは、これまでにやった教材の復習(2テーマ)、と初見の「睡眠と健康」の逐次通訳の吹込みをしました。初見は事前にTopicを与えられていたために、関連する用語、例えば睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea)や、認知機能(cognitive function)などを押さえて臨みました。実際にそれらの単語が出たために、事前準備の大切さが身に沁みました。期末テストは試験中のメモ取りが可なのですが、メモを取ることに意識がいってしまいすぎると、耳がおろそかになってしまいます。メモに意識がいきすぎないように、文脈を捉え、内容を理解し、その上で適切な単語で説明することに悪戦苦闘しました。脳がフル稼働です。ただ、通訳は相手に伝える仕事なので、単語を間違えても、文法を間違えても、なんとか伝えよう、その気持ちだけは持っていました。ここまできたら、最後の力を振り絞るしかないのです。いま自分にできること、それは技術でもなく器用さでもなく、飛びぬけた発音でもなく、ただただパッションなのです。現場に出たことのない私にとっては、今、ここが一番の舞台なのです。これまでやってきたことが身についていれば、自然とできるはず。力を尽くして、あっという間に試験は終了しました。

 

先生は、まだこの本科2レベルのクラスで扱う教材の内容は、比較的分かりやすいもので、もっと上のクラスに上がっていくと内容が更に難しくなっていき、その時にスピーカーが伝えたい大切なところを理解して訳出できるかどうか、こまかい情報は落ちたとしても、肝心な幹をしっかりととらえて伝えることができるか、それが重要なのだと教えてくださいます。これを聞いて、AIや翻訳機ではできない仕事が先生方のやっていらっしゃる通訳なのだと思いました。そして、スピーカーの言葉から伝えたい内容を理解し、そして理解した内容をどう表現し、どう文法を組み立てていくのか、何が主語で何が目的語か、修飾されているのは何か、関係詞、不定詞、分詞それらを正確に組み立てて訳していく。私のような熱い気持ちだけではもちろんダメで、文法的に忠実な訳出ができるように、日々努力を積み重ねていく必要があります。「通訳学校は職業訓練の場である」という言葉に、この学びがプロに通じる道であるということを改めて認識させられました。

 

第16回 英日期末テスト 2月22日
英日では、初見教材のTopicsが中間試験の時と同様に事前に3題与えられました。

 

 Coronavirus
 Trump’s impeachment
 Ghosn’s decision
です。
この中から1つのTopicが出題されます。私は中間テストのときに山を懸け、まんまと外してしまった苦い経験があり、今回は先生もすべてまんべんなく調べてくるように、と仰っていたので、しっかり3題について情報を入れて臨みました。しかし人間、どうしても山を張りたくなってしまうもの、すべて情報を入れた上で特に念入りに調べたのがGhosn’s decision についてでした。コロナウィルスは日々情報が更新されていますし、トランプ大統領の弾劾裁判については、最近単語テストでその内容を扱ったばかりだったため、これはゴーンに違いない、あんなにドラマティックな展開で日本を脱出するなんて、奇想天外なストーリーだからきっとこれが出るに違いない!とまた高を括っていたのです。授業開始直前まで、あらゆるサイトで英語と日本語のゴーンの記事を探し、読み比べ、どの単語が使われているのか、ルノーでの職位の呼び名から、レバノンで開いた会見の内容まで、くまなく調べていたのです。しかし実際、蓋を開けてみれば試験は「Coronavirus」でした。ガーン。自分の勘が全く当てにならないことを痛感しました。いや、大事なのは試験問題を当てることではなく、訳出の技術なのです。

 

やはり日英同様、メモ取りの難しさに手こずってしまいました。メモに単語を書きすぎて、耳で話の流れを追っていけない。書いたメモの記号を見ても、何を意味しているのか思い出せない。脳の回路を増やすべきなのか、短期記憶が良くなるツボがあるならいくらでも押したい気持ちになっていました。こちらも四苦八苦、かろうじてなんとか最後までたどり着いて試験は終了。コロナウィルスに関する知識があっただけに、全く歯が立たなかった訳ではありませんが、やはり訳の抜けが多かったこと、正確性に欠けることが反省点です。

 

先生は、自分なりのメモリストを作ると良いと教えてくださいました。自分なりに記号を決めて、例えば三角形をその時の主題に関係する特定の言葉として使うなど、自分流にアレンジしてリスト化するのが良いそうです。そうして作ったメモリストも、現場で使えないと判断すれば、どんどん数が少なくなり、使いやすいものだけに絞られていくそうです。

 

そして訳が抜け落ちてしまうことについてはやはり、頭の中でVisualizeし、可視化していくことが情報を残すためのポイントであるということです。何よりも文脈を覚えていることが非常に大切で、訳の枝葉を落としたとしても、重要なところだけは落とさないという意識、これが肝心であるということを最後に教えてくださいました。

 

講師の先生は、毎回授業の準備に多くの時間をかけて臨んでいらっしゃるため、こちらもそれに応えるべく精いっぱい努力して報いようという気持ちになります。これまでたくさんの課題を出していただき、仕事との両立にくじけそうになったことが何度もありましたが、今になって振り返れば、もっとできたのではないか、と思う自分も何処かにいます。

 

たくさんの課題のおかげで、勉強することを習慣化させることが、少しだけ身についてきたように思います。授業が終わった今、ソファに座ってテレビをつける、というこれまで罪悪感があってなかなかできなかったことも、通勤電車でスマホのニュースをひたすら眺めているという時間も、いまやってみると、なんだかつまらなく感じるのです。電車で30分勉強した、単語を1ページ覚えた、職場まで歩きながらシャドウイングした、そんな小さな達成感がこれまで私を突き動かしてくれていて、そしてそれが無いと、なんだか生ぬるく感じてしまうのです。しかし、あと2か月後にはまた次のコースがスタートして、また苦しい日々が始まるのです。つかの間の休息を有難く享受しつつ、勉強の習慣を絶やさないようにしていきたいです。

 

最後に、クラスメートが打ち上げで言った言葉が印象的でした。「他の誰でも代わりがきく仕事ではなくて、自分でなければできない仕事をしたい、だから通訳の学校に通っている」と。自分に力をつける、このことを目標に、クラスの一人一人が頑張ってこられて良かったな、と思います。大変でしたが中身のある時間でした。春の迷子は、迷子になっている場合ではありません。まだまだやることは山積みです。これからも自分に力を付けるべく、邁進していかなければなりません。

 

短い間でしたが、どうもありがとうございました。毎回惜しみなく教えてくださった講師の先生方、楽しい教務の方、ハードな時間を共有したクラスメートの皆さんにとても感謝しています。

 

それでは!みなさんの頑張りが、花いっぱい開きますように!!

 

| 授業体験レポート | 09:06 |
授業体験レポート:2019秋【中国語編】最終回 「我們收穫滿滿的這一學期還是結束了…(めちゃくちゃためになる学期、終わっちゃいました…)」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきました。今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポート最終回をお届けします。勉強の合間にレポートいただいた香蕉皮さん、本当にありがとうございました!

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終わりました、ついに、終わってしまいました……あ〜〜〜!!!楽しかった〜〜!!!
この半年間、週1回2時間の授業を通して、学んだこと、悩んだこと、驚いたことは様々あるのです…が、あえてまとめると、一貫して「とにかく楽しい!」という印象でした。
先生が我々のために選んでくれる教材はどれも新鮮で、「使い古しではない、生きた教材」のモットーに説得力を感じますクラスメートの質問や解答からも学ぶことが多く、マンツーマンレッスンではなかったであろう発見に、感謝の連続。
また、感覚的な訳の成功例や、論理的に訳す重要性、造語を用いるか否かの線引き等、まさに翻訳とは何であるか?の基礎がぎゅぎゅっ!と凝縮された学期でございました。

 

大袈裟な表現になってしまいますが、人生で語学の面白さにハマったこと、翻訳の技術に興味を持ったことは、自分にとって大きな幸せなのだと気付きました。これほど後悔することの多い世の中で、ネガティヴ街道まっしぐらで生きてきた自分が、今後「これ」だけは後悔することはないだろう、自分を責めることもないだろう、と感じています。
え?!今更そんな次元の話をするの??という、読者の唖然とした表情を想像しつつも……最後の授業レポート始めちゃいまーす!(笑)

 

【十七回目】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等
わくわくどきどき期末テストの結果、第一弾!なんと先生も生徒と同じくテストを受けるのだとか!その正解も先生自身で導き出した上で、生徒の解答を採点せねばならず、それゆえ毎回かなりのプレッシャーを抱えていらっしゃるそうです。「やったぁ☆先生も一緒に受けるんだ!」と脳天気に喜ぶ自分が居たことは、ここだけの秘密…。

 

・得意げに不得意を晒す
自分の解答を振り返っている時、先生が「どうして後半の難しい部分はできているのに、前半の簡単な部分はこうなっちゃったの?」と不思議そうに笑っていらしたので、つられて笑ってしまいました。これまでにも、他のクラスメートが間違わないような箇所を間違えたり、何かと浮いた解答を出しがちなのは自覚していましたが、最後まで謎の癖が抜けきれませんでした。しかしこれは、勉強を始めなければ気づけなかったことじっくり考えれば必ず理解できる、ということも復習できました。自分の場合、問題の難易度にかかわず、「これは良い訳ができたぞ!」と得意になっていた箇所に限って不正解になる、という傾向があるようです(笑)。

 

身近なスターの存在
そう言えば、このレポートでは「自分だけ変な訳をしている」とか「クラスメートが自分と同じ間違いをしていた」などと失敗ばかりを取り上げてきましたが、今回は「優等生と同じ正解ができた!」という喜ばしい場面もありました!実は、クラスメートの中には、翻訳のお仕事を経験されていたという方がいて、常に安定感のある訳を披露するので、先生からも「さすがですね!」と絶賛されていたのです。自分も「たまには彼女のようにスタイリッシュに決めたいぜ!」と憧れていただけに、全く同じ解答で正解したことは、かなりの自信につながりました。しつこいかも知れませんが、これは本当にマンツーマンの授業では得られないメリットです。今後もずっとしつこく言い続けます。

 

先入観を疑え!おさらい
中国語を学べば学ぶほど、我々が漢字に抱いている先入観は落とし穴だなぁと思いますよね(ですよね?)。「商」の字は当然、ビジネス関連の語句に使われるかと思いきや、「商談」は単に相談する事を表したり、「智商」はIQ、「情商」はEQだったり。「中学」も、中学校だけでなく、高校も合わせた総称として使われます。日本語で「小心翼翼」と言うと、ビクビクしている、臆病な様子を指しますが、中国語ではそこを強調せず、物事に慎重な様子を指します。基礎科の授業だけに、中国語漢字の持つイメージを再確認する良い機会になりました。余談ですが、自分は中国語の小心翼翼しか知らず、「え!日本語にもあるんですか!」と驚いてしまいました…先入観以前の問題……(笑)。

 

【十八回目】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等
わくわくどきどき期末テストの結果、第二弾!こちらもかなりの情報量でしたが、先生が授業終了ギリギリまで「わからないところはないですか?」「他に質問は?」と気にかけてくださいました。思えば、当初からずっとその姿勢は変わらず、常に生徒の殻を破るよう促す、凄い先生だな…と、改めて感じました。

 

・いつもより多めの模範解答
先生が、餞別代わり(?)に「最後だから、少しでも多くの訳例を見て比較してもらいたい」と、いつもの模範解答にプラスαして用意してくださいました。原文との忠実さを意識した表現と、要点のみを重視した表現、それぞれ比較した上で、嬉しそうに「どっちが好きですか?」と我々に質問してくるところがお茶目だな〜と思いましたが、それに答えるクラスメートも「文が短い方!」と笑いながら即答していて、個人的にすごく和みました(笑)。中国語は「文章は単純明快に、短ければ短いほど良し」が基本なので、いつもダラダラと書き綴ってしまう自分は頑張って削っています。たまに削りすぎて説明不足にもなります。極端!

 

動賓結構(動詞+目的語構造)
翻訳もしくは作文する際、中国語でミスしがちな点は動詞と目的語の結びつきだ、と先生。特に決まった言い回しの場合、これが意外にネイティブでもうっかり忘れがちなんだとか。「蒙上陰影(=暗い影を落とす)」は、比喩表現として「景気の先行きに暗い影を落とし…」といった使い方はできますが、「蒙上遽董廚任篭饌療な「暗闇」になってしまうのでダメ。「陷入了○○恐慌中(=○○のパニックに陥る)」の型も、○○部分に惑わされて語順が狂ってしまったり、省いたりしてしまわないよう注意です。個人的に好きでよく使う「包括○○在內(=○○も含め…)」の型でスマートに訳せた部分を、全く違う回りくどい表現にしてしまったのは、今思い出しても…くぅぅ!!(地団駄)

 

・ひらがなに踊らされる
今回初めての戸惑いを覚えたのは、原文にあった「かんじる」「みつける」「わかる」「つくる」の中訳です。全文は、至って普通の展覧会案内…のはずなのですが、なぜこの4つのワードはひらがななのか?
原文中、理由については明言されておらず(そもそも曖昧な原文を訳す訓練を兼ねたテストだったため)、結局最後まで謎のままなのですが、私はひらがなであるということに固執してしまい、「もしや小学生の社会科見学的なシチュエーションなのでは?」と大胆予想(大博打)。「つくる」は「観覧者側が作って楽しめる・体験できる」の意味だと解釈し訳してしまいました。先生やクラスメートの解答を見る限りは、展覧会側が用意した「○○製造過程」という意味での「つくる」だったようです。最後の最後で、日本語に足をすくわれました(笑)。

 

【印象総まとめ】
そんなこんなで、無事(?)終了した半年間の授業!!!
皆さま、いかがでしたでしょうか?

 

冒頭でお伝えした通り、私にとっての中国語翻訳基礎科クラスは「楽しい!」という思いが常にあり、それをどうにか文字に書き起こしたものを、授業レポートとして連載させていただいておりました。
およそレポートとは呼べないようなレベルの、なかなか読みづらい部分も多くあったかと思いますが、ご覧になってくださる読者の方々、スタッフの皆さまに、深く感謝しております。

 

課題の振り返りでは、何度も何度も同じミスを重ね、初めのうちは感情が先行し悩んでしまいました
同じように、クラスメートが「才能がない、諦めようかと思う」と不安を吐露した時期もあったので、誰もが一度は通る道なのかも知れません。
しかし、なぜそうなったのか?どうして気づかなかったのか?と冷静に分析することが、上達への第一歩なのだと気づいてからは、少しずつ自分の犯しがちな失敗を先読みし、修正できるようにもなりました(もちろんまだ完全ではないですが…笑)。

 

原文の読み取りミスや知識不足は、決して才能の有無によるものではなく、ひとつひとつ丁寧に調べれば必ず正解にたどり着けるということ。
それを根気よく、教え、導いてくださる先生に恵まれたこと。
同じ課題に取り組むクラスメートの、質問や指摘に助けられたこと。
学んできた全てが、今後も自分への励みになること。
自分も、こうして前向きに学習するという気持ちが持てるんだ、という希望につながりました。

 

拙い文章でしたが、ここまで見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございます!
語学学習も、翻訳の勉強も、引き続き楽しんで参りましょう〜!
那麼,有緣還會再見!拜拜!(ではご縁があればまたどこかで!バーイ!)
| 授業体験レポート | 13:38 |
授業体験レポート:2019秋【英語編】第7回 「好きな気持ちを忘れない」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語通訳者養成コース 本科2クラスのYさんのレポートをお届けします。

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こんにちは、Yです。最近、ものすごい幸運に出逢いました。それは、朝電車を降りて職場に向かって歩いていると、ちょうどドラッグストアが開店したところで、人の波がドラッグストアに吸い込まれているのです。よく見ると、マスクをケースで売っているではありませんか!今やどこのお店でもマスクを手に入れるのは至難の業です。オイルショックならぬマスクショック、花粉症の私はこの先どうやって過ごそうかと冷や冷やしていたところです。躊躇することなく人の流れに身を任せ、きちんとした定価でマスク1箱を購入することが出来ました。ホッ。(^ ^)いま、私には強い後押しが来ている気がします。この幸運を使い果たすことなく、来たる期末試験で十分に発揮させたいと思います。最強のラッキーガールより、授業レポートをお届けします。

 

第13回目 日英授業 2月1日
今回は単語テストで「郵貯・保険」について学びました。ゆうちょの貯金はSavings 、銀行の預金はdeposit、民間保険会社の保険料はinsurance premium、公的な社会保険料はcontributionなど、普段の生活や仕事の中で関わりのある単語を覚えることができました。こういう単語を覚えると、実際の生活の中で目にする単語を、頭のなかで英語に変換しようとしている自分がいます。ニュースなどを見だすときりがないのですが、テストで覚えた単語をそれっきりにせず、日本で暮らしている限りは、何事も生活の中で英語に変換することが大切なのかな、と思います。

 

授業では、「ドイツの退職年齢引き上げ」について学習しました。講師の先生は、昔は年金の利率が今と比べ物にならないくらい非常に良かったお話をしてくださいました。年金問題はどの国においても共通の話題となると思います。働き方などの社会問題などもそうですが、実際に当事者としてかかわりのある社会問題などは、知識を入れ、単語や言い回しを覚えることで、スムーズに発話できるようになり、通訳の場面だけでなくとも英会話でも生きてくるのではないかと思います。こういうテーマを授業で扱ってくれるのは有難く、自国の年金問題や社会保障について説明ができる能力を身につけたいと思いました。

 

しかし、実際授業で当てられると、文が文にならず、大変苦戦しました。先生が何度も仰ることですが、「言葉の表面を変換するのではなく、スピーカーの言わんとすることを捉えて自分の言葉で伝える」、これがなかなかうまくいきません。何故できないのか。それは、言い回しや単語を知らない、能動態と受動態どちらにも切り替えて文を成立させることに慣れていない、ということだと思います。そもそも、何が主語で何を目的語に持っていくのか、文の構造をきちんと組み立てることができない自分に歯がゆさを感じています。頭の体操、練習がどれだけ大事なのか思い知らされました。学校の3時間の授業はあくまで腕試しの場、それ以外の日々の練習が大切なのだと仰る先生の言葉の意味が痛いほど良く分かりました。(しょぼん・・)

 

第14回目 英日授業 2月8日
今回、英日の単語テストは悲惨な結果でした。まさにDisaster。自分でもその理由はよく分かっています。どうしてもやらなければいけないことがあり、それに多くの時間を費やして、勉強に集中できなかったからです。それでも隙間時間に勉強を進める、気持ちを勉強に持っていくということも、一つの越えなくてはいけないハードルだと思いました。いま直面しているのは、勉強へのモチベーションを持ち続けることです。よっこらしょ、と重い腰を上げて勉強に取り組むのではなく、歯を磨くように自分の生活の中で習慣化させていくことの大切さを感じています。勉強していないと気持ち悪い、そういう風に感じられるように、実際いまは焦りの気持ちの方が強いですが、生活の一部としていきたいです。

 

授業では「Tokyo’s train system」の教材を学びました。東京の路線の話ですと、だいたい頭に情景を思い浮かべることができるので、比較的取り組みやすかったです。やはり、その内容についての知識があるということは、内容も理解し易いですし、取り組む際の安心にも繋がると感じました。面白かったのは、ことわざの表現です。「東京の鉄道網はとても入り組んでいて、一見混沌としているように見えますが、実は正確に機能している」、ということを表すのに、下記の表現が使われていました。

 

Having so many cooks in the kitchen seems like a recipe for disaster, but somehow it works smoothly.

 

これは、情景が目に浮かびます。直訳すれば、料理人が多すぎて調理は悲惨な結果になりそうだ、といったところでしょう。日本語のことわざでは、「船頭多くして船山に登る」に当るそうです。英語では料理人、日本語では船頭、こういった表現の違いがとても面白いと感じます。それでは他の言語ではどうなのでしょう、ちょっと興味が湧いてきました。

 

他には、これまでにも授業でやってきましたが、数字の聞き取りの練習をしました。千の位から兆の位まで、ランダムに音源が流れていき、必死に書き取ります。通訳をする際に、数字は絶対に間違えてはいけない、ということですので、真剣に聞き取ります。そして聞き取ったものを発話する際に、日本語と英語の桁のカウントの違いに苦戦します。日本語は万(4ケタ)の単位、英語は千(3ケタ)の単位で数字を表しますので、その違いに混乱してしまうのです。そこで先生が編み出した、簡単に英語の数字を日本語の桁に変換して言う方法を教えてくださいました。とっさのときにもこれがあれば困らない、Tipsです。ただ、使い慣れるまで、やはり何度も何度も練習が必要です。本当に通訳力は鍛錬ということです。
精神一到何事か成らざらん!」先生がいつも生徒のモチベーションを上げるために伝えてくださる格言です。

 

幸運は舞い降りてきましたが、運で急に通訳力が上達するわけでもなく、やはり日々積み重ねていくことで、ある日ふと気づく上達に繋がるのですね。良いパフォーマンスができなくても、英語が好きという気持ち、楽しいという感覚を忘れないように、モチベーションを保っていきたいです。次回はいよいよ期末試験、最後のレポートになります。頑張りますので、もう少しお付き合いを。それでは!
| 授業体験レポート | 09:32 |
授業体験レポート:2019秋【中国語編】第8回 「テンションMAX!ただし覚え間違いにつき学期末テストの結果は次号!」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポートをお届けします。

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哇啊!你到底是從哪裡冒出來的?!(わあ〜!あんた一体どっから湧いてきたの?!)
そう言われようとも、2週間に1度ここに現れます。こんにちは、こんばんは、皆さまお元気ですか?

 

日本語に慣れきっている我々からすると、中国語ってはっきりくっきり説明口調だな〜と思いませんか?
我ながら、何を今更…と呆れながら書いておりますが、中国語で表現する時はどうしても「いつ」「どこで」「誰が」「誰に」「どんな踊りを」みたいに明言しないと伝わらない。伝わりづらい。自分は、この性質に慣れるまで結構かかりました。きっと、同じように苦労される方も多いと思います。

 

…それはさて置き、結局何を言いたいのかと言うと、そんな説明口調が大前提の中国語で「どこから湧いてきた」なんて得体の知れない、もやもやした感覚を表す言葉がツボなのです。沒頭沒腦(闇雲に/脈絡なく/藪から棒に)とか、不明覺辧覆覆鵑世わからないけど凄い)とか。最近は翻訳の勉強も兼ねて、少しでも気になった言葉は集めてメモして、マイ辞書を作っています!これをご覧のあなたも、好きな言葉を集めてみては?!あれ…前回も始まり方こんなだった気が…。

 

【十五回目】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等
突然ですが、クイズです!「土地使用權轉讓合同」…とは一体何の事でしょう〜?
今回のテーマは、個人で土地を保有する事ができない中国で、どのように土地の使用権をやりとりしているのか…というお話です。お堅〜い契約書について、学んでゆきますぞっ!(軽)

 

・スタートダッシュ
まず、先生の説明で面白かったのは「契約書だからって一言一句間違えちゃいけない訳じゃないから!」「そもそも契約って英語圏のものだから英語でやる方が良いし!」「最近まで中国も契約書とか大して重視してなかったし!」と、いつもの朗らかな雰囲気で衝撃発言のオンパレード。もちろん、決してふざけている訳ではなく、弁護士さんの確認もとられている内容なので、根拠もしっかりあるはずなのですが…、先生の真面目さと、遊び心ある口調のギャップが大好きで、ついついにやけてしまいます(先生ごめんなさい)。

 

・契約とは何ぞや?
続いて、契約の概念にも触れていきます。例えば結婚の契約で重要なのは、誓いの言葉でもなく、指輪の交換でもなく、口付けでもなく…「神様に誓う為に証人を用意して約束を交わすもの」なのだそうです。
駆け落ちなどで教会に駆け込んだカップルは、そのへんに居た見知らぬおっさんを捕まえて証人になってもらい、神に祈る。なーんてな具合でも良いのです。その後だんだんと契約書を用意する事が当たり前になっていったみたいですが、紙だけでの契約と考えてしまうよりは、ある意味誠実なのかも…?

 

・原文の誤り、契約書の場合どうする?
中国語を和訳する時だけ誤文を修正してしまうと、肝心の中国語側は無修正のままなので、互いに照らし合わせた際に矛盾が生まれてしまいます。先生によれば、契約書は本来英文が好ましいと、弁護士の方もアドバイスされていたそうなのですが、自分のようなアルファベット恐怖症はもう英語ペラペラな誰かに付き添っていただくしかありません…。
申し遅れましたが、先ほどのクイズは「土地使用権譲渡契約書」が正解で、内容は「中国政府から払下げで借りた土地の権利を、他の誰かに譲るための契約書」です!専門用語がちゃんとあるので、「借地権」などと日本語に置き換えてはいけませんよ…、あ、それやったの私だけですか?ほう、そうですか…。

 

「一式三部」と訳しちゃダメ!
原文で、書類が何枚で何セットあるかを表す「一式三份」「一式兩份」といった記述は、一昔前だと「○式○部」で対応していたようなのですが、今では「そんな言い方、日本語にないから訳さないで」と、米耶翻譯会社さん(ミエトランスレーションサービス、台湾の翻訳会社)が発表していたそうです…ガーン。自分はネット上でそう訳されている実例を発見したのですが、先生も以前「○式○部」と訳すよう教わったそうなので、2人で一瞬不満げな顔になりました。
いえ、嘘です!私だけです、不満顔だったのは…。
一回誰かの訳したものが公的にOK!とされると、意外と誰もつっこまずにそのまま模範解答になったりしますよね。皆さまも独学の際は、ネットに踊らされませんように!

 


【十六回目】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等
この日のテーマは、お寿司!お蕎麦!うどん!これら日本食のマナーについて。そうです…まさに飯テロというやつです。お寿司!お蕎麦!うどん!(今これを書きながら鳴り止まないお腹を諭しています。)

 

・「日式」の使い方
回転寿司のシステムやなんかにも触れつつ…興味深かったのは、クラスメートがカウンターのお寿司屋さん(俗に言う回らない寿司屋)の事を「日式」と訳していたところです。日式○○という名前のついたお店は、実際に中華圏へ行くとよく目にしますし、一瞬納得したのですが、先生が待ったをかけました。
よくよく考えてみると、「日式(=日本式の/和風の)」という中国語には、あくまでオマージュだったり「本物に寄せている」印象があり、伝統的な日本の寿司屋を表す要素はありません。
例えばラーメンの語源は中国語の「拉麺」ですが、もはや日本で食べるラーメンは独自の進化を遂げている為、この場合は「日式ラーメン屋」と言えるのではないでしょうか。あぁ…更に空腹になってきました…。

 

「服務員」は「店員」じゃない?
先生によると、お寿司屋さんの中にいる店員さんは、中国語でもそのまま「店員」で良いのではないかという事でした。確かに、「服務員」だと何故か違和感。でも何故?もやもやしていると、先生は「セールスじゃないからね」とあっさり解説!そうか…最近あまりにも直訳しすぎないように気を張りすぎて、盲点だったけど、「服務員(=サービススタッフ)」ってそのまんまじゃないか…(笑)。バカバカ!私のバカ!
お寿司屋さんにサービススタッフが居たら、どんなサービス(セールス)されるんだろうか…。側について1ネタずつ特徴とか豆知識を披露してくれるんだろうか…ってそれ板前の仕事だよ!
そんな事を考えていたら先生が「昔は店員さん、なんて呼ばずにお姉さん、だったのにね〜」と微笑んでおりました。ほっこり。

 

寿司を握る時の動詞
日本語漢字と中国語漢字のニュアンスは、本当に様々な違いがありますが…この日は特に「握る」の訳し方が気になりました。「捏」は、握ると言うよりはつまむ。「握」は、ぎゅっと掴む。じゃあ「」は……って何だこれ?!なんて読むのこれ??怖いよー!!助けて北辞郎さーん!!!(ちなみに読みはzuan4でした。文字化けしてしまう場合は「纂」に手偏がついたものをご想像ください。)
思わず、心の声でオンライン辞書の名を叫んでしまいましたが、その中にもきちんと「攥寿司(寿司を握る)」って項目があるのです…いやびっくりしました。中国語学習○年目でも知らない漢字見るとびっくりしちゃいますね。え?私だけですか、そうですか…。

 

【印象総まとめ】
なんだか、前回までと打って変わって、またちょっと雰囲気重視のレポートになり、中国語要素が薄くなってしまったような感じがしますが…い、いかがだったでしょうか。
そう言えば、前回のレポートで「期末テストが楽しみです!」と書きましたが、答え合わせはまだ先でした…すみません。しかし、なんだかんだと授業は残り2回、授業レポートも次回が最後です!
一番仲の良いクラスメート曰く「最初の頃よりも訳すスピードが上がった!」という成長が自身でも感じられたようです。彼女の場合は、端から見ていても明らかにミスが減って読解力がアップしたのと、着実に「翻訳家」に近づいていっているな、という感慨深さがあります。
私は何故こんな偉そうな文を書いているのでしょうか(笑)。

 

優しい先生方やスタッフの方々に見守られ、果たして自分にはどれだけ伸び代があったのか、最後までに改めて振り返っておこうと思います。もしご興味があれば、また次回お会いしましょう〜!
| 授業体験レポート | 09:37 |
授業体験レポート:2019秋【英語編】第6回 「強みと弱み」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語通訳者養成コース 本科2クラスのYさんのレポートをお届けします。

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こんにちは、Yです。忙しい日々の中で、いかに勉強時間を確保し、自分をやる気にもっていくか、その難しさに直面しています。その解決法の一つとして、最近話題の家事代行会社のらくらくお料理サービスに申し込みをしました。お料理のプロがいらっしゃり、短時間にたくさんのお料理を作ってくださいます。まさに家事の革命です。忙しい日々の中で時間を買うという方法が、勉強中の我が家にはとても効率的な選択であると実感しています。勉強時間が確保された今、あとはやる気だけです。ついに言い訳ができなくなってしまいました。そんな状況の中、学期後半真っ盛りの授業レポートをお届けしたいと思います。今回は、日→英の授業は出席できなかったため、英→日のみレポートさせていただきます。

 

第12回目 英日授業 1月25日
授業が始まる前のクラスの様子は、みな単語テストの勉強に集中しています。訳の渡されていない記事について、自分で記事の単語をすべて調べてこなくてはいけません。単語の意味が本当にこれで合っているのか、記事を訳してみると意味が通じない、そんな風に不安に思うものは、クラスメートと確認し合っています。自分では調べきれなかった意味があることを教えてもらい、なんとか助かっています。クラスメートの存在があるからこそ、この地道な勉強が続けられるのだろうな、と思います。一人で孤独に勉強していたら、きっとどこかでくじけてしまうような気がします。回を追うにつれ、課題の記事も授業の内容もどんどん難しくなっているように感じます。あと少し、なんとか皆で乗り切ることができると良いです。

 

授業が始まり、生徒の一人が皆の前に出て前回の教材の復習パフォーマンスを披露します。今回、いよいよ私の番がやってきました。人の前に立つのはとても緊張します。大丈夫かな。一文一文、先生がオーディオを流してくださり、間違わないように、はっきり聞こえる声で、訳を落とさないように行っていきます。なんとか最後まで行き着いたパフォーマンス終了後、クラスメートと先生から良い点と改善が必要な点についてコメントをいただきます。まず良い点は、「抑揚があるため聞きやすい、訳が丁寧で説得力がある」ということ。抑揚があるというのは言われて初めて気づきました。自分の気づいていない強みを教えてもらえたので、今後はそこも意識して、さらに磨きをかけていきたいと思えました。

 

訳に説得力を持たせるために更に有効なのは、通訳者自身の表情だそうです。オドオドせず、自信を持ってパフォーマンスをすることで、小さなミスもカバーできてしまうということです。これは現場で場数を踏んでいる先生ならではのアドバイスだと思いました。今回は復習教材のため良いコメントを有難くもいただけましたが、初めて訳す教材でもこんなコメントをいただけるように頑張りたいです。

 

そして改善すべき点は、先生からご指摘いただいた私の最大の弱点、「『えー』と言ってしまうこと」です。すべての訳に「えー」が入ってしまうのです。まさにこれは、自分の録音テープから必ず聞こえてくるクセで、自分では意識して言っているつもりはないためとても厄介なものです。よくよく考えてみると、訳を出す時に頭の中で整理している瞬間に、「えー」と声を出すことで間が保てて安心しているのです。

 

安心材料の「えー」を手放すことは、なかなかの難題です。先生のアドバイス通り、まずは「えー」をなんとか「ぇ」ぐらいにコンパクトにするところから始めていくようにしたいと思います。

 

人から指摘されて初めてわかる自分の強みと弱みに気づくことが、意識付けの第一歩なのだと再認識しました。そして改めて、通訳者は人の前に立って話す仕事、多くの聴衆を前にしても緊張しない度胸と経験値が必要なのだと学びました。

 

また授業では、サイト・トランスレーション(略してサイトラ)について学習しました。これは同時通訳に使われている手法で、英語が聞こえた順にどんどん頭から訳していくというものです。一つの文章の中に意味のかたまりを見つけ、その区切れにスラッシュを入れます。まずスラッシュの部分まで訳し、その後、後ろの文章につなげていきます。英語と日本語では構造が大きく違うため、英語を最後まで聞いて後ろから訳して前につなげていこうとすると、後ろを訳した時点で前の文をだいたい8割は忘れてしまうそうです。この頭から訳す技というのは非常に役に立つと感じましたが、文と文をつなげるには日本語を上手に使う必要があるため、言葉の言い回しを覚えることも必要だと思いました。

 

サイトラの効果としては、読解のスピードが上がり、英語のロジックが身に付くということです。結論が後ろにくる日本語と、大切な情報が頭にくる英語、その橋渡しの難しさに悩んでいる身としては、とても有難い内容でした。

 

毎回の授業では、とにかく講師の先生の教え方がきめ細かく、丁寧で分かりやすいです。詳細な手作りのプリントもいただけるので、忘れてしまっても立ち返ることができます。やるべきことは多く、高い壁が立ちはだかっていますが、一つ一つ、自分にまずできることを進めていきたいと思います。やり続けることは簡単ではありませんが、夕ご飯の心配がなくなったことが、ひとまず心の救いです。それでは!

 

| 授業体験レポート | 09:00 |
授業体験レポート:2019秋【中国語編】第7回 「今こそ、試せ!作者に寄り添う力!」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポートをお届けします。

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皆さんこんにちは。突然ですが、中国語学習でテンション上がってしまう瞬間はありますか?
私は、日本語でも使われるくだけた言い回しが、ほとんどそのまま直訳で中国語になっているのを発見した時、人知れず小躍りしたくなります。
昔、台灣の大学での授業中、先生が「え〜ここのところは先生もよくわかんないのでググってください」と笑っていた時がそうでした。Googleで検索する→ググる、の部分を「Google一下」と言っていたからです。日本語によくある、名詞を動詞化して扱う表現ですが、中国語の「一下」も本来は動詞にくっつけて「ちょっと○○する」といった意味。そうした細かな用法やニュアンスまで共通していると、急に外国語への親しみが増し、とても嬉しくなるのです。「秒懂(=秒でわかる)」も初めて見た時は興奮しましたね、秒で意味がわかったので…。

 

どうでもいい前置きが長くなりましたが、今回の授業レポートテーマとは全然関係ありません(笑)。
ついに来ました、小説編!!!これまでの通知文や説明文といった、正確性重視のものではなく、文学作品の翻訳が課題でした。いかに作者の表現を汲み取れるかが勝負!では、ご覧あれ!

 

【十三回目】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等
賈植芳、余秋雨 、沈從文、3名の作家が実際に残した作品から一部を抜粋、出題。
実務的でわかりやすい文章にするのではなく、読み手が楽しんで読めるよう、それぞれの作風や、時代背景に相応しい言葉選びが求められます

 

・『小鳥和它的新居』『白髮蘇州』
この2つの作品タイトルからもう悩みまくり、結局『小鳥の新居』『高齢の蘇州さん』などと変なひねり方をしてしまいました。「新居」や「高齢」といった多少の擬人化も、文学表現として通るかな?と賭けてみましたが、それ以前に問題が…。原題で「小鳥」と「小鳥の家」がわざわざ分けてあり、かつ内容は、小鳥が新たな住処を探す話でも何でもないので、「家」を主体にしたニュアンスにならないよう注意が必要なのです。訳を省きすぎる、足しすぎる悪い癖がまだ抜けていませんでした…。「新居」も、直訳では人間味が出過ぎてしまうので、『小鳥とその新しい家』が自然。
次の作品タイトル「高齢」も、比喩としては不十分でした。本文で触れられる蘇州の歴史の長さは2500年もあるため、もはや高齢のレベルを遥かに突き抜けています(笑)。元々、せっかく擬人化表現として使われていた「白髪」は、安易に変えるべきではなかったんだな、と納得したのでありました。

 

・不知在什麼時候和什麼地方捉到一隻平常的小鳥
こちらは本文の一部分。直訳すれば「いつ、どこで捕まえたのかわからない、珍しくない(普通の)小鳥」なのですが、前後の内容から察するに、「いつ、どこで」や「珍しくない」を強調する必要はありません。
日本語の特性上、「いつの間にか」や「どこからか」、「一羽の小鳥」だけでも、“特定されていない”ニュアンスが伝わるからです。よって、模範解答は「どこからか一羽の小鳥をつかまえて」。
私は、クドいかなと思いつつ「何処からともなく何処にでもいる小鳥を捕らえて」と、また賭けに出たのですが、意外と先生から「韻を踏めているので、こういうのもありかな」とおっしゃっていただけました。
謎のギャンブラー精神も、たまには役に立ちますね!(仕事でやるのはまずいですが…。)

 

・「雲岩寺塔」よりは「虎丘の斜塔」
『白髮蘇州』に登場する、観光地のひとつ。その名の通り、地盤沈下で傾いたまま鎮座する姿が印象的なため、訳す時も配慮するべきでした。つい、日本語で正式名称とされている名前は何だろう?と気にするあまり、「雲岩寺塔」と訳してしまったのですが、それだと読者に姿を想像させる事はできません
たとえ知識がなくとも、実物を見た経験がなくとも、文字でイメージをさせるのは大前提であり、その表現方法を選んだ作者の意を汲み取る訓練のはずなのに…。私自身、まだまだ想像力や繊細さが足りませんね。

 

・自由気ままな様子を形容するには
『靜』という作品には、「無主風箏(主人を失った凧)」という言葉が出てきますが、これを例えば「ホームレスのように自由な凧」と置き換える事はできるのでしょうか?という質問があがりました(そう、あがりました。凧だけに)。
先生の答えとしては、日本語での「ホームレス」には、あまり自由気ままなイメージがなく、また、カタカナ単語が作品の背景と合わないので難しい、との事。あえて置き換えるとすれば「風来坊」といった単語の方がしっくりくる、と聞いた時、なるほど逆にカタカナの単語を知らないと困る場面もあるだろうな…と想像。若者言葉、ネットスラング等、ネイティヴならではの語感を理解するのは至難の技ですし、今までも四苦八苦してきましたが…そういう時は、やはり言語のスペシャリストである先生や、語学マニアの友人の存在がありがたく感じます

 

【十四回目】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等
さて、こちらでも実際のエッセイ『作家の収支(森博嗣著)』から出題されているものがありました。改めて、日本語表現の中に潜む核心を読み取るのは、複雑で難しい…!

 

・力がついてきたかも?!
初っ端から自惚れモードに突入してしまうのですが、以前は「この熟語使ってみたいな」「この言い回しは適してそうだな」と思っても見当違いだったり、そもそも原文を無理矢理ねじ曲げてしまったりと散々だったのですが、段々とそういったズレも自己修正できてきました!
例えば、「人生規劃(人生設計)」という単語を使う時、そのまま名詞として使うのではなく、「自我建立(自ら築く)」を付け足したらどうだろう?より中国語っぽくなるかな?と試してみて、本当に先生からお褒めの言葉をいただいたり。
「ここに書かれていることが全てだと思わないことは注意しておくべきだろう」という原文を「在這裡所寫的整個文章,應該留意別囫圇吞棗地閱讀」と訳し、「囫圇吞棗(鵜呑みにする)」をちゃんと狙い通り使えていたり。ま、まぁその代わり、細かい文法間違いはちょこちょこあるのですがね…。

 

・日本語なのに日本語が読めてない?!リターンズ
さっきまでのドヤ顔はどこへやら、結局、学生の頃から国語の成績が悪かったのを引きずっているようです。原文「狭い出版業界とはいえどこもかしこも…」の「どこもかしこも」が曲者でした。
うっかり「到處都…」に訳してしまうと、「出版業界」の含みが消えてしまい、「至る場所(地点)」という意味になります。
原文を、更に日本語のまま掘り下げてみると、表したいのは「狭い業界とはいえ」「どの出版社も…」となる事が明確に。つまり「每家出版社」「所有的出版社」が正解なのです。これは悔しかった…。
日本語は、主語や目的語が曖昧でも自動で理解できてしまうがゆえの落とし穴がある…って何度も何度もやってるのに!!!
中国語ネイティヴのクラスメートたちも、解答を読むとところどころ難儀している様子だったので、日本語はやっぱり読み取り方が独特な言語なんだな…と思いました。マル。

 

・続 読めてない?!リターンズ
「狭い出版業界とはいえどこもかしこも…」については、「狭い業界」もどう訳すべきか悩みました。
たまたまネット上で、何かのドラマのセリフを書き起こしたらしきサイトがあり、「我們在這一個小行業嘛(私たち狭い業界ですから…)」という部分で、こう言うのか!と学びました。
「狭い」は中国語で「狹窄」などと言ったりもしますが、先生によるとそれは「エレベーターが狭い」「視野が狭い」など、空間の狭さや思想的な狭さを表すもの。では業界は?
単に「很小(小さい)」でも良く、クラスメートの解答で感動したのは「規模不大(規模は大きくない)」でした。先生も上手だと喜んでいらっしゃいました。

 

・注釈のつけかた
次の問題に参ります。お相撲と言えば…?そう!両国国技館!
という訳で、もうひとつの課題内容は、簡単な国技館と相撲説明です!実は、生で取組みを観に行った事があるので、その場の雰囲気もイメージしやすく、これは有利なのでは?とか思ってましたが…やっぱり撃沈でした!(笑)
単語が出てくる度に、ちょこちょこと注釈を入れていたのも自分で読みづらく感じ(紙でプリントされていると、よりそう感じる事に気づきました)、文法上の間違いもいつもより多くなっていました…くぅ〜。
そこで先生からのアドバイス。翻訳で注釈を入れる際、項目が多ければ論文などと同じように文末にまとめて書く事。読みやすさも加味した上で、今回もそれがベストだったのかも…と思いました。

 

【印象総まとめ】
以上、和訳・中訳揃って“いかに読解力を磨くか?!”という点に特化した授業でした。
前回のレポート同様に、具体的な解答の出し方、導き方に触れてみましたが、いかがだったでしょうか?
残り期間もあと僅かになってきました。自分では、ほんの少しずつ成長を感じたりしていますが、実際のところはわかりません!(笑)期末テストが楽しみです!
それでは!

 

 

| 授業体験レポート | 10:40 |
授業体験レポート:2019秋【英語編】第5回 「継続する力」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語通訳者養成コース 本科2クラスのYさんのレポートをお届けします。

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こんにちは、Yです。年が明け、いよいよ関東にも雪が降ってきました。そんな中でも授業は着々と進み、日々課題に追われています。

 

夏と冬を比べてみると、どちらが勉強に適した季節かといえば、私は断然夏だと思うのです。何故なら、冬は寒い外から家に帰って来て、暖房で温まってそのまま眠りに落ちてしまうことが多々あるからです。ポッカポカの床暖の魔力には抗いきれません。猫と一緒に床に崩れ落ち、授業のノートを大事に抱えながら睡眠学習です。(効果は全くありませんが・・)
そんなこんなで、いよいよ中間テストの結果が返ってきました!悲喜こもごもの授業レポートをお届けします。

 

第9回目 日英授業 12月21日

 

中間テストでは、復習教材(「世界の水資源」)と初見教材(「18歳の選挙権」)が出題され、どちらも≪コンテンツ≫・≪訳出表現≫・≪プレゼンテーション≫の3つの項目について、点数が付けられました。≪コンテンツ≫は、スピーカーが話した内容や言いたいことがきちんと含まれているか、≪訳出表現≫では、表現力が問われます。そして≪プレゼンテーション≫ではデリバリーが採点されるのです。

 

A⁺〜Dの評価が下されますが、進級の目安はB⁻以上ということで、(ガーン・・)引き続き努力を重ねなければいけないと感じた結果となりました。先生には、「今のテストの結果はあまり気にしなくて良い、野球の練習と一緒、スポーツトレーニングのように何度も何度も繰り返し練習して、スッと出るようになれば良い」と仰っていただきました。

 

とは言え、繰り返しの地道な努力、これは私の最も苦手とすることなのです。「継続する力」はどのようにすれば手に入るものなのでしょうか。粘り強さ、やり抜く力、英語で言う「Grit」。もともとIQが高い人よりも、Gritがある人の方が躍進し、成功を収められると聞きます。いま私に必要なのは、正にこれです。秋期の授業がスタートして3か月目、停滞期を乗り切ることが喫緊の課題です。

 

第10回目 英日授業 1月11日

 

英日の中間テストは、復習教材が2題(挨拶のスピーチ・持続可能な開発の内容)と初見教材(「Mobile phones and driving」)が出題されました。テストの個人評価表が配布され、復習、初見ともに先生の丁寧なコメントが入っていました。初見については、1文1文それぞれに細やかなコメントを記載してくださるため、自分の間違いのポイントに詳細に気づくことができます。また、総合評価の欄もあり、自分の弱いところ、良くなってきているところなどを教えてくださいます。さらに、この個人表を元に一人一人と短い面談をしてくださいました。非常に丁寧にしてくださるので、チューター制のような気もしてくるのです。

 

訳を沢山落としてしまった私は、「先生、山が外れました・・」と言い訳をすると、「Yさんは、自信を持って話せているところがとても良い」、と仰っていただけました。「プロになったとしても、聴衆に安心感を与えることができます」と。それがとてもとても嬉しく、これまでずっと落ちこぼれの烙印を自らに押してしまっていただけに、とても勇気をもらえました。自分でも、訳出は力不足でもデリバリーを磨くことならすぐにできる、と思い、気を付けてきたところです。後は中身をきちんと訳せるように、先生からいただいた勉強法についてまとめられたものを参考に、日々精進していきたいと思います。

 

やっぱり私は褒められて伸びるタイプです。Grit! Grit!!今日も睡魔に負けないように、設定温度低めで頑張ります。それでは!

 

 

| 授業体験レポート | 09:00 |
授業体験レポート:2019秋【中国語編】第6回 「新春伊始、我已經覺得不妙了耶(新年早々、やばい気がするぜ)!!!」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は中国語翻訳者養成コース基礎科1クラスの香蕉皮さんのレポートをお届けします。

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皆さま〜!新年快樂(明けましておめでとうございます)〜!
新年一発目のレポートは、福袋よろしく、いつもより多めに具体的な学習内容に触れております〜!
それでは早速、行ってみましょ〜!

 

【十一回目】
日本語ネイティブの講師による和訳課題の振り返り等
今は亡き、中国のとある温泉施設のパンフレットが課題でした!「水上樂園(ウォーターパーク)」や「熱海造浪(温水ウェーブプール)」など、アミューズメント感満載の単語が並ぶので、THE ひきこもり型人間の私には、文字が光り輝いて見えます…ま、眩しい…。

 

襲い来るムーの恐怖
皆さまは、「ムー」という中国独自の単位を見聞きした事はあるでしょうか…?
簡体字で「亩」と表記し、1ムーは666.7平方メートルほどの広さを指すそうですが、これを繁体字や日本漢字の「畝」と訳した場合、なんと別の単位になってしまう…かなりの曲者!日本語での「一畝(せ)」は99平方メートルほどの広さ…みたい…です…(昏倒)。
結論として、100ムーは100ムーとして訳すのが安全です!ちなみに、お金の単位で出てくる中国元も日本元に直さずそのままでOK!

 

原文を疑え!再び/違和感テスト
今回も、クラスメートからの質問で初めて気付いたのですが、原文に「拧摩(擰摩)」とあったのは誤植で、正しくは「按摩(按摩)」=「マッサージ」でした。他にも、「体检(體檢)」=「健康診断」と訳すべきところを「体验(體驗)」=「体験、トライアル」にしてしまったり…。以前にも、ついつい見慣れた単語に自動で脳内変換されてしまい、違和感すら覚えませんでした…。
そこで!こういった凡ミスを防ぎ、気付き力(?)を鍛えるため、先生が抜き打ちテストを用意してくださいました!
簡体字の「芸」は繁体字にすると、何か?……答えは「藝」ではなく「沺廖えっ、なにそれ!
非っ常〜〜にややこしいのですが、「藝」を日本漢字にすると「芸」、簡体字では「艺」と書くのです。もちろん、全く気付きませんでした。私の目は完全に節穴です。恐ろしいですね…(今更)。

 

「奇特」「奇妙」って?
それぞれを日本語の辞書で引くと、奇特は「‘段未僕イ譴討い襪気沺行いが感心なさま。D舛靴い気沺」、奇妙は「…舛靴い気沺不思議なさま。I変わりなさま。」とありました。
さて、皆さんはどの注釈が一番しっくりくるでしょうか?
中国語の感覚では、文脈によってかなり変化があるようで、今回の原文「水幕電影也很奇特(=ウォータースクリーンも幻想的です)」は、不思議かつ優れているといったニュアンスが模範解答。
個人的にはかなりびっくりしたのですが、「奇特」は珍しい様子を指すとは限らないそうです。
また、台湾留学時代に「妙だな…」という意味で「奇妙」を連発していた経験のある自分からすると、中国語の「奇妙」に「素晴らしい」などの意味が含まれている事にも衝撃です。
ついでに、中国語で「妙」だけだと「すごい、絶妙」、「不妙」だと「(状況が)まずい、やばい」になるところも、おさらいしました。

 

【十二回目】
中国語ネイティブの講師による中訳課題の振り返り等
課題内容は「臓器提供の意思表示カードについて」。自身が脳死または心臓停止状態と認められた場合、移植手術を望む患者さんのために、臓器を提供するかどうか?を事前に書き込み携帯しておくカードです。個人的にとても関心の深いテーマだったのですが、中訳文法の基礎や類義語でつまずく結果に…(毎度毎度同じ事を書いていてすみません)。

 

タイトルを短く!/固有名詞の扱い
今回はお手紙方式の原文ではないため、「誰宛か」や「日付」を明記する必要がありません。
段落ごとに全角2マス空けるのはいつも通りなので安〜心……と、思いきや!タイトルの原文を長ったらしく「關於臟器提供意思表示卡(=臓器提供意思表示カードについて)」などと訳してしまったので、先生のチェックが入りました。
原文は大変シンプルに「意思表示カード」でしたが、この固有名詞は既に中国語表記として「臟器提供意思表示卡」が正式名称と思っていた私は、文字を省略するべきではないと判断。しかしよくよく考えれば、中国語は簡潔明瞭が基本。本文でカードの名称や詳細に触れているため、タイトルは極力短く!「○○について」も不要!正式名称を勝手に略すのも可!が正解なのでした。

 

類語の沼、略称の謎
ネットで臓器提供に関する中国ニュースを調べていると、「捐獻」「捐贈」など、一見似ている語句が同様に扱われているのを目にします。
それぞれを単体で検索にかけても同様の話題がヒットするので、いずれも「臓器提供」という意味の「器官捐獻(捐贈)」の略称として通用していると踏んだのですが…違いました(笑)。
「捐獻」については、日本語で「献上する」「無償で(自らの物を)捧げる」の意味合いです。財産など自らの所有している物を無償で…といった部分がポイント。
「捐贈」のニュアンスは、価値ある物の「寄贈」や「寄付」に近く、例えば、新設された図書館に記念として書籍を贈るであるとか、被災地に支援金や物資を贈るであるとか、先に何かきっかけになる事象が発生している場合が多いようです。
いつもながら先生の細かな解説に感動ですが、これを質問してくれたクラスメートにも感謝!

 

・類語は続くよどこまでも
「同意」「認同」「認可」「贊同」の違いにも注目です。
「まだ国民的コンセンサスが得られていない」という原文で「コンセンサス」に相当する語句はどれでしょうか?!
実は、先生の模範解答では「共識」(合意)となっており、ネット辞書の北辞郎でも「コンセンサス」とあります。「国民」は大勢の人々を指すため、「共」(複数の対象に使われる漢字)が使われているのも納得です。
では、あえてこちらを省いた上で、代用できそうな語句とは……?「認可」(=許可する、承認する)です。
「同意」(=同意する、同感である)、「認同」(=同意する、共感する)、「贊同」(=同意する、賛成する)、これら3つの語句は意味が非常に似通っており、「合意」や「承認」とも読み取れそうなのですが、いずれも、同意しま〜す!といった個人の感情的なニュアンスが含まれてしまいます。そのため、客観的事実のみを述べたい時は「認可」が比較的好ましいのです。

 

【印象総まとめ】
さてさて、いかがでしたか?
これまでのレポートでは、教室内の空気感を重点的にお伝えしたいというスタンスゆえ、課題内容を深く掘り下げないようにしていましたが……え?いつもと変わらない?ごちゃごちゃして読みづらい?
文字数が段々減っているような?そ、そんな!気のせいですよ!
何はともあれ、授業期間もすっかり折り返し地点を過ぎました。私はいつまで凡ミスを繰り返してしまうのか。自分でも呆れつつ、皆さまにも、もうちょっとだけお付き合いいただきますようお願い致します!
それでは、本年もより良い学習ライフをお送りください!
| 授業体験レポート | 09:16 |
授業体験レポート:2019秋【英語編】第4回 「中間テスト」

ISSスクールブログで人気の授業体験レポートは、この秋で17シーズン目を迎えています。2019年秋期では、英語通訳クラスと中国語翻訳クラスから、それぞれレポートしていただきます。今学期の終わりまで、どうぞお付き合いください!今回は英語通訳者養成コース 本科2クラスのYさんのレポートをお届けします。

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新年、明けましておめでとうございます。
皆さま、清々しいお正月をお迎えのことと思います。今年の抱負はもう掲げましたでしょうか。

 

私の2020年の抱負は、「一つ一つ、心を込めてやる」です。
何事も、心を込めてやると、良いものができますよね。そしてそれが人に伝わったときに、良い効果が生まれると思っています。
逆に、忙しいからといって雑にやってしまうと、ミスが起き、後々その後始末で却って 時間と労力が取られてしまうことがありますので、今年は一つ一つのことに心を込めてやっていきたいと思っています。
ですがそのために、自分がいっぱいいっぱい になってしまわないように、できないことは省略したり、人の手を借りながら、できる範囲のことに集中したいと思います。

 

さて、授業レポートです。今回、「日→英」「英→日」それぞれの授業の中間テストが無事に終わりました。実際は全く無事ではなく、もう傷だらけですが、果敢に挑んできました!その出来は赤面するほどのクオリティーでしたが、今の自分の実力を見つめる良い機会となりました

 

第7回 日英中間テスト「18歳の選挙権」 12月7日

 

まず、試験のTopicは事前に与えられ、それに関する内容や単語を事前に調べてきます。自分の調べてきたものは持ち込みが許されています。
私は選挙に関する単語をひたすら調べました。例えば「公職選挙法改正案」だったり、「衆議院」や「参議院」など。
この分野には非常に疎く苦手意識をもっていたのですが、リサーチしてみるとなるほどと思えることが多く、意外とそこまで苦手じゃないなと思えたことが良かったです。

 

テストでは、「18歳選挙権」に関する日本語の文章が流れ、3〜4文ずつ英語にしていきます。自分の調べが足りなかったことは、「総務省」の英語を知らなかったことです。(総務省:Ministry of Internal Affairs and Communications)

講師の先生は、一連の省庁の名前は覚えていた方が良い、とアドバイスしてくださいます。特に、「厚生労働省」や「国土交通省」などは、省庁再編の際にいくつかの省庁が統合したため名称が非常に長く覚えにくいそうですが、文脈に合わせてその一部のみを言うのでも良いそうです。例えば、厚生労働省は「Ministry of Health, Labor and Welfare」ですが、医療の話に出てくる際は「Ministry of Health」 にしてしまうなどです。省庁は、授業でも度々でてきますので、自分でもリスト化して覚えようと思います。

 

一方で、単語が分かっていたとしても、文章にする難しさ、これはやる気だけではどうにもなりません。今回私はスピーカーの話す内容の幹を捉えることに失敗してしまったのですが、何を伝えようとしているのか、それをきちんと掴むことが最も重要なのだと再認識させられました。Source Languageが日本語であるにも関わらず、話の幹を掴めないこともあるという苦い経験をしました。

 

実際の通訳現場では、ロジカルでなく、冗長的で非常に分かりにくい話し方をするスピーカーも沢山いると、先生は教えてくださいます。そんな時に言葉通りにしか訳せない通訳では通用しないということです。そのような場面でもフレキシブルに対応できるようになるために、話の本筋を取り、それを違う言葉でもきちんと意味に沿った形で表現できるように普段から英語のバリエーションを試すのが重要と繰り返し仰います。

 

私もその姿勢を念頭に置きつつ、授業でやったことをやりっぱなしにせず、きちんと身に付けていきたいと思います。

 

第8回 英日中間テスト「Mobile phones and driving」 12月14日

 

英日の中間テストは、1週間前に3つのTopicsが発表されます。各々がそれらについて調べてきて、そのうちの1つが出題されます。Topicsはここ3か月以内の時事ですので、とてもフレッシュな題材です。今回の内容は、改正されたばかりの道路交通法についての記事でした。毎回その時々のニュースで試験問題を作ってくださるというのは、非常に現実味がありまるで実際の通訳の現場に入ったような感覚でした。

 

Topicが発表された後、試験直前に3分間リサーチする時間が与えられます。その時に私は、日本語で書かれたニュースを検索しました。その問題についての知識があることが一番の助けになると教わったからです。1週間前に3つのTopicsが与えられていたときには、これ(Mobile phones and driving )は絶対に無いだろうな、と高を括ってほとんど準備していませんでしたので、もうそれこそ必死な3分間でした。

 

今回の題材の中で、肝となった単語は「Text:(携帯電話で)メールを打つ」でした。日常会話でよく使われていながらも、実際に外国人と話す機会がないとあまり耳にしないText。私もここでつまずいてしまいました。ただ試験中は、いったん始まると後には引き返せません。普段の授業の「えーっと、もう一度お願いします!」は無しです。分からない単語が出てきて焦ってしまっても、そこに引きずられないように、トリプルアクセルで転倒しても演技を続ける不屈の精神が大切なのだと切に感じました。自分では踏ん張ったつもりですが、テストが返ってくるのがものすごく怖いです…。不屈の精神は、むしろテスト返却時に必要なのかもしれません。

 

試験が終わり通常授業に戻りますと、「見本市通訳」という仕事についての紹介がありました。企業が自社製品を展示し、新たな販路を見つける商談の場での通訳の仕事です。どのような人が稼働できるのか、日程や現場の様子、報酬まで教えてくださいました。これは実際に先生も昔やっていらしたそうで、現場での様子に加えて、その当時に起きたハプニングなど、面白く聞かせていただきました。

 

授業を受けていて 、先生方の実際の通訳現場でのこぼれ話を聞けるのが、ものすごくラッキーだなと思います。現場での失敗談や困ったスピーカーの苦労話など、いつも興味深く聞かせていただいています。また、これまでどのように通訳の仕事と子育てを両立してきたかなどの苦労話を聞けることで、長い目で見た時に、プロの先生方が遠い昔に一度は通った点に自分もいるのだな、と想像します。勉強をしているとさまざまなつまずきがあったりしますが、それを経験して自分なりの努力を続けていらしたからこそ、プロとして今ご活躍されているのだなと思います。

 

自分がどこまでできるのか分かりませんが、高い目標よりも昨日のテストの復習、これをきちんとこなせることを目標に、2020年も頑張っていきたいと思います。

 

皆さんの学習が、今年も実りあるものとなりますように。

 

| 授業体験レポート | 09:44 |

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